平成29年大河原町議会 第1回定例会 平成29年度 施 政 方 針 平成29年3月 大 河 原 町 本 日 、 こ こ に 平 成 29 年 第 1 回 大 河 原 町 議 会 定 例 会 が 開 会 さ れ 、 平 成 29 年 度 一 般 会 計 予 算 案 を は じ め と す る 提 出 議案をご審議い ただく にあたりまして、私の町政 に臨む所 信 の 一 端 と 予 算 案 の 概 要 を 申 し 述 べ 、議 員 各 位 並 び に 町 民 の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 は じ め に 、通 算 3 期 目 で 4 年 ぶ り の 町 長 就 任 と な り ま し た。これまで同様、現場を大切にする姿勢を貫き、町民の 皆 様 の 目 線 を 忘 れ る こ と な く 、5 年 先 、10 年 先 を 見 据 え た 町 政 経 営 を 心 掛 け て ま い る 所 存 で あ り ま す の で 、重 ね て ご 理解とご協力をお願い申し上げます。 さて、我が国 の社会経済状 況を見ますと、新興国経済の 減速の影響など から輸 出・生産面において鈍さが みられる も の の 、穏 や か な 回 復 を 続 け て い る と の 報 告 が な さ れ て お ります。国内需要につきま しては 、設 備投資 は、企業収益 が 高 水 準 で 推 移 す る な か で 、穏 や か な 増 加 基 調 に な っ て お りますが、個人消費では、一部に弱めの動きがみられ るよ うであります。 ま た 、政 府 の 平 成 29 年 度 予 算 案 は 、高 齢 化 に 伴 う 社 会 保 障費の増大や子 育て支 援、働き方改革を後押しす る関係経 費 の 増 な ど に よ り 、97 兆 4 千 億 円 と 5 年 連 続 で 過 去 最 大 を 更 新 し て お り ま す 。 税 収 で は 、 実 質 の 経 済 成 長 率 を 1.5% - 1 - と 見 込 み 、前 年 度 よ り 1 千 億 円 増 の 57 兆 7 千 億 円 と し 、国 債 発 行 額 を 前 年 度 よ り 600 億 円 減 の 34 兆 3,700 億 円 と し 、 7年連続の減少としてはおりますが、公債依存度は依然 35.3% と 高 く 、国 債 等 の 残 高 も 過 去 最 高 の 1,094 兆 円 と な り、大変厳しい財政状況には変わりないようであります。 一方、本町の財政状況を見ますと、医療・福祉・介護な ど の 社 会 保 障 費 の 増 大 や 一 部 事 務 組 合 へ の 負 担 、さ ら に は 、 今後、学校給食センターや柴田斎苑の 建替え など、公 共施 設 の 老 朽 化 に 伴 う 費 用 の 増 大 が 見 込 ま れ ま す こ と か ら 、厳 しい財政状況は今後とも続くものと考えております。 このように厳し い状況ではありますが、高齢化と少子化 が 同 時 に 進 行 し 、将 来 に 向 け た 様 々 な 課 題 に 直 面 し て い る 今、我が町だけの意識ではなく、広域的な視点で将来 を展 望し、地方創生へとつながる連携強化 を図り ながら、本町 の 特 性 を 活 か し た 町 政 経 営 に 積 極 的 に 取 り 組 み 、『 交 流 と 賑わいがほとばしる明るい元気なまちづくり』に向けて、 全力投球してまいる所存であります。 そ れ で は 、平 成 29 年 度 の 主 な 施 策 の 内 容 に つ き ま し て 、 長期総合計画の6つの分野のまちづくりの基本方針に基 づいてご説明申し上げます。 - 2 - 初めに長期総合計画の 第 1番 目 の分 野 「環 境 、安 全 、おつきあい、身 近 を大 切 にする 住 民 自 治 のまちづくり」についてご説 明 申 し上 げます。 初めに、住民自治のまちづくりについてであります。 人 口 減 少 や 少 子 高 齢 化 が 進 み 、ま た 、住 民 生 活 の 多 様 化 、 複雑化する時代 にあっ て、様々な変化に柔軟に対 応するま ちづくりが求められていると考えます。 そ の た め に も「 地 域 の 力 」、 「地域コミュニティの活性化」 が 必 要 で あ り 、人 と 人 の つ な が り を 始 め 住 民 と 行 政 の つ な が り な ど 、 ま ち づ く り の あ ら ゆ る 主 体 が 「 認 め あ い 」、「 支 え あ い 」、「 活 か し あ う 」 こ と が 大 切 で あ り ま す 。 本年度においても「住民懇談会」や「住民説明会」など で の 情 報 提 供 や 共 有 化 に 努 め る と と も に 、新 た な 地 域 コ ミ ュニティ施設の 建設な ど、住民との協働のまちづ くりを推 進してまいります。 次に、環境についてであります。 地 球 温 暖 化 の 防 止 と と も に 、災 害 に 強 い 次 世 代 型 住 宅 の 普及促進を目的 として 、自然エネルギ ーの利 用、省エ ネル ギー機器の導入を推進するため、引き続き「次世代型住宅 推進事業」を推進してまいります。 また、美しく 快適な環境づ くりのため、廃棄物の削減と - 3 - 資源の再利用、公害防止、身近な自然資源の活用など、住 民 の 生 活 環 境 の さ ら な る 質 の 向 上 を 図 り な が ら 、本 町 ら し い美しいまちの創造を目指してまいります。 なかでも、ごみの分別や、リデュース・リユース・リサ イクルといった3R 運動を、町民や事業所などに広く呼び かけ、より一層ごみの減量化に努めてまいります。 また、本年4 月に、仙南ク リーンセンターが本格稼働と なりますが、一昨年に引き続き、上谷地区において大 気環 境調査を実施し、安全性の確認を図ってまいります。 次に、放射能対策についてであります。 放 射 能 対 策 に つ き ま し て は 、本 年 度 も 学 校 や 保 育 所 な ど の 給 食 の 食 材 検 査 や 、公 共 施 設 の 空 間 放 射 線 量 の 計 測 な ど を継続して実施し、安全性の確保に努めてまいります。 次に、交通安全対策についてであります。 交 通 安 全 は 国 民 誰 も の 願 い で あ り ま す 。