防府市地域公共交通網形成計画策定支援業務仕様書 1 業務名 防府市地域公共交通網形成計画策定支援業務 2 業務の目的 本業務は、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成19年法律第59 号)第5条第1項に規定する地域公共交通網形成計画の策定に係る原案等の作成と、 それに必要な調査、分析、循環型公共交通の実証運行等の業務について、知識、技 術、経験等を有する事業者に委託しようとするものである。 3 契約期間 契約締結日から平成30年3月30日(金曜日)まで 4 業務内容 (1)防府市の概況及び公共交通の現状整理 ① 概況整理 地勢、人口、移動目的地の分布状況、日常生活圏、通勤・通学流動、交通手 段や自家用車の保有・利用に関する動向の整理を行う。 ② 公共交通の現状整理 公共交通の種類、整備状況、運行状況、利用環境、経営状況について整理す る。 (2)移動の状況や公共交通に対するニーズ等の把握 ① 公共交通利用状況の整理・分析 路線バスの利用状況について、交通事業者で実施した乗降調査結果を基に整 理・分析を行う。 ② 市が実施したアンケート調査の分析 防府市が実施した「防府市都市計画マスタープラン更新に係る市民アンケー ト調査」の回答内容を分析し、移動の状況や公共交通の利用状況、市民のニー ズ等を整理する。 ③ 移動制約者の実態調査 市内の民生委員の協力等により、高齢者等における移動の実態について調査 を行う。 ④ ヒアリング調査等 学校(高校)、医療機関、交通事業者、事業所等に対して公共交通の利用実 態を把握するため必要なアンケート及びヒアリング調査を行う。 1 (3)関連計画等の整理 防府市における地域公共交通に関連した国、県の計画及び防府市の計画等を整 理し、公共交通の役割と機能の位置づけを明確にする。 (4)地域公共交通の役割と課題の抽出 上記(1) 、 (2) 、 (3)から、社会情勢の変化に伴う公共交通が直面している 状況を整理し、当市における公共交通の役割と課題を抽出する。 (5)市街地循環バスの実証運行調査 市中心部において、医療機関や商業施設などを廻る循環バスの実証運行調査を 行う。 ① 実証運行計画の策定 関係機関と調整し、運行経路、バス停設置位置、運行ダイヤ、必要車両、利用 料金を含めた実証運行計画を策定する。 ※関係機関との事前調整及び運行計画の素案作成は、本市が既に実施している。 ② 実証運行実施 本市と協議の上、運行委託業者の選定・契約を行い、実証運行計画に基づき、 実証運行を実施する。なお、運行に必要な許可申請業務を行うこと。 ③ 実証運行計画の周知・広報 市街地循環バスマップ、時刻表を作成し、仮設バス停への設置を行う。 ④ 実証運行調査の評価検証 乗降調査、運行事業者に対するヒアリング調査、利用者へのアンケート調査、 他の交通事業者への影響調査等を行い、分析に基づいて課題を整理するとともに、 本格運行に向けた運行計画(案)及び事業費を検討する。 市街地循環バス実証運行計画案 目 的 運行期間 運行経路 運 行 日 運行便数 運行車両 幹線となる鉄道やバス路線を補完するものとして、市中心部における 新たな公共交通の導入の可能性を探る。 平成 29 年 10 月 2 日~11 月 30 日(予定) 防府駅を起終点とする 2 系統の循環ルート(別図参照) 1 周あたりの所要時間はいずれも 30~40 分程度 平日(祝日を除く)のみの運行 1 日 7~8 便を想定(概ね 45 分間隔で運行) 運行時間帯は、8 時 30 分以降~16 時台を想定している。 乗車定員 10 人程度のワゴン型車両(各 1 台) ※運行車両は、受託者が確保することとする。 運 賃 大人 200 円、小人 100 円( 「1 日フリー乗車券」の発行も想定している。 ) 2 (6)地域公共交通網形成計画(案)のとりまとめ 上記(4)、(5)より、本市における今後の公共交通のあり方や公共交通の確 保維持に向け、計画の基本的な方針、目標達成のための施策・事業、達成状況の評 価等について検討を行い、防府市地域公共交通活性化協議会(以下「協議会」とい う。)での協議結果を踏まえた地域公共交通網形成計画(案)をとりまとめる。 (7)打ち合わせ協議 上記(1)から(6)の作業着手前に防府市と協議を行うほか、成果物の納入ま での間に複数回防府市と協議を行う。なお、協議に係る受託者の旅費は、当該業務 委託料に含むものとする。 (8)会議への出席 上記(1)から(6)の作業経過や成果品について、協議会の会議(契約期間中 に4回の開催を予定)に出席し、内容の説明を行う。なお、会議の出席に係る受託 者の旅費は、当該業務委託料に含むものとする。 5 成果品及び納入期限 以下の成果品を平成30年3月20日(火曜日)までに防府市総合政策部総合政 策課に納入すること。 (1)防府市地域公共交通網形成計画 150部 (2)防府市地域公共交通網形成計画概要版 100部 (3)業務履行報告書 2部 4の業務内容で作成したもの(各1部)を含めて、提出した全ての資料を取り まとめたもの。 (4)上記成果物の電子データ CD-R等・2部 本市使用機器で読込可能な媒体に収めて納入すること。 6 その他 (1)受託者は、本業務の処理上知り得た秘密を他人に漏らしてはならない。業務完 了後もまた同様とする。 (2)本業務の執行等に伴う費用は、本仕様書等に明記のないものであっても、原則 として受託者の負担とする。 (3)本業務で得られた成果物の著作権、利用権は、ホームページへの掲載を含め本 市に帰属する。 (4)本仕様書に明記されていない事項、または業務遂行に関して疑義が生じた場合 は、本市担当者と協議の上、その指示に従うこと。 3
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