「活躍する」まちづくり”を目指して

第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
1
男女共 同参 画
部門別 プロ ジェ クト
1
男女共 同参 画に よる まち づくり
地域経 営
【所管 :総 務部 】
現状と課題
本市は 、こ れま で男 女共 同参画 社会 の実 現に 向け て男女 共同 参画 計画 策定 、男女 共同 参画 推
進条例 制定 、宣言 都市 な どの初 期の 目標 は達 成し 、市民 と各 種団体 代表 か らなる 審議 会と 推進
委員会 の 2 つの 組織 を 設置し て、 さま ざま な施 策に取 り組 んで きま した 。
平成 27 年 7 月 に実 施 した市 民意 識調 査を 基に 、平 成 29 年 3 月に 第 3 次男女 共同 参画 計
画を策 定し まし た 。その 結果 、私 たち のま わりに は、依然 とし て性 差によ る差別 、固定 的性 別
役割分 担意 識に 縛ら れ、女性や 男性 の生 き方 の自 由な選 択に 影響 を及 ぼす 慣行・慣習 などが 今
なお残 って いる こと が分 かりま した 。
近年 、少 子高 齢化 の進行 や社会 の国 際化 、経済状 況の大 きな 変化 によ り、多様化・複雑 化す
る社会 環境 へ対 応し てい く必要 があ り、複 雑か つ 深刻化 する 課題 や問 題に 対して は、男女が 等
しく社 会の 責任 を担 い利 益を享 受す る男 女共 同参 画社会 のさ らな る推 進が 求めら れて いま す。
プロジェクトの基本方針
私たち は 、そ れぞれ が個 人の人 権を 尊重 され 、性 別、思想 、信 条な どに 関 わらず 、人間 とし
て幸せ に生 きる 権利 を持 ってお り、日本 国憲法 の 中でも 、国 民は 基本的 人 権を保 障さ れ、法の
下に平 等で ある こと が保 障され てい ます 。
男女が 互い に人 権を 尊重 しつつ 責任 も分 かち 合い 、個性 と能 力を 十分に 発 揮する こと がで き
る男女 共同 参画 社会 の実 現に向 け、男 女共 同参 画 推進条 例、男 女共 同参 画 計画に のっ とり、市・
市民・ 事業 者の 協働 によ り、職 場・ 地域 ・家 庭・ 学校な どで 積極 的に 啓発 活動を 行い ます 。
また、いま だに 潜む 固定 的性別 役割 分担 意識 など 課題解 決に 向け て、より 多くの 人に 男女 共
同参画 社会 の必 要性 が浸 透する よう 推進 しま す。そのた め、女性 と男性 が 、それ ぞれ に自 立し
た一人 の人 間と して 、互 いの個 性を 認め 合い 、真 に平等 な立 場で 、家庭や 地域 、職 場な どあ ら
ゆる場 面に 参画 でき るよ うなま ちづ くり を目 指し 、男女 共同参 画社 会の 実 現に向 けて さら なる
取り組 みを 進め てい きま す。
- 198 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】啓発、研修の充実
職 場・ 地域 ・ 家庭 ・学 校な ど身 近な と ころ から 、 固 定的 性別 役 割分 担意 識 (※)を 払拭 する た
め、広 報紙 や市 ホーム ペ ージ、企業 訪問 などを 通 して、より 多く の人に 男 女共同 参画 社会 の必
要性が 浸透 する よう 啓発 を行い ます 。
また、働き 方を 見直 し、男女が 共に あら ゆる 場面 で生き 生き と暮 らせ るよ うに、企業 にお け
る ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス (仕 事 と 生 活 の 調 和 ) 研 修 の 実 施 を 推 進 し ま す 。 さ ら に 働 き や す
い職場 環境 づく りと して 、セク シャ ル・ハ ラス メ ントや パワ ー・ハラス メ ントな どあ らゆ るハ
ラスメ ント 防止 の啓 発に 取り組 みま す。
【2】市民参画型事業の推進
本市 と男 女共 同参 画社 会推進 委員 会の 主催 で、市民向 けイ ベン トの「 パ ートナ ーシ ップ・フ
ェステ ィバ ル 」を開 催し 、啓 発に 取り 組みま す 。また 、セ ミナ ーなど を通 して 、よ り多 くの人
に男女 共同 参画 社会 の必 要性 が 浸透 する よう 啓発 を進め ます 。
【3】女性リーダーの育成
政策の 決定 は、市民 の生 活に大 きな 影響 を与 える ことか ら、政策 や方 針決 定の場 への 女性 参
画の拡 大が 望ま れま す。そのた め、女性 人材リ ス トの登 録拡 充を 図り、女 性リー ダー を育 成し
ます。
主な成果指標
指
標
名
審議会などにおける女性の登用率
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
21.8
26.2
30.0
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
72.2
56.1
80.0
単位
指 標 説 明
地方自治法に基づく審議会などのへの登用率
基 準 DATA
県内市町村平均
設 定 理 由
政策・方針決定過程への女性の参画を図るため
指
固定的性別役割分担意識に同感しない人の割合
標
名
%
単位
指 標 説 明
固定的性別役割分担意識の解消による意識改革
基 準 DATA
県内市町村平均
設 定 理 由
男女共同参画社会実現に向けて意識改革を図るため
%
- 199 -
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
地方創 生
施策部 門
2
地域コ ミュ ニテ ィー
部門別 プロ ジェ クト
1