本 町 は 昨 年 11 月 19 日 に 交 通 死 亡 事 故「 ゼ ロ 」1000 日 を 達 成 い た し ま し た 。 また、本年1月には交通安全母の会の活動が認められ、 全 国 大 会 に お い て 優 良 団 体 と し て 表 彰 さ れ る な ど 、本 町 の 交通安全に対する意識の高さの現れであると考えます。 本 年 度 に お い て も 、引 き 続 き 交 通 死 亡 事 故 ゼ ロ の 継 続 推 進 と 交 通 事 故 、特 に 高 齢 者 に よ る 事 故 の 発 生 減 少 に 努 め る - 4 - た め 、警 察 署 を は じ め 交 通 安 全 指 導 隊 や 関 係 機 関 と 連 携 を 図りながら、事業を展開してまいります。 交 通 安 全 施 設 に つ き ま し て は 、道 路 照 明 灯 の LED 化 が 平 成 28 年 度 で 全 体 灯 数 の 29% を 超 え ま し た 。 引 き 続 き LED 化を促進し環境負荷の低減を図ってまいります。 ま た 、交 通 事 故 の 多 い 交 差 点 箇 所 へ の カ ラ ー 表 示 や 区 画 線 の 再 表 示 を 行 う な ど 、交 通 事 故 防 止 策 を 講 じ る と と も に 、 歩道の舗装を打 ち換え し、歩行者の安全確保を図 ってまい ります。 次に、防犯対策についてであります。 本町における犯罪発生件数は、減少傾向にあるものの、 近年の傾向として不審者情報や詐欺と思われるような事 案が、発生しております。今後とも、犯罪対策に関する情 報提供を行い、警察署との連携を密にし、防犯協会並びに 防 犯 指 導 隊 の 活 動 に よ る 犯 罪 抑 止 力 を 向 上 さ せ 、安 心 し て 暮らせる環境整備に努めてまいります。 次に、消防防災対策についてであります。 消 防 防 災 対 策 に つ き ま し て は 、地 域 防 災 力 と す る 消 防 団 員の確保をはじ め、団員が活動しやす い装備 品の充実、昨 年 度 に 引 き 続 き 軽 四 輪 消 防 ポ ン プ 付 積 載 車 の 更 新 な ど 、消 防団活動の機動 力強化 を図るとともに、昨年度か らの新規 - 5 - 事業とする「空き家等対策」についても、防犯、環境、ま ちづくりなどの様々な視点からの対策が求められている ことから「空き家等対策計画」の策定を始め住民のみ なさ ん と 力 を 合 わ せ な が ら 、住 み よ い 生 活 環 境 の 整 備 に 努 め て まいります。 また、災害対 策につきまし ては、近年ゲリラ豪雨や台風 に よ る 大 雨 の 被 害 が 発 生 し て お り ま す の で 、緊 急 時 に お け る的確な情報の収集と住民の皆さんが安心して行動でき るような情報発信と避難体制の整備並びに地域の自主防 災組織への積極的な支援をおこなってまいります。 さらに、本年 度も昨年度に 引き続き「自らの身は自らが 守 る 」と す る 観 点 か ら 地 域 住 民 を 対 象 に し た 総 合 防 災 訓 練 を 実 施 し 、町 民 一 人 ひ と り の 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 っ て ま い ります。 次に、地震対策についてであります。 戸建て木造住宅の耐震診断を希望するかたに診断士を 派遣する「耐震診断助成事業」や、その診断結果に基づき 耐震化工事を行 う場合 、昨 年度ま では「避難 弱者」や「特 定地域」に採択要件を限定しておりま したが 、本年度 より だれでも補助が受けられるよう、この採択要件を無くし、 さ ら に 、耐 震 化 工 事 と 同 時 に 行 う リ フ ォ ー ム 工 事 が あ れ ば - 6 - 補 助 金 を 上 乗 せ 加 算 す る 、新 た な「 耐 震 改 修 促 進 助 成 事 業 」 を 行 う こ と に よ り 、災 害 に 強 い ま ち を つ く っ て ま い り ま す 。 また、 「 ス ク ー ル ゾ ー ン 内 危 険 ブ ロ ッ ク 塀 等 除 却 事 業 」と して、危険なブロック塀の所有者に対 して、引き続き 除却 の 働 き か け を 行 い 、通 学 路 の 危 険 防 止 策 を 講 じ て ま い り ま す。 次に、情報共有についてであります。 広報・広聴 活動につきま しては 、引 き続き 町広報紙「広 報 お お が わ ら 」及 び「 お し ら せ ば ん 」、さ ら に は 、町 ホ ー ム ペ ー ジ な ど で の 動 画 掲 載 に よ り 、町 の 情 報 を 積 極 的 に 発 信 するとともに、 「 デ ジ タ ル サ イ ネ ー ジ 」を 利 用 し た 町 情 報 の 発信にも取り組んでまいります。 町 民 か ら の ご 意 見 に つ き ま し て も 、引 き 続 き 町 ホ ー ム ペ ー ジ の「 町 政 へ の ご 意 見 」や「 町 長 へ の メ ー ル 」 (電子メー ル )、役 場 庁 舎 を は じ め と す る 町 施 設 に 設 置 し た「 町 政 ご 意 見箱」をとおして、ご意見を伺う機会を増やすとともに、 各地区主催の住民懇談会での意見交換のほか、 「 職 員・住 民 出 前 情 報 交 換 会 」を 積 極 的 に 開 催 し 、情 報 の 共 有 化 を 図 り 、 町民の声を施策に反映させられるよう努めてまいります。 また、住民団 体の活動に対 する補助を行う「元気なまち づくり活動支援制度」事業につきましては、継続して実施 - 7 - し 、住 民 参 加 に よ る 自 主 的 な ま ち づ く り 活 動 を 支 援 し て ま いります。 次に、国際交流による人材づくりについてであります。 昨年度に引き続き学校教育での外国語指導助手招致事 業( JET)を は じ め 、町 内 小 学 校 の 児 童 を 対 象 と し た 在 日 留 学生などとの国際理解と異文化に親しむ機会を確保して まいります。 次に、 第 2番 目 の分 野 「みんなで拓 き、つなぎあう 、支 えあいの健 康 福 祉 のまちづくり」についてご説 明 申 し上 げます。 初めに、健康づくりについてであります。 