健全度評価結果

陸 前 高 田 市 橋 梁 長 寿 命 化 修 繕 計 画 の 概 要
長寿 命化 及び 修繕 ・ 架け替 えに 係る 費用 の 縮減に 関す る基 本的 な 方針
背 景
○これ まで の『 対処 療 法型管 理』から 、
『予 防 保全型 管理 』へ の転 換 に努め 、橋 梁の 長寿 命 化及び 修繕 ・
陸前 高田 市が 管理 す る道路 橋 は 241 橋あ り 、この うち 橋 長 14.5m 以上 の 21 橋で は、 建設 後 50 年を
経過す る高 齢化 橋梁 は 1 橋(5%)あり ます。20 年後に は、この まま 架け 替えを 行わ なけ れ ば 11 橋(52%)
が高齢 化橋 梁と なり ま す。
架け替 えに 係る コス ト 縮減を 図る 。
○長 期的 な視野 で橋 梁 の更新 (架 け替 え)回 数 を少な くし 、修 繕と 更 新を合 わせ たラ イフ サ イクル コス
トの縮 減を 図り ます 。
こ れら の橋 梁に対 し 、損傷 が深 刻化 して は じめて 大規 模な 修繕 を 実施す る『 事後 保全 的 』維持 管理
を継続 した 場合 、維 持 管理コ スト が高 くな り 、適切 な維 持管 理が 困 難にな る恐 れが あり ま す。
○老 朽化 が著 しく修 繕 による 回復 が見 込め な いもの や、 架け 替え と 比較し て補 修が 経済 的 に劣る 場合
は架け 替え を実 施し ま す。
○点検 ~診 断~ 補修 の 橋梁マ ネジ メン トサ イ クルに より 効率 的で 効 果的な 維持 管理 を実 施 します 。
建設後
50 年 未 満
建設後
50 年 以 上
経過
長寿命 化の イメ ージ
計画策定の概要
健全 度の 評価 結果
建設年 別の 橋梁 分布 図
建設 後 50 年 以上 の橋 梁の推 移
橋梁 点検 結果 を基 に 健全度 評価 を行 った 結 果は以 下の グラ フ及 び 表の通 りで ある 。
目 的
健全度評価結果
橋梁全体
限 られ た予 算の中 で 道路交 通の 安全 性を 確 保しつ つ、 維持 管理 コ スト縮 減を 図る ため 、 これま での
『対 処療 法的な 修繕 』(事後保 全的 維持 管理 )か ら『計 画的 かつ 予防 的 な修繕 』に 転換 し、 橋 梁の耐 用
年数の 延伸 (長 寿命 化)による 維持 管理 コス ト の縮減 を図 る『 長寿 命 化修繕 計画 』を 策定 し ます。
基本方針
健全 度把 握の 基本 方 針
健 全度 の把 握は、 定 期点検 によ り各 部材 の 劣化や 損傷 状況 等を 早 期に把 握し ます 。定 期 点検は 「道
路橋定 期点 検要 領」 (国 土交通 省) に基 づ き 5 年に 1 回実 施し ます 。
日常 的な 維持 管理 に 関する 基本 的な 方針
○橋梁 を良 好な 状態 に 維持す るた め、 定期 的 にパト ロー ル・ 清掃 な どの実 施を 徹底 しま す 。
100%
下部工
床版
支承
その他
Ⅰ
1
14
5
12
14
18
3
80%
Ⅱ
14
2
3
5
5
1
14
Ⅲ
6
5
3
2
1
1
4
21
21
11
19
20
20
21
70%
Ⅳ
合計
60%
50%
40%
上部工
総合
評価
区分
30%
主桁
横桁
床版
下部工
支承
その他
Ⅰ
5%
67%
45%
63%
70%
90%
20%
Ⅱ
67%
10%
27%
26%
25%
5%
67%
10%
Ⅲ
29%
24%
27%
11%
5%
5%
19%
14%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
Ⅳ
0%
総合
評価
主桁
横桁
床版
下部工
支承
その他
合計
上部工
健全 度評 価の 判定 区 分
○軽 微な 損傷 や機能 不 全に対 して は簡 易的 な 処置を 講じ るこ とに よ り損傷 進行 の要 因を 早 い段階 で排
除し、 橋梁 の長 寿命 化 を図り ます 。
横桁
主桁
90%
○点 検で 『状 況に応 じ て補修 が必 要』 と判 断 された 橋梁 は継 続的 な 観察を 行い 、損 傷の 進 展が確 認さ
れた場 合は 適切 な時 期 に補修 を行 いま す。
上部工
総合
評価
