投資環境マンスリー_201703【三菱UFJ国際投信】

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情報提供資料
投資環境マンスリー 2017年3月号
投資環境マンスリー
2017年3月号
経 済 調 査 部
M
Ⅰ. 主要国の投資環境見通し
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
①米国
公約の立法作業が漸く始動、期待先行から現実回帰へ
②欧州
③日本
④オーストラリア
⑤中国
⑥為替
オランダ・フランス選挙に向け金融・為替市場は臨戦態勢へ
輸出主導の景気回復が続く見通し
好調な商品市況が、豪ドルと企業景況感の改善に寄与
インフラ・住宅・自動車部門の景気刺激効果は一巡、景気安定に向け正念場は続く
回復基調を強める世界経済を背景としたリスク選好の流れが円高ドル安圧力を緩和か
Ⅱ. 国際金融市場の動向
Contents
①株式
・・・ 13
②金利
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・ 14
③為替
p.1-12
1-2
3-4
5-6
7-8
9-10
11-12
p.13-15
・・・ 15
Ⅲ. 金融・商品市場のパフォーマンス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
p.16
Ⅳ. 2017年3月の主要な政治・経済日程
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
p.17
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
0
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投資環境マンスリー 2017年3月号
Ⅰ. 主要国の投資環境見通し ①米国: 公約の立法作業が漸く始動、期待先行から現実回帰へ
 新政権財政政策は期待から実現性精査へ
M
トランプ大統領は政権発足以降、大統領令を駆使して保護貿易政策や移民
対策などを次々に実行。一方、立法作業を要する税制改革等の財政政策は今
後予定される2月28日の大統領議会演説や3月13日の予算教書を経て、全容が
漸く明らかになる見込みであり、いよいよ議会審議が本格化します(図1)。
企業や市場が大きく期待を寄せる税制改革案における減税規模や国境調整
税への政権の見解が目下関心を集めていますが、政策詳細が明らかになるに
つれ、過度な期待は剥落し、焦点は徐々に実現性・実効性に移りそうです。
政権・議会共和党ともに8月中の税制改革法案の成立を意気込むも、最優先事
項を医療制度改革としていることから財政政策議論の後ずれが懸念されます。
加えて、現行制度下でも財政収支の悪化や債務残高の増加が見込まれる中
(図2)、政策に伴う財政赤字拡張リスクも早期成立の妨げとなる可能性があ
ります。政権提案が、どの程度、どのような時間軸で実現できるかが今後最
大の焦点となり、政権と議会の協調関係や議会動向が市場を左右しそうです。
【図1】 財政政策実現への長い道のり、鍵は議会動向
米国 財政政策実現のための立法化プロセス概要
<議会>
<大統領顧問団>
【上院】
医療保険制度改革法(オバマケア)に
代わる新法案の作成・審議
<3月~4月中の成立目指す>
予算教書公表
6週間以内
両院各常設委員会(上院16、下院20)が予算委員会に
各委員会の「予算見積もり報告書」を提出
4月24日頃
上院予算委員会の予算決議案
作成期限は4月1日と定められて
いるが例年遅延傾向
 経済は緩やかな拡大を維持、利上げの後押し材料を模索
予算法においてて成立期限は
4月15日と定められているが
遅延・不成立が多い傾向
金融政策運営においても財政政策が最大の不確実要因であるが、政策内
容・効果の明確化は時間を要し、利上げ実施は経済指標次第となりそうです。
FOMC(連邦公開市場委員会)参加者間では、ドル高警戒・雇用の更なる改
善を見込む慎重派とインフレ・雇用の過熱感を警戒する前倒し派に見解が割
れるも、大方は景気が順調であればかなり早期の利上げを見込んでいます。
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
上院予算委員会にて
『2018年度予算決議案』
の作成・審議
上院本会議にて
『2018年度予算決議案』
の審議・可決
5月中?
足元では、労働参加率が上昇し雇用者数は着実な増加を見せ、賃金は緩や
かに上昇(図3)。物価水準は漸くFRB(連邦準備理事会)の目標に届きそう
です。良好な雇用環境や新政権政策への期待に伴う消費者マインドの改善を
背景として個人消費は堅調に推移し、昨年末以降、頭打ちの兆しが見られた
住宅販売は回復を続けています(図4)。企業部門では製造業の持ち直しが継
続し、ドル高による悪影響は顕在化していません(図5)。実体経済は安定的
に拡大も、ペースは緩やかなため、利上げ実施の喫緊性は低いとみられます。
引続き、経済拡大のペースを見極めつつ、新政権財政政策の可視化に伴う
FOMC参加者の利上げ・経済見通しの変化に注視が必要です。(吉永)
【下院】
上下院合同会議にて大統領施政方針演説
2月28日
3月13日頃
※ 主要プロセスのみを記載。
大統領署名
下院予算委員会にて
『2018年度予算決議案』
の作成・審議
下院本会議にて
『2018年度予算決議案』
の審議・可決
両院協議会にて両院一致決議案(両院協議会報告書)作成
上下両院本会議が
両院協議会報告書『2018年度予算決議案』を可決
下院予算委員会にて
各『歳出法案』
『財政調整法案』の作成・審議
上院予算委員会にて
各『歳出法案』
『財政調整法案』の作成・審議
8月中の
成立を
目指す
上院本会議にて『歳出法案』
『財政調整法案』の審議・可決
税制改革やインフラ投資
等財政支出の実施の
ための具体的な法案
下院本会議にて『歳出法案』
『財政調整法案』の審議・可決
『歳出法案』については上下両院本会議
が各法案を審議し、未成立のものが
オムニバス歳出法案として一括処理
『財政調整法案』について両院協議会にて両院一致決議案作成
大統領署名
注)日程は変更になることがあります。
上下両院本会議が『財政調整法案』を可決
出所)各種報道資料や米予算審議制度に基づき当社経済調査部作成
1
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投資環境マンスリー 2017年3月号
【図2】 新政権政策に漂う財政悪化の暗雲
米国 財政収支と歳出入
(名目GDP比)
M
16
(%)
(%)
30
30
【図3】 雇用は順調に拡大も、賃金上昇率は立ち往生
米国 債務残高
(市中保有分)
(兆ドル)
80
2017年以降 CBO見通し
歳出(右軸)
12
2017年以降 CBO見通し
25
米国 非農業部門
雇用者数(前月差)
(万人)
5
8
4
2017年1月
+22.7万人
4
15
70
68
20
20
平均時給
(左軸)
3
0
歳入(右軸)
(%)
60
25
40
20
(%)
米国 平均時給(前年比)と
労働参加率
66
15
-20
0
2
10
10
5
5
-4
-8
-12
1997
2002
2007
2012
2017
2022
0
2027 (年度)
-100
0
1997
2002
2007
2012
2017
2022
米国 小売売上高(前年比)と
消費者信頼感 (1985年=100)
8
80
コア小売売上高
(左軸)
600
-80
フィラデルフィア連銀
製造業指数(右軸)
400
50
300
40
前月比
改善
↑
↓
前月比
悪化
ニューヨーク連銀
製造業指数(右軸)
30
ISM製造業景気指数(左軸)
-120 20
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
200
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
注)左図の直近値はコンファレンスボート(CB)消費者信頼感が2017年2月、小売売上高が2017年1月。
右図の直近値は2017年1月。
出所)米商務省、CBより当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
2012
2014
2016
(年)
(2012年=100)
60
130
40
120
20
110
0
100
60
※コア小売売上高は自動車・同部品、
建材・園芸用品、ガソリン除く。
-12
2010
米国 鉱工業生産指数
70
新築住宅
販売件数(左軸)
-40
60
2008
出所)米労働省より当社経済調査部作成
60
40
-8
(年)
(指数)
中古住宅
販売件数(右軸)
0
-4
2016
( %)
50
小売売上高(総合、左軸)
2014
米国 製造業景況感
(万戸)
40
0
2012
注)左右両図の直近値は2017年1月。
米国 住宅販売件数(年率)
(万戸)
500
4
2010
【図5】 ドル高の余波及ばず、製造業の改善基調は継続
120 70
コンファレンスボード
消費者信頼感(右軸)
62
労働参加率
(右軸)
0
2008
2027 (年度)
【図4】 住宅販売は持ち直し、消費環境は良好
12
1
-80
注)米議会予算局(CBO)「財政・経済見通し」(2017年1月公表)に基づく。
会計年度は前年10月~当年9月。
出所)米議会予算局より当社経済調査部作成
(%)
年平均
-60
財政収支
(左軸)
64
-40
30
