平成29年第2回美浜町議会定例会 (平成29年3月7日開議) 町長あいさつ(提案理由の説明) 先ほどは副議長の選挙が行われ、山口議員が御当選されました。心よりお祝いを 申し上げる次第であります。町政をとりまく環境は極めて厳しい状況にありますが、 町の発展と町民の福祉向上のため存分に御活躍されますようお祈り申し上げますと ともに、併せて特段の御指導と御支援を賜りますようお願い申し上げます。 なお、このたび御退任になられました川畑前副議長におかれましては、1年間に わたり議会の円滑な運営に御尽力され、町政発展に寄与いただきました。改めて今 日までの御苦労と御功績に対し感謝を申し上げます。 また、議会運営委員会及び各常任委員会の委員構成が行われ、それぞれ新たな委 員長、副委員長が選出されました。今後、新陣容のもとで議会活動が行われるわけ でございますが、どうか議会としての使命にのっとり、私ども行政に対し、御指導 と御鞭撻を賜りますようお願い申し上げる次第であります。 さて、「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」「自分の意思で応援したい自治 体を選ぶことができる制度」として創設された「ふるさと納税制度」ですが、本町で は平成28年度当初の目標額である1億円を上回り、2月末現在で1億2千3百万円 を超える納税をいただきました。 寄附者には、町内の特産品を返礼させていただいており、地域振興の一助に貢献 みはまびと しています。寄附金につきましては、「がんばる美浜人 応援事業」の財源として活 用させていただいておりますが、今後は教育も含めた人づくりや交流人口の拡大に 向けた事業等にも活用させていただきたいと考えております。 提案理由の御説明に先立ちまして、町政運営の現状と新年度又は今後の主な施策 等について申し述べさせていただきます。 ― 1― 初めに、美浜町エネルギー環境教育体験館「きいぱす」について申し上げます。 きいぱすにつきましては、構想から10年を経て竣工を迎えることができ、4月1日 に開館いたします。3月25日に落成式を挙行する計画で、現在、開館に向けた準備を 急ピッチで進めているところです。また、開館後に多くの皆さんに来館いただくために、 県内の各教育委員会や小中学校等の他、文部科学省の協力を得て近隣県の教育委員会等 にも出向くなど、その広報にも力を入れているところであります。町としては、きいぱ すでの様々な体験を通して、身近にあるエネルギーの特徴を理解し、日々の暮らしや地 球環境について考えていただけるよう取り組んで参りたいと考えております。 次に、教育について申し上げます。 教育につきましては、平成29年度も引き続き、美浜町教育大綱の基本理念「個 性と能力を伸ばし 夢を実現する ひとづくり」の実現に向け、着実に歩みを進めて 参りたいと考えております。 本町の特色ある教育として、まず「エネルギー環境教育」につきましては、美浜 町エネルギー環境教育体験館「きいぱす」と連携して、より一層の推進を図って参 ります。次に、ICT教育につきましては、機器の更新による回線整備や遠隔授業 システムの拡充、ICT支援員の配置等充実を図っていきます。 また、小学校英語活動推進事業や眠育・不登校対策につきましても、引き続き充 実して参りたいと考えております。なお、本町の特色ある教育の一つの成果として、 このたび美浜町小中学校教育研究会の「眠育」を中核とした児童生徒の健全育成にか かる活動が評価され、3月17日に国立オリンピック記念青少年総合センターで行わ れる表彰式において、優れた「早寝早起き朝ごはん」運動の推進にかかる文部科学大 臣表彰を受けることが決まりましたので御報告させていただきます。 小学校の改修事業につきましては、美浜東小学校の校舎と体育館の改修工事、多 目的トイレ改修工事等を実施いたします。 次に、第29回美浜・五木ひろしマラソンについて申し上げます。 風光明媚な若狭湾国定公園の海岸線コースを潮の香りを肌で感じながら走ってい ただく第29回美浜・五木ひろしマラソンを5月14日に開催いたします。 ― 2― 現在、参加申し込みの受付をしておりますが、県内外からお越しいただくランナ ーや応援者、町民の方等が交流し、絆を深めていただけるような大会になるよう関 係機関と連携して取り組んで参ります。 今回は、残念ながら日程の都合により五木さん御本人にお越しいただくことはで きませんが、第30回大会は御本人の参加をいただき記念大会として盛大な大会に なるよう準備を進めて参ります。 