「第2次健康増進計画」に基づき、町民一人ひとりが健 康 づ く り に 取 り 組 み 、生 き が い を 持 っ て 暮 ら せ る よ う 、 「健 康寿命の延伸」と「生活の質の向上」を目指す取り組みを 進めてまいります。 具 体 的 な 取 り 組 み に つ き ま し て は 、こ れ ま で 実 施 し て き ております乳がん検診・子宮頸がん検診の特定年齢の無料 化 に 加 え 、新 た に 胃 が ん 検 診 受 診 者 全 員 の 無 料 化 を 実 施 し 、 各種検診の受診率の向上を目指します。 さらには、地 区健康教室を 開催し、地区組織活動の充実 - 8 - を図り、健康増進を促進してまいります。 また、健康寿 命を延伸する 取り組みとして、ウォーキン グによる健康増進を促進する「歩いて健幸システム」がス タートしました 。本年度は、運動無関心層へのアプロ ーチ と、システム参加者の拡大を図るとと もに、歩行環境 の整 備を進め、今後の新たな展開につなげてまいります。 次に、医療体制の充実についてであります。 「仙南夜間初期急患センター」の円滑な運営を目指し、 町 民 を は じ め 、広 く 仙 南 圏 域 の 住 民 の 方 々 へ の 周 知 を 行 っ てまいります。 さ ら に は 、み や ぎ 県 南 中 核 病 院 の 医 療 機 能 を 十 分 に 活 か す た め に 、県 の「 地 域 医 療 構 想 」と の 整 合 性 を 図 り な が ら 、 公 立 刈 田 綜 合 病 院 や 民 間 病 院 と の 役 割 分 担 を 明 確 に し 、医 療 機 能 の 分 化 と 集 約 に 努 め 、町 民 の 命 を 守 る 取 り 組 み を 進 めてまいります。 次に、医療費助成についてであります。 「子ども医療費 助成事業」につきましては、子育て家庭 における医療費 の負担 軽減を図るため、本年度も 引き続き 18 歳 ま で の 全 て の 子 供 の 医 療 費 無 料 化 を 行 っ て ま い り ま す。 また、ひとり 親家庭の医療 費を助成する「母子父子家庭 - 9 - 医 療 費 助 成 事 業 」、 重 度 の 障 が い を も ち 身 体 が 不 自 由 な 方 などに対する「心身障害者医療費助成 事業」を引き続 き実 施し、適正な医療機会を確保するとと もに、経済的負 担の 軽減を図り、生活支援に努めてまいります。 次に、児童福祉の充実についてであります。 平 成 29 年 度 に 整 備 さ れ る「 金 ケ 瀬 カ ト リ ッ ク 保 育 園 」に つきましては、法定の補助に加え、町独自の補助を実 施す るなど、積極的に支援を行い、年度内の完成を目指し てま いります。 また、新たに「町ファミリー・サポート・センター」を 開 設 し 、子 育 て の 相 互 援 助 活 動 を 進 め ま す 。こ れ と 併 せ て 、 「世代交流いき いきプ ラザ」に保育士 職を配 置し、子 育て の拠点としてまいります。 多 子 世 帯 へ の 援 助 に つ き ま し て は 、第 3 子 以 降 の お 子 さ ん に 対 す る 出 生 祝 い 金 の 支 給 を 継 続 す る ほ か 、新 た に 第 3 子 以 降 の お 子 さ ん を 対 象 に し た 、小 学 校 入 学 祝 金 事 業 を 実 施いたします。 さらには、子 どもの貧困対 策として、子どもの生活状況 の 実 態 調 査 を 実 施 し 、効 果 的 な 支 援 に つ な げ る た め の 計 画 の策定を目指してまいります。また、町民やNPOとの協 働の実践による「子ども食堂」の開設についても検討 して - 10 - まいります。 次に、高齢者福祉についてであります。 「高齢者福祉計画」を 介護保険事業計画と一体のも のと し て 策 定 す る と と も に 、本 町 に お け る 高 齢 化 率 が 25% を 超 え て 超 高 齢 社 会 と な る な か 、高 齢 者 の か た が 住 み 慣 れ た 地 域で安心して生活が送れるよう、地域ケアの拠点である 「地域包括支援センター」を中心として、引き続き、総合 相 談 、権 利 擁 護 や 認 知 症 対 策 な ど の 事 業 を 実 施 す る と と も に 、団 塊 の 世 代 が 75 歳 以 上 と な る 2025 年 問 題 を 見 据 え な が ら 、地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 に 取 り 組 ん で ま い り ま す。 介 護 保 険 事 業 に つ き ま し て は 、 平 成 30 年 度 か ら 新 た に スタートする「第7期介護保険事業計 画」を策定いた しま す。 計画策定につき ましては、制度改正に対応し、住民のニ ーズや在宅介護の実態を踏まえながら、これまで以上に、 利用者本位の多様なサービスが提供できる計画づくりを 目指してまいり ます。そして、今後ますます重要とな る介 護 予 防 活 動 の 充 実 、健 康 寿 命 の さ ら な る 延 伸 と い う 本 町 の 課題へ取り組んでまいります。 - 11 - 次に、障がい福祉についてであります。 障がい福祉につきましては、 「 第 5 期 障 が い 福 祉 計 画 」を 策 定 い た し ま す が 、法 律 の 改 正 に よ り 制 度 が 変 更 と な っ て お り ま す こ と か ら 、法 の 趣 旨 を 十 分 に 踏 ま え た 内 容 と な る よう努めてまいります。 また、ノーマ ライゼイショ ンの理念に基づき、障がいの ある人もない人 も、互いに支えあい、地域で生き生き と明 る く 豊 か に 暮 ら し て い け る よ う 、障 が い 者 の 自 立 と 社 会 参 加の促進を図ってまいります。 次に、国民健康保険事業についてであります。 依 然 と し て 厳 し い 財 政 状 況 が 続 い て お り ま す が 、来 年 度 からの市町村国保財政運営等の都道府県単位化に向けて、 健 康 推 進 事 業 や 事 務 事 業 の 見 直 し な ど を 行 い な が ら 、健 全 運営に努めてま いりま す。