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
-20
90
-40
80
-60
70
総合
製造業
鉱業
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
注)左図の直近値はISM製造業指数が2017年1月。各地区連銀製造業景気指数が2017年2月。
右図は2017年1月。
出所)FRB、ニューヨーク連銀、フィラデルフィア連銀、ISMより当社経済調査部作成
2
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投資環境マンスリー 2017年3月号
②欧州: オランダ・フランス選挙に向け金融・為替市場は臨戦態勢へ
 オランダ選挙戦は反EUの極右自由党が勝利する公算高いが、
M
政権を獲得するには至らないと予想
オランダ下院選挙が、いよいよ3月15日に実施されます。金融市場では2月に入
り、政治リスクを反映するとみられる同国10年債利回りと、ユーロ圏の盟主ドイ
ツ10年債の利回り格差が急拡大、緊張感が高まっています(図1左)。折りしも
世論調査等から波乱の予感が高まる4月のフランス大統領選(後述)も控える
中、投資家のリスク回避姿勢はドイツ短期国債利回りを未踏の領域へと押し下げ
ています。フランス大統領選の前哨戦として世界の金融市場から注目を集めるオ
ランダ選挙、世論は反EU(欧州連合)を掲げる極右勢力の自由党を支持してお
り、選挙の神様は彼らに微笑みかけようとしています(図1右)。しかし、その
微笑みも世界の金融市場を震撼させる「氷の微笑」とはならないとみています。
その理由は主に3つ。ひとつは、150議席を巡る政党の群雄割拠が単独政党によ
る政権発足を難しくしているためです。反EUを声高に叫ぶ極右自由党ヘルト・
ウィルダース党首への支持は高いものの、単独過半数には及びません。選挙後の
連立政権の模索の過程で反EU等の極論は中和される可能性が高いとみています。
いまひとつは、国内の良好な雇用環境が血気盛んな若年層の社会不安を減じて
いるとみられるためです。オランダの若年(15-24歳)失業率は10.8%(2016年)
とフランス25.2%やイタリア37.8%と比べ低く(図2左)、特に社会への不満が強
いとみられるニート(Non Employment, Education and Training)の比率は、若年失
業率が6.9%とユーロ圏で最も低いドイツと、オランダのみで改善をみせています
(図2右)。若年雇用の安定は社会に潜む政治刷新願望を減じるとみています。
【図1】 欧州選挙イヤーの今年、金融市場での緊張高まる
オランダ 政党別下院議席数(外枠)と
世論調査に基づく予想議席配分(内円)
(%)
1.0
オランダ - ドイツ
10年国債利回り格差
オランダ
10年国債利回り
0.8
0.6
0.48
0.29
0.4
0.2
0.19
0.0
ドイツ10年
国債利回り
-0.2
自由党
労働党
2017年2月24日
連立
2017年1月17日
自由民主
国民党
41
15
38
11 16
33
社会党
キリスト教
民主同盟
15
13
14
12
10
民主66党
16 その他
42
24
2017年2月19日
-0.4
-0.6
29
ドイツ2年
国債利回り
-0.8
▲0.95
-1.2(2016年)
1/1
4/1
7/1
11 17
14
11
-1.0
10/1
(2017年)
1/1
4/1
(月/日)
43
25
※数字は議席数
出所)蘭現地報道より当社経済調査部作成
【図2】 改善傾向示すオランダの若年雇用環境
欧州連合主要国
若年層(15-24歳)失業率
欧州連合主要国
ニート比率の推移
45 (%)
180 (2003年=100)
40
160
イタリア
37.8
35
140
イタリア
30
そして最後に、オランダ国民の約7割はEUの体制に好意的という事実は見逃せ
ません(図3左)。国民は反EUなど外交面の問題より社会保障等の内政問題に高
い関心を示しており、これは選挙戦の争点が反EUや中央政界への反発といったフ
ランスで支持される政治変革とは異なることを示唆していましょう(図3右)。
25
極右自由党党首ウィルダース氏は、その過激かつ直接的な発言で聴衆を惹きつ
けます。同党は第一党に躍進する可能性は高く、同時にその結果はフランス大統
領選で同じ極右勢力である国民戦線ルペン候補を勢いづかせましょうが、金融市
場は上述理由を咀嚼、フランスとは違うと冷静な判断をするとみています。
5
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
オランダ 政党別下院議席数(外枠)と
世論調査に基づく予想議席配分(内円)
フランス
英国
120
25.2
20
15
オランダ
フランス
100
英国
14.6
10
オランダ
80
10.8
ドイツ
6.9
0
60
ドイツ
40
2003
2007
2011
2015
(年)
注)直近値は英国のみ2015年、他は2016年。
出所)欧州統計局より当社経済調査部作成
2003
2007
2011
2015 (年)
注)直近値は2015年。
出所)欧州統計局より当社経済調査部作成
3
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投資環境マンスリー 2017年3月号
 金融・為替市場は臨戦態勢。
しかし株式市場は今のところ緊張感なし
M4月23日実施のフランス大統領選挙、現地報道が発表する世論調査の結果は一
様ではありません。もっとも、EU離脱を声高に叫ぶ国民戦線のルペン候補の人
気は安定的に高く、多くの世論調査では同候補が5月7日の決選投票へ進むとの
見方は共通のようです(図4左)。ルペン候補の対立軸の行方が注目されます。
欧州金融・為替相場もオランダやフランスの選挙での波乱に備え、臨戦態勢
に入った模様です。特に、債券やキャッシュの投資家の間では、信用力の最も
高いドイツ国債への旺盛な需要が確認できるほか(図1左)、為替市場では2月
に入りユーロを売る権利(プットオプション)の買いとみられる取引が急増、
過去の経験に倣いイベントリスクへの備えをし始めている模様です(図4右)。
一方株式市場は対米相対株価の改善余地(図5左)に加え、米新政権の財政支
出拡大期待を背景とした世界的株価上昇等も重なり、英国のEU離脱を問う国民
投票前の株式相場でみられた緊張感はほぼ皆無です(図5右)。米新政権への期
待持続とフランス中庸政権誕生が欧州株価持続の条件とみています。(徳岡)
【図4】 フランス大統領選は三つ巴、為替はユーロ下落リスク警戒
フランス 大統領選
主要候補当選確率
70 (%)
60
80
(%)
(%:逆目盛)
2016年3月
2016年6月
ベルギーテロ 英BREXIT
市場リスク
上昇
(中道派)
マクロン
(右軸)
ユーロドル
リスク認識
60
50
50
(極右)
ルペン
国民戦線
34.1
29.1
(左派)
アモン
社会党
1/20
(2016年)
2/3
2/10
2/17
赤)悪い方向へ向かっている。
50
18
2/24 (月/日)
3/3
1/1
4/1
7/1
10/1
(2017年)
1/1
42
失業
オランダ
20
69
10
32
ドイツ
29
0
45
年金
テロ
48
20
29
48
フランス
35
10
青)よい方向へ向かっている。
0
ドイ
ツ
フラ
ンス
イタ
リア
スペ
イン
オラ
ンダ
景気
移民
英国
注)両図共に調査は2016年11月。右図は、国政最重要策は何かとの質問への回答から、当社経済調査部が指数
化。
出所)Eurobarometer86より当社経済調査部作成
【図5】 フランス株式市場に警戒感なし
ユーロ圏
利益拡大 50
(ドル)
MSCI英国 フランス
選挙投票日前後の株価騰落率
(2000年末=100)
140
20
130
ユーロ圏
(%)
フランス株式(MSCI フランス)騰落率
ユーロ圏株式(MSCI ユーロ圏)騰落率
15
120 上昇
(右軸)
相対株価
MSCI ユーロ圏/ MSCI 米国
40
【投票日
-180営業日(2016年8月12日)=0】
+13.8
10
110
90
10
80
0
70
+8.1
+8.1
5
100
1株当り
利益 20
相対
株価
0
※直近値はいずれも
2017年2月24日
-5
-3.0
米国
利益拡大-10
-3.5
-20
(月/日)
30
エネルギー
30
上昇リスク
予想増加
-0.5
注)右図、市場リスクは株、債券、商品、為替等57資産の日次リスク(年率)の標準偏差。ユーロドルリスク
認識は、ユーロドルオプションボラティリティ格差(リスクリバーサル:コーループット:デルタ25、3ヵ月)。
両図とも直近値は2017年2月24日。
出所)Bloombergより当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
38
40
(左軸)市場リスク
0
1/27
60
60
ユーロドル
下落リスク
-2.5 予想増加
5.5
(2017年)
社会保障
40
36
-2.0
10
0
8
70
0.0 ユーロドル
-1.5
30
23
23
30
40
29
80
70
-1.0
市場リスク
低下 20
20
14
グレー)どちらともいえない。
0.5
42.3
30
10
34
90
MSCIユーロ圏 米国
相対株価と1株当り利益格差
2016年11月 2017年2月
米大統領選
???
70
オランダ、フランス、ドイツ国民が
求める政策の重要度(%)
EU(欧州連合)はうまくいっているか?