コミュ ニテ ィー 活動 支援 による 協働 環境 づく り
【所管 :企 画部 】
現状と課題
本市で は住 民自 治の 基礎 的組織 であ る行 政区 を中 心に、老人 クラ ブや婦 人 会など のさ まざ ま
な市民 活動 団体 にお いて 、美化 活動 、環境 保全 活 動、防 災活 動な どの地 域 活動に 取り 組ん でき
ました 。
しかし 、近 年に おい ては 住民と 地域 の関 わり の希 薄化、地域 活動 の担 い手 の不足 や少 子高 齢
化が進 んだ こと で 、地域 住民が お互 いに 協力 し助 け合う「 共助 」の 機能 が 低下し てい ます 。加
えて、人口 減少は 加速 す る一方 で市 民の 価値 観や ニーズ はま すま す多 様化 してい るた め、地 域
が抱え るま ちづ くり のさ まざま な課 題を 行政 だけ で解決 する こと は困 難な 状況と いえ ます 。
今後は 、そ れぞ れの 地域 で住民 が目 指す 方向 性を 共有し 、自 らの 力で 住み よいま ちづ くり に
取り組 むこ とで、まち づ くりの 課題 に的 確に 対応 し住み よい 地域 コミ ュニ ティー を形 成し てい
く必要 があ りま す 。その ため 、市 民・地域 活動 団 体・行政 が協 働し てまち づくり に取 り組 むこ
とがで きる 環境 づく りが 求めら れて いま す。
プロジェクトの基本方針
さまざ まな 地域 課題 の解 決と今 後の まち づく りを 推進し てい く上 では、市 民と行 政が それ ぞ
れの役 割を 分担 し、互い に補完 し合 い、協働 によ るまち づく りを 実践 して いく必 要が あり ます 。
このた め、 協働 のま ちづ くりに 関す る理 念や ルー ル、役 割を 明確 にし 、市 民・地 域活 動団 体・
行政の 全体 で共 有し 、協 働のま ちづ くり を推 進し ます。
また、将来 にわ たっ て、人口減 少や 少子 高齢 化に よる地 域活 動の 担い 手不 足が懸 念さ れる こ
と か ら 、 広 域 的 な 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ ー の 形 成 に 取 り 組 む と と も に 、「 自 分 た ち の 地 域 は 、 自 分
たちの 手で 良く する」と いう意 識を 育み、市民 が 支え合 い協 力し 合う 地域 コミュ ニテ ィー づく
りを推 進し ます 。
- 200 -
第6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】協働のまちづくりに関する理念、ルールづくり
市民と 行政 の協 働に よる まちづ くり の推 進に 当た っては 、相 互理 解の もと 、将来 にわ たっ て
継続的 に取 り組 んで いく 必要が あり ます。この た め、基 本的 な理念 やル ー ルの制 定に つい て検
討して いく とと もに 、市 民と行 政が 担う まち づく りの役 割を 明確 にし てい きます 。
【2】まちづくり活動の促進
それぞ れの 地域 の住 民が 、地域 の課 題を 認識 した 上で目 指す 方向 性を 共有 し、自 らの 力で 住
みよい まち づく りに 取り 組むこ とが でき るよ う支 援しま す。また、人口 減 少によ る担 い手 不足
に対応 する ため、小学 校 区単位 での 地域 コミ ュニ ティー づく りに 取り 組む ととも に 、協働の ま
ちづく りの 意義 を発 信し 、市民 の理 解と実 践意 識 の醸成 を図 り、ま ちづ く り活動 の担 い手 を確
保しま す。
主な成果指標
指
標
名
地域づくり活動参加者数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
1,335
1,800
単位
指 標 説 明
地域づくり支援事業に取り組む市民の数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
一人でも多くの市民が、地域づくり活動に取り組む必要があるため
- 201 -
人
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
3
文化・ 芸術 活動
部門別 プロ ジェ クト
1
個性あ ふれ る文 化活 動の 推進
教育文 化
【所管 :教 育部 】
現状と課題
地域に 埋も れて いる 各種 民俗芸 能の 発掘 と伝 承を 目的に 平成 17 年 度か ら 毎年「宇 城市伝 統
文化芸 能ま つり 」を 開催 してお り、例年 7 団 体の 伝統芸 能を 披露 して いま す。平 成 23 年度 か
らは 2 部構 成へ と変 更 し、各町に 伝わ る物 語を 取り上 げ、自ら 企画 立案 し、地元の 子ど もた ち
と共に 演じ る内 容を 取り 入れて いま す。し かし 、地域で 伝承 され てい る伝 統文化 が少 子高 齢化
の影響 で後 継者 不足 にな ってお り、 団体 によ って は後継 者育 成が 難し い状 況とな って いま す。
文化祭 につ いて は、平 成 20 年度か ら宇城 市合 同 文化祭 が開 催さ れ、市 文 化協会 が自 立した
企画運 営を 行い 、旧町 の 代表者 が集 うこ とで、市 民相互 の連 携も 見ら れま す。開 催日 程の 都合
により 参加 者数 が制 限さ れるこ とも あり、幅広 い 参加を 保障 する ため に旧 町独自 の文 化祭 や発
表会も 継続 して 開催 され ていま す。
今後も 、地 域の 伝統 芸能 保存団 体の 活動 への 支援 や、多 彩な 芸術 文化 の鑑 賞機会 とと もに 、
創造活 動へ の支 持を 充実 させる こと で、 市民 の芸 術文化 活動 への 参加 と意 欲的な 活動 の促 進、
