夫は 10 年以上前に亡くなってね。今は一人暮らしです。娘がいますが、東京で 暮らしてまして、こっちに来られるのは年に3、4回くらいです。 足腰が弱くなっちゃって、困っていますよ。買い物なんかも、天気が良ければ手 押し車を使って行けますけど、雨や雪の日は出かけられません。 薬をもらうために定期的に遠くの病院に行くんですけど、歩いては行けないか ら、タクシーを使ってます。下手したら薬代よりタクシー代の方が高くつくけど ……命ある限り薬飲まなきゃだし、仕方ないですよね。 あと市役所から届く書類、あれも何が書いてあるのかわからなくて。娘が来たと きにまとめて見てもらってますけどね。確認できるまで、やっぱり不安ですね。 年を取ると、どうしても不自由なことが増えますけど、私なんかはまだなんとか 手足が動きますし……恵まれてる方ですよ。 (市内在住 一人暮らしの女性) 燕市における高齢者 (65 歳以上)の単独世帯・夫婦のみ世帯数は、平成 28 年3月 31 日時点で 5,885 世帯で、全世帯数の約 20%を占める。4年前の平成 24 年3月 31 日時点 (4,958 世帯)と比較して、約 900 世帯増加している(燕市長寿福祉課調査) 。 困りごとを、 一人で 抱えている人がいます。 今、一人きりで困りごとを抱え る人が増えています。 背景に横たわるのは、単身世帯 や核家族世帯の増加、ライフスタ イルの変化などによる、親族や地 域とのつながりの希薄化です。 何 か 困 り ご と が 生 じ た と き、 周りに相談できる人が誰もいな かったら、 どうなるでしょう。 「ちょっとした 初めのうちは 困 り ご と 」だ っ た も の が、一 人 で 抱え続けているうちに 「深刻な問 あなたの近所に 2017.03.01 題」 に変わるかもしれません。 身体が不自由な高齢者や、障が いのある人、慣れない育児に苦労 ー している人 いる困りごとを抱えた人に、少し 目を向けてみませんか? 3 特集 地域支え合い活動 2017.03.01 2
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