EU委員会によるサーベイ
(%)
100
ユーロドル リスクリバーサルと
市場リスク
(中道右派)
フィヨン
共和党
40
【図3】 オランダ国民はEUに好意的
(左軸)
1株当り利益(12ヵ月先)格差(前年比)
MSCI ユーロ圏 - MSCI 米国
60
50
2010
2012
2014
2016
(年)
米国
上昇
英国株式(MSCI英国)騰落率
-10
-15
- 180
【投票日
-180営業日(2015年10月15日)=0】
- 120
- 60
+0
+60
+120 (営業日:
投票日=0)
注)左図の1株当り利益(12ヵ月先)はI/B/E/Sによる。直近値は2017年1月。右図の英国投票日は2016年6月23日、
フランスは2017年4月22日(実際の投票日は4月23日、決選投票は5月7日)とした。
出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査部作成
4
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
③日本: 輸出主導の景気回復が続く見通し
M景気は輸出主導で拡大へ

【図1】 昨年10-12月期の実質GDPは4四半期連続で前期比増
日本 実質GDP(需要項目別寄与度、前期比年率)
(%)
2016年10-12月期の実質GDP速報は前期比年率で+1.0%と4四半期連続のプ
ラス成長となりました(図1)。景気を主導しているのは外需であり、内需
寄与度ゼロ%に対し外需の寄与度は+1.0%でした。世界的に在庫調整の目処
がつき、製造業の増産傾向が鮮明であり、輸出の増加が景気を押し上げてい
ます(図2左)。中国経済の安定化やIT需要の拡大から、当面輸出は増加基
調となり日本経済を牽引するとみられます。一方、内需は民間設備投資が前
期比プラスに転じたものの、明確な拡大基調となっていません。
15
10
実質GDP
(前期比年率)
公的需要
(予想)
純輸出
在庫投資
5
0
-5
-10
ただ、設備投資は生産の増加や好調な企業収益を背景に上向く可能性が高
く、特に機械受注が回復している製造業が牽引役になりそうです(図2右)。
個人消費は回復が一服し、賃金上昇が今後の鍵でしょう。国内では経済対策
効果の顕在化、海外では中国経済の安定化や米国経済の財政拡大効果が見込
まれるため、2017年の日本経済は潜在成長率を上回る伸びを予想しています。
2016年10-12月期
実質GDP+1.0%
(1次速報値)
個人消費
民間住宅投資
-15
民間設備投資
-20
(年)
2012
2013
2014
2015
2016
2017
注) 2017年1-3月期から2017年10-12月期までが当社経済調査部の予想値。
出所)内閣府より当社経済調査部作成
 来年度の企業収益の増加は輸出企業が鍵
2017年の中国の実質GDP成長率は+6.5%程度が見込まれ、民間消費は前年
比2桁の伸びを維持、特にインターネット消費が3割近く伸びています。日中
経済の依存関係は不変であり、貿易相手国として中国の重要性は変わりませ
ん(図3)。他方、日本企業の対中直接投資は伸び悩んでいますが(図4)、
個人消費関連を中心に成功事例が多くみられます。変化の著しい中国には、
日本企業にとってリスクがある反面、チャンスもあります。特に小売業は競
争が激しいものの日本の安全性やサービスは高評価です。今後有望な分野と
してエレクトロニクス、食品、エコカー、医療・介護などがあげられ、足元
では冷凍運搬など物流関連で商機がありそうです。
【図2】 輸出主導で拡大する景気
(2010年=100)
140
135
日本 地域別実質輸出(
(兆円)
対米国
6.5
125
6.0
120
世界全体
対EU
5.0
105
4.5
100
4.0
95
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
85
予
測
5.5
110
3.5
90
上場企業の今年度純利益は前年比二桁近い増益となり、来年度も高成長が
続く見通しです(図5)。米利上げによりドル高円安が進めば輸出企業中心
に増益期待が高まり、株価の一段の上昇が期待されます(図6)。米中向け
に市場シェアを伸ばしている企業などが注目されましょう。(向吉)
非製造業
(除く船舶・電力)
7.0
130
115
日本 機械受注(民需)
7.5
製造業
機械受注
[船舶・電力を除く]
(右軸)
3.0
対中国
2.5
80
75
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
(年)
注)直近値は2017年1月。データは季節調整値。
出所)財務省、日本銀行
2.0
(年)
2000
2004
2008
2012
2016
注)直近値は2016年12月。データは季節調整値年率換算。
点線は内閣府による2017年1-3月期予測。出所)内閣府
5
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
【図4】 変化著しい中国にはリスクだけではなくチャンスもある
【図3】 日本にとって中国は最大の貿易相手国
(兆円)
M
日本 輸出額と国・地域別構成比
90
45
90
40
80
35
70
輸出額(左軸)
80
(兆円)
(%)
2016年
70
日本 輸入額と国・地域別構成比
(%)
2016年
66兆円
輸入額(左軸)
50
米国構成比
(右軸)
中国構成比
(右軸)
30
60
40
25
50
20
18
20
40
15
30
10
20
5
10
0
0
40
30
11
20
中東構成比
(右軸)
10
EU構成比
(右軸)
4
0
(年)
2000
2004
2008
2012
2016
26
米国構成比
(右軸)
12
11
10
中東構成比
(右軸)
30
(年)
2004
2008
2012
15
18
0
日経平均 EPSとPER
予想PER(左軸)
過去6年平均
=15.4倍
(円)
(2017年
2月24日)
16.08倍
1,400
0
10
-20,000
予想EPS
(一株当り利益)
(右軸)
1199円
(前年比
+8.8%)
1311円
(同
+9.3%)
1,300
1,200
8
6
4
2017
年度
予想
利益
(年)
2014
2015
2016
2017
注)直近値は2017年2月24日。EPSは日経平均株価を
PERで除したもの、2017年度予想はBloombergによる。
出所)日本経済新聞、Bloomberg
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
1,100
1,000
900
(年)
2014
2016
2015
2016
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
-200
-400
-600
-800
チ
ャ
ン
ス
リ
ス
ク
2017
注)直近値は2016年12月。「実行」から「回収」
を引いたネットベース。
出所)財務省
物流
冷凍化技術に優位性
エレクトロニクス
高性能、アフターサービス充実、
越境ECで人気
自動車
エコカー
医療・介護
高齢化対応、介護機器需要
小売
コンビニ、化粧品関連、インター
ネット通販
IT産業
市場は拡大するも競争が激しい
工作機械
日本の技術優位性高いが、中国
企業もキャッチアップ
石炭・鉄鋼
エコ・高効率技術は優位、ただし
過剰生産能力の調整中
重機・鉄道・
石油・天然ガス
中国の国有巨大資本の存在
医薬品・化学
中国企業が事業拡大、日本企業
のプレゼンスは低い
注)各種資料から当社経済調査部が作成
【図6】 日本株への為替の影響は依然として大きい
日経平均 EPS変化率(前年比)
1,500
公益
12
-10,000
出所)財務省
2
14
全体(左軸)
注)直近値は2016年。
日経平均
石油・ガス
テクノロジー
資本財
消費財
素材
通信サービス
ヘルスケア
消費者サービス
金融
16
0
10
【図5】 来年度増益が見込まれる日本企業
(倍)
30,000
25 20,000
5
EU構成比
(右軸)
出所)財務省
(
対中国(右軸)
20 10,000
2000
注)直近値は2016年。
20
40,000
35
中国構成比
(右軸)
(億円)
45 50,000
70兆円
60
日本企業の対中ビジネスの現状
日本 対外直接投資
(億円)
直近
12ヵ月
-2.5%
72.5%
-10.0%
-9.6%
-2.0%
-8.5%
22.4%
12.3%
3.5%
3.2%
今後
12ヵ月
10.1%
49.3%
15.6%
14.5%
13.0%
12.8%
8.9%
8.1%
7.9%
4.4%
-51.6%
-17.9%
注)2017年2月24日時点。業種分類・集計・予測は
Bloombergによる。
出所)Bloomberg
日経平均株価
(ドル)
180
(円)
28,000
ドルベース
日経平均株価指数
(左軸)
170
26,000
160
24,000
150
22,000
140
20,000
130
18,000
120
16,000
110
14,000
日経平均株価
(右軸)
100
12,000
90
80
2012
2013
2014
2015
2016
2017
(年)
注)直近値は2017年2月24日。
出所)Bloomberg
日本 大企業製造業の輸出比率
大企業
製造業
繊維
木材・木製品
紙・パルプ
化学
石油・石炭製品
窯業・土石製品
鉄鋼
非鉄金属
食料品
金属製品
10,000
はん用・生産用・業務用機械
8,000
電気機械
自動車
輸出比率
(%)
29.6
19.8
1.9
7.2
21.3
10.1
17.6
28.2
19.2
1.0
3.6
41.9
39.6
43.3
想定為替
レート
(円/ドル)
104.90
104.82
104.65
107.09
105.08
107.80
106.60
103.58
105.13
109.62
108.42
105.78
104.80
103.88
注)2016年12月短観による2016年度事業計画。
出所)日本銀行
6
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
④オーストラリア: 好調な商品市況が、豪ドルと企業景況感の改善に寄与
【図1】 堅調な商品市況も豪ドルをサポート

M景況感が強く、労働市場のさらなる改善が期待される
前月の想定よりも堅調な指標が発表されています。NAB企業景況感は、堅
調であった12月から1月はさらに加速しました(12月10→1月16、図2左)。資
源価格の改善などを受け、取引環境が改善していることが背景です。1月PMI
指数も、製造業・サービス業が共に50を上回っており(各51.2、54.5)景況感
は堅調です(図2右)。2016年7-9月期GDPは悪天候などの一時要因によりマ
イナス成長となりましたが、3月1日に発表される10-12月期GDPは前期比
+0.7%(市場予想)と回復が見込まれています。
オーストラリア 為替相場
