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平 成 29 年 度
施 政 方 針
目
次
○ はじめに‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1
○ 基本認識‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
○ 基本政策と市政運営の視点‥‥・・・・・・・・‥‥‥4
○ 平成29年度の予算編成方針・・・・・・・・・・・・・・・・6
○ 平成29年度の主要施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
○ むすびに‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・・・・・・21
京都府京田辺市
1 はじめに
本日、ここに、平成29年第1回京田辺市議会定例会を招集いたし
ましたところ、議員各位には、何かとご多用のなか、ご参集いただき
厚くお礼申し上げます。
平成29年度の市政運営に臨むにあたり、私の考え方を述べさせて
いただきます。
私の3期目の任期も、折り返しを迎えることとなりました。
これまで、都市と自然とのバランスを第一に魅力あるまちづくりを
進めてまいりましたが、引き続き、
“四季の移ろいを感じて暮らす豊か
さ”を実感できるよう、政策理念である「未来のふるさと京田辺の創
造」の実現に向け、名実ともに美しく品格のあるまち、京都府南部の
拠点都市として、活気にあふれた輝くまちづくりに、自ら先頭に立っ
て取り組んでまいります。
とりわけ平成29年は、市制20周年という節目の年になることか
ら、これまで先人が築き上げてきた「ふるさと京田辺」の歩みを再確
認するとともに、未来の京田辺の姿を描きつつ、次代に誇りをもって
継承できるまちづくりに向けて、
「まちづくりプラン」の遂行を加速さ
せてまいります。
さらに、重点プロジェクトに掲げました施策について、市民の皆様
の目に、具体的に見える形で成果をお示ししてまいりたいと考えてお
ります。
そして、現地現場主義によって、市民の皆様の知恵とエネルギーを
結集した「参画」と「協働」を基本姿勢に、まちづくりを進めてまい
りますので、議員各位をはじめ、市民の皆様には、引き続き、ご支援
を賜りたいと存じます。
-1-
2 基本認識
いま、日本を取り巻く情勢をみますと、まずは、アメリカのトラン
プ新政権の政策が、経済や安全保障にどのような影響を及ぼすか注目
されています。
そうしたなかにおいても、テロや北朝鮮の核開発という世界平和を
脅かす課題や地球環境問題などに対し、国際社会の一員として、日本
がしっかりと役割を果たさなければならないと考えております。
一方、国内に目を向けますと、まずは、平成27年の国勢調査にお
いて初めて総人口が減少となったことから、地方創生のもと、国民一
人ひとりが、それぞれのステージで活躍できる社会を実現することで、
日本の発展につなげる必要があります。
そして、2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」に向
けて、今後ますますインバウンドの増加が見込まれ、その効果が関西
にも及ぶことが期待されるところです。
一方、毎年、異常気象や自然災害が発生していることから、命と財
産を守るため、被害を最小限に食い止めることに主眼を置いた災害対
策を強化する必要があると認識しております。
こうした情勢のなか、本市では、市制20周年を迎え、この節目の
年に新たな国土軸となる「新名神高速道路」の城陽・八幡間が開通し、
全国各地へのアクセスが一段と向上してまいります。
また、本市の学研区域で未整備となっている「南田辺西地区」につ
いて、京都府において、民間活力を導入した開発に向けた準備が始ま
ったところです。
さらには、
「北陸新幹線の延伸」についても、学研都市を経由する京
都南部ルートが有望視されるなど、まちづくりの発展要素が揃い、未
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来の京田辺へ大きく夢が膨らむところです。
また、第30回を迎える「全国小学生ハンドボール大会」をはじめ、
「ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ」や「お茶の京都」などの大
