「選ばれる」まちづくり”を目指して

第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
1
観光・ 物産
部門別 プロ ジェ クト
1
戦略的 な観 光推 進
産業経 済
【所管 :経 済部 】
現状と課題
観光は 、農 林水 産業 や商 工業な ど関 連す る産 業が 広い総 合産 業だ と考 えら れ、観 光振 興に よ
る交流 人口 の拡 大は、地 域経済 に広 く波 及す るた め、地 域に おける 需要 や 雇用の 創出 にと って
重要な 産業 です 。ま た 、観光振 興は 、経済の 活性 化だけ でな く 、地元 の伝 統・文化 の継 承や地
域に暮 らす 人々 の誇 りや 活動意 欲を 創出 し、地 域 のコミ ュニ ティ ー形 成に 大きな 関わ りを 持ち
ます。
近年、旅行 者の 観光 志向 が多様 化し 、地 域な らで はの体 験型 旅行 、目 的地 を深く 知る 旅行 な
どの観 光ス タイ ルへ の志 向が高 まり つつ ある 中、本市に おい ても ター ゲッ トを絞 り込 んだ 観光
施策を 戦略 的に 展開 して いくこ とが 今後 の課 題と なって いま す。
観光振 興の 在り 方が 大き く変革 の時 代を 迎え てい る今、時代 の流 れと旅 行 者の観 光志 向を 的
確に把 握し 、観 光振興 に 関する さま ざま な施 策を 市や観 光事 業者 、観光 関 係団体 、地 域に 暮ら
す人々 の協 働の もと、地 域づく りと いう 枠組 みで 総合的 かつ 効果 的に 推進 してい くこ とが 求め
られま す。
プロジェクトの基本方針
本市の 観光 資源 であ る世 界文化 遺産「三 角西 港」を中心 に観 光戦 略を 展開 すると とも に、熊
本県や 近隣 の市 町村 と連 携した 事業 を通 して 回遊 性のあ る広 域的 な観 光地 を形成 し、一 体的 に
PR するこ とで 域外 から の交流 人口 の増 加を 図り ます。
また、集客 の起 爆剤 とす るため に観 光イ ベン トや キャン ペー ンの 開催 や連 携によ り、観光 地
を PR する 他 、飲食 を通 して本 市の 農林 水産 物や 加工品 など の消 費拡 大に つなげ 、地域 経済へ
の波及 効果 を高 めま す。
潜在的 な地 域固 有の 観光 資源に おい ては 、掘り 起 しとマ ーケ ティ ング によ り旅行 者の 観光 志
向とマ ッチ ング させ 、ニ ーズに 合っ た旅 行商 品を 提案し ます 。
観光振 興は 地域 づく りで あり、この 経過 や観光 客 を受け 入れ る体 制を ソフ ト面で も形 成し て
いくこ とで 、地 域と 行政 が一丸 とな って 稼げ る観 光の地 域づ くり に取 り組 みます 。
- 180 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】三角西港の魅力づくり
世界 文化 遺産 登録 によ る観光 客の 増加 を一 過性 のもの とし ない ため、史 跡とし ての 価値 と歴
史を学 習で きる 場と して 施設の 充実 を図 るな ど、これま で以 上に 魅力 ある 仕掛け づく りに 取り
組み、 本市 への 安定 的な 観光客 誘致 へつ なげ ます 。
また、近年 は県 内に おけ る外国 人観 光客 が増 加傾 向にあ るこ とか ら、本市 におい ても 、世 界
文 化 遺 産 で あ る 三 角 西 港 を グ ロ ー バ ル コ ン テ ン ツ (※ )と し て 位 置 づ け 、 イ ン バ ウ ン ド 観 光 (※ )
に対応 でき る受 け入 れ体 制の充 実を 図っ てい きま す。
【2】広域観光連携とルート創造
熊本県 や近 隣の 自治 体と 広域連 携し 、そ れぞ れ 特 有の観 光資 源を 回遊 ルー トで結 び、地域 全
体への 集客 力を 向上 させ ます。また 、来訪 者へ 本 市の更 なる 情報 を発 信す ること で、観光 魅力
の裾野 を広 げて いく とと もに、観光 マーケ ティ ン グにお いて はさ らな る強 化を図 り、個人旅 行
者に対 し異 なる それ ぞれ の観光 志向 に対 応す る旅 行商品 の提 案を 行っ てい きます 。
【3】観光地域づくり
近年、旅行 者の 志向 は観 光施設 を周 遊す る観 光旅 行から 、体 験型・交流 型 の要素 を取 り入 れ
た旅行 へと 変化 して いる ことか ら、地 域の 特性 を 生かし た観 光地 づく りに よる着 地型 観光 の旅
行商品 の開 発に 取り 組み ます。
主な成果指標
指
標
名
広域観光ルート数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
5
単位
指 標 説 明
近隣自治体と連携して設定した観光ルート数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
近隣自治体との連携で域内の交流人口増加を図り経済効果を向上させるため
- 181 -
件
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
1
観光・ 物産
部門別 プロ ジェ クト
2
市場を 志向 した 物産 振興
産業経 済
【所管 :経 済部 】
現状と課題
本市は 恵ま れた 地形 や温 暖な気 候を 生か し、さま ざまな 農産 物が 豊富 に生 産され 、中 でも そ
の発祥 の地 でも ある かん きつ類 の「 不知 火(デ コ ポン ®は熊 本県 果実農 業 協同組 合連 合会 の登