140
120
 金融市場の安定性を重視し、政策金利は据え置きを予想
中銀は、2月10日に公表した四半期レポートで、近年は戸建住宅ではなく集
合住宅が増えていることを指摘しました。集合住宅の増加は、建設決定から
完成までの期間が長くなるため、住宅価格下落時に供給を止めるなどの調整
が難しく、在庫を抱えるリスクが以前より高まっていることを意味します。
そのため中銀には、より慎重な政策判断が求められる環境となっており、政
策金利は引き続き据え置かれるとみています。
低金利を背景に投資マネーは住宅市場に流入していますが、住宅市況の先
行指数となる建設許可件数は前年比でマイナスとなるなど過熱感が沈静化す
る兆候もみられます(図5)。仮に住宅価格が急落したとしても、銀行の財務
状況は健全で、波及リスクは限定的と考えています。また家計の債務は増え
ているものの、貯蓄を差し引いた純債務は低下していると中銀は指摘してお
り、家計部門への波及リスクも弱まっているとみられます(図6)。(永峯)
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
2017年
2月27日
86.480
↑豪ドル高
↓米ドル高↓円高
100
1.8
160
1.6
140
1.4
(米ドル/トン)
120
100
80
1.2
鉄鉱石価格
80
60
10-12月期の賃金指数(含む賞与)は前年比+1.9%と前期(+1.7%)から小
幅上昇するも、賃金指数(除く賞与)は+2.0%で横ばいでした(図4左)。失
業率は5.7%まで低下していますが、米国とは違い、完全雇用までは低下余地
が依然残ると中銀は指摘しています。また現状の労働市場の改善はパートタ
イム中心であり、フルタイムや追加の労働機会を探している労働者の割合
(不完全雇用率)は増えています(図4右)。足元では景況感が改善している
ため、労働市場でも徐々に質の改善が進んでいくと考えています。
資源価格
(米ドル/豪ドル)
(円/豪ドル)
1.0
対円(左軸)
0.7673
40
対米ドル(右軸)
20
0
2000
2004
2008
(年)
2016
2012
60
0.8
40
0.6
20
0.4
石炭価格
0
2014
(年)
2015
注)直近値は左右いずれも2017年2月27日。
2016
2017
出所)Bloombergより当社経済調査部作成
【図2】 企業景況感が堅調。PMIも50を上回る
65
15
60
業況
改善
10
業況
改善
オーストラリア PMI指数
オーストラリア 企業景況感
20
製造業PMI
55
5
50
0
業況
悪化
業況
悪化
-5
45
サービスPMI
40
-10
-15
2012
2013
2014
2015
2016
(年)
2017
35
2012
2013
2014
2015
2016
(年)
2017
注)直近値は左右いずれも2017年1月。
出所)ナショナル・オーストラリア銀行、オーストラリア産業グループより当社経済調査部作成
7
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
【図3】 2016年10-12月期GDP成長率は回復が見込まれる
オーストラリア 実質GDP(前期比年率)
M
15
オーストラリア インフレ率と政策金利
(%)
(%)
8
公的需要
10
民間設備投資
純輸出
5
政府見通し
7
2017年度
+2.75%
2016年度
+2.0%
6
6
消費者物価(前年比)
2016年10-12月期
総合 +1.5%
コア +1.6%
4
オーストラリア 失業率・労働参加率
10 (%)
9
5
政策金利
2017年2月1.5%
5
(%)
オーストラリア 時間当たり賃金
(前年比)
不完全雇用率
8
4
7
3
6
0
3
-5
2016年
7-9月期
実質GDP
▲1.9%
個人消費
民間住宅投資 在庫投資
-10
2012
2013
2014
2015
2016
2017
(年)
2018
2
1
1
0
2004
オーストラリア 住宅ローン
80
140
2006
2008
2010
2012
2014
(年)
2016
(%)
居住用
20
80
0
投資用
60
40
2004
-20
2006
2008
2010
2012
2014
2016 (年)
-40
2004
2006
2008
2010
2012
2014
2016 (年)
注)直近値は左右いずれも2016年12月。居住用住宅ローンは、借り換え目的のローンを除く。
出所)オーストラリア中銀、オーストラリア統計局より当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
2004
2007
2010
2013
2016
3
2000
(年)
2004
2008
2012
2016 (年)
注)左図の直近値と右図の不完全雇用率は2016年10-12月期時点、右図の失業率は2017年1月。
不完全雇用率は、労働力人口に対するフルタイムや追加の労働機会を探している労働者数の割合。
出所)オーストラリア統計局より当社経済調査部作成
オーストラリア 住宅建設許可件数
(前年比)
40
100
0
【図6】 中銀は貯蓄上昇が純債務の減少に寄与と分析
60
120
失業率
4
インフレ目標
+2~3%
【図5】 許可件数は過熱感からの調整がみられる
(億豪ドル)
5
含む賞与
除く賞与
2
注)政府見通しは2016年12月経済財政見通し。2016年度は2016年7月~2017年6月。
コアはガソリンや生鮮食品など変動項目を除いた指数。
出所)オーストラリア中銀、オーストラリア統計局、オーストラリア政府より当社経済調査部作成
160
【図4】 失業率と不完全雇用率で乖離が拡大
オーストラリア
家計債務比率(対可処分所得)
オーストラリア 貯蓄率
12 (%)
200 (%)
10
190
8
180
6
170
4
160
2
150
0
140
-2
130
-4
2003
2006
2009
2012
2015
(年)
120
2003
2006
2009
2012
2015
(年)
注)直近値は左右いずれも2016年10-12月期。
出所)オーストラリア中銀、オーストラリア統計局より当社経済調査部作成
8
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
⑤中国: インフラ・住宅・自動車部門の景気刺激効果は一巡、景気安定に向け正念場は続く
M
 2017年も景気軟着陸を目指し、鍵握る当局の政策調整
【図1】 企業PMIは製造・非製造ともに節目50超の水準で定着
足元の企業PMIが製造・非製造業ともに業況改善・悪化の節目50を上回る状
態が続くなど、中国景気は底堅い推移を見せていますが(図1)、昨年加速
したインフラ投資や住宅・自動車販売の反動減リスクは要注意です。直近1月
の乗用車販売台数は前年比▲0.5%に失速するなど、取得税率の減税幅半減
(2016年:▲5%→2017年:▲2.5%)の影響が表れ始めています(図2)。景気
を支えた三本柱の勢いが一巡するなか、成長率減速は避けられない情勢です。
(ポイント)
(ポイント)
60
非製造業
56
58
54.6
54
51.3
52
50
悪化
中国 製造・サービス業PMI
(マークイット)
60
58
改善
3月5日開幕の全人代(国会に相当)を前に、地方政府の2017年目標が出揃
いましたが(図3)、習政権が掲げる一帯一路(現代版シルクロード)構想
と連動したインフラ建設が活発な西部を除けば、2017年の成長率目標を前年
比で小幅下方修正した政府が多く、全国的に景気安定を重視した印象です。
景気が民間主導の自律的回復に至っていないなか、景気減速を緩やかにとど
めるには、今後も当局による時宜を捉えた景気対策が鍵を握ると考えます。
中国 製造・非製造業PMI
(国家統計局)
サービス業
56
54
53.1
52
51.0
50
48
48
製造業
46
2010
2012
2014
2016
(年)
製造業
46
2010
2012
2014
(年)
2016
注)左右図ともに2017年1月時点。
出所) 中国国家統計局、マークイットより当社経済調査部作成
 春節前後に実施した金融引き締めの目的はあくまで投機抑制
足元で目立つ動きとしてインフレ率上昇が挙げられます。原油など原材料
価格の伸び率加速が主因ですが、昨年前半からの価格反発に伴う押し上げ効
果は徐々にはく落、川下物価への波及も限定的と予想します(図4)。ただ
し、内需の鈍さゆえ企業が最終財へ価格転嫁しづらいなか、長引けば企業の
コスト負担が増し収益が悪化、生産復調の動きに水を差すリスクもあります。
また、春節(1月27日~2月2日)を挟み金融引き締めの動きも見られまし
た。1月の融資急増やマネーサプライの動き(M1・M2のかい離)が示すよう
に(図5)、金融緩和で供給された資金が実物経済に行き渡らず、短期の利
ざや狙いで不動産など資産市場に流入している可能性も高く、当局はこれら
投機の抑制を狙った模様です(図6)。景気は安定も心許ないため、民間活
動に直結する貸出金利引き上げなど、全面的引き締めに動く公算は低いもの
の、小刻みな金融調節が逆に市場の不安を煽る可能性は残ります。(瀧澤)
【図2】 弱まる政策効果、2017年の成長率減速は不可避か
(%)
60
50
40
30
20
10
0
-10
-20
-30
中国 主な内需指標
(年初来累計、前年比)
中国 実質GDP(前年比)と政府目標
(%)
インフラ投資(都市部)
住宅販売面積
乗用車
販売台数
2012 2013 2014 2015 2016 2017
(年)
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
実績(四半期)
政府目標(年)
2015年 +7.0%前後
2016年
+6.5-7.0%
2010-11年
+8.0%前後
2012年 +7.5%
2013-14年 +7.5%前後
2010
2012
2014
2017年予想
+6.5%前後
2016
(年)
注)左図:直近値は乗用車販売台数が2017年1月、それ以外が2016年12月時点。
右図:実績の直近値は2016年10-12月期時点。2017年予想は当社経済調査部。
出所)中国国家統計局、中国海関総署、中国国務院HPより当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
9
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
【図3】 2017年は中央・地方政府ともに景気の安定を重視か
【図4】 インフレ圧力は川上で高まるも、川下への波及は限定的
中国 全国および31省区市の名目GDPと実質成長率実績・目標
M
名目GDP
2016年
実質GDP成長率(%)
名目GDP
実質GDP成長率(%)
2016年
2017年
2016年
2016年
2017年
(兆元)
(兆元)
目標
実績
目標
目標
実績
目標
74.41
6.5-7.0%
6.7%
6.5%前後?