規模なイベントをしっかりとまちづくりに生かしてまいりたいと考え
ております。
一方、子育て世帯を中心に人口増加が続くことによる保育ニーズや
就学前教育の重要性が高まるなかで、輝く子どもの成長を願い、本市
ならではの取組みを充実強化しなければなりません。
以上、本市を取り巻く状況を認識し、喫緊の課題に対応しつつ、中
長期的な視点に立ったまちづくりを全職員が一丸となって進めてまい
りたいと考えております。
-3-
3 基本政策と市政運営の視点
日本全体、特に地方の人口が減少し、急速に少子高齢化が進行する
なか、各自治体においては知恵を絞りながら、地域の特性を生かした
まちづくりを模索し、懸命にまちの活性化に取り組んでいます。
本市においても、市民公募で選ばれた「便利でええやん!京田辺」
というキャッチフレーズが示すように、まちの魅力である交通利便性
を最大限に生かしながら、人口動向や超高齢社会を見据えた独自の取
組みを進めなければなりません。
そのため、私の政策マニフェストに連動した「まちづくりプラン」
に掲げる5つの重点プロジェクトを中心に、各種施策を着実に展開す
ることで、本市の目指す都市像「緑豊かで健康な文化田園都市」の実
現への歩みを加速してまいります。
まず、
「新名神高速道路」の整備インパクトなどを生かし、新たな財
源確保とまちの活性化を図るため、企業立地を促進する取組みと市中
部における中心市街地の魅力アップに向けた取組みを着実に進めてま
いります。
また、未来を拓き、次代を担う子どもたちをしっかりと育てるため
に、京田辺市の特性を生かしながら、これまでの枠にとらわれること
なく大胆な取組みを展開するため、市長直轄の組織として「輝くこど
も未来室」を設置することといたしました。
さらに、
「全国小学生ハンドボール大会」などのスポーツイベントや、
市制20周年の特別記念事業として開催する宇宙飛行士による講演会
などを通じ、京田辺の未来を拓く子どもたちの心豊かな人間形成に努
めてまいります。
一方、5つの重点プロジェクトを中心に各種施策を力強く進めるた
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め、平成28年度から取り組んでいる「新行政改革プラン」の全庁あ
げての推進に加え、新たな地方公会計制度の導入や公共施設等総合管
理計画に基づく施設の管理運営に取り組むことで、さらなる持続可能
な財政構造の構築に取り組んでまいります。
また、施策推進と市民サービス向上の担い手となる職員について、
引き続き、人材育成基本方針に基づき、高い倫理観と使命感、情熱を
持ち、失敗を恐れず積極的にチャレンジしていく意欲と行動力を育成
してまいります。
さらに、まちづくりの重要なパートナーである同志社大学や同志社
女子大学との連携をこれまで以上に強化することで、大学が持つ豊富
な人材や知的資源をまちづくりに生かしてまいります。
そのほか、
「市民満足度調査」を実施し、社会情勢の変化と市民ニー
ズに応じた施策が展開できているかを検証することで、市民の皆様の
声を反映した市政の推進に努めてまいります。
そして、第3次総合計画に次ぐ、まちづくりの新たなステージに向
けた計画の策定準備に取り組んでまいります。
以上のような視点をもって、重点プロジェクトを展開することで、
「まちづくりプラン」の推進を加速してまいります。
-5-
4 平成29年度の予算編成方針
平成29年度予算編成においては、市税収入等の伸びにより一般財
源が緩やかに増加しているものの、子育て支援や高齢者福祉などの行
政需要が拡大し、国の税財政制度改革の動きによっては市の財政が多
大な影響を受けることから、経営感覚を意識したまちづくりを推進す
るため、次の3つを基本方針といたしました。
(1)
「まちづくりプラン」の推進
平成28年度からスタートした「まちづくりプラン」をさらに加速
させるため、
「安全・安心」をはじめとした5つのキーワードごとの重
点プロジェクトを中心に、
「緑をテーマにした公園整備」
、
「生活利便性
の高い魅力あるコンパクトシティの形成」などのハード整備のほか、
「共助による地域防災力の強化」や「各種子育て支援サービスの充実」、
「郷土愛を育む歴史・文化の発信」などのソフト事業にも積極的に取
り組みます。
(2)
「新行政改革プラン」の推進
市財政は、人件費をはじめ、扶助費や経常的な物件費、特別会計へ
の繰出金の増加に伴って経常収支比率が悪化する傾向にあるなど厳し