区分
区
Ⅰ
分
健
状
全
態
構造物の機能に支障が生じていない状態
○点検 結果 や補 修履 歴 を蓄積 する こと でよ り 効果的 ・効 率的 な補 修 計画を 検討 しま す。
Ⅱ
予防保全段階
構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態。
○橋 梁点 検や 橋梁補 修 に関す る講 習会 に参 加 し、橋 梁の 劣化 、点 検 方法や 補修 工法 に関 す る知識 や見
Ⅲ
早期措置段階
構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態。
Ⅳ
緊急措置段階
構造物の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態。
解を深 め、 日常 管理 に 役立て ます 。
1
優先 順位 の検 討
検討 結果 に対 し、 以 下の点 を考 慮し て優 先 順位を 下表 の通 りと し た。
以下 の 17 項 目で の加 点方式 によ り優 先順 位 を検討 した 。
【路 線要 因】 ① 緊 急輸 送道 路
⑥ 迂 回路 の延 長
【個 別要 因】 ⑧ 交 差物 件
② 交通量
③ 大 型車 交 通量
⑤ DID 区 分
【H28 補 修工 事橋 梁 】
⑦ 歴史的 価値 等
⑨ 塩害地 域
⑩ 適用 示 方書
【損 傷要 因】 ⑬ 構 造物 の健 全度 に影 響の大 きい 損傷
【補 修要 因】 ⑮ 補 修制 約
④ バス 路線
⑯ 施工 難易度
⑪ 供用 年数
信内橋 、袖 野橋
⑫ 構 造形 式
( H28 補修 工事 実施 橋梁 。 優先順 位を 最も 低く 評 価)
⑭ 進展性 のあ る損 傷
⑰ 補 修費 用
【優 先順 位( 工事 年 度)の 見直 し】
要谷橋
( 防潮 堤災 害 復旧工 事の 車両 が通 行 してお り、 工事 完成 (H30 年 度) を考 慮)
検討 結果 は次 ペー ジ の表の 通り であ る。
優先順 位
優先
順位
橋梁
番号
橋梁名
路線名
橋長
(m )
架設
年度
供用
年数
全幅員
(m )
最新
点検
年次
1
34
穴掘橋
橋の上線
52.0
1975
41
5.0
2016
2
16
桝内橋
金屋敷線
69.5
1969
47
4.8
2016
3
14
木戸口橋
木戸口根岸線
17.5
1972
44
4.8
2016
4
29
小松倉橋
坂下 1 号線
15.2
1924
92
5.0
2016
5
8
要谷橋
湊福伏線
43.0
1969
47
7.8
2016
6
40
氷上橋
相川鳴石線
60.5
2005
11
9.2
2016
7
28
金平橋
中島外道尻線
62.3
1972
44
3.8
2016
8
11
山崎橋
山崎線
22.7
1970
46
5.3
2016
9
19
出口大橋
出口大橋線
96.3
1979
37
6.0
2016
10
27
二田野橋
二田野向山線
20.1
1980
36
4.8
2016
11
17
小坪橋
小坪舞出線
104.0
1981
35
6.2
2016
12
15
金成橋
気仙川右岸線
98.5
1988
28
8.2
2016
13
30
馬場野橋
浜田 1 号線
16.2
2001
15
3.6
2016
14
21
上壺第1号橋
壺の沢線
17.1
1996
20
6.2
2016
15
12
矢作橋
今泉下矢作線
87.3
1998
18
13.0
2016
16
23
地竹橋
地竹線
16.6
1979
37
6.0
2016
17
26
清水橋
糠塚沢線
16.6
1979
37
6.0
2016
18
39
中平橋
中平 3 号線
21.0
2006
10
6.2
2016
19
18
舞出橋
小坪舞出線
68.8
2012
4
7.7
2016
20
20
信内橋
信内飯森線
25.4
1972
44
4.5
2016
H28 補 修 工 事 実 施
21
10
袖野橋
山崎線
15.0
1968
48
4.6
2016
H28 補 修 工 事 実 施
備
考
H30 防 潮 堤 工 事 完 成
⇒ H31 以 降 補 修
2
橋梁梁点検結果一覧表
優先度検討
検
健全度診断(対策区分)
橋
梁
番
号
橋
名
路
線
名
供
用
開
始
年
橋