2.49
6.5%
6.7%前後 6.5%前後
全国
東部 北京
2.20
6.0%前後 未発表
6.5%前後
天津
1.79
9.0%
9.0%前後
8.0%
東北 遼寧
吉林
1.49
6.5-7.0%
6.9%
7.0%前後
河北
3.18
7.0%前後 6.8%前後 7.0%前後
黒竜江 1.54
7.5-8.0% 6.1%前後
6.0-6.5%
上海
2.75
6.5-7.0%
6.8%
6.5%前後
7.5%前後 7.3%前後 7.5%前後
江蘇
7.61
7.5-8.0%
7.8%
7.0-7.5%
西部 内蒙古 1.86
広西
1.82
7.5-8.0% 7.3%前後 7.5%前後
浙江
4.65
7.0-7.5% 7.5%前後 7.0%以上
重慶
1.76
10.0%
10.7%
10.0%前後
福建
2.85
8.5%
8.4%
8.5%前後
四川
3.27
7.0%以上
7.5%
7.5%前後
山東
6.70
7.5-8.0%
8.0%
7.5%前後
貴州
1.17
10.0%
10.5%
10.0%
広東
7.95
7.0-7.5%
7.5%
7.0%以上
雲南
1.49
8.5%前後
8.7%
8.5%前後
海南
0.40
7.0-7.5%
7.5%
7.0%以上
0.12 10.0%以上 11.5%
11.0%以上
1.29
6.0%前後 4.5%前後 5.5%前後
チベット
中部 山西
陝西
1.92
8.0%前後 7.6%前後 8.0%前後
安徽
2.41
8.5%前後
8.7%
8.5%前後
甘粛
0.72
7.5%
7.6%
7.5%
江西
1.84
8.5%以上
9.0%
8.5%前後
青海
0.26
7.5%前後 8.0%前後 7.5%前後
河南
4.02
8.0%前後
8.1%
7.5%以上
寧夏
0.32
7.5%以上 8.0%以上 8.0%前後
湖北
3.23
9.0%前後
8.1%
8.0%前後
新疆
0.96
7.0%前後
7.6%
7.0%以上
湖南
3.12
8.5%前後
7.9%
8.0%前後
注)各省区市政府の政府工作報告(2016年・2017年)に基づく(2016年比で■上方修正、■下方修正)。
全国の2017年目標のみ当社経済調査部予想。各省区市の名目GDP合計は必ずしも全国と一致しない。
中国 生産者・消費者物価
(総合、前年比)
(%)
中国 生産者(出荷)物価
(工程別、前年比)
(%)
20
20
生産者(出荷)物価
15
+6.9%
+2.5%
10
10
5
5
0
0
-5
-5
-10
-10
消費者物価
-15
2005
2008
2011
2014
+12.9%
生産財(うち原材料)
生産財 +5.9%
(うち加工品)
15
(年)
消費財
2017
2005
中国 人民元建て新規融資額
(%)
(兆元)
3.5
3.0
2016年1月
2.54兆元
2.5
中国 短期金融市場の指標金利
2.0
M2
1.5
1.0
10
2.5
0.5
5
2.0
0.0
2008
2011
2014
2017
(年)
0
(年)
2008
2011
2014
2017
注)右図:直近値は2017年1月時点。
出所)中国人民銀行より当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
金利引き上げ
2月3日 リバースレポ金利引き上げ
2015
2016
2017
(年)
19
大手行(実線)
中小行(点線)
18
17.0%
7
1年
6ヵ月
28日物
14日物
7日物
リバースレポ金利
1.5
20
8
2017年1月24日
MLF6ヵ月・1年
3.0
15
(%)
預金準備率(右軸)
9
中期貸出ファシリティ
(MLF)金利
3.5
20
中国 政策金利と預金準備率
10
4.0
25
(年)
2017
(%)
4.5
M1
30
2014
【図6】 春節前後に金融引き締めに動いた人民銀行
5.0
35
2011
出所)中国国家統計局より当社経済調査部作成
(%)
40
2017年1月
2.31兆元
濃緑部分■は各年1月値
中国 マネーサプライ
(前年比)
2008
注)左右図ともに直近値は2017年1月時点。
出所)中国国家統計局、中国国務院・各地方政府HP、Thomson Reuters Datastreamより当社経済調査部作成
【図5】 金融緩和の効果が実物経済に浸透していない可能性も
+0.8%
-15
6
17
16
15.0%
5
4.35%
4
14
1年物貸出基準金利(左軸)
3
2015
2016
2017
15
(年)
13
注)MLFは2014年9月に導入、国債・中銀手形・政策性金融債・高格付け債券などを適格担保に健全性の高い商業銀行
・政策性銀行などに資金を貸し出す措置。人民銀行は2017年1月20日に国内大手5行に対し預金準備率を一時的に
16%に引き下げた。直近値は左右図ともに2017年2月27日時点。
出所)中国人民銀行、Bloombergより当社経済調査部作成
10
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
⑥為替: 回復基調を強める世界経済を背景としたリスク選好の流れが円高ドル安圧力を緩和か
M
 2月は方向感のない展開が続いたドル円相場
ドル円相場は年初来、米国の金融政策やトランプ政権への不透明感から円
高ドル安地合いですが、2月は1米ドル=112~114円で一進一退が続きました。
米国金融政策について、市場はFOMC(連邦公開市場委員会)の次回利上
げは6月、今年内の利上げは2回との見方が大勢です(図1)。雇用統計を含
め一連の堅調な米国景気指標を受け、5月FOMCでの利上げ前倒し観測こそ
高まっていますが、年初から「年内の利上げは2回」との見方に変化は見ら
れません。今年末のFF金利見通しとドル円相場の関係が示すように(図2)、
米国の金利先高感つまりは利上げ回数見通しが上振れしない限り、トランプ
大統領の米ドル高けん制も強まるなか、円安再加速は難しいように思います。
円弱気に傾き過ぎていた投機筋の動き(図3)や実勢値の購買力平価から
のかい離率の大きさ(図4)などを考慮しても、昨年終盤に118円台まで急伸
した円安ドル高の速度・値幅調整を強いられやすい地合いにあるといえます。
【図1】 次回利上げは6月、年内の回数は2回との見方が大勢
(%)
米国 2017年の利上げ確率
(FOMC開催月別)
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
2016/11
米国 2017年末のFF金利見通し
4.0
6月:78%
3.5
5月:67%
3.0
3月:50%
(%)
①FOMCの見通し
(参加者中央値)
2.5
2.0
1.375%
1.5
1.0
0.5
2017/1
2017/3
(年/月)
1.215%
②金融市場の見通し
0.0
2015
2016
2017
(年)
注)左図:FF目標金利が0.875%以上となる確率を接続。直近値は2017年2月27日時点。
右図:②はFF先物金利2018年1月限。直近値は①が2016年12月13・14日FOMC、②が2017年2月27日時点。
出所)FRB、Bloombergより当社経済調査部作成
 明るさ増す世界経済、リスク回避的な円高進行の公算は低い
米国の金融政策に加え、トランプ政権の動向も要注意です。大統領就任後
の入国制限を巡る司法闘争や政権高官の辞任、予算教書公表の遅延(通常は
2月初だが3月中旬か)などを受け、大統領選直後の高揚感(巨額の財政出動
で景気加速を期待)は薄れつつあります。昨年終盤をピークに低下基調にあ
る米国長期金利(10年国債)は、新政権の財政政策が期待外れに終わるとの
慎重論を一部反映していると推察します(図5)。一方、雇用回復で賃金上
昇圧力が増し、インフレ期待が高まり実質金利が低下、ドル円相場と相関の
みられる日米実質金利差が縮小傾向にある点も円高ドル安材料と考えます。
ただし、先進・新興国は揃って景気が安定感を増しており、リスク選好の
流れが定着(図6)、突発的な外生ショックでリスク回避的な円高に振れた
としても長く引きずることはないと考えます。当面のドル円相場は不安定な
展開を強いられるも、円高基調が定着する公算は低いとみます。(瀧澤)
【図2】 米国利上げ加速の見方強まれば、円安ドル高再開も
ドル円相場と米国FF金利見通し
(%)
2017年
利上げ
回数
6回
2.125
5回
1.875
4回
1.625
3回
1.375
2回
1.125
1回
0.875
(円/米ドル)
128
2015年6月5日:125円86銭
2016年12月15日
118円66銭
ドル円相場(右軸)
124
120
116
112
1.215%
108
現在(0.5~0.75%)= 0.625
104
0.375
100
2017年末のFF金利見通し(左軸)
0.125
2015/5 2015/9 2016/1 2016/5 2016/9
96
2017/1
(年/月)
注)凡例はいずれもザラバベースの円安ドル高値。直近値は2017年2月27日時点。
出所) FRB、Bloombergより当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
11
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
【図3】 投機筋の円売りポジションはやや修正
【図4】 実勢相場は日米購買力平価から円安方向にかい離
投機筋(非商業部門)の円先物持ち高
M
ドル円相場と日米購買力平価
(万枚)
-25
-20
円売り持ち超
(円に弱気)
③ネット(=①-②)
-15
②売り持ち高
-10
-5
0
5
10
円買い持ち超
(円に強気)
①買い持ち高
15
2005
2007
2009
2011
2013
2015
2017
(年)
注)値はCFTC(米商品先物取引委員会)による集計値。直近値は2017年2月21日時点(週次)。
注)日米購買力平価は日本が変動相場制に移行した1973年2月の為替レートを基準とし、日米物価上昇率格差で
調整した為替相場に基づく(日本は国内企業物価、米国は生産者最終財物価)。直近値は2017年1月時点。
出所)CFTC、Bloombergより当社経済調査部作成
【図5】 米国の実質金利低下で日米実質金利差が足元縮小
米国 名目金利と期待インフレ率
(%)
4
10年国債利回り
2016年12月15日
2.598%