録 商 標 )」 は 全 国 有 数 の 産 地 で す 。 ま た 干 し 柿 や か ら し レ ン コ ン な ど 、 地 域 で 生 産 さ れ る 農 産
物を生 かし た加 工品 も数 多くあ り、家庭用 また は 販売用 とし て消 費さ れて います 。近 年は消 費
者の食 の安 全性 への 意識 が高ま りに より、生産 者 の顔が 見え 新鮮 な農 産物 を購入 でき る物 産館
や農産 物直 売所 が賑 わい を見せ てい ます 。
食や物 産・特産 品は、旅 行者に とっ て旅 の重 要な 目的の 一つ とな って おり 、その 土地 なら で
はの食 や物 産を 消費 する ため、本市に おい ても 農 産物を 中心 とし た消 費が 売上の 増加 につ なが
ってい る現 状で す。
特に本 市は 、第 一産 業で ある農 業は 主な 産業 のひ とつで ある こと から 、地 域経済 の活 性化 の
ために は 、農 産物を 多く 、高 く 、そし て安 定的 に 販売す る必 要が あり 、そ のため にも 市場(消
費者)への 継続 的でか つ 効果的 な PR は 欠か せま せん。また 、地元 産品 を 使った 郷土 料理 や加
工品を 普及・消 費させ て いくこ とも 、材 料の域 内 調達率 を上 げな けれ ば、地域経 済の 活性 化に
はつな がり にく くな りま す。
プロジェクトの基本方針
本市の 農産 物を 多く の人 に購入 して もら うた め、市場ニ ーズ を把 握し 、農 業団体 や観 光物 産
協会な どの 関係 団体 と連 携し、イベ ントや キャ ン ペーン 、広 報媒体 を利 用 して積 極的 に農 産物
などの PR を行 うな ど販 路拡大 に向 けて 戦略 的に 展開し てい きま す。
また、農産 物や 加工 品は 観光資 源の 一つ であ るこ とから 、観 光客 のニ ーズ に合致 する 商品 を
提供し 、産 品を販 売す る 物産館 や店 舗な どへ 誘導 する仕 組み をつ くる こと で、販 売体 制の強 化
と商品 の開 発促 進を 図り ます。
市民に 対し ては 、高 品質 な物産・特 産品 を年 間通 して品 揃え よく 提供 し、地産地 消を 促進 す
ること で地 域経 済の 活性 化に繋 げま す。併 せて 、その土 地な らで はの 農産 物を使 用し た郷 土料
理を伝 承し てい くこ とで 地域の 食文 化を 守り ます 。
- 182 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】地元産品の販路拡大
年間 を通 じて 高品 質な 産品の 品ぞ ろえ に取 り組 むとと もに、農産 物や 加 工品の 認知 度向 上の
ため、農業 団体や 観光 物 産協会 など と連 携し、本 市の農 産物 や加 工品 など を各種 イベ ント や媒
体を利 用し 、積 極的 に広 く情報 発信 を行 い、 地元 産品の 有利 販売 につ なげ ます。
特産 品や 加工 品な ど を PR して 売り 込む ため に、商談 会な どの 実需 的 な意見 交換 の機 会づく
りに積 極的 に取 り組 みま す。
【2】販売体制の強化と開発促進
本市に は地 元農 産物 の販 売拠点 であ る物 産館 が地 域ごと に整 備さ れて いる ことか ら、観光 と
食をル ート で絡 め、観 光 客を物 産館 や店 舗な ど へ 誘導す る仕 組み をつ くり ます。また 観光客 の
ニーズ を把 握し、既存 の 商品に 付加 価値 を加 え磨 き上げ ます 。地元 農産 物 を使用 した 新商 品の
開発に つい ても 積極 的に 支援す るこ とで 本市 での 域内調 達率 拡大 を図 りま す。
【3】郷土料理の伝承
郷土料 理は その 土地 なら ではの 農産 品を 使用 した 昔から 愛さ れる 料理 であ り、食 育を 通し て
次世代 へつ なげ てい きま す。
また 、農 家レス トラ ン や飲食 店で のキ ャン ペー ンを通 し、観光客 へ地 域 の食文 化を 紹介 する
ことや 名物 料理 を提 供す ること で、 食目 的の 旅行 需要を 確保 しま す。
主な成果指標
指
標
名
物産館の年間の売り上げ額
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
196,300
206,100
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
1
2
単位
指 標 説 明
宇城市の4物産館の売り上げ額の合計
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
農産物および加工品の売上の増加を目指すため
指
商談会数
標
名
万円
単位
指 標 説 明
加工業者が参加する商談会開催数およびあっせん数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
加工業者と販売者のマッチングの機会を創出するため
- 183 -
件
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
2
歴史文 化財
部門別 プロ ジェ クト
1
文化財 の保 存と 活用
教育文 化
【所管 :教 育部 】
現状と課題
生活環 境が 大き く変 化し ていく 中、住宅 など 建設 が年々 増加 して いま すが 、市民 の文 化財 へ
対する 理解 も高 くな って おり、埋蔵文 化財 包蔵 地 内の開 発行 為に 伴う 発掘 届出な どの 各種 申請