特色あ る取 り組 みの 発信 ・発表 の機 会の 充実 を図 る必要 があ りま す。
プロジェクトの基本方針
平成 20 年度 から 松橋 総 合体育 文化 セン ター と小 川文化 セン ター( 文化 ホ ール)は 指定 管理
者が管 理し てお り、管 理 コスト の軽 減お よび 市民 サービ スの 充実 を目 的に 、指定 管理 者と行 政
の協働 で魅 力あ る企 画に より来 場者 の増 加と 収益 の拡大 を図 りま す。施 設 の老朽 化に 伴い 計画
的な施 設整 備に より 快適 な利用 環境 の維 持と 機能 の集約 充実 を図 りま す。
不知火 美術 館は 、美 術品 の収集 の他 、市 民の 関心 を引き 付け る企 画展 示会 や各種 講座 を開 催
し、親 しみ やすく 気軽 に 利用で きる 市民 参加 型の 美術館 を目 指し ます。こ のよう な施 設を 文化
活動の 拠点 とし て、効率 的か つ 効果 的に 活用 し、自らを 表現 する 活動 や発 表の場 とし て提 供し 、
自主的 な文 化活 動を 支援 するこ とで 、文 化と 伝統 が息付 いた まち づく りの 推進を 目指 しま す。
地域の 伝統 芸能 保存 団体 の活動 への 支援 は、 活動 補助金 など の有 効的 な活 用を図 りな がら 、
後継者 の育 成と 活性 化を 目指し ます 。
- 202 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】文化活動の推進
文化ホ ール を活 用し て、 伝統文 化芸 能ま つり を開 催しま す。 また 、郷 土文 化の継 承・ 保存 ・
活用を 推進 しま す。文 化 祭につ いて は市 文化 協会 の企画 運営 によ り開 催さ れてお り、今後も 自
主運営 の維 持に 向け て支 援を行 いま す。
次代を 担う 子ど もた ちが 保護者 や地 域住 民と 共に 、民俗 芸能 、華 道、 茶道 などの 伝統 文化 ・
生活文 化に 関す る活 動を 計画的・継 続的に 体験・修得で きる 機会 を提 供す る取り 組み に対 して
支援を 行い 、児 童・ 生徒 が文化 芸術 に親 しむ 環境 づくり を支 援し ます 。
また、豊か な創 造性 や情 操を養 うこ とを 目的 とし た「い きい き芸 術体 験教 室」な どの 国や 県
の支援 事業 を積 極的 に活 用しな がら 芸術 体験 の機 会を拡 充し ます 。
【2】文化の振興を図るための環境整備
公共施 設の 活用 を図 り 、文化芸 能活 動の 拠点 づ くりを 推進 しま す。特 に 文化ホ ール は指 定管
理者に よる 運営 を継 続し 、管理 運営 コス ト削 減お よび市 民サ ービ スの 向上 を図り ます 。
また、美術 館は 地域 に密 着し、より 多く の市 民に 親しん でも らえ るよ うな 企画運 営に 取り 組
み、ホ ーム ペー ジや フェ イスブ ック (※)な どの SNS(※)によ り市内 外へ の情報 発信 を強 化し ま
す。
主な成果指標
指
標
名
美術館利用者数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
18,500
16,846
19,500
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
136
133
140
単位
指 標 説 明
美術館の年間利用者数(企画展入場者数+貸し館)
基 準 DATA
※美術館の年間利用者数平均(過去2年間)
設 定 理 由
充実した企画展示を実施し、美術館の利用者の増加を目指すため
指
文化ホールなどの利用者数
標
名
人
単位
指 標 説 明
文 化 施 設 の 年 間 利 用 者 数( 企 画 事 業 入 場 者 数 + 貸 館 )
基 準 DATA
※ 文 化 ホ ー ル な ど の 年 間 利 用 者 数 平 均( 過 去 2 年 間 )
設 定 理 由
充実した芸能鑑賞文化事業を企画し、文化施設の利用者の増加を目指すため
- 203 -
千人
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
教育文 化
施策部 門
4
スポー ツ・ レク リエ ーシ ョン
部門別 プロ ジェ クト
1
生涯ス ポー ツの 推進 と指 導者の 育成
【所管 :教 育部 】
現状と課題
市民が 生涯 にわ たっ て健 康で活 力あ る生 活が でき る地域 社会 を構 築す るた めには 、誰 もが 気
軽にス ポー ツを 楽し める 環境づ くり が必 要で す。
市民が気軽に参加できるレクリエーションとしての生涯スポーツの推進を市体育協会なら
びにス ポー ツ推 進委 員協 議会と 連携 して 行っ てい ます。校区の 運動 会を は じめと して 各種 スポ
ーツ教 室や スポ ーツ レク リエー ショ ンフ ェア など のイベ ント を開 催し てい ます。そのよ うな 中
でマン ネリ 化し てい る行 事もあ り、今 後は 市民 の ニーズ に沿 った イベ ント の企画 やニ ュー スポ
ーツの 推進 ・普 及が 必要 です。
また、スポ ーツ 指導 者の 育成に つい ても 、各 種目 協会な どが 主催 する 指導 者育成 の研 修会 に
個々の 技術 や指 導力 の向 上のた めに 参加 して いま す。し かし ながら 、年 々 参 加す る人 材が 減少
傾向に ある ため 、新 たな 人材の 発掘 が必 要で す。
このよ うな 現状 があ る中 で、市 内の スポ ーツク ラ ブや3 団体 ある 総合 型地 域スポ ーツ クラ ブ
との連 携は 不可 欠で す。今後は 市体 育協 会な どの 団体も 含め て相 互間 の連 携を密 にし 、情報 交