い状況が続いており、
「新行政改革プラン」に掲げるプログラムの推進
が不可欠となります。
このことから、歳出全般の抑制など財政健全化に努めるとともに、
新規事業については「スクラップ アンド ビルド」を原則とし、事務
事業の統廃合や見直しなどにより必要な財源を確保します。
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(3)
「市制20周年」を契機としたさらなる飛躍
平成29年は、市制20周年となることから、これを契機に各種事
務事業を総点検し、市民の皆様にとってさらに住みよいまちとなるよ
う、職員一人ひとりが創意と工夫に努めるとともに、さらなる飛躍に
向けて記念式典や市民参加型のイベントなどを展開します。
以上3つの基本方針に沿って予算を編成した結果、平成29年度当
初予算につきましては、
一般会計が、241億3,000万円
7特別会計が、151億5,820万円
水道事業会計が、27億130万円
総計では、419億8,950万円となったところです。
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5 平成29年度の主要施策
予算編成方針に基づき、平成29年度に展開します主要施策につき
まして、まちづくりの「5つのキーワード」に沿って、順次、ご説明
申し上げます。
第 1 に、
「安全・安心」をキーワードとした取組みであります。
昨年は、台風10号をはじめ記録的な豪雨が相次ぎ、各地で甚大な
被害が発生したことに加え、熊本や鳥取県中部での大地震など、大き
な自然災害が続きました。
私を含め職員だれもが、常日頃からの自然災害に対する備えの重要
性を改めて認識したところであり、このほど、
「大規模災害時職員対応
行動計画・タイムライン」を策定し、災害発生直後から2週間に及ぶ
各部署別の災害時の応急・復旧業務と日常業務への対応を時系列に整
理し、全職員に周知徹底を図ったところです。
また、これまで取り組んできた都市基盤施設の耐震化や共助の拠点
となる避難所の充実、運営強化を一層進めるなど、さらなる防災・減
災対策に取り組むことで、
「誰もが安全で安心できるまちづくり」を着
実に進めてまいります。
まず、大規模災害時における被災地の状況をみると、各地からの援
助部隊や支援物資の受入れをはじめ、復旧・復興に向けた各種活動を
行う大規模な拠点を確保しておくことが必要であります。
このことから、迅速かつ効率的な災害復興活動によって市民の命と
財産を守るため、市中央部に位置し、京奈和自動車道や国道307号
という緊急輸送道路にも接した田辺西インターチェンジ西側において、
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備蓄機能を併せ持つ「防災広場」の整備を進めてまいります。
次に、避難所の運営強化では、「避難所運営マニュアル」に基づき、
地域の実情を確認するための避難所運営訓練を通して「個別運営マニ
ュアル」の策定に順次取り組んでまいりました。平成29年度は、府
立田辺高等学校と草内小学校において、地域の住民が中心となって訓
練を実施するとともに、大住中学校におけるマニュアル策定に取り組
んでまいります。
また、水害や土砂災害の発生に備え、市民が迷わず安全に避難でき
るよう、地域の住民との協働により警戒区域や避難場所、避難ルート
などを記載した「地域版防災マップ」の作成に引き続き取り組んでま
いります。
さらに、国による浸水想定区域の見直しに合わせ、
「洪水ハザードマ
ップ」を改定して市内全戸に配布することで、災害への十分な備えと
防災意識の向上に取り組んでまいります。
次に、災害に強い都市づくりでは、改定した「京田辺市建築物耐震
改修促進計画」に基づき、計画的に市内建築物の耐震化を促進すると
ともに、耐震改修が困難な住宅における命を守る手段として、新たに
「耐震シェルター」の設置に対し支援してまいります。
また、上下水道施設や橋梁など、市民生活に不可欠なインフラ施設
についても耐震化と長寿命化を進めるほか、大規模な地震が発生した
場合でも消防水利が確保できるよう、耐震性防火水槽の計画的な設置
を進めてまいります。
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次に、消防体制の充実強化では、新たに消防情報の迅速かつ的確な
把握と高度な活用に対応した消防指令システムを導入するほか、北部