次に、福井しあわせ元気国体・元気大会に向けた取り組みについて申し上げます。 元気国体まで571日となりましたが、現在、大会の開催に向けて会場の整備や受 入体制等の準備を進めているところです。大会にお越しいただく選手や観客の皆さん へのおもてなしとして展開している「町民総活躍花いっぱい運動」につきましては、 これまで以上に取り組みを加速化させるとともに、平成29年度は町内の小中学校や 団体、企業等に参加いただいてプランターによる花苗の育成や国体歓迎花壇の整備等 を進めて参りたいと考えております。 次に、美浜町生涯学習センターなびあすについて申し上げます。 生涯学習、文化、芸術の活動拠点として平成24年11月に開館したなびあすは、 今年で5周年の節目を迎えます。「感動の提供」「人と文化意識の育成」「施設の魅 力と新しい文化発信」という3つの柱を掲げ、これまでピアノF308を活かしたコ ンサートを始め、合唱や演劇、伝統芸能等数多く開催し、子供からお年寄りまで地域 住民が身近に芸術文化に触れる機会を提供してきました。 これらの活動が評価されて、去る3月1日に文部科学大臣から第69回優良公民館 表彰をいただきました。今後は、さらに多くの方々になびあすにお越しいただけるよ うな事業を展開していくとともに、「学び合う場」「発表する場」「学びを還元する 場」の3つの場づくりを推進し、生涯学習の場としてさらなる充実を図って参りたい と考えております。 次に、健康づくり事業について申し上げます。 町では、平成24年度からの5か年で検診の受診強化をはかり、働き盛りの方の がんを中心とした疾病の早期発見・早期治療、がんによる死亡率の低下、医療費の ― 3― 削減等をめざして健康診査推進強化事業に取り組んで参りました。 この結果、がん検診の受診率は胃がんを除く4つのがん検診で国の目標値である 50%を超え、5つのがん平均受診率も63.6%と県内第3位の受診率となりま した。また、胃がんを除く4つのがんによる死亡比についても維持もしくは低下す る等一定の成果をあげております。 平成29年度は、さらに本事業を発展させ、胃がん対策と循環器疾患対策の強化 を図るとともに、町民の皆さんにも積極的に参画をいただいて、げんげん運動を一 層強化推進していきたいと考えております。 次に、美浜町市民農園「美浜東 美し野 いきいき農園」について申し上げます。 農作物の栽培を通して健康でゆとりある生活の実現を図るとともに、都市と農村と の交流と、移住定住の促進を図ることを目的に整備を進めて参りましたが4月15日 にオープンいたします。 農園内には54区画の畑を整備し、また、貸出し用の農業機械を備える等、町民 に限らず町外の方にも気軽に野菜づくり等を楽しんでいただける施設となっており ます。町としては、市民農園での作業を通して農業への理解を深めていただくとと もに、町外からの移住定住と交流人口の拡大につながるよう取り組みを進めていき たいと考えております。 次に、みはまブランドの推進について申し上げます。 東京日本橋で「熟成魚場 福井県美浜町」を経営する株式会社ファンファンクシ ョンが「ふくい食ブランド推進株式会社」を設立し、同社が日向地係において整備 を進めておりました美浜熟成魚加工場の竣工式が4月11日に行われます。 町といたしましては、美浜熟成魚が確かなブランドとして全国の方々に認めてい ただけるよう同社と連携を図りながら引き続きみはまブランドの推進に取り組んで 参ります。 次に、若狭美浜インター産業団地について申し上げます。 同団地への進出第1号となりました株式会社アイケープラストの新工場につきま しては、4月に操業開始できる見込みであると報告を受けております。 ― 4― また、同団地の第2期工事は年度内に終了しますので、積極的に企業訪問を行う 等誘致活動に取り組んで参ります。 次に、美浜東「美し野」ニュータウンについて申し上げます。 第2期工事につきましては年度内に終了し、4月15日と16日に「現地見学会」 を計画しております。町としては、分譲済みの6区画を除く52区画につきまして、 今後も積極的にPRを行いながら販売に努めて参ります。 次に、空家等対策について申し上げます。 適正に管理されていない空家等の改善を図るために「美浜町空家等の適正な管理 に関する条例」を制定し、また、空家等対策の指針となる「美浜町空家等対策計画」 を策定いたしました。