小金井市文化財センター 季節展 名 勝 小 金 井 桜 玉川上水堤の桜並木は、280年前に幕府の命により府中市押立村名主の川崎平右衛門等が両岸約 6km にヤマザクラを植樹しつくったものといわれています。以来、ヤマザクラの景勝地として知ら れ、全国的に有名な花見の名所でした。日本屈指の桜の名所であること等の特徴から、大正13年1 2月、国の名勝に指定されています。 花見の名所として知られた名勝小金井桜の景観は、江戸時代以来、国指定を経て昭和30年代まで は、桜並木だけであり、林床は様々な野草が自生する多様性に富んだ草地でした。 しかし、近年、交通量の増加や放置木の成長等、環境が悪化したことにより、かつての名所には遠 い状態にあります。現在の状況を踏まえ、小金井市は平成22年度から、東京都や市民団体と協働 で、名勝小金井桜復活に向けた整備事業を進めていまいりました。 本展示では、館所蔵の資料を公開するとともに、名勝小金井桜の復活事業の経過を報告します。さ らには本年が平右衛門没後250年にあたることから、平右衛門に関連する文化財も紹介し、桜並木 の保護や平右衛門の事績について考えていただく機会となれば幸いです。 【展示の内容】 名勝小金井桜の歴史や、現在進行中のサクラ並木の 復活事業を紹介します。 ➀ ② ③ ④ 玉 川 上 水 ①金井橋櫻標(江戸時代) ②玉川上水と小金井桜の整備 状況(現在) ➂昭和元年前後の絵葉書 ④川崎平右衛門供養塔 【表紙】三好 学『桜花図譜』 (大正~昭和)
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