も多く なっ てい ます 。そ のよう な中 、熊 本地 震が 発生し 1 年 を過 ぎた 現 在、被災し た住 宅な ど
の復旧 が進 み、 これ に伴 う埋蔵 文化 財の 試掘 ・発 掘調査 など も増 加し てい ます。 市民 の復 旧・
復興を 妨げ ない ため にも 、行政 の早 急な 対応 が求 められ てい ます 。
また、文化 財に は新 しい 発見も あり ます 。文 化財 が貴重 な国 民的 財産 とい う観点 から 、展 示
公開す る施 設の 環境 整備 が必要 です 。平成 27 年 7 月に三 角西港 が世 界遺 産に登 録さ れま した
が、登 録範 囲内に は世 界 遺産の 大切 な要 素で ある 石積排 水路 や石 積埠 頭、あるい は伝 統的 建造
物が存 在し てお り、観 光 資源と して の活 用も 期待 されま す。しか し、そ れ らにも 経年 劣化 など
による 損傷 が見 られ 、適 切な方 法を 用い た修 復整 備が求 めら れて いま す。
平成 18 年度 から 進め て いる公 文書 整理( アー カ イブス )事業 は、廃棄 文 書を歴 史的 資料と
して評 価・選別 し、市 民 の利用 に供 する こと を目 的とし てい るも ので すが 、保管 場所 の確 保や
専門的 職員 の配 置な どの 課題が 残っ てお り、 事業 の是非 を含 め、 検討 する 必要が あり ます 。
プロジェクトの基本方針
本市に は 16 件の 国指 定 文化財 をは じめ 数多 くの 文化財 が残 って いま す。それら 貴重 な文 化
財を消 滅さ せる こと なく 、調 査・研究・保護・保 存を積 極的 に行 い、活用 を図り なが ら後 世へ
伝えて いき ます 。
4 カ所に 分散し た郷 土資 料館を 豊野 資料 館に 機能 集約し 、宇 城市郷 土資 料 館(仮 称)と して
平成 29 年度 開業 を目 指 します 。機 能や 展示 物の 充実を 図り 市民 から 親し まれる 魅力 ある 資料
館の運 営を 目指 しま す。
三角西 港に つい ては、平 成 29 年度ま でに「三角 西港修 復整 備活 用計 画」を策定 し、計画に
沿った 適切 な修 復整 備や モニタ リン グ( 観察)を 行い、世界 遺産 として の 価値を 全国 へ発 信し
ていき ます 。
アーカ イブ ズ事 業に つい ては、最終 的に は公文 書 館を設 置し て市 民お よび 行政の 利用 に供 す
ること を目 的と しま すが 、相当 の予 算と 人材 投入 が必要 であ り、 28 年 度 に作成 した 事業 計画
書を基 に事 業の 必要 性を 含め検 討し 、本 市と して の方針 を決 定し ます 。
- 184 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】文化財の保存・活用
住宅な どの 開発 行為 に伴 い、埋 蔵文 化財 の試 掘・ 発掘調 査を 行い 、出 土遺 物の整 理、 復元 、
調査研 究を 行い ます。ま た、発 掘現 場に おいて は 、積極 的に 説明 会や発 掘 体験学 習な どを 開催
し、一 般市 民を はじ め児 童、生 徒の 教育 活動 を行 います 。
熊本地 震に より 住居 など の改築 ・新 築が 多く なる ことが 予想 され ます が、 市民生 活の 復旧 ・
復興の 妨げ とな らな いよ う、適 切に 文化 財の 調査 など対 応が でき る体 制の 強化を 図り ます 。
世界遺 産三 角西 港に つい ては、排水 路な どの 構造 物や登 録有 形文 化財(建 造物)の適 切な 保
存 修 理 を 行 い 、「 明 治 日 本 の 産 業 革 命 遺 産 」 と し て の 価 値 に つ い て 全 国 の 構 成 資 産 と 共 に 情 報
発信を 行い ます 。
アーカ イブ ズ事 業は 、事 業計画 書の 実現 を目 指し 、財源 およ び人 材を 投入 すべき か、市の 基
本方針 を決 定し ます 。
【2】郷土資料館の充実・活用
平成 29 年度 まで に機 能 集約に よる 内容 充実 と効 率的な 運営 を行 う観 点か ら、郷土 資料館 の
統合を 行い ます。熊本 県 博物館 ネッ トワ ーク セン ターと も連 携し なが ら、地域の 特色 を生 かし
た資料 展示 を行 い、子 ど もから 大人 まで それ ぞれ に見合 った 体験 学習 やイ ベント を実 施し、誰
からで も親 しま れる 郷土 資料館 の運 営を 目指 しま す。ま た、子 ども 用パ ン フレッ トな どを 作成
し市内 公共 施設 や小 中学 校での 配布 およ び出 前講 座など を開 催す るこ とで 、文化 財に対 する 意
識の高 揚を 図り ます 。
主な成果指標
指
標
名
宇城市郷土資料館来場者数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
5,168
2,149
8,000
単位
指 標 説 明
年間の来場者数
基 準 DATA
※過去5年間実績による来場者数平均
設 定 理 由
施設統廃合により充実した資料館を目指すため、利用者数の拡大を図るため
- 185 -
人
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
地域経 営
施策部 門
3
広域・ 産学 官連 携
部門別 プロ ジェ クト
1
連携に よる 生活 機能 の向 上と地 域活 性化
【所管 :企 画部 】
現状と課題