分署に配備している高規格救急自動車を更新するなど、常備消防力の
強化を図ってまいります。
また、地域防災の要となる消防団についても積載車と小型動力ポン
プの更新を行うなど、地域総合防災力の強化に取り組んでまいります。
次に、地域防犯対策の推進では、駅周辺において計画的に防犯カメ
ラの設置を進めているところであり、平成29年度は大住駅周辺に設
置し、一層の街頭犯罪の抑止に努めてまいります。
次に、交通安全対策の推進では、子どもや高齢者の交通事故防止の
ため、関係機関と連携して交通安全への意識啓発と環境整備を進めて
いるところであり、平成29年度は薪区と健康村自治会内の通学路に
おいて、啓発看板の設置と路面標示等の交通安全施設の整備を行い、
「ゾーン 30」の設定に取り組んでまいります。
次に、消費生活における安全の確保では、後を絶たない振り込め詐
欺などの消費者被害を未然に防ぐため、市民への啓発と、消費生活セ
ンターの周知を図ることで、安全で安心な生活が送れるよう取り組ん
でまいります。
次に、人権尊重の取組みでは、同和問題、女性、子ども、高齢者、
障がいのある人をはじめとした様々な人権問題について、市民一人ひ
とりが課題として認識し、理解を深めることにより差別のない明るい
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社会を築くため、引き続き、関係機関と連携して人権教育・啓発の推
進と相談体制の充実に取り組んでまいります。
第2は、
「緑」をキーワードとした取組みであります。
本市が住みやすいまちとして評価を受ける主な理由に、都市と自然
との調和を大切にしながら、緑あふれる自然環境を守り育てるまちづ
くりを進めてきたことが挙げられます。
これからも、市民が安らぎ、憩える空間を創出するとともに、豊か
な自然を実感してもらえるよう「緑に包まれた環境にやさしいまちづ
くり」を進めてまいります。
まず、水と緑のネットワークづくりでは、市民が散策やウォーキン
グを楽しみながら健康づくりができる「水辺の散策路」の整備を計画
的に進めているところであり、平成29年度は同志社大学付近の普賢
寺川沿いで遊歩道の整備に取り組んでまいります。
また、それぞれの散策ルートに案内標識等を設置するほか、松井ケ
丘小学校から北部住民センターを結ぶ遊歩道整備に向けて用地の確保
を進めてまいります。
次に、京都府農業総合研究所の跡地を活用した公園整備では、子ど
もから高齢者、障がいのある人が集い、交流や農作業等の体験ができ
る拠点整備に向けて取組みを進めてまいります。
次に、地球温暖化防止では、家庭のエコ活動を支援するなどの対策
を進めるとともに、引き続き、温室効果ガスの排出削減に向けて、地
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球温暖化対策の総合的な推進を図る必要があることから、
「京田辺市地
球温暖化対策実行計画」の改定に取り組んでまいります。
また、ごみの分別区分を見直したことで、資源リサイクル率の向上や
ごみの減量化が図られたところでありますが、市民の自主的な取組み
との連携強化を図るなど、一層のごみ減量化に取り組んでまいります。
次に、甘南備園のごみ焼却施設建替えでは、一部事務組合「枚方京
田辺環境施設組合」において、環境影響評価に向けた手続が進められ
ているところでありますが、本市においては、敷地造成の実施設計等
に取り組んでまいります。
第3は、
「健康」をキーワードとした取組みであります。
子育てをめぐる環境が厳しさを増すなか、子育てへの負担感の軽減
を図るため、これまで子育て支援に重点をおいたまちづくりを進めて
まいりましたが、引き続き、子どもを安心して生み育てられるととも
に、子どもがいきいきと輝く環境づくりに取り組んでまいります。
また、市民の主体的な健康づくりを支援し、地域における絆の創出や
高齢者の生きがいづくり、障がいのある人の自立支援に取り組むこと
で、
「誰にもやさしい健やかで幸せなまちづくり」を進めてまいります。
まず、子育て支援では、訪問事業の拡充によって、産後のうつ病に
対する寄り添い支援を充実するなど、より一層切れ目のない支援を行
うとともに、妊娠期から子育てが楽しくできるよう各種情報を盛り込
んだ「子育てガイドブック」を作成してまいります。
さらに、子育て世帯の経済的負担を軽くするため保育料軽減の対象