種
地
域
区
分
健
全
度
診
断
主
桁
横
桁
床
版
8
要谷橋
湊福伏線
1967
RCT
気仙町
Ⅲ H30防潮堤工事完成
Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅲ
34
穴掘橋
橋の上線
1975
鋼I桁
横田町
Ⅲ
Ⅲ
16
桝内橋
金屋敷線
1969
PCプレH
矢作町
Ⅲ
Ⅰ
14
木戸口橋
木戸口根岸線
1972
鋼H桁
矢作町
Ⅲ
Ⅲ
29
小松倉橋
坂下1号線
1924
RCT
矢作町
Ⅲ
Ⅲ
40
氷上橋
相川鳴石線
2005
RCアーチ
高田町
Ⅱ
Ⅰ
28
金平橋
中島外道尻線
1969
PCプレT
矢作町
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
11
山崎橋
山崎線
1970
PCプレT
矢作町
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
19
出口大橋
出口大橋線
1979
PCポスT
竹駒町
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
27
二田野橋
二田野向山線
1980
PCプレH
矢作町
Ⅱ
Ⅰ
17
小坪橋
小坪舞出線
1981
PCポスT
横田町
Ⅱ
Ⅰ
15
金成橋
気仙川右岸線
1988
PC中空床版
横田町
Ⅱ
Ⅱ
30
馬場野橋
浜田1号橋
2001
鋼H桁
米崎町
Ⅱ
Ⅰ
21
上壺第1号橋
壺の沢線
1996
PCプレH
竹駒町
Ⅱ
12
矢作橋
今泉下矢作線
1998
PC中空床版
矢作町
23
地竹橋
地竹沢線
1979
PCプレH
26
清水橋
糠塚沢線
1979
39
中平橋
中平3号線
18
舞出橋
20
信内橋
支
承
項
目
路線要因
上部工
下
部
工
討
そ
の
他
検討年:
2016
点検橋梁数(14.5m以上):
( 18 項 目 )
個別要因
損傷要因
補修要因
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
緊
急
輸
送
道
路
交
通
量
大
型
車
交
通
量
バ
ス
路
線
D
I
D
区
間
迂
回
路
の
延
長
歴
史
的
価
値
交
差
物
件
塩
害
地
域
補 架
又 修 橋
は 年
年
補又供
修は用
年
後
数
経
過
年
数
構
造
形
式
影
進
響
の
大
き
い
損
傷
展
性
の
あ
る
損
傷
補
修
制
約
施
工
難
易
度
補
修
費
用
(4)
(8)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(16)
(4)
(12)
(4)
(8)
(8)
(4)
(4)
(4)
S (16)
1967 (4)
49 (8)
○ (4)
多 (8)
多 (8)
無
易
高 (4)
(56)
1 上・下部工共にひび割れ、剥離、鉄筋露出が発生。
○ (4)
少 (4)
多 (8)
無
易
高 (4)
(36)
2 主桁に腐食が発生。ボルトが脱落。
少 (4)
少 (4)
有 (4)
易
安
(28)
3 床版に遊離石灰、橋脚に欠損、鉄筋露出が発生。
Ⅰ H31以降補修
Ⅱ
⇒
少
少
○ (4)
-
短
無
他
21
合
計
点
数
順
位
主 な 損 傷
(100)
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
1975 (4)
41 (8)
Ⅲ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅲ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
1969 (4)
47 (8)
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
短
無
川
1972 (4)
44 (8)
○ (4)
少 (4)
多 (8)
無
易
安
(28)
3 主桁、横桁に表面的な腐食が発生。
Ⅲ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅲ
-
少
少
-
-
短
無
川
1924 (4)
92 (12)