換など を行 って、これ か らの指 導者 の育 成と 生涯 スポー ツの 推進 に関 する 計画を 作成 する 必要
があり ます 。
プロジェクトの基本方針
生涯ス ポー ツの 推進 につ いては 、こ れま でどお り 市体育 協会 やス ポー ツ推 進委員 協議 会と 連
携して イベ ント など を実 施しま す 。ま た、各種 イ ベント の実 施形 態の 見直 しを行 い 、現 在、市
からの 委託 事業 とし て開 催して いる イベ ント を補 助金化 して 事業 を実 施し ます。そのこ とに よ
り、主 催団体 が市 民の ニ ーズに 沿っ た企 画の 導入 や事業 内容 の変 更な どを 行いや すい 体制 づく
りを行 いま す。
スポー ツ指 導者 の育 成に ついて は、市の 体育協 会 をはじ めと する 団体 や 総 合型地 域ス ポー ツ
クラ ブ(※ )な どの 市内 ス ポー ツク ラブ と の連 携や 情報 交換 を行 い 、指 導者 候補 の人 材発 掘 と育
成のた めの 研修 会に 積極 的に参 加し ます 。
そのよ うな 中で 、今後 の 生涯ス ポー ツの 推進 の中 核とな り得 る総 合型 地域 スポー ツク ラブ の
育成は 必要 であ り、市内 にある 3 団 体に は情 報 の提供 と事 務的 支援 を行 います 。現 在 、一部 の
地域で 市体 育施 設の 指定 管理者 とし て活 動し てい る団体 もあ り、経 済的 安 定を確 保し つつ、市
民のニ ーズ に沿 った 各種 教室や イベ ント を実 施し ていま す。また、懸案 事 項の小 学校 の運 動部
活動 の廃 止に 伴 う 社 会体 育へ の移 行問 題 (※)に つ いて も、 総合 型 地域 スポ ーツ クラ ブを 中 心と
して、 クラ ブ運 営や 指導 者の派 遣な どの 面で の協 力 体制 を構 築し ます 。
- 204 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】生涯スポーツの推進
市体育 協会 なら びに スポ ーツ推 進委 員協 議会 と連 携を取 り、生涯 スポー ツ に対す る市 民の 意
識調査 を実 施し 、スポ ー ツ現場 の現 状を 把握 しま す。ま た、スポー ツの 振 興や計 画を 示し たス
ポーツ 振興 計画 を策 定し ます。この 計画を 基に 市 民が気 軽に 参加 し、楽 し むこと ので きる イベ
ントの 企画・立案を 行い ます 。そ して 、イ ベン ト 終了後 は企 画の 反省 、検 証を行 い 、次 期イベ
ントの 企画 に反 映さ せま す。
【2】スポーツ指導者の育成
市体育 協会 や各 種ス ポー ツ団体 と連 携し て指 導者 候補の 人材 の把 握を 行い ます。併せ て、国 、
県、各 種目 協会 が開 催す る指導 者研 修会 に人 材を 積極的 に派 遣し ます 。
また、市内 の各種 スポ ー ツクラ ブの 指導 員相 互の 連携を 深め て、指 導員 と しての ノウ ハウ の向
上と技 術の 習得 のた めの 研修会 を開 催し ます 。
【3】地域スポーツクラブの育成
既存団体が円滑な運営を行うための施設経営のノウハウと事務的支援のための研修会を実
施しま す。 また 、今 後の 団体運 営を 考え 、団 体の 統合・ 合併 を見 据え た経 営指導 を行 いま す。
このこ とに より 経営 力の 向上と 人材 の確 保を 行っ て、将 来的に 体育 施設 の 指定管 理者 とし て施
設を運 営し 、自主 事業 の スポー ツ教 室や イベ ント を実施 して 経営 の安 定を 図り、生涯 スポー ツ
の推進 の一 役を 担え るよ うに育 成し ます 。
主な成果指標
指
標
名
イベント・教室の参加人数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
7,000
10,000
単位
指 標 説 明
本市が委託しているイベントの参加人数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
参加人数を増加することで生涯スポーツ・地域コミュニティーの活性化につなげるため
指
総合型地域スポーツクラブ会員数
標
名
人
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
579
700
単位
指 標 説 明
市内クラブの会員数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
会員数の増加によりクラブの運営の安定化と充実した社会体育環境の構築につなげるため
- 205 -
人
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
4
スポー ツ・ レク リエ ーシ ョン
部門別 プロ ジェ クト
2
スポー ツ施 設の 整備 ・充 実
教育文 化
【所管 :教 育部 】
現状と課題
生涯ス ポー ツの 推進 も含 めて多 くの 市民 がス ポー ツに親 しめ るよ う、市 の 体育施 設お よび 学
校体育 施設 の一 般開 放を 実施し てい ます。利用 者 が安全 で快 適に 使用 がで きるよ うに 施設 の管
理と整 備を 行っ てい ます が、市 内の 体育施 設の ほ とんど が建 設か ら数 十年 を経過 し、老朽化 が
進行し てい ます 。また 、耐震構 造基 準を 満た して いない 施設 もあ り、そ の 対策の ため の改 修工
事も実 施し てい ます。そ のよう な状 況の 中で 発生 した熊 本地 震に よっ て施 設の大 半が 被害 を受
けまし たが 、全 施設 につ いて復 旧へ の目 途が 立っ ている 状況 です 。