2.5
2.0
1.5
1.0
2014
2015
2016
2017
(年)
【図6】 世界経済は回復揃い踏み、リスク選好は容易に崩れず
3
先進国 株価と景気
(円/米ドル)
160
実質長期金利差<米国-日本>
(左軸)
150
2
140
1
130
0
120
-1
110
-2
100
-3
90
-4
期待インフレ率
ドル円相場(右軸)
-5
2009
2011
2013
2015
2017
80
70
(年)
注)左図:5年物5年先期待インフレ率に基づく。直近値は2017年2月24日時点。
右図:実質長期金利は10年国債利回り-消費者物価(前年比)とした。直近値は2017年1月時点。
出所)米労働省、セントルイス連銀、総務省、Bloombergより当社経済調査部作成
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
出所)日本銀行、米労働省、Bloombergより当社経済調査部作成
日米実質金利差とドル円相場
(%)
3.0
(円/米ドル)
240
350
1980年代前半
220
ボルカー米FRB議長による高金利政策
日米購買力平価
200
300
1985年9月
(生産者物価基準、右軸)
180
プラザ合意「ドル高是正」
160
250 円安
米ドル高
140
ドル円相場(右軸)
120
200
2017年1月
100
1米ドル=97円
80
150
理論値より (%)
60
1982年10月
円安
1985年2月
+28.3%
40
100 円高
+23.9%
20
米ドル安
0
50
2015年7月
-20
+24.7%
-40
0
理論値より -60
ドル円相場の購買力平価からの乖離率(左軸)
円高
-80
-50
(年)
1973
1980
1987
1994
2001
2008
2015
1,900
1,800
1,700
1,600
1,500
1,400
1,300
1,200
1,100
1,000
900
800
700
世界 総合PMI(マークイット)
(1969年末=100)
58
65
株式(左軸)
56
先進国
54
業況
55 改善
52
世界
60
50
総合PMI(右軸)
50
45 業況
新興国
48
悪化 46
40
2008
2011
2014
2017
(年)
35
44
42
2008
2011
2014
2017
(年)
注)左図:株式はMSCI World(米ドル)。直近値は2017年1月時点。
右図:世界PMIの底値は36.9、先進国は35.7(ともに2008年11月値)。直近値は2017年1月時点。
出所)MSCI、マークイットより当社経済調査部作成
12
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
Ⅱ.国際金融市場の動向
M
(すべて2005年初=100)
180
日本
140
120
100
80
60
40
20
0
2005
2008
2014
2017 (年)
中国
450
新
興
国
2011
400
350
300
300
250
250
200
200
150
150
100
100
50
50
0
0
2008
2011
2014
2017 (年)
メキシコ
350
250
200
150
100
50
0
2008
2011
50
0
2014
2017 (年)
2011
2014
2017 (年)
インド
2005
2008
2011
2014
2017 (年)
インドネシア
600
2008
2011
2014
2017 (年)
2014
2017 (年)
2014
2017 (年)
トルコ
300
250
400
200
300
150
200
100
100
50
0
2005
2008
2011
2014
2017 (年)
ブラジル
2005
2008
2011
0
2005
2008
2017 (年)
2014
2017 (年)
ポーランド
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
2014
2011
2005
2008
2011
南アフリカ
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
2005
2008
2011
2014
2017 (年)
注1)2005年初=100として当社経済調査部が指数化。直近値は2017年2月27日、注2)先進国はMSCI WORLD、新興国はMSCI EMの国別指数に基づく(現地通貨ベース、配当後)。
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
2005
350
500
500
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
300
2005
100
2008
オーストラリア
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
150
450
350
ドイツ
250
200
2005
400
2005
米国
220
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
160
先
進
国
①株式: 高値更新続ける米国を筆頭に上昇基調継続
2005
2008
2011
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査部作成
13
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
②金利: 金利上昇は一服、米トランプ政権や欧州各国選挙の不透明感を反映か
M
(単位はすべて%)
先
進
国
8
日本
米国
8
ユーロ圏
8
6
6
6
6
4
4
4
4
2
2
2
0
0
0
利回り(10年物国債)
2
0
オーストラリア
8
政策金利
-2
-2
2006
新
興
国
2008
2010
2012
2014
2016
中国
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
2006
2008
2010
2012
2008
2014
2016
2006
(年)
2008
2012
2014
2016
2010
2012
2014
2016
8
4
3
0
0
2006
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
2008
2012
2014
2016
2010
2012
2014
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
2008
2016
2006
(年)
2008
15
12
12
9
9
6
6
3
3
2012
2014
2016
(年)
2010
2012
2014
2016
(年)
2016
(年)
南アフリカ
18
15
2010
トルコ
27
24
21
18
15
12
9
6
3
0
0
2006
2006
(年)
ポーランド
18
9
2010
インドネシア
2006
(年)
12
6
2008
27
24
21
18
15
12
9
6
3
0
16
12
-2
2006
(年)
ブラジル
20
15
2010
インド
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
メキシコ
18
-2
2006
(年)
0
2006
2008
2010
2012
2014
2016
(年)
2006
2008
2010
2012
2014
注1) 政策金利は、日本:無担保コールレート(翌日物)、米国:FFターゲットレート、ユーロ圏:リファイナンス・レート、オーストラリア:キャッシュレートを使用。中国: 1年もの最優遇銀行貸付金利、インド:RBIレポ金利、
インドネシア:2016年8月18日までBI金利、以降は7日物リバース・レポ金利、トルコ:2010年5月18日まで翌日物借入金利、以降は1週間レポ金利、メキシコ:翌日物金利、ブラジル:SELIC金利誘導目標、
ポーランド:2週間物レポ金利、南アフリカ:レポ金利を使用。
注2)国債利回りは、ユーロ圏:ドイツの10年国債利回り、トルコ:2年国債利回り、ブラジル:2年国債利回り、南アフリカ:10年国債利回り(2011年10月5日~2012年6月26日は9年国債で代用)を使用。
注3)直近の米国の政策金利(FF金利誘導目標)は0.25~0.50%だがグラフ上は0.50%で表示、日本は2013年4月4日までが無担保コールレート(翌日物)、2016年9月21日以降は日銀当座預金のうち政策金利残高適用金利(▲0.1%)を図示。
出所)Bloombergより当社経済調査部作成
注4)直近値は2017年2月27日。注5)一部データの欠損あり。
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
14
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
③為替: 景気回復色の強まりを背景に、対米ドルで上昇基調続く新興国通貨
(円/米ドル)
M
70
各国・地域通貨高
米ドル(日本円)安
先
進
国
(米ドル/ユーロ)
日本・円
1.8
80
100
円高
110
各国・地域通貨安
米ドル(日本円)高
中国・人民元
円安
6.0
30
インド・ルピー
0.9
1.2
120
0.8
18
7.0
16
7.5
14
8.0
12
45
50
55
60
新
興
国
8.5
65
10
70
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
(MXN/米ドル)
8
メキシコ・ペソ
(BRL/米ドル)
12
1.0
ブラジル・レアル
10
16
8
20
6
24
4
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
インドネシア・ルピア
(円/IDR)
0.7
4.0
30
4.0
4.5
20
4.5
ポーランド・ズロチ
(円/PLN)
80
2.5
60
40
4.0
40
20
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
20
(ZAR/米ドル)
60
30
