No.58 俳句を作る

風 のかたち
No.5
58
安田小学校長
新田 哲之
2017
7 年 2 月 227 日
俳句を作る
テレビ局のアナウンサーの仕事をされている方の
テレビ局のアナウンサーの仕事をされている方の講演を聞く機会
講演を聞く機会がありました。
がありました。アナウンサ
アナウンサ
ーなのできっと聞き取りやすい声で流暢に話をされると思ったところ、想像していた通りの見
事な話しぶりでした。人の話
事な話しぶりでした。人の話がどれだけ伝わるかは、
がどれだけ伝わるかは、
がどれだけ伝わるかは、内容よりも声の質や発音、間の取り方、
内容よりも声の質や発音、間の取り方、
そして目線や
目線や表情など
など非言語の要素で左右されると言われています。このアナウンサーの話は
非言語の要素で左右されると言われています。このアナウンサーの話は
たいへん聞き取りやすいのですが、そう思って聞いたのは初めだけで、
たいへん聞き取りやすいのですが、そう思って聞いたのは初めだけで、途中から話に引き込ま
そう思って聞いたのは初めだけで、途中から話に引き込ま
れました。
れました。話の内容に心惹かれたからです。
話の内容に心惹かれたからです。
話の内容に心惹かれたからです。話す対象と目的を明確に
話す対象と目的を明確にして
話す対象と目的を明確にして、身近な話題を取り
、身近な話題を取り
上げ、自分の考えを裏付ける体験を話す、あるいは、自分の考えの根拠となる見聞きしたこと
を話す、そして終わりに、自分の考えをまとめ
を話す、そして終わりに、自分の考えをまとめておられました
ておられました。これは、
ておられました
、授業で意見文を書く
意見文を書く
指導内容と
指導内容と一致します。
一致します。話す原稿を書
話す原稿を書くときも
くときもこの
この技能を教えるのですが、これだけでは
教えるのですが、これだけでは 50
点です。残りの 50 点は的確なことばを使うことです。
は的確なことばを使うことです。
的確なことばを使う能力はすぐには身につきません。
的確なことばを使う能力はすぐには身につきません。お母さんのおなかの中にいるときから
お母さんのおなかの中にいるときから
少しずつ積み上げていくものです。家庭では
少しずつ積み上げていくものです。家庭では親のことば、学校では教師の使うことばがベース
のことば、学校では教師の使うことばがベース
になります。
になります。学習では
学習では、朝読書で
朝読書で物語を読み、社会の
物語を読み、社会の授業で資料を調べ、すべての教科で言語
物語を読み、社会の
資料を調べ、すべての教科で言語
が使われ、
「言語の教育」が行われます。
「言語の教育」が行われます。教育活動全体で
教育活動全体で国語力
国語力はついていきます
はついていきます。
俳句の指導もそのひとつで
俳句の指導もそのひとつです。
す。低学年の指導は絵を描かせてイメージを広げてはっきりさせ
低学年の指導は絵を描かせてイメージを広げてはっきりさせ
ます。雪が降れば見せて触らせ、節分ならば目の前で豆を煎って食べさせます。
ます。雪が降れば見せて触らせ、節分ならば目の前で豆を煎って食べさせます。学年が上がる
学年が上がる
と知識欲が高まるので
知識欲が高まるので歳時記を使って多くの
知識欲が高まるので歳時記を使
多くの季語を教えます
季語を教えます。
。子どもは、思い浮んだことばが
子どもは、思い浮んだことばが
伝えたい様子や思いにふさわしいかどうか吟味
伝えたい様子や思いにふさわしいかどうか吟味して、ことばを選びます
して、ことばを選びます。
して、ことばを選びます。
えほうまき てんぐのはなに みえるんだ
だ
1年
さくさくと ひとつぶひとくち 豆食べる
2年
桜の木春にはきっと
にはきっと花日和
花日和
4年
立春の一条
一条の光命は芽吹
芽吹く
6年
2 月はいく
はいく作品より
1 年生
年生と 2 年生は伝統行事
年生 伝統行事の話題です。
。わたしは恵方巻
恵方巻を大人になって
になって知りました
りました。家庭のことば
のことば
の文化
文化の確かさがうかがえます
かさがうかがえます。比喩や擬声語
かさがうかがえます
擬声語・擬態語
擬態語はこうやって
はこうやって身につきます
につきます。4 年生は
は理科
の学習
学習で桜の花芽
花芽を観察したあとの
したあとの作品
作品で季節感の
の確かさが、6 年生は季節感
季節感に加えてこの
この子ど
もの
もの持つ世界観
世界観を感じます。
。
俳句や日記や作文に、
「たのしかった」
「うれしかった」を使う子どもが減ってきました。的確
なことばを使う
なことばを使うことが徐々にできています
ことが徐々にできています
ことが徐々にできています。社会に出て
。社会に出て求められる
求められるのは、流暢
のは、流暢に話す
に話すよりも知
識と体験
と体験をベースにした
をベースにした自分の考えを
自分の考えを的確なことばを使って相手に発信する力です。
的確なことばを使って相手に発信する力です。
的確なことばを使って相手に発信する力です。俳句作り
では、ことばを増やし、
ことばを増やし、ことばを吟味し、
ことばを増やし、ことばを
吟味し、ことばを選ぶことをめざしています
ことばを選ぶことをめざしています
ことばを選ぶことをめざしています。