地方分 権の 進展 に対 応し ていく ため には 、住民 に 最も身 近な 基礎 自治 体が 果たす べき 役割 が
重要に なっ てく ると とも に、各 市町村 が連 携し て 広域的 な課 題に 取り 組む 必要性 がま すま す高
まって いま す。
このよ うな こと から 、熊 本都市 圏や 天草・宇 土半 島地域 を構 成す る自 治体 が連携 し、熊本 県
域をけ ん引 する 役割 を担 いつつ 、九州 中央 の拠 点 地域と して さら なる 成長 を果た して いく こと
が重要 です 。
また 、地 方や地 域に よ り主権 を持 たせ よう とい う国の 改革 の流 れに 合わ せて、国や 県との 役
割分担 や連 携に つい ても 積極的 に検 討し てい きま す。
プロジェクトの基本方針
市民一 人ひ とり のニ ーズ や価値 観は ます ます 多様 化し、市民 が必 要とす る 行政サ ービ スの 専
門化や 高度 化が 求め られ ていま す 。行 政サ ービス を効果 的・効 率的 に提供 するた めに 、国・県
および 周辺 自治 体と の施 策の連 携を 強化 し、広 域 におけ る適 正な 機能 分担 を図り なが ら、広 域
事業や 広域 促進 プロ ジェ クトの 推進 を図 りま す。
また、本市 の持 つ地 域特 性や個 性を 生か した 施策 を展開 し、熊本 都市 圏や 天草・宇土 半島 地
域の構 成自 治体 との 連携 を深め てい きま す。
- 186 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】熊本連携中枢都市圏ビジョンの計画的な推進
人口減 少・少子 高齢 社会 にあっ て、地域 を活 性化 し経済 を持 続可 能な もの とし住 民が 安心 し
て暮ら して いけ るよ う、圏域の 中心 的役 割を 担う 連携中 枢都 市が 近隣 自治 体と連 携し て、圏 域
全体の 経済 成長 のけ ん引 、高次 の都 市機 能の集 積・強化 、圏 域全体 の生 活 関連機 能の 向上 を目
的とし 、人 々が 集ま る魅 力的な 圏域 形成 を推 進し ます。
【2】天草・宇土半島地域における連携強化
天草・宇土 半島 地域 にお ける美 しい 景 観 、豊 富な 農林水 産資 源や 歴史 文化 資源な どの 地域 資
源を活 用し 、回遊 性の あ る広域 的な 地域 の交 流人 口拡大 を目 的と して、熊 本天草 幹線 道路 の早
期事業 化を 目指 し、構 成 自治体 によ る一 体的 な事 業を展 開す るこ とに より 、魅力 的な 地域形 成
を推進 しま す。
主な成果指標
指
標
名
地域観光客数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
4,092
4,250
単位
指 標 説 明
宇城地域における観光客数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
宇城地域の交流人口を増やし、地域活性化を図るため
- 187 -
千人
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
地方創 生
施策部 門
4
良質な 雇用 の創 出
部門別 プロ ジェ クト
1
地場産 業の 付加 価値 の向 上、販 路拡 大の 推進
【所管 :企 画部 】
現状と課題
就職を 契機 とし た若 年層 の流出 が、本市 の人 口減 少にお ける 最大 の課 題で す。若 者流 出の 主
な要因 は、市内 産業の 賃 金水準 が低 く、魅力を 感 じない ため と推 測さ れま す。本 市は 熊本 都市
圏に位 置し てい るも の、労働生 産性 は県 内自 治体 の平均 に比 べ 2 割ほ ど 低く、その 原因 として 、
本市に は中 核機 能を 有す る企業 が存 在せ ず、地 域 中核企 業も 域外 取引 に終 始して おり 、市内 の
他産業 を引 き上 げる 仕組 みがな いこ とが 挙げ られ ます。
プロジェクトの基本方針
域内取 引の 拡大 を図 るた め、地 域経 済構 造分 析に 基づき 作成 した「宇 城市 版経済 構造 産業 連
関表」によ る調査・研 究 を行い 、産( 産業 界 )
・官(行 政)
・学( 大学 )
・金(金 融機 関)
・労( 労
働団体 )か らな る関係 機 関によ る産 業振 興プ ラッ トフォ ーム を創 設し ます 。また 、多 角的な 視
点から 域内 取引 を促 す施 策に取 り組 むと とも に、域内産 業の 構造 転換 に向 けた調 査研 究、研 修
成果の 施策 への 反映 を重 ねるこ とで 、域内 経済 の 好循環 を生 み、若 者が 地 元で働 ける 仕組 みを
構築し ます 。
域内取 引拡 大と 利益 最大 化の両 立を 目的 とし て、地場産 業の 技術 、取 引ニ ーズな ど の 情報 の
データ ベー ス化 や企 業間 の関連 性な どの 見え る化 分析を 行い ます 。
- 188 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】地域取引の拡大に向けた域内経済構造の見える化とデータベース化
地場企 業の 取引 ニー ズな どの情 報デ ータ ベー ス化 や企業 間の 見え る化 分析 を行う こと で、関
連産業 間の ビジ ネス を結 びつけ る機 会を 創出 し、 域内取 引拡 大を 促進 しま す。
主な成果指標
指
標
名
新規域内取引件数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