特に、特定健診の受診率向 上対 策 や 被 保 険 者 の 健 康 増 進 な ど を 目 的 と し 、健 康 寿 命 の 延 伸 を 実 現 さ せ る た め 、平 成 28 年 度 に 策 定 し た「 デ ー タ ヘ ル ス 計画」に基づき、生活習慣病対策、重症化予防のための保 健事業の実施及び評価を行ってまいります。 次に、後期高齢者医療についてであります。 後 期 高 齢 者 医 療 に つ き ま し て は 、広 域 連 合 と の 連 携 を 図 るとともに、新規被保険者に対する制度周知対策 や保険料 - 12 - 収納率の向上対 策など を実施しながら、制度の円 滑な運営 に努めてまいります。 次に、国民年金事業についてであります。 国 民 年 金 事 業 に つ き ま し て は 、年 金 事 務 所 と の 更 な る 情 報 連 携 を 進 め 、保 険 料 の 減 免 制 度 周 知 に よ る 未 納 対 策 や 障 害年金相談対策などを実施してまいります。 次に、 第 3番 目 の分 野 「にぎわい のまちなかと快 適 な都 市 基 盤 の整 備 で、ひとが行 き交 う街 づくり」についてご説 明 申 し上 げます。 初めに、都市計画と土地利用についてであります。 宮 城 県 が 策 定 し た「 仙 南 広 域 都 市 計 画 区 域 マ ス タ ー プ ラ ン」との整合性を図りながら、土地利用の適切な誘導 と都 市 施 設 の 適 正 な 配 置 を 図 り 、秩 序 あ る ま ち づ く り を 推 進 し ます。また、本年度から3か年で本町の都市計画 マスター プ ラ ン を 策 定 し 、ま ち づ く り の 具 体 性 あ る 将 来 ビ ジ ョ ン を 明確にしてまいります。 次に、公園の維持管理についてであります。 協 働 の ま ち づ く り の 実 践 と し て 、住 民 参 加 に よ る 公 園 管 理 を よ り 一 層 促 進 す る と と も に 、誰 も が 安 心 し て 利 用 で き るよう、遊具や施設の計画的な修繕を 行い、住民のや すら - 13 - ぎの場として活用されるように努めてまいります。 次に、道路橋梁の整備と維持管理についてであります。 町道の整備につきましては、引き続き「中核病院西線」 の 道 路 改 良 工 事 を 進 め 、早 期 の 完 成 を 目 指 し て ま い り ま す 。 また、 「 東 上 線 外 2 路 線 」に つ き ま し て は 、大 型 車 両 に 対 応した舗装構成 の改良 工事を行い、安 全・快適な道路 通行 を確保してまいります。 県 道 の 整 備 に つ き ま し て は 、新 開・新 寺 地 区 の 「蔵 王・大 河 原 線 道 路 改 良 工 事 」が 、 早 期 に 事 業 が 完 了 す る よ う 関 係 機関への働きかけを行ってまいります。 また、白石川 右岸河川敷に つきましては、河川管理者で あ る 宮 城 県 及 び 関 係 機 関 と 調 整 を 図 り な が ら 、周 辺 と の 一 体的土地利用について検討してまいります。 道 路 排 水 側 溝 の 整 備 に つ き ま し て は 、金 ケ 瀬 東 線 外 の 側 溝有蓋化を進め 、通学路の安全を図る ととも に、住民 のご 協 力 を い た だ き な が ら 、迅 速 な 維 持 管 理 に 対 応 し て ま い り ます。 橋 梁 の 維 持 管 理 に つ き ま し て は 、5 年 に 1 回 の 橋 梁 定 期 点検及び橋梁補修調査設計1橋を実施いたします。 次に、公共交通対策についてであります。 導入5年を迎え る「デマン ド型乗合タクシー」の運行見 - 14 - 直 し と い た し ま し て 、 運 行 間 隔 を 30 分 か ら 1 時 間 に 変 更 することで、乗降時間に余裕を持ち、周辺部の広いエ リア の 利 用 者 に も 対 応 で き 、多 く の 町 民 に 喜 ば れ る 体 制 を 確 立 してまいります。 次に、上水道及び下水道についてであります。 上 水 道 事 業 に つ き ま し て は 、本 年 度 竣 工 と な り ま す 金 ケ 瀬揚配水場、さらには老朽管の布設替など耐震化を進め、 安 全 で 良 質 な 水 道 水 の 安 定 供 給 を 図 る と と も に 、継 続 的 な 漏 水 調 査 の 実 施 に よ る 、有 収 率 の 向 上 と 収 納 率 の 向 上 を 図 り、事業の健全経営維持に努めてまいります。 下 水 道 事 業 に つ き ま し て は 、下 水 道 施 設 の 適 切 な 維 持 管 理に努め、安全確実な汚水処理サービ スの確 立と、さ らな る水洗化の啓発による水洗化率の向上を図ってまいりま す。 ま た 、柴 田 町 と 共 同 で 実 施 中 の 鷺 沼 排 水 区 公 共 下 水 道 雨 水整備事業を着 実に進 め、浸水被害の早期解消に 努めてま いります。 次に、町営住宅についてであります。 効 率 的 な 維 持 管 理 に 努 め る と と も に 、 設 置 か ら 10 年 を 経 過 す る 住 宅 用 火 災 警 報 器 に つ い て 、昨 年 度 よ り 交 換 を 実 施し、本年度で残りすべての町営住宅の交換を行います。 - 15 - また、 「 公 営 住 宅 等 長 寿 命 化 計 画 」に 基 づ き 、計 画 的 に 施 設の更新を図るため、本年度は稗田前住宅A−1棟、A− 2棟の給水設備の改修を実施してまいります。 次に、 第 4 番 目 の分 野 「桜 (はな)のある景 観 や地 域 の資 源 を結 びつ け、元 気 を生 み出 す産 業 づくり」についてご説 明 申 し上 げます。 初めに農業についてであります。 我が国の農業・農村を取り巻く状況は、農業者の高齢化 や耕作放棄地の 増加な ど、大変厳しい状況である とともに、 今 後 安 定 し た 経 営 維 持 が で き る か ど う か 、極 め て 難 し い 状 況 下 に あ り ま す 。政 府 は 、昨 年 11 月 に 、「 農 業 競 争 力 強 化 プログラム」を取りまとめ ました 。こ れは、農業 者の所得 向 上 を 図 る た め 、農 業 者 が 自 由 に 経 営 展 開 で き る 環 境 を 整 備 す る と と も に 、農 業 者 の 努 力 で は 解 決 で き な い 構 造 的 な 問題を解決しよ うとす るものです。