今後は、本条例と同計画に基づき「所有者自らが空家等を適 正に管理していただくための意識醸成」や「利活用の促進」、さらには「危険空家 等の解体促進」等の取り組みを積極的に進めて参ります。 次に、原子力行政について申し上げます。 初めに、美浜原子力緊急事態支援センター(原子力レスキュー)について申し上 げます。 電気事業連合会は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故後の原子力発電所の緊 急安全対策による安全確保に加え、自主的・継続的に更なる安全性向上を目指すものとし て、原子力発電所等において万が一重大事故が発生した場合でも、多様かつ高度な災害対 応を可能とする「原子力緊急事態支援組織」を設立し、昨年12月17日に久々子地係に 「美浜原子力緊急事態支援センター(原子力レスキュー)」を整備いたしました。 同センターは、国内の原発で重大事故が起きた際に、ロボット等の資機材と要員 を24時間体制で派遣する国内唯一の拠点施設であり、全国の原子力発電所等で重 大事故が発生した際には、電力事業者の要請を受けて事業者とともに事故対応に当 たることとしており、原子力発電に対する住民の安心材料の一つになるものと考え ております。本町としましては、同センターの支援を受けることのないよう、より 一層の安全対策の強化を事業者に求めていきたいと考えております。 次に、原子力に関する状況説明を含めたハートフル対話について申し上げます。 ― 5― 1月31日から2月28日にかけて、町内9会場で原子力に関する状況説明を含 めたハートフル対話を実施いたしました。町からは、原子力の現状として、関西電 力株式会社美浜発電所1・2号機の廃炉、3号機の再稼働に向けた安全対策、「も んじゅ」を廃炉にするとした政府の方針について説明させていただきました。また、 3号機の40年を超えての運転については、日本のエネルギー事情や、経済性、環 境問題の観点から原子力の必要性を説明させていただくとともに、本年度の主な施 策の成果を説明して町民の方々と意見交換をさせていただいたところであります。 私といたしましては、今後もあらゆる機会を通じて町民の皆さんの意見を聞きな がら、原子力政策を進めて参りたいと考えておりますので、御理解と御支援を賜り ますようお願い申し上げます。 次に、廃棄物処理の広域化に係る取り組みについて申し上げます。 嶺南6市町では、嶺南地域における新たな広域連携の在り方について平成25年度 から検討を重ねて参りました。特に廃棄物処理対策事業の広域処理につきましては、 嶺南各市町のごみ焼却施設の老朽化が進んでいることから、若狭町以西の4市町と、 本町と敦賀市との2市町の枠組みでごみの共同処理を行うこととなりました。その後、 それぞれの枠組みで協議検討を重ね、本町は、去る2月22日に敦賀市とごみ処理の 広域化に向けた一般廃棄物の共同処理に関する協定を締結いたしました。 今後は、共同処理における課題をさらに整理し、町民の利便性や処理経費の削減 等を考慮して、敦賀市との共同処理への移行をスムーズに行えるよう関係機関と連 携して取り組んで参ります。 さて、本日御提案いたしました各議案につきまして、その概要と提案理由を御説 明申し上げます。 議案第4号専決処分の承認を求めることにつきましては、積雪量の増加により除 雪費の執行経費を補正する必要が生じましたが、本補正予算について議会の審議に 付する時間的余裕がなかったことから、去る2月10日に専決処分をさせていただ きましたので、ここに御報告いたします。 ― 6― 議案第5号平成28年度美浜町一般会計補正予算(第6号)につきましては、歳 入歳出それぞれ9,413万2千円を減額し、予算総額を歳入歳出それぞれ99億 8,055万4千円とするものであります。 今回の補正予算につきましては、本年度に実施して参りました事業費が確定した ことによる減額補正が主なものでありますが、歳入面においても本年度予算編成時 に、各事業の財源にまちづくり基金を一部取崩し充当することとしておりましたが、 事業執行に当たってそれぞれ事業費縮減等に努めた結果、これに見合う一般財源の 確保ができたことから、1億6,053万8千円の取崩しを取りやめることとし、 これに伴う財源補正等も多くの費目で計上いたしました。 