○ (4)
無
少 (4)
無
易
安
(24)
5 主桁、床版にひびわれ、漏水痕、遊離石灰、欠損が発生。
Ⅱ
-
極多 (8)
-
短
無
道 (4)
2005
11
無
無
無
易
安
(20)
6 地覆にひび割れが発生。路面に格子状クラックが発生。
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
1969 (4)
47 (8)
無
無
無
易
安
(16)
7 防護柵に変形、腐食が発生。
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
短
無
川
1970 (4)
46 (8)
無
無
無
易
安
(12)
8 防護柵に腐食が発生。
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
多 (4)
-
-
短
無
川
1979
37 (4)
無
少 (4)
無
易
安
(12)
8 地覆に鉄筋露出が発生。防護柵が腐食。
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅲ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
1980
36 (4)
無
少 (4)
無
易
安
(12)
8 床版に漏水痕と遊離石灰、橋台前面にクラックが発生
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
長 (4)
無
川
1981
35 (4)
無
無
無
易
安
(12)
8 張出床版上部の路面にクラックが発生。
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
1988
28 (4)
無
少 (4)
無
易
安
(12)
8 主桁にひび割れ、遊離石灰が発生。
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
-
少
少
-
-
短
無
道 (4)
2001
15
無
少 (4)
無
易
安
(12)
8 縦桁、横桁の表面に局部的な腐食が発生。
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
1996
20 (4)
無
無
無
易
安
(8)
14 間詰床版に遊離石灰が発生。
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
長 (4)
無
川
1998
18
無
無
無
易
安
(8)
14 橋台に鉄筋露出、路面に凹凸が発生。
米崎町
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
短
無
川
1979
37 (4)
無
無
無
易
安
(4)
17 排水管が破断。
PCプレH
米崎町
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
短
無
川
1979
37 (4)
無
無
無
易
安
(4)
17 間詰床版に遊離石灰が発生。下部工に漏水が発生。
2006
PCプレH
矢作町
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
2006
10
無
無
無
易
安
(4)
17 地覆にひび割れが発生。路面に凹凸が発生。
小坪舞出線
2012
PCポスT
横田町
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
2012
4
無
無
無
易
安
(4)
17 損傷なし。
信内飯森線
1972
鋼I桁
矢作町
Ⅱ
Ⅱ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅲ
-
少
少
-
-
長 (4)
無
川
2016
○ (4)
無
無
無
易
安
(8)
14 主桁に腐食が発生。
-
少
少
-
-
短
無
川
2016
○ (4)
無
無
無
易
安
(4)
17
○
多
多
長 11
有
道
○
多
難
高
Ⅲ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅱ
多 (4)
