米国の自動車耐久品質調査、ブランド別ランキングではレクサスと

J.D. パワー報道資料:
米国の自動車耐久品質調査、ブランド別ランキングではレクサスとポルシェが同率1位
一方で、優れた長期品質はラグジュリーブランドのみが提供しているわけではないことが明らかに
セグメント別ランキングでは、トヨタ自動車が 10 モデル、
ゼネラルモーターズが4モデルでトップ
※本報道資料は、日本時間2月 23 日午前0時に米国で発表された資料を翻訳したものです
米国カリフォルニア州コスタメサ:2017 年2月 22 日-J.D. パワーが本日発表した 2017 年米国自動車耐久
品質調査 SM(VDS)で、ブランド別ランキングではレクサスとポルシェが同率1位になった一方で、多くの量
産車のユーザーも優れた長期品質を経験していることが明らかになった。
当調査で、最も良く売れている 2014 年型車 10 モデルの平均不具合指摘件数は 134PP100 で、業界平均の
156PP100 を大幅に下回ることが分かった。長年にわたってベストセラーであるフォード・F-150 とトヨタ・
カムリもセグメント別ランキングの該当セグメントでトップとなった。
「自動車購入者は、耐久性に関して評判の悪いモデルをますます避けるようになっているため、自動車メー
カーは、特に売り上げが好調なモデルについて品質に手を抜くことは許されない」と、J.D. パワーのグロー
バル・オートモーティブ部門バイス・プレジデントのデヴィッド・サージェントは述べている。「多くの高
価な車両やニッチモデルの品質が優れている一方で、実際にはほとんどの消費者が量産の主流セグメントで
車両を検討している。消費者にとって良い点は、耐久性に優れた車両を購入するのに大金を費やす必要がな
いことである。」
優れた長期品質は、購買意思決定やブランドロイヤルティに影響を与える他に、車両の残存価値を高める重
要な要因となることが分かった。例えば、J.D. パワーでは、当調査でノンプレミアム系ブランドの中でトッ
プとなったトヨタの残存価値は、平均的なブランドに比べて1台当たり$750 を超えると推定している。これ
は、2014 年型車のみで考えた場合に$13 億ドル超の利益に換算される。
「リースと長期ローンが最高水準に達している自動車産業の現在の環境では、より高い残存価値を示すこと
によって、自動車メーカーは購入者に対する訴求力を高めることができる。」と、J.D. パワーの vehicle
analysis and analytics 部門バイス・プレジデントのジョナサン・バンクスは述べている。「これは、高い
市場シェアや利益率を上昇させる要因といえる。」
トップとなったブランドおよびモデル
ブランド別ランキングでは、レクサスとポルシェが同率 1 位となり、不具合指摘件数は 110PP100 だった。レ
クサスは6年連続で第1位となった。
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J.D. パワー
第3位はトヨタ(123PP100)で、2016 年の4位から順位を上げた。
第4位はビュイック(126PP100)、第5位はメルセデス・ベンツ(131PP100)だった。
当調査の対象となったブランドの中で最も改善したのはヒュンダイ(133PP100)で、不具合指摘件
数は 2016 年から 25PP100 減少した。ヒュンダイは第6位に入り(2016 年は第 19 位)、ヒュンダイ
として VDS ではこれまでで最も高い順位となった。
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その他に改善が目立ったブランドはダッジとフォードで、いずれも 2016 年から 21PP100 の改善、
ランドローバーは 20PP100 の改善となった。
セグメント別ランキングでは、トヨタ自動車が 18 セグメント中 10 セグメントでアワードを受賞し、これま
で一企業が受賞したアワード数では最高となった。トヨタ自動車でトップに入ったモデルは、レクサス ES、
レクサス GS、レクサス RX、トヨタ・アバロン、トヨタ・カムリ、トヨタ・FJ クルーザー、トヨタ・プリウ
ス、トヨタ・プリウス v、トヨタ・シエナ、トヨタ・ヴェンザである。トヨタ・カムリの不具合指摘件数は
全ブランド中、最も低かった。
ゼネラルモーターズは4つのセグメントでアワードを受賞した。トップに入ったモデルは、シボレー・カマ
ロ、シボレー・ソニック、シボレー・シルバラード HD、シボレー・タホだった。
その他に、フォード・F-150、ホンダ・リッジライン、メルセデス・ベンツ・GLK クラス、フォルクスワ
ーゲン・ティグアンがセグメント別アワードを受賞した。
主な調査結果
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テクノロジー関連の不具合の増加は、2年連続で耐久性の悪化を招いている。今年の業界平均は
156PP100 で、昨年から 4PP100 増加した。
オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN)カテ