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を拡充するなど、
「京田辺市子ども・子育て支援事業計画」を推進して
まいります。
また、増え続ける保育ニーズに対応するため、河原保育所の隣接地
に仮設園舎を増設するとともに、就学前の子どもの教育への対応と合
わせて、幼保連携の強化や計画的な受入れ体制の整備などに取り組ん
でまいります。
次に、留守家庭児童会では、4月1日から開設することで、保育の
必要な家庭、特に新1年生が切れ目なく小学校生活に移行できる保育
環境の充実に努めてまいります。
次に、健康づくりでは、中間見直しを行いました「京田辺市健康増
進計画・食育推進計画」に基づき、健康づくりを総合的かつ計画的に
推進してまいります。
特に、歩く健康づくりを進めるため、公共施設等において、健康へ
の道しるべとなる歩数や距離などを表示し、日常生活での健康意識の
啓発に努めてまいります。
また、16歳から29歳までの市民のうち、学校や職場で健診を受
ける機会がない方を対象に新たに健診を実施することで、すべてのラ
イフステージにおいて切れ目なく健康管理ができる機会を確保してま
いります。
次に、高齢者福祉では、高齢者が住み慣れた地域で支え合い、心豊
かに生きがいを持ち、安全で快適に暮らすことができる地域づくりを
推進するため、
「京田辺市高齢者保健福祉計画・第7期介護保険事業計
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画」の策定に取り組んでまいります。
また、高齢者の交流や健康づくりの拠点として整備した「いきいき
サポートセンター」の充実を図るほか、区・自治会など地域が取り組
む高齢者の身近な居場所づくりに支援を行うなど、高齢者を地域全体
で支える仕組みづくりを進めてまいります。
次に、障がい者福祉では、障がいのあるなしにかかわらず、
「すべて
の人が安心して、自分らしく暮らしていけるまち」を目指し、障害福
祉サービスの確保や体制づくりに関する実施計画として「第5期京田
辺市障害福祉計画」の策定に取り組んでまいります。
また、相談支援の中核的な役割を担う「基幹相談支援センター」を
設置することで、相談支援体制の充実を図ってまいります。
次に、地域福祉では、
「お互いさんの心と絆ではぐくむ心豊かなまち」
を目指して策定した「第3期京田辺市地域福祉計画」に基づき、各施
策を推進してまいります。
特に、地域福祉に関わる多様な関係機関との連携において、中核的
な役割を担う「絆ネット コーディネーター」により、それぞれ個別に
展開されている地域福祉活動のネットワーク化を推進し、共助による
地域福祉の向上を図ってまいります。
また、生活困窮者の自立促進として、困窮世帯の中学生を対象に学
習支援事業を実施してまいりましたが、小学5・6年生にも対象を拡
大することで、幅広い子どもの学力と進学意欲の向上に努めてまいり
ます。
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次に、男女共同参画では、
「第2次京田辺市男女共同参画計画」に基
づき、男女がともに輝いていくことができる地域社会の構築やワー
ク・ライフ・バランスの推進に向けて、引き続き、意識啓発のほか、
各種講座や相談事業を実施してまいります。
第4は、
「文化・教育」をキーワードとした取組みであります。
未来の京田辺を担う子どもを育むため、特色ある学校教育を推進す
るとともに、学習環境や教育体制の充実に取り組んでまいります。
また、これまで豊かな歴史や風土のなかで受け継がれ、市民の多様
な活動を通じて育まれてきた本市の文化を未来へつなぐため、
「文化の
創造と誇りあるまちづくり」を進めてまいります。
まず、学校教育では、平成26年度から取り組んでまいりました「子
ども・学校応援プロジェクト モデル校事業」の成果と課題を整理し、
市内各校での実践へと拡げていくとともに、さらなる児童・生徒の学
力向上と多様な教育的課題の解決に向け、教育委員会と小・中学校が
連携して、新たな研究事業に取り組んでまいります。
また、市内の歴史研究団体との連携により、小学校における郷土史
の授業等を通じて、京田辺への愛着と誇りを育む教育の充実を図って
まいります。
さらに、就学前の子どもの小学校への円滑な移行を行うため、5歳
児を対象とした市独自のカリキュラムを作成するほか、保育ニーズが