○ (4)
○ (4)
○ (4)
○ (4)
H28補修工事実施
10
袖野橋
山崎線
1968
鋼H桁
矢作町
Ⅰ : 健全(監視や対策を行う必要のない状態)
Ⅱ : 予防保全段階(状況に応じて、監視や対策を行うことが望ましい状態)
対策
区分
Ⅲ : 早期措置段階(早期に監視や対策を行う必要がある状態)
Ⅲ
Ⅲ
Ⅱ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅲ
Ⅱ
1
14
5
12
14
18
3
5%
67%
24%
57%
67%
86%
14%
14
2
3
5
5
1
14
67%
10%
14%
24%
24%
5%
67%
6
5
3
2
1
1
4
29%
24%
14%
10%
5%
5%
19%
極多
1
2
○
4
○
2
S
1978
以前
7
60~
1
JR
Ⅰ
40~
6
川 18
Ⅱ
20~
6
他
Ⅲ
と
Ⅳ : 緊急措置段階(緊急に対策を行う必要がある状態)
1
1
7
1
多
3
有
1
主桁端部、支承に板厚現象を伴う腐食。主桁全体に表面的な腐食が発生。
2
a or 無
b
評価区分
と
橋梁数
c
d
橋梁数
e or 有
該当部材なし
3
修繕 計画 の検 討
修繕 計画 の検 討期 間 は 50 年と し、 下表 の 3 ケース につ いて 検討 す る。
修繕計 画の 検討 ケー ス の概要
③予防保全型
検討ケース
①対処療法型
ケース 2
耐用年数経過で
補修を繰り返す
②予防保全型
( LCC 最 適 型 )
現状の損傷に
○ ( ※ 1)
対する補修
再補修
-
○
○
○
(耐用年数経過時)
(耐用年数経過時)
耐用年数は
耐用年数は
一般的な年数
実 情 に 応 じ て 見 直 す ( ※ 2)
-
-
-
-
○
○
(5 年ごと)
(5 年ごと)
○
架け替え
※1
○
( 架 橋 後 70 年 )
架け替え後の補修
-
橋梁点検
-
ケース 1
橋梁の寿命で
架け替え
① 対処 療法 型は 損傷に 対し て補 修を 行 わない とい う考 え方 で あるが 、維 持管 理の 観 点から 、
現 状の 損傷 に対 して補 修を 行っ た上 で 、橋梁 の寿 命ま では 補 修は行 わな いこ とと し た。
※2
ケース 3
耐用年数よりも長い間隔で
補修を繰り返す
ケースに関わらず
第1回補修を行う
③LCC 最適 型の 耐用年 数は 以下 の理 由 から② 予防 保全 型 の 1.5 倍を 目安 とし 、今 後 、点検
結 果や 補修 履歴 を蓄積 する こと で、 実 情に応 じて 見直 す。
○環境 条件
・ 交 通量 が少 ない 。
修繕計 画 の LCC 検討 ケ ース( イメ ージ )
・ 厳 しい 塩害 環境 にあ る橋梁 は少 ない 。
・ 冬 期は 比較 的温 暖で 、凍結 防止 剤の 散布 量 が少な い。
橋梁 ごと の修 繕計 画 の策定
○点検 結果 より ・ 著 しい 損傷 、重 大な 損傷を 受け てい る橋 梁 が見ら れな い。
橋梁 ごと の修 繕計 画 検討の 結果 、LCC は 下 表の 2 タイ プに 大別 さ れた。
・ PC 橋の 主桁 にお い て損傷 が少 ない 。
タイ プご との ライ フ サイク ルコ スト の代 表 例を次 ペー ジに 示す 。
・ 鋼橋の 主桁 にお いて 、 経過年 数の わり には 著 しい錆 が見 られ ない 。
・ 鋼橋の 床版 にお いて 、 進展性 のひ びわ れが ほ とんど 見ら れな い。
LCC 検 討パ ター ン
検討
LCC 検 討 ケ ー ス
【架 け替 え時 期の 設 定】
対象橋梁と特徴
優 先順 位が 上位 の 橋梁の 大半 は 1960~70 年代に 架橋 され てい る 。
⇒
対象橋梁(※)
期間
対 処 療 法 型 の 50 年 LCC に お い て 架 け 替 え が 必 要
架け 替え 時 期は 70 年 と設 定し た。
となる橋梁。
※1
塩害 の影 響を 大き く受け る橋 梁は 下表 の 標準偏 差を 考慮 し て 50 年
※2
1991 以降 に架 橋 した橋 梁 は 100 年と す る。
1
橋梁の 寿命 推計 結果
架設年次
1920~1930
1931~1940
1941~1950
1951~1960