こ うした なか、本 町に おける農林業行政の主な課題や取り組みの方針などにつ きましては、 まず、水田農 業においては 、国によるコメの直接支払交 付 金 や 生 産 数 量 目 標 の 配 分 は 、本 年 度 を も っ て 終 了 し 、 30 年 産 米 以 降 は 生 産 者 や 地 域 協 議 会 が 、需 要 に 応 じ た 生 産 を - 16 - 行っていくこと となり 、県協議会や関 係機関 とともに、安 全で安定した生産に向けた指導を行ってまいります。 また、農業生 産基盤につき ましては、本年1月からスタ ー ト し ま し た 、新 し い 制 度 で の 新 体 制 の 農 業 委 員 会 と と も に、人・農地プランの継続的な推進と、農地中間管理事業 などを利用した担い手への集積・集約化を進め、農地の効 率 的 利 用 や 耕 作 放 棄 地 の 解 消 に つ な げ て ま い り ま す 。農 業 経 営 体 へ は 経 営 継 承・新 規 就 農・農 地 の 集 積 集 約 化 を 進 め 、 高効率化機械の導入・複合経営などの相談や支援を行い、 経営の安定化を支援してまいります。 農 地 の 保 全 に つ き ま し て は 、多 面 的 機 能 を 支 え る 共 同 活 動 に つ い て 支 援 す る こ と に よ り 、農 地 や 農 業 用 施 設 の 良 好 な管理につなげてまいります。 有 害 鳥 獣 対 策 に つ き ま し て は 、仙 南 地 域 の 各 市 町 と と も に 毎 年 捕 獲 頭 数 を 増 や し て は い る も の の 、依 然 と し て 被 害 は減少していないことから、引き続き、狩猟免許取得者や 農 作 物 有 害 鳥 獣 対 策 協 議 会 へ の 支 援 と と も に 、更 な る 対 策 を講じてまいります。 「梅」の特産 化につきまし ては、生産者団体や集荷業者 な ど と も 協 議 し な が ら 、生 産 の 維 持 や 付 加 価 値 の 向 上 に 向 けた支援を続けてまいります。 - 17 - 次に、畜産の 振興でありま すが、飼料や畜産物の輸入な ど、畜産農家を取り巻く環境は厳しさを増しております。 引き続き、衛生・防疫事業などにより、安定した経営が図 られるよう努めてまいります。 次に、森林環境の保全につきましては、引き続き、松く い 虫 に よ る 被 害 の 拡 大 防 止 を 継 続 し て 行 う と と も に 、大 高 山・天狗森山遊歩道につきましても、町民憩いの場として の整備などに努めてまいります。 さらに、「農業再生化会議」の持ち方につきましては、 国の農業政策が 次々と 改革・改正される 状況であ ることも 踏 ま え な が ら 、大 河 原 町 の 農 業 に プ ラ ス に な る よ う な 実 践 的な組織とするべく改めて検討する考えであります。 次に、商業・サービス業の活性化についてであります。 商業・サービ ス業は、本町 の中心産業の一つであると考 えており、歴史や文化、商業施設の集積などの強みを 踏ま え、商業・サ ービス業の再生と活性化に取り組ん でまいり ます。 まず、街なか の商店街につ きましては、経営者の高齢化 と後継者不足に より閉 店や廃業が進み、その環境 は一層厳 しさを増してお ります が、引き続き商店会や商工 会などと 連携を図り、イベントの開催や空き店舗の活用支 援などを - 18 - 行ってまいりま す。加えまして、新規起業や第二創業 の舞 台として、商店街の再生を模索したいと考えております。 また、広域的 な視点から本 町の役割を考えれば、ロード サ イ ド の 専 門 店 や ス ー パ ー 、飲 食 店 な ど の 集 積 に つ き ま し て も 、本 町 の 大 き な 強 み で あ る と 認 識 す べ き と 考 え て お り ます。このような店舗(事業者)とも情報交換を行い、協 力体制づくりについて考えてまいります。 次に、工業の振興についてであります。 川 根 工 業 団 地 に お け る 、工 場 用 地 造 成 と 企 業 誘 致 に つ き ま し て は 、お か げ さ ま を 持 ち ま し て 順 調 に 進 ん で お り ま す 。 昨 年 10 月 に は「 宮 城 ニ コ ン プ レ シ ジ ョ ン 」が 操 業 さ れ ま した。続いて「アイリスオーヤマ」では、今後、町からの 土 地 取 得 や 必 要 手 続 き が 順 調 に 進 め ば 、平 成 29 年 中 に も 、 第一期分の工場を新設し操業する計画であるとお聞きし ております。また、すで に用地を取得して頂いており ます 「コイワイ」におきましても、既に工場新設などの計 画に 対して、復興特区法による事業指定を行っております。 こ れ ら の 企 業 進 出 や 工 場 な ど の 拡 張 に よ り 、多 く の 新 規 雇 用 が 見 込 ま れ る こ と は も と よ り 、地 域 経 済 の 大 き な 活 性 化につながるものと期待しております。 ま た 、復 興 特 区 法 や 町 企 業 立 地 促 進 条 例 な ど の 柔 軟 な 制 - 19 - 度運用を図り、企業の進出や事業拡大など、スピード感を 重 視 し な が ら 積 極 的 に 支 援 し 、町 と 企 業 と で 相 乗 効 果 が 生 まれる、良好な関係づくりを進めてまいります。 さ ら に は 、行 政 各 機 関 の 代 表 者 や 商 工 業 の 経 営 者 の 皆 様 に 参 加 い た だ き 、情 報 交 換 や 町 の 活 性 化 に つ い て の ご 提 案 をいただくための「懇談会」の設置を考えております。 次に、観光物産の振興についてであります。 観光振興につき ましては、丸森町が中心となって進めて お り ま す「 宮 城 イ ン バ ウ ン ド DMO 推 進 協 議 会 」へ の 参 加 と 、 東北観光復興対策交付金を活用した柴田町との連携事業、 〈白石川「一目千本桜」ブランド化事業〉に着手しており ます。 これらの事業は、インバウンド(海外からの観光客)の 誘致に重点を置いておりますが、 「 一 目 千 本 桜 」を 中 心 と し た本町の魅力を全国に情報発信することにもつながるこ とから、宮城県や周辺市町、関連事業者と連携を図り なが ら、事業の継続と一層の推進を図ってまいります。 