10
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
300
単位
指 標 説 明
新規域内取引件数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
市内企業間取引の実績
指
データベース登録企業(事業所)数
標
名
件
単位
指 標 説 明
取引情報のデータベース化
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
市内企業の取引拡大促進
- 189 -
件
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
4
良質な 雇用 の創 出
部門別 プロ ジェ クト
2
地域を けん 引す る農 家の 育成
地方創 生
【所管 :経 済部 】
現状と課題
本市の 多く の農 家で 後継 者が不 足、また 不在 の状 態が増 えて いま す。労働 力の確 保を 課題 と
して挙 げて いる 農業 経営 者や新 規就 農、経 営継 承 をする 若者 など にお いて は、営 農技 術の習 得
をはじ め、 農地 や資 金の 確保な どが 課題 とな って います 。
県の「 青年 農業 者・新 規就農 者実 態補 完調 査」では 、雇 用さ れて 就農す るケー スが 増加 傾
向(平成 24 年 度 7 人、平成 25 年度 16 人、平 成 26 年度 14 人)で あ り、農業 には 一定 の
雇用力 があ ると 考え られ ます。平成 24 年 度か ら は青年 の就 農意 欲の 喚起 と就農 後の 定着 を図
るため 、就農 前の 研修期 間( 2 年以内 )およ び経 営が不 安定 な就 農直 後( 5 年以内 )の 所得 を
確保す る青 年就 農給 付金(準備 型と 経営 開始型 )を推進 して いま す。本 市 におけ る経 営開 始型
での給 付対 象予 定者 数は 、平 成 28 年 3 月 末で 53 人であ り県 内で は熊 本市に 次い で 2 番目
の受給 者数 です 。
しかし 、本 市の 農業 後継 者数は 年々 減少 して いる ことか ら、今後 も県 と連 携しな がら 青年 就
農給付 金事 業の 促進 を図 ってい きま す。また、農 業経営 の 組 織化 を図 り、効率性 や競 争力 の向
上を実 現す る農 業経 営の 法人化 を強 く推 進し てい きます 。
プロジェクトの基本方針
若者の 離農 増加 によ る後 継者不 足が 進ん だ背 景に は、仕 事を 始め るに当 た っての 初期 投資 が
かかる こと があ るよ うで す。必 要な 農具を そろ え たり肥 料を 購入 した りす るには 、あ る程度 ま
とまっ た資 金が 必要 にな ります 。ま た、初 期投 資 に見合 った 収入 の確 保も 最初の 数年 は特 に厳
しい状 況で す。こ のよ う な背景 から 新た に農 家と して働 きた いと いう 人が 増えず 、農 家の後 継
者不足 が進 んだ と考 えら れます 。
そこで 、優 秀な 新規 就農 者を増 やす ため には 、不 安定な 就農 直後( 5 年以 内)の所得 を確 保
す る こ と が で き る 青 年 就 農 給 付 金 事 業 ( 経 営 開 始 型 )) と て も 魅 力 あ る 事 業 だ と い え ま す 。 そ
こで、 今後 も積 極的 に推 進して 多く の農 業後 継者 の育成 に取 り組 みま す。
また、集落 営農 を維 持発 展させ るた めに 、法 人と いう制 度を 生か し力 強い 組織体 制づ くり と
継続的 な農 業経 営を 実践 してい くこ とに より、法 人が地 域雇 用の 受け 皿と なるこ とで 新規 就農
希望者 は初 期の 負担 がな く、経 営能 力や 農業 技術 を習得 でき る仕 組み づく りに取 り組 みま す。
- 190 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】「優秀な就農希望者を集めましょう」プロジェクトの創出
本市 の人・農 地プ ラン に位置 付け られ てい る、就農時 の年 齢が 原則 45 歳未満 で、独立・自
営就農 した 新規 就農 者に 対し、給付 期間 1 年 につ き 150 万円( 夫婦申 請 の場合 は 225 万円 )
を最長 5 年 間給 付す る 青年就 農給 付金 (経 営開 始型) を積 極的 に推 進し ます。
【2】先進農家の法人化推進
本市で は農 家が 抱え る諸 々の課 題解 決や 食料 自給 率の向 上な どの 点か ら、足腰の 強い 農業 へ
の転換 を推 し進 めま す。その方 法の 1つ とし て、農業経 営の 組織 化を 進め 、効率 性や 競争 力の
向上を 実現 す る 農業 経営 の法人 化を 推進 しま す。農業法 人に なる と、対 外 的な信 用力 アッ プや
融資限 度額 拡大 、集 落な どを単 位と した 地域 農業 を維持 する ため の受 け皿 にもな りま す。
主な成果指標
指
標
名
青年就農給付金(経営開始型)給付者数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
10
12
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
1
2
単位
指 標 説 明
年度毎の給付金受給者数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
