中小企業の経営の改善発達を促進するた め の 中小企業

中小企業の経営の改善発達を促進するた めの 中小企業信用保険 法等の一部を 改正する法律
(中小企業信用保険法の一部改正)
中小企業信用保険法(昭和二十五年法律第二百六十四号)の一部を次のように改正する。
こ の法律において 「特例中小企業者」とは、中小企業者で あ つて 、内 外の金融 秩序 の混乱その他の事
第二条に次の一項を加える。
第一条
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象が突発的に生じたた め我が国 の中小企業 に係る著しい信用の収縮が全国的に生じて いると経済産業大
臣が認める場合において、その信用の収縮の影響により銀行その他の金融機関からの借入れの減少その
他 経 済 産業 大臣 が 定 め る 事 由 が 生 じて いる た め そ の 経 営 の安 定 に 支 障 を 生 じて い るこ と に つ いて 、 そ の
住所地を 管轄する市町村長 又は 特別区長の認定を 受けたも のを いう。
第三 条第一項中「額( 以下 」の下に「こ の項に おいて 」を加える。
第三条の三第一項及び第二項中「千二百五十万円」を「二千万円」に改める。
第十 二条中「、第三条の二第一 項及び第三条の三第一 項」を削り、「に係る保険関係」を「(第十二条
に規定する経営安定関連保証をいう。 次条及び第三条の三において 同じ。)に係る保険 関係」に、「、第
三条の二第三項」を「、第三条の二第一項及び第三条の三第一項中「保険価額の合計額が」とあるのは「
経営安定 関連 保証に 係る保険 関 係の保険価 額の合計額とその他の保険関 係の保険価額の合計額とがそれぞ
れ 」と 、第三 条の 二第 三項」に改める。
本則に次の見出し及び四条を加える。
普 通 保 険 、 無 担 保 保 険 又は 特 別 小 口 保 険 の 保 険 関 係で あ つて 、危 機 関連 保 証 ( 第 二 条 第 六 項 の
(危機関連保証 の特例)
第十五条
経済 産業 大臣が認める日から一 年以内 の期間(同項に定める信用の収縮の状況を 勘案し、経済産業大臣
が 一 年 を 限 り当 該 期 間 を 延 長 し た と き は 、 そ の 延 長 し た 期 間 を 含む 。 ) に お いて 行わ れ た 特 例 中 小 企 業
者の経営の安定に必要な資金に係る第三条第一項、第三条の二第一項又は第三条の三第一項に規定する
債務の保証を いう。 以下同じ。 )を 受けた特例中小企業者に係るものについての第三条第一項、第三条
の二第一 項及び第三 項並び に第三条 の三第一項及び第 二項の規定の適用については、第三条第一 項中「
保険価額の合計額が 」とあるのは「危 機関連保証(第十五条に規定す る危 機関連保証をいう。次条及び
第三 条の三 にお いて 同 じ。 )に 係る 保険関 係の保険価額の合計額と その他 の保険関係の保険価額の合計
額とが それぞれ」と 、第三条の二第一項及び第三条の三第一項中「保険価額の合 計額が」とあるのは「
危機関連保証に係る保険関係の保険価額の合計額とその他の保険関係の保険価額の合計額とがそれぞれ
」と 、第三条の二第三 項及び第三条の三第 二項中「当該借入金の額のうち 」とあるのは「危 機関連保証
及び その他の保証ごと に、それ ぞれ 当該借 入金の額のうち」と、「当該債務者」とあるのは「危機関連
普 通 保 険 、 無 担 保 保 険 又は 特 別 小 口 保 険 の 保 険 関 係で あ つて 、危 機 関連 保 証 に 係 る も の に つ い
保証及びその他の保証ごとに、当該債務者」とする。
第十六条
ての第三条第二項、第三条の二第二項(第三条の三第四項において準用する場合を含む。以下この条に
お いて 同じ。)及び第 五条 の 規定 の適 用に つ いては、第三条第 二項中「百分の七十」とあり、第三条 の
二第二項中「百分の八十」と あり、及び第五条中「百分の七十(無担保保険 、特別小口保険、流動資産
担 保保険 、公 害防止 保険 、エネ ルギー対 策保険、海外 投資 関係保険、新事業 開拓保険、事業再生保険及
普通保険、無担保保険又は 特別小口保険の保険関係で あつて、危機関連保証に係るものについ