今後は 、施 設の 老朽 化に 伴う維 持費 の増 大が 予測 される ため 、地 域の 実情 に沿っ た利 用状 況
と同種 スポ ーツ 施設 の立 地状況 の検 証を 行い、利 用者の 意見 を聴 取し なが ら、今 後の 統廃合 を
含めた 施設 管理 計画 を検 討する 必要 があ りま す。
プロジェクトの基本方針
市内の体育施設については、今後も生涯スポーツの推進の一環として一般開放を実施しま
す。市 民が 安心し て利 用 できる 安全 な体 育施 設を 提供す るた めに、耐震 構 造化の 改修 工事 を実
施しま す。また、施設 の 計画的 な有 効利 用を 実施 するた めに 、指 定管理 者 制度の 導入 を推 進し
ます。この 制度 の導入 に より、一般 開放 で空い て いる時 間帯 を利 用し て、管理者 がス ポー ツ教
室など の自 主講 座を 開催 し、施 設の 有効 利用 を行 います 。
また、並行 して 体育 施設 の利用 状況 や立 地条 件、維持費 など を検 証し 、利 用者か らの 意見 を
聴取し て、今後の 施設 管 理計画 の策 定に 生か しま す。こ の計 画を基 に体 育 施設の 計画 的な 統廃
合と経 費削 減を 実施 して 、今後 のス ポー ツ環 境づ くり体 制を 構築 して いき ます。
- 206 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】スポーツ施設の有効活用
スポ ーツ 愛好 者に 体育 施設の 一般 開放 を行 い、施設の 有効 活用 を行 いま す。ま た、市内の 体
育施設 に指 定管 理者 制度 を導入 し、施設の 効率 的 な運営 と経 費の 削減 を行 います 。不 知火地 区
体育施 設に は平 成 29 年 度から 導入 し、平成 32 年度以 降は 市内 全域 の体 育施設 に導 入し ます 。
管理者 によ る自 主講 座を 一般開 放の 空き 時間 を利 用して 実施 し、施 設の 利 用率の 向上 につ なげ
ます。また 、市民 に専 門 スタッ フに よる スポ ーツ 指導を 実施 し、技術の 向 上と親 しみ やす い生
涯スポ ーツ の推 進を 目指 します 。
【2】スポーツ施設の整備・充実
本市の 体育 施設 の大 半は 老朽化 して おり 、維 持費 が年々 増加 傾向 にあ りま す。今 後の 施設 存
続も含 めた 検討 を行 うた めに利 用状 況や 使用 者の 意見を 聴取 して、施設 の 管理計 画を 策定 しま
す。また 、震災復 旧 、耐 震構造 化工 事を 実施 して ス ポー ツ環 境の 整備 に取 り組み 、利用 者が 安
心して 利用 でき る安 全な 施設の 開放 を行 いま す。
指定管 理者 制度 導入 後は 、管理 者と 定期的 な情 報 交換を 行い 、連携 ある 施 設管理 体制 を構 築し
ます。
主な成果指標
指
標
名
市内体育館利用率
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
70.5
90.0
単位
指 標 説 明
指定管理者制度導入前の体育館利用状況
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
制度導入後の利用率の比較のため
- 207 -
%
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
地方創 生
施策部 門
5
人のつ なが りの 強化
部門別 プロ ジェ クト
1
新しい 「観 光地 域づ くり 」推進 組織 の創 設
【所管 :経 済部 】
現状と課題
観光の 目的 は、観光 とい う手段 を通 じて 地域 経済 の活性 化を 図り 、新 規の 良質な 雇用 を生 み、
若者の 流出 を防 ぐこ とで 持続可 能な 地域 を創 出し ていく こと にあ りま す。
この観 光に よる 地域 づく りには 、観 光に 伴う収 益 がきち んと 地域 に循 環す るよう な仕 組み が
不可欠 です 。同 時に、よ り効果 的な 観光 施策 を立 案する ため には 、観光 客 がどの よう なも のを
求め、 どの よう なも のを 消費し てい るの か調 べる ことが 必要 です 。
しかし 、本 市の これ まで の観光 は、これ らの 消費 額や地 域へ の循 環率 や旅 行者が 求め るも の
や再来 訪率 など とい った 客観的 な数 値情 報が ほと んどあ りま せん でし た。
観光事 業を 実施 する こと が目的 化(手 段の 目的化 )し 、単発 の行 事や 宣伝 活動 、観 光戦 略の
立案な どに 取り 組ん でき ており 、地 域経 済の 活性 化や雇 用に まで 結び 付い ていま せん でし た。
また、市の 総合 的な観 光 の方針 がな いこ とや 各部 署間、各団 体間 の連携・共有が 不足 して いた
という 課題 もあ りま す。
プロジェクトの基本方針
観光に よる 地域 づく りは 、地域 経済 や顧 客の 見え る化( マー ケテ ィン グ)やこれ まで の観 光
事業の 総括 や進 め方 の合 意形成(マ ネジ メント )を地域 全体 で進 めて いく 必要が あり ます 。ヨ
ーロッ パで は 、DMO(※)という 組織 がそ の機 能を 担って いま す 。本 市では 、こ の DMO の仕 組
みを参 考に 、既 存の 観光 事業を 見直 し、本来 の目 的であ る「 観光 地域 づく り」に 取り 組み ます 。
まず 、本 市に おける DMO の検 討母 体と なる マー ケティ ング 委員 会を 設立 します 。委員 会で
は、来 訪者 や地 域経済 効 果など の各 種調 査を テー マ設定 から 調査 設計・分 析まで 行い 、地 域商