増加している状況を踏まえ、幼保の連携を強化しながら、本市の特色
ある就学前教育体制のさらなる充実・発展を図ってまいります。
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次に、教育環境の整備では、平成26年度から実施してきた「三山
木小学校 校舎増改築工事」の最終工事に取り組むとともに、災害時の
避難所に指定している田辺中学校体育館について、老朽化が進んでい
ることから改修に取り組んでまいります。
また、中学校昼食につきましては、
「京田辺市中学校昼食等検討委員
会」において、現行のデリバリー方式による「選択式注文弁当事業」
を検証するとともに、アンケート調査による生徒・保護者の意見等を
踏まえ、様々な観点から、より良い昼食のあり方について検討を進め
てまいります。
次に、文化振興では、市民から優れた芸術作品を募集して「京田辺
市展」を開催し、才能ある芸術家の発掘と市民が京田辺の文化に接す
る機会づくりに取り組むとともに、「文化コーディネーター養成講座」
を開講して、文化イベントの企画立案を行うなど、文化活動を担う人
材の育成にも努めてまいります。
また、大学や市内の歴史研究団体と連携して、歴史的資料の収集保
存や調査研究を行うなど、市史の編さんに着手することで、京田辺の
歴史文化の継承に取り組んでまいります。
次に、生涯学習では、市民が生涯を通じて学べる機会の充実に向け、
多様なニーズに対応した各種講座を開設するほか、これまでから多く
の方に受講いただいている「京たなべ・同志社ヒューマンカレッジ」
については、大学のあるまちという特色を生かした学びの場づくりと
して引き続き開講してまいります。
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次に、スポーツ振興では、毎年開催している「全国小学生ハンドボ
ール大会」が30回という節目を迎えることから、子どもたちの交流
と友情を深めることはもちろんのこと、大会を盛り上げる工夫と魅力
ある情報発信を行うことで、記念大会にふさわしい大会となるよう取
り組んでまいります。
また、
「ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ」については、昨年の
初開催以降、地方創生交付金を活用しながら地域の活性化や大会の魅
力アップに向けた取組みを進めておりますが、京都府が進める「京都
やましろ茶いくるライン」とも連携することで、サイクルスポーツの
魅力発信と市民への普及を図ってまいります。
このほか、花見山スケートパークにおいて、初心者から上級者まで
が楽しめるスケートボード大会を開催するなど、市民だれもがそれぞ
れのライフステージごとに、多様なスポーツに親しめるまちづくりに
取り組んでまいります。
第5は、
「田園都市」をキーワードとした取組みであります。
人口動向や超高齢社会に備えるため、市中部で公共サービスや商業
施設が集積した新たな市街地を整備し、まちの利便性を一層高めると
ともに、バリアフリー社会の実現に向けてハード・ソフト両面で施策
の展開を図ることで、だれもが便利に暮らせる「自然と調和した活力
あるまちづくり」を進めてまいります。
まず、効率的で機能的なコンパクトシティ形成に向けて計画的な土
地利用を進めるため、その方針となる「京田辺市立地適正化計画」を
策定し、中心市街地のさらなる魅力アップに向けた整備を進めるとと
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もに、地域拠点を結ぶ公共交通ネットワークとなるバス交通について、
利便性の向上と利用促進に取り組んでまいります。
また、中心市街地への交通アクセスの向上と合わせて、
「新名神高速
道路」の開通による広域交通の利便性を生かした企業立地拡大の可能
性など、「都市計画道路 大住草内線」の整備がもたらす効果について
検討してまいります。
次に、市街地整備では、京都府田辺総合庁舎北側における行政サー
ビスや文化活動に利用できる新たな複合型公共施設と商業系施設を核
とした新市街地の整備に向けて、地権者の皆様と意思形成を図るなか
で、土地利用の全体構想や事業手法など、実現化に向けた取組みを着
実に進めてまいります。
新田辺駅の東側地区においても、駅周辺にふさわしい都市機能を備
えた、賑わいと魅力ある市街地の再整備に向け、事業区域や整備手法
など、地域の皆様と実現化に向けた取組みを進めてまいります。