ゴリーは引き続き最も不具合の多い領域となっており、報告された不具合指摘件数全体の 22%を占
めている。この割合は昨年の 20%から増加している。
最も不具合指摘件数が多かったのは、3年連続で、Bluetooth 対応/接続性と、内蔵音声認識シス
テムによる音声の誤認識だった。
今年、最も不具合指摘の多い 10 項目に新たに加わったのはバッテリーの故障だった。実際に今年、
バッテリー故障の不具合を報告するユーザーが 2016 年に比べて 44%多かった。バッテリーは、3年
の車両所有期間の間に、通常の消耗以外で最も頻繁に交換されている部品である。今年は 6.1%がバ
ッテリーを交換したと回答しており、2016 年から 1.3%増加した。
2017 年米国自動車耐久品質調査は、2014 年型車を購入してから3年が経過したユーザー35,186 人から回答
を得た。調査は、2016 年 10 月から 12 月にかけて実施された。
今年で 28 回目となる本調査は、2014 年型車を購入したユーザーを対象に、177 の項目にわたって直近1年間
の不具合経験を聴取しており、それらの項目は8つのカテゴリーに分かれている。自動車の耐久品質は、100
台当たりの不具合指摘件数(PP100)として算出され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。
当調査についての詳細は、J.D. パワーが実施するその他の自動車関連調査と同様に、
www.jdpower.com/dependability に掲載している。
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべて J.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したもの
です。
<J.D. パワーについて>
J.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州コスタメサ)は、顧客満足に関するインサイト並びにパフォーマ
ンス改善のためのソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。毎年、
世界中で数百万人にのぼる消費者やビジネス・ユーザーを対象に、品質や顧客満足に関する調査を実施して
いる。北米、南米、ヨーロッパとアジアに計 17 の拠点を有する。アジア・パシフィックではシンガポール、
北京、上海、バンコク、マレーシアに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、
マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムで調査を行っている。詳しくは当社ウェブ
サイト http://japan.jdpower.com まで。
J.D. パワー
<当調査に関するお問合わせ先>
(株)J.D. パワー アジア・パシフィック コーポレート コミュニケーション
住 所: 東京都港区虎ノ門 5-1-5 メトロシティ神谷町(〒105-0001)
電 話: 03-4550-8060
FAX: 03-4550-8152
e-mail: [email protected]
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィック本資料に掲載されている情報および結果を広告または
販促活動に転用することを禁止します。
J.D. パワー
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2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)
ブランド別ランキング
100台当たりの不具合指摘件数(PP100)
レクサス
ポルシェ
トヨタ
ビュイック
メルセデス・ベンツ
ヒュンダイ
BMW
シボレー
ホンダ
ジャガー
起亜
リンカーン
ミニ
GMC
キャデラック
アウディ
ボルボ
業界平均
クライスラー
スバル
フォルクスワーゲン
マツダ
アキュラ
日産
ランドローバー
三菱
フォード
ラム
ダッジ
インフィニティ
ジープ
フィアット
110
110
123
126
131
133
139
142
143
144
148
150
150
151
152
153
154
156
159
164
164
166
167
170
178
182
183
183
187
203
209
298
注)スマートは少数サンプルのためランキングには含まれていません。
出典:J.D. パワー2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)
本報道用資料に使用されている図表およびグラフを引用する際には、必ず、調査レポート発行者および出典(J.D. パワー
2017年米国自動車耐久品質調査SM)を明記してください。ランキングは数値スコアに基づいており、必ずしも統計上の優位
性に基づくものではありません。J.D. パワーから事前に書面による明示的同意を得ない限り、本報道用資料またはJ.D. パ
