実践女子大学創立120周年記念館

No.12-041-2016作成
新築
学校
Jissen Women’s University 120th Memorial Square
カテゴリー
発注者
学校法人 実践女子学園
設計・監理
大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設株式会社
施工
A. 環境配慮デザイン
B. 省エネ・省CO2技術
C. 各種制度活用
D. 評価技術/FB
E. リニューアル
F. 長寿命化
G. 建物基本性能確保
H. 生産・施工との連携
I. 周辺・地域への配慮
J. 生物多様性
K. その他
ボイドスラブによる天井レス架構
アトリウムの
自然換気システム
非常用
発電機
水平庇
トップライトの換気窓から
排熱を行い、吹抜けの空調
負荷を低減します。
災害時には
48時間稼働。
BCP対応。
自然光
屋上緑化
ラウンジ
人の密度に応じた照度
コントロールを行うこ
とができます。
都市計画上高層化が可能である敷地の六本木通り側に大学として必要
会議室
研究室
研究室
クト工事を削減し、コストダウンと工期短縮に貢献した。
ストライプ状の吊り天井を設置し、設備を吊り天井に集約する
ことで、機能更新にもスムーズに対応が可能。
ヒートアイランド現象の
緩和に寄与し、建物内の
熱負荷を低減します。
次世代人感知
センサー
都心型高層キャンパス
学長室
ボイドスラブの中空部をダクトスペースとして利用により、ダ
600
100 400 100
実践女子大学創立120周年記念館
研究室
研究室
ホール
団体諸室
吊り天井
照明、
スプリンクラー等
キャンパスレストラン
講義室
ラウンジ
講義室
ラウンジ
ラウンジ
講義室
ラウンジ
講義室
段ボールダクト
設備ダクト
空調機
コンクリート型枠
スタイロ
日射遮蔽ルーバー
眺望を確保しつつ
日中の日差しを
遮蔽します。
な機能を1棟に集約高層化した都心型キャンパスである。六本木通り
側より高層棟、アトリウム、低層棟というようにレイヤー状にボ
講義室
防災倉庫
リュームや機能を重ねた構成とした。
災害時に帰宅困難になった
学生が2,3日学内で過ごす
事が可能。
エントランスは六本木通りの喧騒から視線を外すよう丘状に半層上げ
た計画とした。施設に入るとトップライトより自然光の降り注ぐ9層吹
図書室
テラス
雨水利用
T-ZoneSaver(照明制御設備)の採用
アカデミック
ステーション
図書室
事務センター
エントランス
ホール
プラザ
六本木
通り側
エントランス
義室等で自習や食事に利用しており、学生が着席しているエリ
防災倉庫
アのみを設計照度とし他のエリアは減光調光することで、使い
トイレの洗浄水として
再利用しています。
抜けのアトリウムに迎い入れられ、訪れた人に施設全体を直感的に認
都心型の大学の場合、授業と授業の合間に学生が空いている講
勝手に見合った照明制御が可能。
識できるようにしている。教室階を回遊すると多層に見通せる教室、
廊下、ラウンジなどから学生の多彩な活動が見える。視線の抜けによ
る学生同士のコミュニケーションの活性化を狙った空間構成とした。
デザインと融合した架構計画と耐震安全性の高い構造計画
本建物はアトリウムをはさんで高さの異なる南ゾーンと北ゾーンを最
下層及び渡り廊下で一体としたハイブリッドTASS免震構造である。
免震構造は、弾性すべり支承と積層ゴム支承認をバランスよく組合わ
せ、オイルダンパーを併用することで中小地震から大地震の揺れに対
天井レス架構の教室
応し、地震後の揺れが早期におさまります。
屋上庭園
鉄筋コンクリート造の南ゾーン、北ゾーンのコアシャフトを4本の口型
都心に浮かぶ緑豊かな屋上
連層壁柱で固め、アトリウム周りのフレームで連結することにより十分
庭園。学生のアメニティ空
な剛性を確保している。各フロアは、600mm(北側450mm)の中空のボイ
間となっている。ヒートア
ドスラブによる床とロングスパンの無柱大空間を確保して、教室配置
イランド対策としても貢献
に自由度を与えている。
南ゾーン
コアシャフト
コアシャフト
16.5m
8m
小断面PCa柱
B×D=300×600
コアシャフト
コアシャフト
RC耐震連層壁柱
W=450
4か所のコアシャフトとコア同士を
連結するラーメンフレーム
による耐震要素
構造床伏図
建物データ
所在地
竣工年
敷地面積
延床面積
構造
階数
600
100 400 100
コンクリート型枠スタイロ
ボイドスラブ
t=450
小断面PCa柱
B×D=400×700
8m
RC耐震連層壁柱 W=450
@1025
@1025
ボイドスラブ
(プレストレス導入)
t=600
設備ダクト
コンクリート型枠スタイロ
@1025 @1025
800 225
ボイド 800×250
北ゾーンボイドスラブ
(9.5mスパン)
PAL削減
ERR(CASBEE準拠)
LCCO2削減
RC耐震壁
W=450
小断面PCa柱
B×D=400×700
小断面PCa柱
B×D=300×600
ハイブリッド
TASS免震
システム
CASBEE評価
居住域環境シミュレーション
グランド側は水平庇にFRPグレーチングをランダムに配置し
本建物には9層吹抜け空間があるが、1階の主たる居住住域は
て日射と視線を緩やかに遮るスクリーンとし、環境配慮と同時
プラザに限られている。天井のファンコイルユニットに加え、
に、中学校高等学校への建物のボリューム感を和らげ樹木の緑
床暖房を設置し居住域を均一に空調する空気層を作っている。
と調和した軽快な表情を持たせている。
2~9階の吹抜けに面する居住域については、各階の天井の
Sランク
BEE=3.0
2010年度版
自己評価
S
嵐城太郎、佐藤文明/外構:木川薫
1.5
A
3.0
76
+
BEE=1.0
B
-
B
Q 50
0.5
C
0
0
25
保存樹木と調和したルーバー
統括:上甲孝/建築:輿石秀人、山東耕太/構造:島田博志、高澤昌義、設備/熊谷智夫、
3.0
100
50
L
ハーブ園のある屋上庭園
日射遮蔽ルーバー
設計担当者 構造断面パース
43 %
8 %
25 %
自然光豊かなアトリウム
ファンコイルユニットで空調を行っている。
RC耐震壁
W=450
省エネルギー性能
東京都渋谷区
2014 年
25,041㎡
25,999㎡
RC造、一部S造
地下1階、地上17階
ボイドスラブ
t=450
16.5m
800 225 ボイド 800×250
PC鋼線(2-φ28.6)
南ゾーンボイドスラブ
(16.4mスパン)
450
100 250 100
ボイドスラブ
(プレストレス導入)
t=600
している。
北側外観
アトリウム 北ゾーン
100
夏の温熱環境シミュレーション
トップライトより排熱
冬の温熱環境シミュレーション
主要な採用技術(CASBEE準拠)
Q2. 2.
Q2. 3.
Q3. 1.
Q3. 2.
LR1.1.
LR1.3.
耐用性・信頼性(免震システム)
対応性・更新性(ロングスパン無柱の構造計画)
生物環境の保全と創出(屋上緑化)
まちなみ・景観への配慮(都心型キャンパス、)
建物外皮の熱負荷抑制(高性能ガラス、バルコニー、日射遮蔽ルーバー)
設備システム高効率化(T-ZoneSaver、ボイドスラブ中空のダクト利用、LED照明)
サステナブル建築事例集/一般社団法人日本建設業連合会
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