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鹿児島大学共同獣医学部
附 属 動 物 病 院 主 催 KUVTH セ ミ ナ ー
獣医師の皆さま
いつもお世話になっております。
鹿児島大学共同獣医学部附属動物病院では獣医師向けの臨床セミナーを
開催します。セミナーの内容は開業獣医師の先生方を対象としております。
気軽に参加ください。より多くの先生のご参加をお願いいたします。
通 常 、セ ミ ナ ー は 2 カ 月 に 1 回 の ペ ー ス で 第 4 金 曜 日 の 夜 8 時 か ら 2 時 間
程 度 の 実 施 で す が 、 今 回 は 2/22( 水 ) と 、 特 別 な 日 程 と な っ て お り ま す 。 教
員のローテーションによる教育セミナーですが、参加者で検討したい症例な
どがありましたら事前にご連絡いただくか、当日ご持参ください。事前連絡
はメールのタイトルに「セミナーでの症例検討希望」とご記載して、
[email protected] (齋 藤 )宛 に お 願 い し ま す 。ま た 、セ ミ ナ ー 情 報 は 獣 医
学 部 の ホ ー ム ペ ー ジ ( http://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/index.html) の セ ミ ナ
ー・研究会でも見ることができます。
日 時 : 平 成 29 年 2 月 22 日 ( 水 ): 20 時 セ ミ ナ ー 開 始
場 所 : 鹿 児 島 大 学 農 学 部 ・ 共 同 獣 医 学 部 101 号 教 室
参加費:無料
※ 鹿 児 島 大 学 農 学 部 前 の 正 門 か ら 車 で お 入 り く だ さ い 。 101 号 教 室 の 場 所 が ご 不 明
な先生には正門でお知らせいたします。
2 月 の セ ミ ナ ー は 第 112 回 目 で す 。 腫 瘍 科 の 山 崎 裕 毅 先 生 で す 。
犬猫における抗がん治療の最新動向
山崎裕毅
鹿児島大学附属動物病院特任助教
犬猫の日常診療の中で、悪性腫瘍は多く遭遇します。その治療法は日々進歩しています。
悪性腫瘍の特徴として、無秩序な細胞増殖や転移・浸潤などがありますが、これらに関与
する分子メカニズムのひとつであるチロシンキナーゼ受容体(RTKs:Receptor Tyrosine
Kinases)に着目した治療薬が使用されてきています。RTKs は細胞外領域における成長因子
受容体で、細胞外から細胞内への増殖シグナルの伝達を担うことで生存機能を調整してい
ますが、多くの腫瘍細胞では RTKs が高発現していることがわかっています。人医療では
RTKs を阻害する分子標的治療薬が数多く存在し、臨床応用されていますが、獣医療におい
ては小動物に承認された RTKs 阻害剤は限定的であり、イマチニブ(商品名:グリベックま
たはビーナット)、トセラニブ(パラディア)およびマシチニブ(マシベット)が挙げられ
ます。今回は、実際に犬猫の診療で使用される抗がん治療について、最新の論文と共にご
紹介したいと思います。
鹿児島大学共同獣医学部附属動物病院
専任教員一同