ワーの調査結果から得た情報を広告または販促活動に使用することを禁じます。
J.D. パワー
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2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)
セグメント別ランキング トップ3モデル
乗用車セグメント
スモール*
ミッドサイズ
第1位:シボレー ソニック
日産 ヴァーサ
第1位:トヨタ カムリ
シボレー マリブ(同率)
ヒュンダイ ソナタ(同率)
コンパクト
第1位:トヨタ プリウス
ビュイック ベラーノ(同率)
ホンダ シビック(同率)
ミッドサイズ・スポーティー*
コンパクト・プレミアム
ミッドサイズ・プレミアム
第1位:レクサスES
メルセデス・ベンツCクラス
アキュラILX
第1位:レクサスGS
メルセデス・ベンツEクラス
アウディA7
第1位:シボレー カマロ
フォード マスタング
ラージ
第1位:トヨタ アバロン
ビュイック ラクロス
起亜 カデンツァ
* セグメント平均を上回るモデルが受賞モデル以外にないカテゴリー。
注)受賞対象カテゴリーとしたのは、モデルが3モデル以上あり、受賞対象カテゴリー内における市場での売り上げの80%を構成するカテゴ
リーのみ。「コンパクト・プレミアム・スポーティー」、「コンパクト・スポーティー」、「ミッドサイズ・プレミアム・スポーティー」、「ラージ・プレミア
ム」、「ラージ・プレミアム・SUV」はこれらの基準を満たしていなかったため、受賞対象カテゴリーとしなかった。
調査結果の詳細は、
www.jdpower.com/dependabilityをご参照ください。
出典:J.D. パワー2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)
本報道用資料に使用されている図表およびグラフを引用する際には、必ず、調査レポート発行者および出典(J.D. パワー
2017年米国自動車耐久品質調査SM)を明記してください。ランキングは数値スコアに基づいており、必ずしも統計上の優位
性に基づくものではありません。J.D. パワーから事前に書面による明示的同意を得ない限り、本報道用資料またはJ.D. パ
ワーの調査結果から得た情報を広告または販促活動に使用することを禁じます。
J.D. パワー
J.D. パワー
2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)
セグメント別ランキング トップ3モデル
SUV/MPV/バン/ピックアップセグメント
スモールSUV
ミッドサイズ・プレミアムSUV
第1位:フォルクスワーゲン ティグアン
ビュイック アンコール
ヒュンダイ ツーソン
第1位:レクサスRX
レクサスGX
ポルシェ カイエン
コンパクトMPV*
ミニバン
第1位:トヨタ プリウスV
起亜 ソウル
第1位:トヨタ シエナ
クライスラー タウン&カントリー
ダッジ グランドキャラバン
コンパクトSUV
第1位:トヨタ FJクルーザー
シボレー エクイノックス
GMC テレイン
コンパクト・プレミアムSUV
第1位:メルセデス・ベンツGLKクラス
アキュラRDX
ボルボXC60
ラージSUV*
第1位:シボレー タホ
GMC ユーコン
ラージ・ライトデューティ―・ピックアップ
ミッドサイズ・ピックアップ*
第1位:フォードF-150
トヨタ タンドラ
シボレー シルバラード(同率)
ラム1500(同率)
第1位:ホンダ リッジライン
日産 フロンティア
ラージ・ヘビーデューティー・ピックアップ
ミッドサイズSUV
第1位:シボレー シルバラードHD
GMC シエラHD
フォード スーパーデューティー
第1位:トヨタ ヴェンザ
フォード エッジ(同率)
ホンダ パイロット(同率)
* セグメント平均を上回るモデルが受賞モデル以外にないカテゴリー。
注)受賞対象カテゴリーとしたのは、モデルが3モデル以上あり、受賞対象カテゴリー内における市場での売り上げの80%を構成するカテゴ
リーのみ。「コンパクト・プレミアム・スポーティー」、「コンパクト・スポーティー」、「ミッドサイズ・プレミアム・スポーティー」、「ラージ・プレミア
ム」、「ラージ・プレミアムSUV」はこれらの基準を満たしていなかったため、受賞対象カテゴリーとしなかった。
調査結果の詳細は、
www.jdpower.com/dependability をご参照ください。
出典:J.D. パワー2017年米国自動車耐久品質調査SM(VDS)
本報道用資料に使用されている図表およびグラフを引用する際には、必ず、調査レポート発行者および出典(J.D. パワー
2017年米国自動車耐久品質調査SM)を明記してください。ランキングは数値スコアに基づいており、必ずしも統計上の優位
性に基づくものではありません。J.D. パワーから事前に書面による明示的同意を得ない限り、本報道用資料またはJ.D. パ
ワーの調査結果から得た情報を広告または販促活動に使用することを禁じます。
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