また、 「 大 河 原 町 観 光 物 産 協 会 」に つ き ま し て は 、運 営 収 入の大きな割合を占めていた「震災等緊急雇用対応事業 ( 補 助 金 )」 が 平 成 27 年 度 を も っ て 終 了 し た た め 、 組 織 の 基 本 的 な あ り 方 に つ い て 協 議 し て ま い り ま し た が 、本 年 度 - 20 - より、自律的な活動ができる「法人化」に向けて支援して まいります。 こ れ に よ り 、観 光 物 産 の PR 事 業 や「 さ く ら っ き ー 」関 連 事 業 を 充 実 す る と と も に 、町 民 お よ び 全 国 の「 一 目 千 本 桜 」 ファンの皆様や 地元企 業、関連団体などの参加と ご協力を 取りまとめながら、 「 一 目 千 本 桜 」の 保 護 活 動 や 新 し い 名 物 の開発など、目に見える形でフットワーク良く事 業化でき る組織づくりを目指してまいります。さらに、本年度は、 農商工連携によ る新商 品(新メニュー )などの開発に も着 手してまいります。 なお、総合的 な産業振興策 としまして、中小企業振興資 金 の 融 資 枠 を 拡 大 す る と と も に 、 昨 年 ( 12 月 26 日 ) 国 か ら認定を受けま した「大河原町創業支 援事業 計画」を もと に 、新 規 起 業 や 第 二 創 業 の 支 援 に つ い て も 商 工 会 と 取 り 組 んでまいります。 次に、就労環境づくりについてであります。 政府による経済戦略の効果がいまだ地方では実感され な い 状 況 の な か 、特 に 仙 南 地 域 で は 雇 用 情 勢 も 依 然 と し て 厳しい状況が続いております。 労働政策につき ましては、これまでどおり県や大河原公 共 職 業 安 定 所 、産 業 雇 用 安 定 セ ン タ ー な ど と 緊 密 な 連 携 を - 21 - 図りながら、離職者の就職支援や雇用の促進に取 り組んで まいります。 加えて、町民雇用に対する事業者支援につきましては、 工 業 に は 、町 企 業 立 地 促 進 条 例 に よ る 支 援 策 が ご ざ い ま す 。 こ れ を 継 続 し な が ら 、商 業 や サ ー ビ ス 業 に 対 す る 町 独 自 の 支援などの可能性について、研究してまいります。 次に、 第 5 番 目 の分 野 「活 かし合 い、磨 き合 い、響 き合 う、新 たな時 代 の担 い手 づくり」についてご説 明 申 し上 げます。 初めに、学校教育についてであります。 義務教育の大切な時期において、確かな学力の習得と、 志 を 持 ち 、心 豊 か で た く ま し く 生 き る 子 ど も た ち を 育 て る ことを目指して、学校・家庭・地域の協働のもとに教育環 境の整備を進めてまいります。 こ の た め 、学 校 教 育 の 専 門 職 で あ る「 指 導 主 事 」の 配 置 、 大 河 原 中 学 校 で の「 学 級 編 制 弾 力 化 事 業 」、英 語 教 育 充 実 の ための「外国語指導助手招致事業」を継続するとともに、 小学校の低学年や特別に支援を要する子どもに対応する た め の「 教 員 補 助 者 」と 、 「 学 校 図 書 司 書 補 助 員 」の 配 置 を 行ってまいります。 - 22 - また、不登校 対策として昨 年度に設置した「子どもの心 のケアハウス事業」を引き続き実施いたします。 次に、学校施設の維持管理事業についてであります。 安全な学習環境のために必要な施設の修繕改修を行う と と も に 、本 年 度 は ト イ レ の 洋 式 化 計 画 の 当 面 の 目 標 達 成 のための工事を行います。 ま た 、 教 育 の 情 報 化 に 向 け た 環 境 整 備 の た め に 、 ICT 機 器の導入と機器活用のための研修を行ってまいります。 次に、教職員についてであります。 高い専門性が求められる教職員の資質と指導力の向上 のため、職員研修、校内研修、初任者層研修及び経験者研 修 な ど へ の 積 極 的 参 加 を と お し て 、信 頼 さ れ る 学 校 を 目 指 してまいります。 次に、学校給食についてであります。 学校給食は、児童生徒の心身の健全な発達に資するもの で 、バ ラ ン ス の と れ た 魅 力 あ る 献 立 に よ る 給 食 づ く り に 努 めるとともに、食に関する正しい知識など、学校における 食育の推進を図 ります 。ま た、施設・設 備などの 適切な維 持 管 理 を 行 い な が ら 、新 た な 学 校 給 食 セ ン タ ー を 一 刻 も 早 く建設するため、鋭意努力いたします。 次に、生涯学習についてであります。 - 23 - 生 涯 に わ た っ て 自 ら 学 習 す る こ と は 、生 き が い づ く り や 、 心にゆとりのあ る人生 を見出すとともに、ひ とづくり、ま ちづくりにもつ ながっ ていくことから、引き続き 住民が自 主的に自由に学習機会を持てるように活動を支援してま いります。 ま た 、平 成 26 年 度 に ス タ ー ト し た「 お お が わ ら 町 民 学 園 事業」につきましては、事業の効果検証を行い、一部要綱 を 見 直 し し て 実 施 す る と と も に 、本 年 度 末 ま で で 事 業 を 終 了することと致しております。 次に、社会教育の充実についてであります。 中央公民館、金ケ瀬公民館、駅前図書館、総合体育館、 仙南芸術文化センターなどの社会教育施設を拠点として、 多 様 化 す る 生 涯 学 習 の ニ ー ズ に 応 え る た め 、学 習 支 援 と 学 習情報の提供に努めてまいります。 また、生涯学 習の充実強化 や効率を図るため、中央公民 館 の 1 階 事 務 室 及 び 会 議 室 を 改 築 し 、生 涯 学 習 課 と 中 央 公 民 館 と を 統 合 し て 、よ り 住 民 と 接 し や す く 機 能 的 で 利 用 し やすい施設を目指してまいります。 