本補正予算の内容について御説明申し上げますと、総務費において、ふるさと応 援基金積立金を4,082万6千円、公共施設維持運営基金に電源立地地域対策交 付金等から積立金として1,621万2千円を計上いたしました。 民生費では、国の経済対策に伴う臨時福祉給付金支給事業で低所得者への支援とし て支給する1人15,000円の給付金等に2,542万3千円を計上し、衛生費で は、健康診査推進強化基金に、原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業交付金か ら新たに1,738万8千円を積み立てし、また、焼却ごみ処理施設を整備するため の基本構想策定に要する経費として198万8千円を計上いたしました。 商工費では、企業誘致助成事業基金に、原子力発電施設等立地地域基盤整備支援 事業交付金等から積立金として2億2,923万円を計上いたしました。 以上が今回の補正予算の主なものでありますが、これに見合う主な財源として、 国庫支出金2億7,067万9千円、県支出金1億8,427万6千円、寄附金 1,099万2千円等を充当して収支の均衡を図り、また、国県からの補助金や 電源立地地域対策交付金等の特定財源を有効に活用するために一般財源との財源 補正を行ったところであります。 ― 7― 議案第6号から議案第11号までの6議案は、各特別会計の補正予算でありますが、 それぞれの事業目的に沿った建設費や管理運営経費等の増減に伴う補正であります。 議案第6号平成28年度美浜町診療所事業特別会計補正予算(第1号)は、丹生 診療所、東部診療所で機器借上料、医薬材料費の減額等に伴い、歳入歳出それぞれ 1,160万4千円を減額し、予算総額を1億5,618万8千円とするものであります。 議案第7号平成28年度美浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号) は、一般被保険者療養給付費が不足する見込みであることから、歳入歳出それぞ れ5,898万3千円を追加し、予算総額を14億5,610万円とするもので あります。 議案第8号平成28年度美浜町介護保険事業特別会計補正予算(第4号)につき ましては、介護保険事業勘定で、介護給付費準備基金利子を基金に積み立てるもの で、歳入歳出それぞれ16万5千円を追加し、同事業会計全体で予算総額を12億 2,068万7千円とするものであります。 議案第9号平成28年度美浜町産業団地事業特別会計補正予算(第2号)は、事 業費の確定によるもので、歳入歳出それぞれ3,928万9千円を減額し、予算総 額を5億1,342万3千円とするものであります。 議案第10号平成28年度美浜町住宅団地事業特別会計補正予算(第3号)につ きましても、事業費の確定によるもので、歳入歳出それぞれ1,793万5千円を 減額し、予算総額を3億4,203万円とするものであります。 議案第11号平成28年度美浜町道路用地取得事業特別会計補正予算(第2号) につきましては、土地売買契約に必要な用地購入費を増額する必要が生じたため、 歳入歳出それぞれ641万7千円を追加し、予算総額を5億8,379万2千円と ― 8― するものであります。 議案第12号平成29年度美浜町一般会計予算につきましては、主な事業内容を 平成28年度からスタートしました「第五次美浜町総合振興計画」に掲げる6つの 基本目標に沿って御説明申し上げます。 初めに、基本目標1の「未来をひらき人と文化を育むまち」について申し上げます。 本年4月1日に開館する美浜町エネルギー環境教育体験館「きいぱす」の維持管理費 や体験プログラム運営費等に要する経費として9,758万6千円、平成30年開催の 「福井しあわせ元気国体」のプレ大会として実施する第37回全日本中学選手権競漕大 会の開催経費や大会実行委員会に対する補助金等として3,070万9千円、また、国 体に向けて実施する花いっぱい運動や美化運動に対する補助金等として554万3千円、 国体のボート会場付近の道路でもある町道久々子・東レイク線において、道路の嵩上げ 工事や舗装工事等に要する経費として6,700万円を計上したほか、小・中学校全て の教科でICTを日常的に活用するため、ICT支援員を配置する学校ICT教育推進 事業に477万1千円、不登校相談支援員の配置や睡眠調査等を行う眠育・不登校対策 事業に307万5千円、開館5周年を迎える「なびあす」の記念事業等を行うなびあす 文化事業に2,010万3千円、整備後20年以上が経過し、老朽化が著しい総合運動 公園の改修事業に1億516万4千円を計上いたしました。 