プリエレアイデアコンテスト2016 作品賞 Heart Medical Care JAPEC医療・健康SWG 課題 病気になった幼児や高齢者では健康状態の変化を早期に 把握するため、心拍・呼吸を数日間・常時データ収集が 必要な場合がある。 1. 急な病気などで、簡便に心拍や呼吸の乱れ体温等を数日常時モニターしたい 2. 一般的な体温計では、病人本人や付添人による定時計測しかできない 3. 子供の急な発熱・風邪など、また寝た きり病人など、「心拍・呼吸」体温等の連続 モニターが必要な医療管理に適 用できる簡易装置がない 4. 一般に体表に貼り付けて使用する「心拍・呼吸」体温等の計測センサー等は、他人 との供用を嫌われることが多 く、安価・簡便な「使い捨て型」の要望が多いと考えら れる 提案 塗布型で伸縮性導電性ペーストを考え、樹脂シート等に塗付して70℃程度で硬後、伸縮 に「抵抗変化型セサー」として応答することを提案します。これによって「使い捨て」が可能 で、汗やその他の汚れによる衛生的な忌避感を持たなくて良くなります。 従来のPZT型加速度センサー等は、高価で鉛を含む為、人体表面に接触する部品として 使用できない。炭素系材料を主体にした「塗布型・伸縮性導電性ペースト」であれば、簡 便な印刷法で製作可能です。センサー信号の処理回路を工夫することによって、心拍 (数Hzの変化)・呼吸(3~6秒の変化)・体温(炭素系導電ペーストのPTC特性を用いる)を 計測可能である。簡単な印刷でセンサーを作成できる。 ・計測部や無線伝送系等は、恒久的な電子回路で構成し、センサー部とは簡単なコネクタ 構造 で接続可能とする。電源は、当面、薄型リチューム電池CR2032等を使用。 ・Bluetooth等のインターフェース経由でスマートフォンと連携し、簡易的に必要な時に 「心拍・ 呼吸」体温等の連続モニターが自宅・養護老人ホームなので可能になり、医 療管理に適用で きる。 ・現在、伸縮性導電性ペーストの試作および、これを用いた抵抗変化型センサーの試作も完了 している。計測部は電池駆動のものを試作予定ですが、無線伝送部は検討中。 総評:注目されるストレッチャブルデバイスのヘルスケア向けの応用事例として、PZT型加 速度センサーを人体に負担の少ない材料(伸縮性導電ペースト)を活用して、シンプルな構 成で使い捨てデバイスを想起させる可能性を示した点は斬新で大いに評価される。体温検 出センサや無線通信機能を加え、人体の基本データ取得を簡便に 行えるところにまで仕上げられていたら、と期待させる作品である。
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