さらには、児 童や生徒の健 全育成を図るため、引き続き 学 校 教 育 支 援 事 業 や 地 区 子 ど も 会 の 育 成 指 導 な ど 、き め 細 か な 支 援 と 学 習 機 会 の 提 供 を 行 っ て ま い り ま す 。在 学 青 少 - 24 - 年 教 育 事 業 に つ き ま し て も 、地 域 の 方 々 の 協 力 を 得 な が ら 、 子 供 達 が 、の び の び と 育 ま れ る 居 場 所 づ く り 活 動 を 推 進 し てまいります。 地 域 の 文 化 財 保 護 と 活 用 に つ き ま し て は 、民 俗 資 料 収 蔵 室 の 公 開 、小 学 校 社 会 科 単 元 に よ る 収 蔵 室 見 学 な ど の 利 用 促進、各種団体などへの民俗資料の貸 し出し や企画展、文 化財講演会の開 催、さらに、無形民俗文化財の伝承保 護や 後継者育成などの支援や助成も行ってまいります。 次に、スポーツ振興についてであります。 町 民 が 誰 で も 気 軽 に 参 加 で き 、楽 し め る 軽 ス ポ ー ツ や ニ ュ ー ス ポ ー ツ な ど の 教 室 や 各 種 ス ポ ー ツ 大 会 の 開 催 、町 民 を 対 象 と し た レ ク リ エ ー シ ョ ン 大 会 な ど 、多 く の 町 民 が 参 加 可 能 な 事 業 な ど を 引 き 続 き 開 催 す る と と も に 、各 地 区 で のスポーツ・レクリエーション活動が 、より多くの地 区で 実施されるように引き続き支援してまいります。 また、スポー ツ施設の管理 運営業務につきましても、指 定 管 理 者 で あ る「 N P O 法 人 大 河 原 町 ス ポ ー ツ 振 興 ア カ デ ミー」との連携を図りながら、効果的で効率的な運営 を目 指してまいります。 さ ら に は 、町 民 の 健 康 増 進 と 体 力 づ く り に 努 め る と と も に、スポーツの振興事業につきまして は、引き続き体 育協 - 25 - 会をはじめ関係団体との連携を図りながら推進してまい ります。 本 年 度 は 、白 石 川 右 岸 河 川 敷 公 園 に あ り ま す ス ケ ー ト パ ー ク を 大 河 原 公 園 内 に 移 転 し 、若 年 層 や 青 少 年 の 健 全 育 成 にもつながるスポーツ施設として新たに整備を図ってま いります。 次に、駅前図書館についてであります。 誰もが気軽に利用しやすいような多様な資料の充実及 び、読書活動の推進など、町民の学びの施設になるよ う努 めてまいります。 また、本年度 は未就学児や 児童の情操教育など、子供達 の健全育成に重要な役割を果たし、 『 読 み 聞 か せ 』な ど の 町 民 ボ ラ ン テ ィ ア 意 識 の 高 揚 に も 貢 献 し て き た 、「 絵 本 の へ や」を復活させ、さらに、図書館機能の充実を図るための 学 習 ス ペ ー ス を 含 め た 、( 仮 称 )「 絵 本 と 学 び の へ や 」 を 整 備してまいります。 併せて、中央公民館、金ケ瀬公民館、世代交流いきいき プラザにありま す「絵本コ ーナー 」に つきま しても、当面 は利用状況を確認しながら運営してまいります。 - 26 - 次に、 第 6番 目 の分 野 「経 営 感 覚 を大 切 にした、一 歩 先 行 く役 場 づ くり」についてご説 明 申 し上 げます。 初 め に 、本 年 7 月 か ら 情 報 連 携 が 開 始 さ れ る マ イ ナ ン バ ー 制 度 に つ き ま し て は 、情 報 連 携 な ど の テ ス ト や シ ス テ ム 整備を行い、行政手続きの効率化、町民の負担軽減を 図る ための体制を引き続き整備してまいります。 また、マイナ ンバー制度に よる情報連携開始に伴い、県 内 自 治 体 の イ ン タ ー ネ ッ ト 回 線 を 集 約 し 、セ キ ュ リ テ ィ の 強化を目的とする宮城県自治体情報セキュリティクラウ ドが開始されま す。本町もこのクラウ ドに参 加し、さ らな る情報セキュリティの強化を図ってまいります。 次に、適正な財政運営についてであります。 財政の健全化と長期的な視点に立った持続可能な自治 体 経 営 は 行 政 の 使 命 で あ る こ と か ら 、公 会 計 に よ る 財 務 書 類などを活用し資産や債務及び行政コストを把握し財政 状況を公表する ととも に、資産の有効活用と債務 の適正な 管理に努めてまいります。 また、公共施 設等総合管理 計画に基づき、今後の各施設 のあり方や老朽 化した 施設の更新・老朽 化対策に ついても 財政の適正運営に努めることを基本に対策を講じてまい - 27 - ります。 次 に 、自 主 財 源 と し て の 根 幹 で あ る 町 税 に つ い て で あ り ます。 本 町 の 基 幹 税 で あ る 固 定 資 産 税 に つ き ま し て は 、新 築 住 宅 の 建 設 な ど に 伴 い 増 収 を 見 込 ん で お り 、同 じ く 基 幹 税 の 町 民 税 に つ い て も 個 人 、法 人 の い ず れ も 景 気 回 復 基 調 に あ るようで課税見込額は増加傾向となっております。 ま た 、た ば こ 税 に つ き ま し て は 、喫 煙 人 口 の 減 少 に よ り 、 減収を見込んだところでありますが、町税全般では、課税 見込額は増加しているところであります。 このようななか 、収納率の 向上、並びに多様化する現代 社会の生活サイクルに対応した納税環境の整備を進める とともに、滞納町税につきましては、滞納者の実情把 握と 納税の促進、仙南地域広域行政事務組合滞納整理 課との連 携を密にして、滞納額の縮減を図ってまいります。 最後は、たゆまざる行財政改革についてであります。 昨年度から第6次長期総合計画及び第4次国土利用計 画 の 策 定 に 着 手 を し 、本 年 度 か ら 実 質 的 な 策 定 作 業 に 入 り ますことから、住民満足度 調査・総合計画審 議会・住 民ワ ークショップ・子ども未来会議・まちづくりセミナーなど を 実 施 し 、住 民 と 協 働 で 歩 む 計 画 づ く り に 取 り 組 ん で ま い - 28 - ります。 