また、けいはんな学研都市では、研究開発型施設の立地が進んでい
ることから、本市域で未整備となっている「南田辺東・西地区」の早
期事業化に向けて、京都府と連携して取り組んでまいります。
次に、排水路整備では、興戸地内の排水困難地の解消を図るため、
近鉄線を横断する排水路の改修に向けた調査設計に取り組み、近年多
発する局地的な大雨に対する市民の不安解消と浸水被害の防止に取り
組んでまいります。
次に、まちの活力創出のために重要な要素となる産業振興では、
「京
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田辺市産業振興ビジョン」に基づき、農業、商業、工業、観光、それ
ぞれの分野ごとに戦略的に施策を展開してまいります。
まず、農業振興では、特産品である京田辺玉露、京都田辺茄子、え
びいもの産地維持に向けて、生産者や農業団体の育成と販路開拓に支
援してまいります。
農業基盤整備につきましても、農地が持つ多面的機能の利用に向け
た地域の共同活動に助成を行うほか、農作業の効率化や生産性の向上
を図るため、東地内において、野菜作りなどにも対応できるよう農地
の乾田化工事を実施するなど、農業の生産環境の整備に取り組んでま
いります。
次に、商工業振興では、商店街の活力を生み出すイベント開催や、
高齢者等の買い物環境の改善に向けた店舗のバリアフリー化を支援す
ることで、賑わいのあるだれにもやさしい買い物環境づくりに取り組
んでまいります。
また、市内の企業間連携や企業の雇用確保を支援する取組みとして、
「産業情報総合サイト」の機能充実を行うとともに、中小企業の支援を
行う「中小企業売込み隊」の活動を総合的に強化することで、企業が
快適に事業活動できる環境整備と支援体制の充実を図ってまいります。
次に、新たな産業創出の取組みでは、
「新名神高速道路」の開通イン
パクトを企業立地の促進に生かせるよう、その受け皿となる「大住工
業用地拡大事業」に対して引き続き支援してまいります。
また、大学発起業家の育成に向けて、
「D-egg」の入居者に対し
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ても引き続き支援を行ってまいります。
次に、観光振興では、京都府南部地域で開催される「お茶の京都博」
の様々なイベントを活用して観光客を呼び込むとともに、京田辺玉
露・てん茶のPRと消費の拡大に取り組んでまいります。
また、地方創生の取組みとして設立された「一般社団法人 お茶の京
都振興社」と連携し、広域的な観光地域づくりの推進と交流人口の拡
大を図ってまいります。
さらに、泉佐野市との間で締結しました「特産品相互取扱協定」に
基づき、関西国際空港周辺において、本市の魅力発信と特産品のPR・
販売に取り組んでまいります。
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6 むすびに
以上、5つのキーワードに基づき、平成29年度に実施する施策に
ついて、私の考えを述べさせていただきました。
先日、市民の方から「自然や歴史に恵まれ、そして京都、大阪、奈
良という大都市にも近いわがまち京田辺が大好き」という新聞投稿が
あったほか、大手民間会社によるJR学研都市線の住みやすい駅アン
ケート調査で、京橋駅に次いで、京田辺駅などの市内の駅が2位から
4位を占める結果となりました。
このような高い評価をいただけたのは、自然との調和を大切にしな
がら、まちづくりの早い段階から、市の北部、中部、南部の拠点駅を
中心にコンパクトで便利なまちづくりを進めてきた成果であり、市政
をあずかる身として大変心強く感じております。
そして、市制20周年という節目の年に、
「新名神高速道路」の開通
をはじめ、本市の輝く未来につながる発展要素が揃ってまいります。
これらの要素と主要施策をうまくリンクさせ、効果を最大限引き出
すことで京田辺をさらに成熟させ、引き続き、だれもが「ずっと住み
続けたい」と思えるまち、そして京都府南部をリードするまちづくり
に取り組んでまいります。
市議会をはじめ、行政委員会や関係諸団体、さらには市民の皆様の
ご支援を賜りますようお願い申し上げまして、平成29年度の施政方
針といたします。
平成29年2月21日
京田辺市長
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石 井
明 三