新規経営者を育成するため
指
法人設立数
標
名
人
単位
指 標 説 明
農業法人の設立数
1法人/年
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
先進農家の法人化を推進するため
- 191 -
法人
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
4
良質な 雇用 の創 出
部門別 プロ ジェ クト
3
農産物 売上 増進 プロ ジェ クト
地方創 生
【所管 :経 済部 】
現状と課題
近年、農産 物は 市場 流通 が主流 であ り、出荷 時期 などに よる 市場 価格 の変 動や消 費の 伸び 悩
みなど によ り農 家所 得が 大きく 左右 され、現状 の 市場流 通だ けで は安 定し た経営 が難 しく なっ
ていま す。ま た、農 家直 販およ び加 工品 など につ いては 価格 の安 定は ある ものの、取扱 い先( 売
り先)の情 報が 不足し て いるた め、思う ような 事 業計画 が描 けな い状 況に 陥って いま す。加え
て、食 の安 全意識 の高 ま りなど を背 景と して、農 業以外 の他 産業 から の参 入や農 商工 連携 事業
に対す る取 り組 みも 増加 してい ます 。
今後、農家 の所 得を 伸ば すため には 、新 規市 場の 開拓や イン タ ー ネッ ト販 売など への 参入 も
必要で あり 、農産 物の高 付加価 値化( ブラ ンド化 )を 目指 すた めに も、農 家独自 の努 力を 直接
消費者 から 評価 され るよ うな流 通を 取り 入れ てい く必要 があ りま す。
プロジェクトの基本方針
農家の 安定 的な 所得 向上 のため には 、農 作物 のブ ランド 化を 図る ばか りで なく 、6 次産 業化
による 高付 加価 値化 も必 要です 。
そこで 、金 融機 関な どの ネット ワー クを 活用 した 新規市 場の 開拓(商 談会 など)や消 費者 へ
の直接 販売(イ ンタ ーネ ット販 売)の支 援を 行っ ていき ます 。ま た、6 次 産業化 に取 り組 みた
い農家 と金 融機 関の 取り 引きが ある 企業 など との ビジネ スマ ッチ ング( 商 品やサ ービ スの 提供
側とそ の利 用者 側を 結び 付けて ビジ ネス につ なげ る)の 機会 を設け ます 。併せて 農業 と商 工業
の有機 的な 連携 の流 れを 地域経 済の 活性 化に つな げるた め、セ ミナ ーの 開 催など 農業 者の ニー
ズに積 極的 に応 え、 農家 所得の 向上 を目 指し ます 。
事業資 金に つい ては 、金 融機関 から の融 資の 活用 な どで 、相 互に 利益 のあ る関係 を作 り出 し
て経済 の好 循環 につ なげ るとと もに、金融 機関 と 農家の コー ディ ネー ター 役(調整 役)として 、
農家と 金融 機関 の橋 渡し を行う こと によ り農 業経 営の安 定化 を図 りま す。
- 192 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】金融機関などと連携した販路拡大・6 次産業化支援
取り 引き 先を 紹介 でき る金融 機関 と協 定を 結び 、売り上 げを 伸ば した い 農家や 6 次 産業 化に
取り組 みた い農 家と 金融 機関の ネッ トワ ーク を活 用し、取り引 きの ある 外 食産業 や大 手ス ーパ
ー、食 品加 工メー カー な どとの ビジ ネス マッ チン グの機 会を 設け、農家 所 得の向 上を 目指 して
いきま す 。ま た、事業 資 金につ いて は 、金 融機関 の融資 を活 用す るこ とで 、相 互に 利益 のあ る
事業に つな げま す。
【2】新規市場開拓推進
新規 市場 の開 拓の ため に、金 融機関 など のネ ッ トワー クを 活用 した ビジ ネスマ ッチ ング を行
うとと もに 、農家 直販 に 力を入 れて いき たい 農家 のため に、ネット 通販 に ついて の基 本的 なホ
ームページ開設のための研修会の開催や ビジネス講座を開設することで販路の拡大を目指し
ていき ます 。
また、6次 産業 に取 り組 んだ農 家な どを 対象 に、商談会 など の開 催情 報を 周知し 参加 を促 す
ことに より 新た な市 場の 開拓に 取り 組ん でい きま す。
主な成果指標
指
標
名
マッチング農家戸数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
5
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
3
単位
指 標 説 明
金融機関を通じて外食産業などとマッチングした数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
現状の市場流通以外の市場開拓を推進するため
指
インターネット販売農家数
標
名
戸
単位
指 標 説 明
新規で農産物をネット販売する農家数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
農家直販の拡大を推進するため
- 193 -
戸
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
4
良質な 雇用 の創 出
部門別 プロ ジェ クト
4
集落営 農の 推進
地方創 生
【所管 :経 済部 】
現状と課題