次に、基本目標2の「健やかでぬくもりのあるまち」について申し上げます。 美浜町地域福祉計画、障害者基本計画及び障害福祉計画の策定を行うスマイル福 祉プラン策定事業に413万8千円、外国人英語指導助手の派遣やアウトドア体験、 ホンモノ音楽体験等を行うわくわくキッズプログラム事業に202万9千円、「げ んげん運動」を効果的に推進するため、料理コンテストやみはまっ子健診等を行う 健康みはま21推進強化事業に247万2千円、胃がんや大腸がん等のがん検診、 PET-CT検査費等に対する補助を行う健康診査事業に7,340万6千円を計 上いたしました。 ― 9― 次に、基本目標3の「活気とにぎわいのあるまち」について申し上げます。 登山道の整備やイベントの開催等、新庄山里ゾーンを整備するふるさと創造プロ ジェクト事業に4,797万5千円、サイクリングコース整備に伴う実施設計業務 を実施する三方五湖ゾーン整備事業に388万8千円、本町の魅力を伝えるプロモ ーションビデオの作成や台湾への出向宣伝を行う美し美浜「インバウンド」雇用創 出プロジェクト事業に1,212万7千円、園芸振興事業や水稲耕作支援事業等に 補助等を行ういきいき農業サポートプラン推進事業に1,299万7千円、美浜町 産米の品質及びイメージアップに向けた取り組み、米のブランド化を図る美し米レ ベルアップ推進事業に189万5千円、本町で水揚げされた水産物の商品価値を高 みはまぶりっじ め、販路拡大を図る美浜鰤路 開拓事業に281万2千円、へしこや塩ぶり等の発酵 熟成商品の販路拡大・雇用促進を図る発酵熟成ブランド推進事業に531万6千円 を計上いたしました。 次に、基本目標4の「豊かな自然環境と心安らぐまち」について申し上げます。 美浜駅周辺で中心市街地の活性化や既成市街地の再編、宅地化の促進を図り「コ ンパクト」なまちづくりを目的に「美浜町立地適正化計画」と「美浜町地域づくり 拠点化整備計画」を策定する「美浜スマートコンパクトシティ魅力創造拠点化事業」 に1,782万円を計上いたしました。 次に、基本目標5の「快適で安全安心なまち」について申し上げます。 本町オリジナルデザインの原動機付自転車等のナンバープレートを製作する経費に 155万6千円、空家の解体・購入・リフォーム等に対する補助や空家見学ツアー等 を行う空家等対策事業に861万8千円、耳川橋改修工事を実施する町道佐柿・郷市 線道路改良事業に2億2,237万9千円、境界の明示や公共事業の円滑化等を目的 に中寺区において実施する地籍調査事業に1,173万8千円を計上いたしました。 最後に、基本目標6の「みんなで築く協働のまち」について申し上げます。 ふるさと納税寄附者に対するお礼品やふるさと納税一括代行サービス委託等の経 費として1億2,024万円、町の活性化に繋がる地域活動等を自主的、自立的に ― 10― みはまびと 行う団体を町が支援するがんばる美浜人 応援事業に408万4千円を計上いたしま した。 なお、平成29年度予算につきましては、その総額は74億9,593万円とな り、前年度予算額に比べ6億380万8千円の減額となっております。 一方、歳入予算につきましては、町税が23億8,011万7千円、地方交付税 9億5千万円、国庫支出金15億3,543万2千円、県支出金11億2,940万 4千円、臨時財政対策債を含めた町債で4億7,600万円等をそれぞれ充当し、収 支の均衡を図った次第であります。 議案第13号から議案第23号までの11議案は、平成29年度の各特別会計及 び企業会計の予算であります。 診療所事業特別会計等10特別会計の予算総額は40億7,323万3千円、ま た、上水道事業会計の予算額は3億1,910万円であります。 これら各特別会計及び企業会計は、それぞれの設置目的に沿って事業の運営経費 や建設事業費等の所要額を一般会計に準じて計上したものであります。 各会計の予算総額等を申し上げますと、診療所事業特別会計では、丹生及び東部診 療所の医業費で医薬材料費の減額が見込まれ、また、機器のリース満了等により対前 年度比644万2千円減の1億6,135万円、国民健康保険事業特別会計では、保 険給付費の一般被保険者の療養給付費及び高額療養費が増加したことが主な要因で、 対前年度比9,470万9千円増の14億2,440万3千円、後期高齢者医療事業 特別会計では、後期高齢者医療広域連合納付金等の増加により、対前年度比518万 9千円増の1億1,628万3千円、介護保険事業特別会計では、保険給付費の施設 介護サービス給付費や介護予防サービス給付費等の減少が見込まれることから、対前 年度比1,305万9千円減の11億9,376万円を計上いたしました。 