また、長期総 合計画の進行 管理をするため、PDCAサ イ ク ル( 計 画 ⇒ 実 行 ⇒ 評 価 ⇒ 改 善 )、特 に 評 価 か ら 改 善 の 部 分を重視し、施策・事務 事業評価を含めた政策形成を 実施 す る と と も に 、平 成 26 年 度 に 策 定 し ま し た「 新・行 財 政 改 革大綱」の進行管理を行い、安定的な財政運営、効率的な 行政運営及び住民サービスの向上を図ってまいります。 加 え ま し て 、ま ち・ひ と・し ご と 創 生 総 合 戦 略 に お い て 、 若い世代の結婚を促進するために婚活イベントなどの実 施、空き家対策として空き家バンクの 整備、国の移住 ナビ と連携しながら 、空き家を活用した移 住定住 の促進、その 際の空き家リフォーム支援、雇用創出、広域連携など、地 方創生に向け役場が一体となって推進してまいります。 役場組織につき ましては、地域主権のなか市町村の権限 と 責 任 が 強 化 さ れ る と と も に 、住 民 に 一 番 身 近 な 自 治 体 と して住民サービスの向上や行政の効率化が求められてい ます。 こ う し た こ と を 踏 ま え 、役 場 が 一 体 と な っ て 行 政 機 構 を 稼 働 さ せ る こ と が 重 要 で あ り 、役 場 は 誰 の た め に あ る の か 、 職 員 は 何 の 目 的 で 仕 事 を す る の か 、と 言 っ た こ と を 常 に 心 に言い聞かせながら、新・行財政改革大綱に沿った取り組 - 29 - み を 実 施 す る と と も に 、民 間 活 力 の 更 な る 導 入 な ど の 強 化 を 図 り 、時 代 の 変 化 に 即 応 で き る 行 政 組 織 の 機 構 改 革 を 検 討してまいります。 ま た 、職 員 に つ い て は 、今 後 5 年 間 で 退 職 者 が 40 名 を 超 えることから、計画的な職員の確保はもとより、職場内外 研修への積極的な参加や職員提案制度の推進などによる 資 質 向 上 と 人 材 育 成 に 努 め 、職 員 の 政 策 形 成 能 力 の 向 上 を 目指してまいります。 以上、長期総合計画の6つの分野別、及びまち・ひと・ し ご と 創 生 総 合 戦 略 に お け る 、主 要 施 策 を 中 心 に 申 し 述 べ させていただき ました が、分野ごとの詳細につき ましては、 別冊の「当初予算案の主な項目」をご参照いただきた いと 思います。 そ れ で は 、 平 成 29 年 度 一 般 会 計 予 算 案 に つ い て ご 説 明 申し上げます。 本 年 度 の 予 算 総 額 は 78 億 8,223 万 7 千 円 で 、 前 年 度 当 初 予 算 比 で 6,824 万 3 千 円 、 0.9% 増 と な っ た も の で あ り ます。主な要因につきましては、仙南クリーンセンタ ー建 設負担金や介護保険特別会計繰出金などが減となりまし た が 、稗 田 前 集 会 所 整 備 事 業 や 公 共 下 水 道 事 業 特 別 会 計 繰 出金の増及び各種の扶助費などにおきまして増額となっ - 30 - ております。 歳入につきましては、町税では前年度当初予算比で 5,423 万 7 千 円 、 2.0% 増 の 28 億 3 万 1 千 円 を 計 上 し ま し た 。ま た 、地 方 消 費 税 交 付 金 で は 前 年 度 当 初 予 算 比 で 4,000 万 円 、9.5% 減 の 3 億 8,000 万 円 を 計 上 、地 方 交 付 税 に つ き ま し て は 、 前 年 度 当 初 予 算 比 で 2 億 156 万 円 、 12.4% 減 の 14 億 2,000 万 円 を 計 上 し ま し た 。町 債 で は 前 年 度 当 初 予 算 比 で 1 億 764 万 円 、 20% 増 の 6 億 4,560 万 円 と し ま し た 。 財源不足のための調整資金である財政調整基金からの繰 入 額 は 3 億 9,666 万 3 千 円 と 致 し た も の で あ り ま す 。 歳 出 に つ き ま し て は 、老 朽 化 し た 稗 田 前 集 会 所 整 備 費 や 民 間 保 育 所 建 設 の た め の 支 援 費 用 、 平 成 31 年 度 か ら の 第 6次長期総合計画及び国土利用計画の策定費用などを計 上 し て お り 、 平 成 29 年 度 に お き ま し て も 町 民 の 皆 様 の 安 心安全が実感できるよう各種事業を実施してまいります。 ま た 、国 民 健 康 保 険 特 別 会 計 を は じ め と す る 7 つ の 特 別 会 計 の 総 額 は 52 億 1,956 万 6 千 円 で 、 前 年 度 当 初 予 算 比 で 12.8% 減 と な っ て お り 、水 道 事 業 会 計 に お い て は 、経 常 的 支 出 で 前 年 度 当 初 予 算 比 3.4% 増 の 6 億 570 万 8 千 円 、 資 本 的 支 出 に つ い て は 前 年 度 当 初 予 算 比 65.6% 減 の 2 億 6,074 万 2 千 円 と な っ て お り ま す 。 - 31 - 以 上 、 平 成 29 年 度 に お け る 町 政 経 営 の 方 針 と 予 算 案 の 概要について、説明させていただきました。 最後になりますが、本町は県南地域の中心にあって、交 通・行政・医療・商業・教育・文化といった高い地域力を 生かすとともに、人と人、人と物、人と自然のかかわりに 着目しながら、なお一層、本町が果たすべき役割を着実に 実行してまいらなければなりません。今後ともこの町に 「 住 ん で 良 か っ た 」と 言 っ て い た だ け る よ う 施 策 の 充 実 と 展開を図りながら、 「 認 め 合 い 、支 え あ い 、活 か し あ う 、一 歩 先 行 く 元 気 な ま ち 」を つ く っ て ま い る 所 存 で あ り ま す の で、本年度も、引 き続き 議員各位並びに町民の皆様の ご理 解 と ご 協 力 を お 願 い 申 し 上 げ 、 平 成 29 年 度 の 施 政 方 針 と いたします。 - 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