農地は 、食 料の 安定 供給 にとっ て不 可欠 な資 源で あると 同時 に、農業 生産 が行わ れる こと で
多面的 機能 が発 揮さ れて いるこ とか ら、国 民の 貴 重な財 産と して 守ら れる べきも ので す。し か
し、農 業者 の高 齢化や 農 作物価 格の 低迷 、後継 者 不在に よる 労働 者不 足、有害鳥 獣に よる 被害
なども 重な り、農地の 遊 休化が 進ん でい ます。今 後も農 地の 遊休 化が 進め ば、食 料供 給力 の低
下はも とよ り、害 虫や 雑 草種子 の発 生源 とな るな ど、営 農や 生活環 境に 悪 影響を 与え るこ とに
なりま す。
そこで 、地 域農 業の 維持・発展 を図 るた め、そ れ ぞれの 地域 にお いて 意欲 的な農 業経 営者 と
兼業農 家や 高齢 農家 など が、そ の規 模と能 力に 応 じて相 互の 営農 を支 え合 うこと によ って、将
来にわ たっ て魅 力的 で活 気あふ れる 持続 的な 農業 生産の 展開 を推 進し てい くこと が必 要で す。
プロジェクトの基本方針
本市で は農 業生 産性 を向 上させ るた めに 、農 地の 大区画 化・汎用 化な どの 基盤整 備を 国営 事
業によ り推 進し てい ます 。これ によ り、担 い手 へ の農地 集積・集 約化や 農 業の高 付加 価値 化な
どを推 進し 、優良 農地 の 確保お よび 生産 性の 向上 を目指 して いま す。集 落 内の遊 休農 地に つい
ては、集落 営農 や受託 組 織を活 用し 保全 を行 い、既に遊 休化 した 農地 につ いては 、地 域や 集落
営農に より 国や 県の 耕作 放棄地 復旧 対策 事業 を活 用し解 消を 図っ てい きま す。
また、小規 模な 農家 や兼 業農家 も参 加し た集 落営 農の組 織化 や代 表者・経 理担当 者な どの 育
成を推 進す ると とも に、人・農 地プ ラン の中心 経 営体に 集落 営農 を位 置付 けるこ とや 、法 人化
などの 経営 発展 を推 進し ていき ます 。
農業生 産条 件の 不利 な中 山間地 域に おい ては 、県 や JA など と連 携し 、農 地の保 全管 理を 行
い優良 農地 の確 保を 目指 してい くと とも に、そ の 地域の 特性 に応 じた 収益 力の向 上を 図る ため
の事業 を推 進し てい きま す。
- 194 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】集落営農の推進強化
集落 営農 は、複 数の 個 人が集 まっ て、機 械の 共 同利用 や作 業の 共同 化に より経 営の 効率 化を
図る取 り組 みで す。農 地 を維持・管 理す ること が 集落機 能の 維持 につ なが り、集 落営 農を 将来
にわた り安 定的 に運 営し ていく ため に法 人化 を推 進しま す。法人化 する こ とで、農地 の権利 設
定が可 能と なっ たり、取 引信用 力が 向上 した りす るなど のメ リッ トが あり 、それ を生 かして 積
極的な 経営 展開 を図 りま す。
【2】優良農地の確保に向けた取組
本市の 耕地 面積 は、道路 や宅地 など への 転用 や耕 作放棄 によ り減 少傾 向に ありま す。平坦 地
域につ いて は、国営事 業 により 農 地 の大 区画 化・汎用化 など の基 盤整 備を 推進し 、遊 休農 地に
ついて は、集落営 農や 受 託組織 を活 用し 保全 管理 を行う とと もに、国や 県 の耕作 放棄 地復 旧対
策事業 を活 用し 、解 消を 図って いき ます 。
また 、中 山間 地域 につい ては 、日 本型 直接 支払制 度( 多面 的機 能支 払交付 金・中山 間地 域等
直接支 払交 付金・環境 保 全型農 業直 接支 払交 付金 )の活 用を 積極 的に推 進 してい きま す。これ
により 、担 い手 への農 地 集積・集約 化や 農業の 高 付加価 値化 など を推 進し 、優良 農地 の確 保お
よび生 産性 の向 上を 目指 してい きま す。
主な成果指標
指
標
名
集落営農組織設の年間設立数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
1
1
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
10
10
単位
指 標 説 明
集落営農に取り組む集落数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
集落営農の推進を強化するため
指
耕作放棄地復旧対策における年間事業件数
標
名
集落
単位
指 標 説 明
国・県事業を活用して耕作放棄地を解消する件数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
耕作放棄地を解消し優良農地を確保するため
- 195 -
件
第3部
前期基本計画
基本目 標
5
「選ば れる 」ま ちづ くり
施策分 野
地方創 生
施策部 門
4
良質な 雇用 の創 出
部門別 プロ ジェ クト
5
「創業 強化 」と 「抜 本的 な後継 者対 策」 の推 進
【所管 :経 済部 /企 画部 】
現状と課題
地域経 済の 発展 に極 めて 重要な 役割 を担 って いる 中小企 業の 多く が、経 営 者の高 齢化 に伴 い
世代交 代の 時期 を迎 えて おり、雇用の 確保 や優 れ た技術 やノ ウハ ウな どの 貴重な 経営 資源 を継