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
100
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
2.5
3.5
120
3.5
(PLN/米ドル)
40
(円/TRY)
0.9
16000
2.0
トルコ・リラ
3.0
14000
3.0
3.5
1.0
2.0
12000
70
40
(年)
1.5
1.1
50
3.0
0.5
1.3
10000
1.5
60
(TRY/米ドル)
1.5
8000
80
60
2.5
注)上段右図:豪ドル=オーストラリアドル。直近値は2017年2月27日。
80
2006 2008 2010 2012 2014 2016
50
2.0
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
100
0.6
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
(円/BRL)
1.5
12
80
6000
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
(円/MXN)
100
対日本円
(右軸)
(IDR/米ドル)
3.2
3.0
2.8
2.6
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
40
6.5
120
1.1
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
(円/INR)
35
20
(円/豪ドル)
1.0
0.8
(INR/米ドル)
22
オーストラリア・ドル
0.7
120
(円/元)
160
(米ドル/豪ドル)
1.2
140
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
(元/米ドル)
180
1.4
1.0
130
5.5
(円/ユーロ)
対米ドル
(左軸)
1.6
90
ユーロ
4
南アフリカ・ランド
(円/ZAR)
20
6
18
8
16
10
14
12
12
14
10
16
8
18
6
2006 2008 2010 2012 2014 2016 (年)
出所) Bloombergより当社経済調査部作成
15
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
Ⅲ.金融・商品市場のパフォーマンス
M
期間別 各資産の投資収益率(%)
基準日:
現地通貨ベース
1ヵ月
日本
地域別
海外先進国
業種別
国債
4.3
18.3
2.5
7.3
22.7
転換社債
1ヵ月
3ヵ月
円換算ベース
1年
2.3
7.6
21.6
1ヵ月
3ヵ月
1年
2012年
2013年
2014 年
2015 年
2016 年
2017年
▲ 1.5
4.3
18.3
21.8
54.8
9.8
10.3
▲ 0.4
0.6
0.3
7.2
20.4
30.2
48.8
20.1
▲ 0.8
6.0
1.8
5.9
1.5
7.2
23.3
3.1
10.8
31.0
1.0
10.3
29.8
31.4
19.1
11.9
▲ 14.2
8.9
▲ 1.4
6.8
38.3
▲ 1.3
7.5
37.2
▲ 3.4
7.1
36.0
24.6
25.3
9.1
▲ 14.5
20.3
2.8
エネルギー
▲ 4.0
▲ 0.5
26.0
▲ 4.1
▲ 0.0
24.4
▲ 6.2
▲ 0.5
23.2
15.3
40.2
2.7
▲ 21.8
24.9
▲ 9.0
IT(情報技術)
3.9
10.4
32.1
4.0
10.4
31.8
1.9
10.0
30.7
26.6
50.7
30.4
5.6
9.3
6.4
ヘルスケア
6.3
8.3
10.4
6.3
8.5
9.5
4.2
8.0
8.4
31.2
58.5
32.4
7.5
▲ 9.0
4.2
日本
0.3
▲ 0.7
▲ 0.2
0.3
▲ 0.7
▲ 0.2
1.8
2.1
4.5
1.2
3.3
▲ 0.3
海外先進国
1.1
0.6
▲ 0.1
0.7
0.8
▲ 2.0
▲ 1.4
0.3
▲ 3.1
19.8
21.7
17.1
▲ 3.4
▲ 2.7
▲ 3.1
新興国(現地通貨建て)
0.3
1.1
8.1
1.8
4.3
10.3
▲ 0.3
3.9
9.2
24.1
15.0
13.9
▲ 9.0
4.1
▲ 0.5
1.9
4.8
12.2
▲ 0.2
4.4
11.1
30.2
16.1
21.2
1.6
7.4
▲ 0.3
1.0
0.3
▲ 1.3
4.9
▲ 1.5
9.4
0.6
1.4
0.1
海外先進国
1.8
4.3
9.8
17.2
▲ 5.7
7.0
0.8
7.9
3.1
投資適格
1.0
2.1
5.1
▲ 1.1
1.7
4.0
23.9
21.5
16.9
▲ 3.4
1.6
▲ 2.0
ハイイールド
1.2
5.1
20.1
▲ 0.9
4.6
19.0
32.1
29.4
13.6
▲ 3.8
12.1
▲ 0.7
投資適格
新興国
(米ドル建て) ハイイールド
1.5
2.8
7.7
▲ 0.6
2.4
6.6
26.0
19.5
19.3
0.2
3.6
▲ 1.4
新興国(米ドル建て)
世界
社債
その他
▲ 1.5
新興国(米ドル建て)
ヘッジ有
その他
債券
米ドルベース
1年
素材(景気敏感)
新興国
株式
3ヵ月
2017年2月27日
1.6
5.4
21.6
▲ 0.4
4.9
20.4
33.9
21.9
12.9
3.8
14.9
▲ 0.0
先進国
0.9
4.1
17.4
1.0
4.2
16.7
▲ 1.1
3.7
15.5
25.1
38.6
17.5
1.6
5.0
▲ 0.0
新興国
2.3
2.8
4.5
2.1
3.0
3.4
0.0
2.5
2.3
28.6
33.9
15.5
4.3
▲ 5.9
0.4
▲ 2.4
物価連動 先進国
国債
新興国
0.9
2.2
4.7
▲ 1.2
1.7
3.5
19.7
16.6
17.8
▲ 4.3
1.3
5.5
14.3
31.6
3.4
13.8
30.5
30.6
6.3
15.6
▲ 18.8
20.4
4.8
先進国
3.7
8.3
12.9
1.6
7.8
11.8
36.3
24.6
37.1
1.6
4.2
▲ 0.3
新興国
5.1
11.3
15.4
3.0
10.9
14.3
49.5
9.4
22.8
▲ 17.2
5.5
2.2
▲ 1.0
2.6
15.9
▲ 3.0
2.1
14.7
11.7
11.9
▲ 3.3
▲ 24.3
9.1
▲ 4.0
リート
商品
注)株式は、日本、海外先進国、業種別がMSCI WORLDにおける当該地域・業種別の各指数、新興国がMSCI EM、
債券は、国債(日本、海外先進国、海外先進国ヘッジ有り)、社債(世界)、転換社債がBofA メリルリンチ債券インデックスにおける当該市場の各指数、国債(新興国《現地通貨建て》は
J.P. Morgan GBI - EM Broad、国債(新興国《米ドル建て》、新興国《米ドル建て》ヘッジ有)はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、社債(新興国《米ドル建て、投資適格》) は
J.P. Morgan CEMBI High Grade、社債(新興国《米ドル建て、ハイイールド》) はJ.P. Morgan CEMBI High Yield、物価連動国債(先進国)がバークレイズ世界物価連動国債インデックス、物価連動債(新興国)が
バークレイズ新興市場物価連動国債インデックス、リート(先進国)はS&P先進国REIT指数、 リート(新興国)はS&P新興国REIT指数、商品はブルームバーグ商品指数に基づく。
2017年は2016年末から基準日までの数字。
上記分析は作成時点のものであり、将来の市場環境等を示唆・保証するものではありません。
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
出所)J.P. Morgan、Bloomberg、S&P、MSCI、バークレイズ、BofA メリルリンチより当社経済調査部作成
16
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
Ⅳ.2017年3月の主要な政治・経済日程
月
2/27
火
28
M
(米)
(米)
1月 中古住宅販売仮契約指数
1月 耐久財新規受注
(日)
(日)
(米)
(米)
(米)
(米)
(欧)
(仏)
2月 製造業PMI(速報)
10-12月期 実質GDP(2次速報)
6
1月 製造業新規受注
(豪)
1月 小売売上高
13
(伊)
1月 鉱工業生産
1月 商業販売統計
10-12月期 実質GDP(2次速報)
12月 S&P/ケース・シラー
住宅価格指数
1月 卸売売上高
2月 消費者信頼感指数
(コンファレンス・ボード)
2月 シカゴ購買部協会景気指数
7
(米)
(日)
(日)
(米)
水
3/1
(米)
(米)
1月 貿易収支
1月 消費者信用残高
(欧)
10-12月期 実質GDP(確報)
(他)
ブラジル 10-12月期 実質GDP
1月 鉱工業生産
(米)
(米)
(欧)
(独)
(中)
20
(豪)
(中)
(中)
(日)
(日)
(日)
(日)
(日)
(米)
(米)
(独)
(他)
2月 生産者物価
連邦公開市場委員会(FOMC)
(~15日)
1月 鉱工業生産
3月 ZEW景況感指数
2月 鉱工業生産
(日)
(日)
(米)
(米)
(米)
(米)
(米)
(豪)
(英)
(英)
27
(日)
(日)
(米)
(米)
(米)
(独)
3月 ifo景況感指数
(日)
(豪)
1月 住宅建設許可件数
(米)
(伊)
2月 ISM(米供給管理協会)
非製造業景気指数
10-12月期 実質GDP(2次速報)
10
(日)
(日)
1-3月期 法人企業景気予測調査
2月 企業物価指数
(米)
2月 輸出入物価指数
(米)
(米)
2月 雇用統計
2月 月次財政収支
(欧)
(中)
(中)
欧州中央銀行(ECB)理事会
2月 消費者物価指数
2月 生産者物価指数
(仏)
(英)
(他)
1月 鉱工業生産
1月 鉱工業生産
ブラジル 2月消費者物価(IPCA)
日銀金融政策決定会合(~16日)
1月 製造工業 稼働率指数