社創設 の検 討も 併せ て行 います 。平成 30 年 度ま でに、委員会 を発 展さ せ 、ワン ストッ プ( 一
元的) 窓口 機能 を持 ち、 専門人 材を 確保 した 法人 「宇城 市版 DMO」を 創 設、平 成 32 年 度ま
でには 地域 関係 者と 連携 した独 自事 業や ワン スト ップ窓 口機 能の 手数 料収 入など を活 用し て、
経済的 な自 立を 図る こと を目指 しま す。
このこ とに より 、効 率的 かつ統 一的 な観 光施 策を 実施し 、地 域へ の収 益の 循環を 最大 化す る
ことが 可能 とな りま す。
- 208 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】マーケティング委員会の設立
観 光に よる 地 域づ くり には 、詳 細な 現 状分 析が 必要 であ り、 マ ーケ ティ ング (※)を徹 底的 に
行うこ とが 重要 です。ま た、地 域が 持続 的に活 動 してい くた めに は、地 域 が主体 とな って 取り
組む必 要が あり ます。そ こで、まず はマー ケテ ィ ング委 員会 の立 ち上 げと 委員会 を先 導す るマ
ーケテ ィン グの 達人 を地 域の中 から 育て 上げ ます 。
【2】宇城市版 DMO と地域商社の創設
マー ケテ ィン グ委 員会 を発展 させ、観光 事業 の 統括や 関係 者と の合 意形 成とい うマ ネジ メン
ト機能 を持 った 宇城 市 版 DMO を 創設 し、マ ー ケティ ング 調査 に基 づい た観光 事業 の実 施や結
果検証 など を徹 底的 に行 う組織 とし て確 立さ せ、市域を 越え た広 域的な DMO の組 成に 向けた
働き掛 けに も取 り組 んで いきま す。
また 、地 域商社 創設 に 向けた 調査 やブ ラン ド構 築支援 組織 によ る総 合的 支援を 通じ 、マー ケ
ティン グに 基づ く地 場産 品の商 品開 発お よび 販路 の拡大 を図 り、地 域商 社 の確立 に向 けて 官民
が一体 とな って 取り 組み ます。
そし て、宇 城市 版 DMO がマ ーケ ティ ング とマ ネジメ ント の機 能を 発揮 し企画 立案 した 施策
と、地 域商 社が 創り出 し た商品 をう まく 関連 させ 、収益 の地 域へ の循環 率 を高め 、そ のこ とが
関係企 業や 事業 者な どの 利益拡 大、 最終 的に は雇 用の拡 大に つな がる よう 取り組 みま す。
主な成果指標
指
標
名
観光による雇用創出数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
3
単位
指 標 説 明
宇 城 市 版 DMO 創 設 に よ る 新 規 の 雇 用 者 数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
観光による雇用の創出を図るため
- 209 -
人
第3部
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
5
人のつ なが りの 強化
部門別 プロ ジェ クト
2
戦略的 な移 住・ 定住 の促 進
前期基本計画
地方創 生
【所管 :企 画部 】
現状と課題
本市に おい ては、人口 減 少や少 子高 齢化 によ り、空き家 およ び空 き店 舗( 以下「空 き家 など 」)
が増加 して いま す。特 に 、長年 放置 され た空き 家 などは 老朽 化が 進み、倒 壊など によ り周 囲へ
悪影響 を及 ぼし てお り、 今後も 危険 な空 き家 など が増加 する こと が懸 念さ れます 。
一方、人口 減少 や地 域の 担い手 確保 の対 策と して 移住者 の受 け入 れを 推進 してお り、移住 者
の「住 まい 」や 「し ごと 」の受 け皿 とし て、 空き 家など を利 活用 して きま した。
しかし 、空 き家 など の所 有者の 意向 もあ り、移住 者へ紹 介で きる 物件 は少 なく、移住 や起 業
を希望 する 人の ニー ズに 十分応 える こと がで きて いない 状況 です 。
今後は 、空 き家 など を積 極的に 利活 用し 、危 険な 家屋に なる こと を防 ぐと ともに 、移 住者 の
増加に よる 地域 産業 の活 性化と 地域 活動 の担 い手 確保に つな げて いく 必要 があり ます 。
プロジェクトの基本方針
移住者 の増 加に 向け ては 、空き 家な どを 活用 でき る人を 中心 に移 住を 促進 してい きま す。こ
のため 空き 店舗 につ いて は、商 工会 や金融 機関 な どと連 携を 図り なが ら、市内の 空き 店舗 の調
査を行 い「 空き 店舗対 策 計画」を策 定し、移住 者 や企業 など が新 たな 事業 を展開 でき るよ う支
援する こと で、 空き 店舗 の解消 と新 たな 担い 手確 保に向 けて 取り 組み ます 。
ま た 、 空 き 家 に つ い て は 、「 空 き 家 バ ン ク 制 度 」 を 通 し て 移 住 者 へ 紹 介 で き る 物 件 を 増 や す
ため、地域 が主体 とな っ た空き 家の 早期 把握 と利 活用、移住 者の移 住前 か ら移住 後の 支援 まで
一貫し た支 援体 制の 構築 に向 け て取 り組 みま す。さらに 、将 来空き 家と な ること が見 込ま れる
建物に 対し て、所有者 の 意向を 事前 に確 認し てお く「空 き家 ドナ ー制度 」の確立 に取 り組 みま
す。
- 210 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】空き店舗対策の推進