また、簡易水道事業特別会計では、菅浜簡易水道施設において原子力災害制圧 ― 11― 道路関連工事に伴う配水管布設替工事等が新たに見込まれることから、対前年度 比655万3千円増の1億2,616万9千円を計上いたしました。 集落排水処理事業特別会計では、佐田地区農業集落排水事業汚水処理施設改修工事 費で減少することが主な要因で、対前年度比2,803万7千円減の2億1,900万 2千円を計上し、公共下水道事業特別会計では、気山地区汚水管渠移設工事費等で増加 することが主な要因で、対前年度比934万9千円増の5億702万8千円を計上いた しました。 次に、産業団地事業特別会計並びに住宅団地事業特別会計におきましては、平成28 年度でそれぞれ第2期造成工事が完了となりましたが、産業団地事業特別会計では、確 定測量及び分筆登記に要する経費として1,195万7千円を、住宅団地事業特別会計 では、公園の遊具設置工事や分譲促進等に要する経費として6,128万1千円を計上 いたしました。 また、道路用地取得事業特別会計におきましても、平成28年度で道路用地取得 事業が終了しましたので、平成29年度は長期債償還金で2億4,913万6千円 を予定しており、総額では2億5,200万円を計上いたしました。 最後に上水道事業会計でありますが、山上産業団地造成に係る配水管布設工事や 耳川橋架替に伴う配水管移設工事が完了したことから、対前年度比7,822万円 減の3億1,910万円を計上いたしました。 議案第24号美浜町ふるさと応援基金条例の一部を改正する条例の制定につきまし ては、ふるさと納税等により寄せられた寄附金を町が掲げる将来像の実現に資する事 業資金に積み立てるため、関係規定を整備したく、本案を提出した次第であります。 議案第25号美浜町企業誘致条例の一部を改正する条例の制定につきましては、 本条例に基づき助成金等の交付を受けた企業が、操業を休止し、又は廃止した場合 の返還に係る規定を新たに整備したく、本案を提出した次第であります。 ― 12― 議案第26号美浜町保育所条例の一部を改正する条例の制定につきましては、休 園中の美浜町はまかぜ保育園の廃園に伴い、関係規定を整備する必要があるので、 本案を提出した次第であります。 議案第27号美浜町指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関す る基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、介護保険法の改 正により、小規模型の通所介護の一部と療養型の通所介護が地域密着型サービスに 移行することに伴い、町が事業の指定をすることから、その指定基準を定めたいの で、本案を提出した次第であります。 議案第28号児童福祉法等の一部を改正する法律等の施行に伴う美浜町関係条例 の整理に関する条例の制定につきましては、児童福祉法等の一部を改正する法律に より改正された児童福祉法等の施行に伴い、関係する条例の規定を改正する必要が あるので、本案を提出した次第であります。 議案第29号美浜町市民農園の設置及び管理に関する条例の制定につきましては、 農作物の栽培を通して健康でゆとりある生活の実現を図るとともに、都市と農村と の交流と移住定住の促進を図り、農業の振興とまちづくりに寄与するため、美浜町 市民農園を設置し、その管理運営に関する規定を整備するものであります。 以上御提案いたしました議案について、それぞれ概要を御説明申し上げましたが、 不備な点につきましてはその都度、私又は関係者から御説明申し上げますので、何 卒慎重御審議の上妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。 なお、人事案件につきまして、本会期中に追加御提案させていただきたいと考え ておりますので、併せてお願い申し上げ、御挨拶と提案理由の説明とさせていただ きます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ― 13―
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