承する 上で も、 後継 者の 確保お よび 円滑 な承 継が 大きな 課題 とな って いま す。
中小企 業庁 の統 計に よる と、現 在、全 国の 中小 企 業の経 営者 の半 数以 上 が 60 歳以上 で、事
業承継 の平 均年 齢は 70 歳とな って いま す。 事業 承継問 題は 今後 10 年間 で 200 万社近 くが
直面す ると 予想 され てお り、ア ンケ ート 調査 によ るとそ の半 数の 100 万 社は後 継者 が決 まっ
ていな い状 況で す。ま た 、後継 者が 決ま らず「 廃 業」し てい る事 業所の 半 数が「 黒字 経営 」で
ありな がら 廃業 せざ る得 ない状 況で ある 事も 重大 な問題 であ り、さ らに 地 方とも なれ ば、若 者
の都会 への 流出 が原 因で 事業承 継問 題は さら に深 刻化し てい る状 況で す。
雇用が 安定 して いる 大企 業は問 題な いと して も、経済の 流れ に敏 感な 中小 企業や 個人 事業 所
はその 数に 対し 雇用 者数 も増減 する こと にな りま す。中 小企業 の立 地が 多 い本市 のよ うな 地方
におい て安 定し た雇 用を 確保す るた めに は、新 た な創業 の創 出と 既存 の事 業所を 存続 、廃業 さ
せない ため の後 継者 、経 営対策 支援 が急 務で す。
プロジェクトの基本方針
中小企 業経 営者 が近 い将 来問題 化す る事 業承 継問 題につ いて は、早期に 危 機感を 持っ て具 体
的な対 応策 を実 施す る必 要があ るた め、計 画的 に 円滑な 事業 承継 を行 える よう環 境整 備(専 門
チーム の立 ち上 げ) を行 います 。
また 、後 継者 の確保・養 成や資 産・負 債の引 き継 など 、中 長期 にわた る準 備に取 り組 み 、潜
在する 承継 問題 を顕 在化 させて 、事業 承継 対策 に 取り組 む個 人事 業主 が抱 えるさ まざ まな 課題
に応じ て、 計画 的に サポ ートす る体 制環 境を 構築 します 。
併せて 、創業( 起業 )強 化支援 とし て創 業セ ミナ ーを開 催し 、受講 者には 開業か ら経 営ま で
の知識 、ノ ウハ ウを習 得 後、専 門家 の派 遣や商 工 会の経 営指 導、創業し や すい環 境づ くり を構
築し、 市内 での 創業 者数 と雇用 者数 の増 加を 目的 とした 事業 に取 り組 みま す。
- 196 -
第 5章
“「 選 ば れ る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】金融機関などと連携した「創業塾(経営塾)」の創設
本市 にお ける 従来 の創 業支援 につ いて は、創 業 一年以 上の 事業 者に 対し ては設 備投 資資 金に
対して の利 子補 給補 助を 実施し 、新規 創業 者に 対 しては 改修 費や 家賃 補助 の支援 事業 を実 施し
てきま した 。今 回、各 支 援機関 との 連携 支援 事業 を実施 する こと で、新 規 の創業 希望 者に 対し
て創業 から 事業 経営 まで より一 層の きめ 細や かな 対応を 行い ます 。また 、商工会 をは じめ 、他
の支援団体と連携しながら、創業者に対してさまざまな情報を提供し創業の実現を支援しま
す。
【2】事業承継推進事業(金融機関連携の推進、専門チームの創設)
中小企 業者 が事 業承 継に ついて 認識 し、具体 的な 対応策 を実 施す るた め、商工会 や金 融機 関
および専門機関との連携協力の下、計画的に円滑な事業承継を行えるよう環境整備を行いま
す。
また 、個 人情 報(資 産・負債の 引継 など )に細心 の注意 を払 いな がら 長期 に渡っ て対 応す る
必要が ある ため、潜在 す る承継 問題 を顕 在化 させ 、支援 機関 とのネ ット ワ ーク連 携や 情報 交換
により 承継 に関 する さま ざまな 問題 に取 り組 むサ ポート 体制 を構 築し てい きます 。
【3】5 年後・10 年後の「商店街プラン」の作成
後継者 不足 によ る廃 業数 の増加 や大 型店 ・中 規模 スーパ ーの 進出 によ る売 り上げ への 影響 、
店舗・事 業所 の老 朽化 、空き店 舗の 増加 など 、そ れぞれ の問 題に 対応 して 市や商 工会 、金融 機
関、専 門機 関な ど各 関係 機関で 連携 体制 を整 え、問題解 決し てい くた めの 対策支 援を 行い ます 。
また 、( 株)全 国商 店街 支援セ ンタ ー協 力の 下、 商店街 組織 強化 のた め に 5 年後、10 年 後
の目標 プラ ンを 策定 して 支援を 行い ます 。
主な成果指標
指
標
名
新規創業(起業)者数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
16
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
32
単位
指 標 説 明
特定創業支援による創業(企業)者数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
創業セミナーおよび商工会の経営指導による新規創業(起業)を推進するため
指
新規雇用者数
標
名
人
単位
指 標 説 明
新規創業(起業)による新規雇用者数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
特定創業支援事業によって創業(企業)した事業所における新規雇用者数の拡大を図るため
- 197 -
人