商工 会お よび 金融 機関 などと 連携 を図 り、空 き 店舗調 査や 所有 者の 意向 調査を 実施 し、創 業
を希望 する 移住 者や 企業 に空き 店舗 を提 供す るこ とで、空き店 舗の 解消 と 移住者 の増 加お よび
産業の 振興 に取 り組 みま す。
ま た 、「 創 業 塾 」 や 「 創 業 経 営 セ ミ ナ ー 」 な ど を 開 催 し 、 創 業 希 望 者 が 取 り 組 み や す い 環 境
をつく ると とも に、 継続 的な経 営が でき るよ う支 援して いき ます 。
【2】空き家ドナー制度(地域主体の空き家利活用・移住促進)の構築
地域 が主 体と なっ た空 き家の 早期 把握 と利 活用 や、移 住者の 移住 前か ら 移住後 まで 一貫 した
フォロ ー体 制の 構築 に向 けて、 地域 と協 働し て取 り組み ます 。
同時 に、 将来 的に 空き 家化が 見込 まれ る建 物に 対して 、事 前に 将来 の除 却意向 や管 理体 制、
空き家 バン クな どの 利活 用につ いて 所有 者な どか ら同意 を取 って おく「 空 き家ド ナー 制度」の
確立に 向け て取 り組 みま す。
主な成果指標
指
標
名
移住者の創業件数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
5
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
5
20
単位
指 標 説 明
移住者が空き店舗を活用し創業した件数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
移住者の増加と空き店舗の解消の成果指標として見込まれるため
指
空き家バンク制度を利用した移住者数
標
名
件
単位
指 標 説 明
空き家バンク制度を利用し、空き家に移住した人数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
移住者の増加と空き家の解消の成果指標として見込まれるため
- 211 -
件
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
地方創 生
施策部 門
5
人のつ なが りの 強化
部門別 プロ ジェ クト
3
高校生 や大 学生 、地 元出 身者と の連 携強 化
【所管 :企 画部 】
現状と課題
本市の 近年 の人 口動 向は 、転出 数が 転入 数を 上回 る転出 超過 の状 況が 続い ており 、特 に若 年
層の流 出が 顕著 にな って います 。原 因の 一つと し て、本 市に は大 学がな く 、大学 進学 者は 必然
的に市 外へ 流出 する 傾向 にある こと が考 えら れま す。大 学進 学を機 に、途 切れて しま いが ちな
地域( 地元 )と の「 つな がり」 を継 続し てい くこ とが重 要で す。
また 、本 市に は県 立高 等学校 2 校 と県 立支 援 学校( 高等 部)2 校があ り、こ れま でも 地域 活
動への 協力 や地 域連 携の 取り組 みを 通じ て大 きく 貢献し てお り、地 域の 活 性化の ため には 必要
不可欠 です 。
しかし 、少 子化 の流 れの 中、生 徒数 が減 少傾 向に あるよ うに 現在 の状 況が 維持で きる かが 今
後の課 題と なっ てい ます 。
プロジェクトの基本方針
市外在 住の 本市 出身 者と の「つ なが り」を継続 す るため に、若い 世代 の同 郷ネッ トワ ーク の
組織化 や東 京宇 城市 会、熊本県 人会 など との 連携 強化を 図る とと もに、市 外在住 者の 親族 の交
流の場 をつ くり 、 U ター ン (※)雇 用や ふる さと 納 税など の推 進を 図り ます 。
さらに 、地元 出身 大学生 とも継 続的 な「つ ながり 」を つく り 、地 域活 動へ の参画 など 連携 を
強化し てい きま す。
また 、地 域の 核と なる地 元高校 およ び高 等部 の活 性化に おい ては 、入学 、進学 、就 職率 や魅
力度の 向上 を目 指し、行 政を中 心と して 地域 の企 業や事 業所 、地域 住民 と 一体と なっ た支 援に
取り組 みま す。同時に 、地元企 業や 事業 所と 地元 高校の 連携 を強 化し、生 徒の地 元就 職率 の向
上を図 り、 若年 層の 流出 抑制を 目指 しま す。
- 212 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】市外在住者との連携強化
市外 在住 の本 市出 身者 との「 つな がり」を継 続 するた めに 、若 い世代 の 同郷ネ ット ワー クの
組織化 や東 京宇 城市 会、 熊本県 人会 など との 連携 強化に 取り 組み ます 。
また 、U ター ン雇 用や ふるさ と納 税に おい て、地元出 身者 に働 き掛 けを 行うこ とで 、効果 的
な U タ ーン 者の 増加 や ふるさ と納 税額 の増 加を 図りま す。
【2】学生との連携強化
地元 出身 大学 生と の継 続的な「つ なが り」を つ くるた めに 、学 生を講 師 とした 子ど も向 け学
習支援 ボラ ンテ ィア や、 子ども 向け スポ ーツ 教室 の開催 に取 り組 みま す。
【3】地元高校との連携強化
地元 高校 の入 学 、進学 、就 職率 や魅 力度 の向上 を目指 し 、行 政や 企業 、地域住 民な ど地 域全
体が連 携し 、積 極的 に支 援して いく 体制 の構 築に 取り組 みま す。
特に 、高 校生 の地 元就 職率を 上げ るた めに 、大 企業へ 目を 向け がち な生 徒や保 護者 に対 し、
