理想の技術者を目指して!

地区連の頁
近 畿
─若手技術者のコーナー─
理想の技術者を目指して!
1.はじめに
私が国土交通省近畿地方整備局に平成19年度に
採用され、ちょうど10年を迎える。現在の業務は、
河川の出張所での現場監督、現場管理が主である。
これまで、尊敬できる先輩や上司に恵まれ、河川・
道路問わずさまざまな経験をさせていただいた。そ
の中で、私は「社会資本整備事業のブレーンとして
機能する、高い技術力と幅広い見識を持つ技術者」
に憧れるようになった。この理想に少しでも近づく
ために、これまで何をしてきて、これから何をしな
ければならないと考えているのか、少し紹介させて
いただきたい。
2.理想の技術者になるために
⑴ 継続的な自己研鑽
高い技術力と幅広い見識を身につけるには、与え
試験に挑戦中である。今後も、さまざまな分野の業務
や資格試験に積極的に挑戦し、自己研鑽に努めたい。
⑵ 諸先輩方の教え
先にも述べたとおり、これまで諸先輩方にたく
さんのご指導をいただいてきた。そのいくつかを下
記に紹介させていただきたい。
⃝現場を知っている人間が一番強い。
⃝発想は大きく、データは細かく。
⃝どこに何が書いてあるか知っているのが技術力。
⃝デキる人は図面を雑に扱わない。
⃝人に「怒る」のは、人のせいではない。
自分のマネジメント能力が不足しているから。
⃝飲んだ翌日は這ってでも出勤しろ。
これらは、私の貴重な財産である。諸先輩方に感
謝しつつ、1つでも多く実行していきたい。
また、尊敬する諸先輩方は、多忙な業務スケジュー
られた職務に熱心に取り組み、工夫を重ねて成果を
ルでありながらも、家族との時間を大切にされてい
の中で試行錯誤しながら取り組んでいるのが、河川
また感謝を忘れずに今後の職務に励みたい。
上げることが不可欠と考えている。現在、私が職務
の維持管理費のコスト縮減である。具体には、堤防
除草の刈草の堆肥化・配布による処分費の縮減や、
河道内樹木の再繁茂防止策などである。
る。どれだけ忙しくても、家族との時間を大切に、
3.おわりに
我々公務員技術者は異動が多く、また、多種多様
な職務をこなさなければならない。しかし、どこに
行っても「技術力」という武器は必要だ。私は与え
られた機会を大切に、これを磨き上げるべく今後も
精進する所存である。理想の技術者を目指して!
河道内樹木の再繁茂防止策(樹皮を環状に剥ぎ、根か
らの栄養分等を遮断することにより樹木の枯死を狙う)
また、資格取得にも数年前から取り組んでおり、
これまでに測量士、気象予報士、技術士を取得した。
特に技術士試験は、不足している見識を得るには絶
好の機会であったし、自分の自信に繋がった。今年
は用地関係の見識を深めるために、宅地建物取引士
職場のみなさんとハーフマラソン完走!
(筆者は前列一番左)
(国土交通省 近畿地方整備局 姫路河川国道事務所
余部出張所 平山 岳弥)
月刊建設16−10
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