1961~1970
1971~1980
1981~1990
1991~2000
平均寿命 標準偏差
40
10
40
10
30
10
60
20
70
20
70
20
80
30
100
30
定 期 的 に 補 修 を 繰 り 返 す LCC 最 適 型 が 最 も 安 価
対 処 療 法 型 ×1 ケ ー ス
予 防 保 全 型 ×1 ケ ー ス
50 年
要 谷 橋 ほ か 13 橋
となる橋梁。
修繕計画では架け替えを行わない。
LCC 最 適 型 ×1 ケ ー ス
損傷が著しく架け替えを行った方が最も安価と
1橋
小松倉橋
なる橋梁。
比較的新しい橋梁。
対象橋梁の内訳
5橋
7橋
2橋
6橋
12橋/21橋
対 処 療 法 型 ×2 ケ ー ス
50 年
予 防 保 全 型 ×2 ケ ー ス
・
対 処 療 法 型 の 50 年 LCC に お い て 架 け 替 え が 不 要
2
矢作橋ほか 5 橋
で、対処療法型の費用が最も安価となる橋梁。
LCC 最 適 型 ×2 ケ ー ス
100 年
100 年 LCC で も 検 討 し た 。
「道路 橋の 寿命 に関 す る調査 研究 」(H16.12 国総研 )
4
(例 1)
要 谷橋
検討 期 間 50 年
架 け替え なし
(例 3)
シナリオ別 ライフサイクルコストの推移
要谷橋
矢 作橋
検討 期 間 100 年
シナリオ別 ライフサイクルコストの推移
架け替 えな し
矢作橋
検討期間: 100年
450,000
124,289
120,000
100,000
413,278
400,000
ケース 1
橋梁の寿命で
架け替え
50 年 LCC に お い て
ケース 1 が安価となる
350,000
300,000
定期的 に補 修を 繰り 返 す LCC 最適 型が 安価 と なる。
62,441
60,000
第1回補修
(全ケース共通)
298,862
100 年 LCC でも 検討 し た結果 、
金額(千円)
金額(千円)
80,000
250,000
定期的 に補 修を 繰り 返 す
LCC 最 適型 が安 価と な る。
200,000
200,488
51,862
150,000
40,000
100,000
20,000
50,000
2112
2107
2102
2097
2092
2087
2082
2077
2072
2067
2062
2057
2052
2047
2042
2037
2032
2027
ケース3 LCC最適型
年 度
2116
ケース2 予防保全型
0
2017
2062
2057
2052
2047
2042
2037
2032
2027
2022
2017
2066
ケース2 予防保全型
0
ケース1 対処療法型
2022
ケース1 対処療法型
ケース3 LCC最適型
年 度
ケー ス別 の LCC
(例 2)
小 松倉 橋
検 討期 間 50 年
架け替 えを 行う
シナリオ別 ライフサイクルコストの推移
シナリオごとの累計事業費用の比較
小松倉橋
2,000,000
1,800,000
200,000
1,600,000
181,544
180,000
160,000
金額(千円)
第1回補修
( ケ ー ス 1、 2)
140,996
140,000
1,400,000
1,414,341
1,200,000
1,133,833
1,000,000
800,000
744,986
600,000
400,000
対症療法型
200,000
100,000
予防保全型
2062
2057
2052
2047
2042
2037
2032
2027
損傷が 著し く架 け替 え を行っ た方 が安 価と な る。
架け替え
( ケ ー ス 3)
2022
80,000
2017
0
LCC最適型
年度
修繕 計画 の効 果
60,000
45,132
40,000
15
-6.7
ケース3 LCC最適型
10
億円
2066
2062
2057
2052
2047
2042
2037
ケース2 予防保全型
2032
0
2027
ケース1 対処療法型
2022
20,000
2017
金額(千円)
120,000
5
14.1
11.3
7.4
対処療法型
予防保全型
LCC最適型
対症療法型
予防保全型
LCC最適型
年 度
0
5