地場企 業で 働く こと のメ リット を認 識し ても らえ るよう 、地元 の企 業や 事 業所と 連携 する とと
もに、高校 との長 期的 な 連携強 化を 図る 体制 を構 築し、地元 企業説 明会 な どの開 催に 取り 組み
ます。
主な成果指標
指
標
名
宇城市ふるさと応援寄付額
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
2,385
940
1,200
単位
指 標 説 明
ふるさと応援を目的に宇城市へ寄附された金額
基 準 DATA
県内市町村平均(ふるさと応援寄附金額)
設 定 理 由
本市と「つながり」を測る基準とするため
- 213 -
万円
第3部
前期基本計画
基本目 標
6
「活躍 する 」ま ちづ くり
施策分 野
施策部 門
5
人のつ なが りの 強化
部門別 プロ ジェ クト
4
異業種 交流 の推 進
地方創 生
【所管 :経 済部 】
現状と課題
宇城市企業クラブや小川企業主集いの会では異業種の経営者が人脈づくりや定期的な情報
交換を 行っ てい ます。し かし、それ は労 働者に と って身 近な もの では なく 、同時 に地 域の 青年
団など も少 なく なっ てい ること で異 業種 間の つな がりが 希薄 化し てい ます 。しか し、地 域産 業
の発展 には 生産・製 造・販売・物 流・金融 その 他 さまざ まな 業種 が連 携し 、域 内取 引を 行うこ
とで生 まれ る他 業種 間の 技術革 新が 不可 欠で す。
このこ とか ら、域内取 引 の前提 とな る人 と人 との 関係を 築く 機会 を創 るこ とが課 題と して 挙
げられ ます。既存 の業 種 内交流 を基 盤に、それ ら を結び 付け、また 新た な 構成員 を募 りな がら、
身近な 異業 種交 流の 場を 創出す る必 要が あり ます 。より 多く の人が 集ま り 、交流 する ことで 新
たな取 引を 生み、地域 産 業の発 展に つな げて いく ために は、人が集 まる き っかけ をつ くる こと
が必要 です 。
プロジェクトの基本方針
市内労 働者 に出 会い の場 をつく るこ とで 、異 業種 で働く 者同 士の 人脈 作り を応援 し、市産 業
の情報 交換 、ひい ては 企 業間取 引の 成立 につ なげ て地域 産業 の発 展を 図る 目的が ある ため、行
政単独 では なく、金融 機 関や商 工会 など 民間 事業 者を巻 き込 み、意 見や 要 望を聞 きな がら 企画
を行っ てい きま す。
異 業 種 交 流 会 の 開 催 に 当 た っ て は 、 商 工 会 や 企 業 ク ラ ブ ( 金 融 機 関 含 む )、 青 年 農 業 者 、 行
政職員 など から 中心 とな るメン バー を数 名集 め、定期的 な検 討会 を立 ち上 げ、異 業種 交流会 を
企画し ます 。
異業種 交流 会は 小規 模な ものか ら大 規模 なも のま で、い ずれ も参 加者 に と って有 益な 情報 を
得られ る内 容と し、人 が 集まる きっ かけ をつ くり ます。将来 的には 検討 会 の自主 運営 の検 討や
異業種 交流 会の 参加 者の 拡大に つな げて いき ます 。地域 産業 の活性 化の た め、異 業種 交流会 を
通して 、参 加者 が他 業種 への関 心を 深め 、そ こか ら新た な取 り引 きに つな がるよ う支 援し ます 。
- 214 -
第 6章
“「 活 躍 す る 」 ま ち づ く り ” を 目 指 し て
プロジェクトの基本計画
【1】異業種交流の推進(若手社員検討会、交流会などの開催)
20 代~30 代の 市内 若手労 働者 10 名程 度で 定期的 な検 討会 を開 催し 異業種 交流 会を 企画
し ま す 。 内 容 は 、 講 演 会 や ( 地 域 振 興 や 商 品 開 発 、 マ ー ケ テ ィ ン グ 、 ラ イ フ デ ザ イ ン な ど )、
ワーク ショ ップ 、技 術発 表、事業 紹介 、食 事会 な どに取 り組 みま す。また 、市 内労 働者 へ募集
をかけ て 50 人規 模の 交 流会を 実施 し、他業 種を 知るこ とで 市経 済へ の関 心を高 める とと もに
新たな 取り 引き の可 能性 につな げま す。
【2】異業種の仕事 PR 活動(学校などへの講演会などの開催)
異業 種の それ ぞれ の専 門職に おけ る業 務内 容を まとめ 、現 在教育 現場 で 行われ てい る「職 場
体験」の場 など を活用 し 、製造 業の 現場 の話や 営 業職、飲食 店な どさま ざ まな職 種に おけ る生
の声を 、生 徒に 直接 話す 機会を 設け ます 。
また、職場 体験 にお いて は、受 け入 れ態 勢を はじ め可能 な分 野が 制限 され るため 、さ まざ ま
な職種 の現 場の 話を する ことで 、そ の職種 に憧 れ を抱き 、将 来目指 す人 員 の確保 など 多様 な可
能性に つな げま す。
主な成果指標
指
標
名
異業種交流会実施回数
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
4
基準値
現況値
目標値
(H27)
(H27)
(H32)
-
0
5
単位
指 標 説 明
異業種交流会を開催した回数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
異業種交流を推進するため
指
異業種交流会講演会などの実施回数
標
名
回
単位
指 標 説 明
異業種交流会の講演会などを開催した回数
基 準 DATA
※他との比較が難しいため、基準値は記載なし
設 定 理 由
異業種交流の推進を目的として具体的活動を把握するため
- 215 -
回