び 特 定 社 債 保 険 に あ つ て は 、 百 分 の 八 十 ) 」と あ る のは 、「 百 分 の 九 十 」と す る 。
第十七条
ての保険 料の額は、第 四条の規定にかかわらず、保険金額に年百分の二以内において 政令で定める率を
乗じて得た額とする。
経営安定関連保証及び危 機関連保証を 受けた中小企業者一人についての普通保険 、無担保保険
(経営安定関連保証及び危機関連保証に係る限度額)
第十八条
又は 特別小 口保険の保険関係で あつて 政令で指定するものの保険価額の合 計額の限度額は、政令で定め
る。
信用保証協会法(昭和 二十八年法律第百九十六号)の一部を次のように改正する。
(信用保証協会法の一部改正)
第二条
第二十条第二項第三号中「投資事業(」の下に「創業若しくは中小企業者の経営 の改善発達を支援する
もの又は」を 加え、同 号を同項第四号とし、同項中第二号を第三号とし、第 一号を第二号とし、同 号の前
前項各号の債務の保証に係る中小企業者に対する経営の改善発達に係る助言その他の支援
に次の一号を加える。
一
第二十条第三項中「前項第二号イ」を「前項第三号イ」に改め、同条第四項中「この条」の下に「及び
次条」を 、「 いい、」の下に「こ の条において」を加え、同条の次に次の一 条を加える。
協会は、その業務を 行うに当たつて は、中小企業者による経営の改善発達を促進するため
(協会と 銀行その他の 金融機関との連携)
第二十条の二
、銀行その他の金融機関と連携を図るものとする。
中小企業におけ る経営 の承 継の円滑化に関する法律(平成二十年法律第三十三号)の一部を次のよ
(中小企業に おけ る経営の承継の円滑化に関する法律の一部改正)
第三条
認定中小企業者(前条第一項第一号に掲げる中小企業者であるものに限る。以下この項及び次条第一
第十三条に次の一項を加える。
うに改正する。
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項において同じ。)の代表者であって 、特定経営承継関連 保証(中小企業信 用保険法第三条第一項、第
三条の二第一 項又は第三条の三第一 項に規定する債務の保証であって、認定 中小企業者の代表者が経営
の承 継に 伴い当該認定中小企業 者以外 の者 から株式等を取 得するための資 金その他の当該代表者が必要
と す る 資 金 で あ って 当 該 認 定 中 小 企 業 者 の 事 業 活 動の 継続に必要なも のと して経済産業省令で定めるも
のに 係るも のを いう。 )を 受け たも のにつ いては 、当該代表者を同法第二条第一項の中小 企業者とみな
して 、同 法第三条から 第三 条の三まで 及び第四条から第八条まで の規定を適用する。
第十 四条第一 項中「(第 十二条第一 項第一 号に掲げる 中小 企業者に限る。)」を 削り、「当該代表者が
相続により承継した債務で あって当該認定 中小企業者の事業の実施に不可欠な資産を担保とする借入れに
係るも のの弁済資金」を「経営の承継に伴い当該認定中小企業者以外の者から株式等を 取得するための資
金」に改める。
産業競争力強化法(平成二十五年法律第九十八号)の一部を次のように改正する。
(産業競争力強化法の一部改正)
第四条
第百十五条第一項中「千万円(同法第二条第二十三項第一号に規定する認定特定創業支援事業により経
済 産業 省令で 定めるところ に より支援を 受けて 行う創業 に要する資金に係る創業関連保証(以下「支援創
業関連保証」という。)に係る保険関係の保険価額の合 計額にあつては 、千五百万円)」を「 二千万円」
に、「千万円(支援創 業関連保証にあつては、千五百万円)」を 「二千万円」に改める。
この項
この項及び第三項
第百十八条第二項の表第三条第二項の項の前に次のように加える。
第三条第一項
附
則
こ の法律は 、公 布 の日 から起 算して一 年を 超えない範囲内に おいて 政令で 定 め る日 から施行する。
理
由
中小企業の経営の改善発達を促進するため、我が国の中小企業に係る著しい信用の収縮に対処するための
危機関連保証の創設及び特別小口保険等の付保限度額の拡充を行うとともに、信用保証協会と金融機関の連
携による中小企業に対する経営の改善発達の支援の強化等の措置を講ずる必要がある。これが、この法律案
を提出する理由である。