1月 企業売上高・在庫
2月 消費者物価
2月 小売売上高
3月 全米住宅建築業協会
(NAHB)住宅市場指数
3月 ニューヨーク連銀景気指数
3月 消費者信頼感指数
(日)
黒田日銀総裁定例記者会見
(米)
(米)
2月 住宅着工・許可件数
3月 フィラデルフィア連銀景気指数
(豪)
2月 雇用統計
16
17
23
(日)
日銀金融政策決定会合議事要旨
(1/30~31分)
2月 貿易統計
(米)
2月 中古住宅販売件数
29
1月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数
2月 卸売売上高
3月 消費者信頼感指数
(コンファレンス・ボード)
2月 新車販売台数
1月 毎月勤労統計
2月 マネーストック
2月 消費者物価指数
2月 生産者物価指数
28
(米)
1月 家計調査
1月 労働関連統計
1月 消費者物価指数(総務省)
1月 消費者物価指数(日銀)
2月 消費者態度指数
(日)
(日)
10-12月期 経常収支
日銀金融政策決定会合主な意見
2月 企業向けサービス価格
(日)
(日)
(日)
発表日未定経済指標など
10-12月期 実質GDP(2次速報)
1月 経常収支
1月 景気動向指数
2月 銀行貸出
2月 景気ウォッチャー
1月 卸売売上高
2月 ADP雇用統計
1月 鉱工業生産
ブラジル 1月 鉱工業生産
22
(日)
金
3
9
15
21
(米)
10-12月期 法人企業統計調査
2月 新車登録台数
1月 建設支出
1月 個人所得・消費
2月 ISM(米供給管理協会)
製造業景気指数
10-12月期 実質GDP
2月 製造業PMI(国家統計局)
2月 製造業PMI(マークイット)
8
14
1月 機械受注統計
1月 第3次産業活動指数
(日)
(日)
(米)
(米)
(米)
木
2
(日)
2月 商業販売統計
(米)
2月 中古住宅販売仮契約指数
(米)
(米)
2月 鉱工業生産
3月 ミシガン大学
消費者信頼感指数(速報)
24
(米)
2月 新築住宅販売件数
(米)
2月 耐久財新規受注
(独)
4月 GfK消費者信頼感指数
(仏)
10-12月期 実質GDP(確報)
30
31
(米)
10-12月期 実質GDP(確報)
(日)
(日)
(日)
(日)
(他)
(中)
(英)
ブラジル 2月 失業率
3月 製造業PMI(国家統計局)
10-12月期 実質GDP(確報)
(米)
(米)
(欧)
2月 鉱工業生産
2月 家計調査
2月 労働関連統計
2月 消費者物価指数(総務省)
2月 消費者物価指数(日銀)
2月 個人所得・消費
3月 ミシガン大学
消費者信頼感指数(確報)
3月 製造業PMI(速報)
注)(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、を指します。
日程は変更になる可能性があります。
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
出所)Bloomberg等より当社経済調査部作成
17
M
投資環境マンスリー 2017年3月号
留意事項
◎投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象としているため、当該資産の市場における取引価格の変動や
為替の変動等により基準価額が変動します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落
により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。
投資信託は預貯金と異なります。また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が
異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資にあたっては投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等を
よくご覧ください。
M
◎投資信託に係る費用について
ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。
■購入時(ファンドによっては換金時)に直接ご負担いただく費用
・購入時(換金時)手数料 … 上限 3.24%(税込)
※一部のファンドについては、
購入時(換金時)手数料額(上限 37,800円(税込))を定めているものがあります。
■購入時・換金時に直接ご負担いただく費用
・信託財産留保額 … ファンドにより変動するものがあるため、事前に金額もしくはその上限額またはこれらの計算
方法を表示することができません。
■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用
・運用管理費用(信託報酬) … 上限 年3.348%(税込)
※一部のファンドについては、運用実績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。
■その他の費用・手数料
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完
書面等でご確認ください。
※その他の費用・手数料については、運用状況等により変動するものであり、事前に金額もしくはその上限額ま
たはこれらの計算方法を表示することができません。
お客さまにご負担いただく費用の合計額もしくはその上限額またはこれらの計算方法は、購入金額や保有期間等に
応じて異なりますので、表示することができません。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三菱UFJ
国際投信が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に
係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前によく投資信託説明書(交付目論見書)、
目論見書補完書面等をご覧ください。
各資産のリスク
◎株式の投資に係る価格変動リスク
:株式への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、株式の価格は個々の企業の
活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動するため、株式の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
◎公社債の投資に係る価格変動リスク
:公社債への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、公社債の価格は市場金
利の変動等を受けて変動するため、公社債の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
◎REIT(不動産投資信託証券、以下REIT)の投資に係る価格変動リスク
:REITへの投資には価
格変動リスクを伴います。一般にREITの価格は保有不動産等の価値やそこから得られる収益の増減等により変動するため、REIT
の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
◎オルタナティブ(代替投資手段、以下オルタナティブ)の投資に係る価格変動リスク
:オルタナティブ
への投資には価格変動リスクを伴います。オルタナティブは各種有価証券、商品、ならびに関連する派生商品(デリバティブ)等に投資
するため、各種有価証券、商品、ならびに関連する派生商品(デリバティブ)の価格の変動により損失を被り、投資元本を割り込むこと
があります。
◎カントリーリスク
:新興国への投資は、先進国への投資を行う場合に比べ、投資対象国におけるクーデターや重大な政治体制
の変更、資産凍結を含む重大な規制の導入、政府のデフォルト等の発生による影響を受けることにより、市場・信用・流動性の各リスク
が大きくなる可能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込む可能性が高まることがあり
ます。
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S&P先進国REIT指数はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)の商品であり、これを利用するライセンスが三菱UFJ国際投
信株式会社に付与されています。S&P DJIはS&P先進国REIT指数の誤り、欠落、または中断に対して一切の責任を負いません。
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◎信用リスク
:信用リスクとは、有価証券等の発行者や取引先等の経営・財務状況が悪化した場合またはそれが予想された場合も
しくはこれらに関する外部評価の悪化があった場合等に、当該有価証券等の価格が下落することやその価値がなくなること、または利払
いや償還金の支払いが滞る等の債務が不履行となること等をいいます。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元本
を割り込むことがあります。
◎流動性リスク
:有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十
分な流動性の下での取引を行えない場合または取引が不可能となる場合、市場実勢から期待される価格より不利な価格での取引となる可
能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
国内株式・国内債券への投資は上記のリスクを伴います。海外株式・海外債券への投資は上記リスクに加えて以下の為替変動リスクを伴
います。
◎為替変動リスク
:海外の株式や公社債、REIT、オルタナティブ資産は外貨建資産ですので、為替変動の影響を受けます。
そのため、為替相場が円高方向に進んだ場合には、投資元本を割り込むことがあります。
新興国への投資は上記リスクに加えて以下のカントリーリスクを伴います。
巻末の留意事項等を必ずご覧ください。
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