トピックス 2017 年 2 月 22 日 しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp トピックス 2017 年 2 月 22 日 トランプ政権のたどる道 米国では、権威主義は成功しない トランプ政権下の米国を覆うムードは「混沌」です。ただ、時代や国が違っても人間の考えは同じよう なものです。同政権のたどる道を見通すのは、案外容易かもしれません(日本の経験も参考になります) 。 トランプ大統領の大きな特徴は、権威主義的な傾向です。「法よりも人による支配」を好む体制とも言 えます。しかしそれが機能するには、統治される国民側の、おとなしく服従する姿勢が必要です。米国 でそんな姿勢が浸透するとは思えません。よって権威主義と民主主義の衝突が今後、激化しそうです。 米国では、報道統制もうまくいかない 権威主義的な政権は、意に沿わない言論を排除しようと、ほぼ例外なく報道統制に乗り出します。トラ ンプ氏の最大の敵も、やはりメディアでしょう。先週の記者会見や演説でも、メディア批判全開でした。 しかし米国のメディアは、権力批判や風刺を容赦しません。また、トランプ氏よりは信頼されていま す(図表 1) 。そのためますます意気盛んに政権を批判するでしょう。同氏が任期(4 年)満了前に失脚 するとしたら、たとえばロシア絡みのスキャンダルが、メディアにより暴露された場合かもしれません。 邪悪な敵は誰か? 権威主義の政権は、 「強い指導者」を演出すべく、国外にも「邪悪な敵」を設け対決姿勢を誇示します。 もっともトランプ氏は自由や人権などの価値観よりも、実利を優先します。よって米国は今後、同じ く実利優先の日本や中国との間では、 (倫理を尊ぶ欧州との間よりも)良い関係を築けるかもしれません。 ただし、厳しい移民制限は続くと予想されます。一旦挫折したイスラム教国からの入国制限令も、形 を変えて導入されるでしょう。 「反イスラム」は、宗教戦争のような熱狂を喚起できる面があるからです。 成果をアピールするために また、どの国でも権威主義が権威を保つには、目覚ましい「成果」をアピールしなければなりません。 この点、トランプ氏は、年4%の経済成長率という大胆な目標を掲げています。しかし世界経済の急 拡大期は一巡しているため、3%を超える成長率を持続的に達成するのは、ほぼ無理でしょう(図表 2)。 ただ、権威主義の政権は権威失墜を恐れるので、失敗が判明してもそれを認められません。トランプ 政権も、目標未達の責任を外部へ転嫁するでしょう。前政権の「失政」、他国の貿易障壁、連邦準備制度 理事会(FRB)の利上げ、天候不順などです。また、経済統計の算出方法を変えようとするでしょう。 トランプ政権も株価上昇が生命線に? ただし米国では、トランプ氏とは距離を置く閣僚や役人、議員が徐々に増えています。このため市場が 期待する経済政策は、まとめるのに難航しそうです。議会審議を経て全容が固まるのは夏以降でしょう。 政策運営が混沌とする中、トランプ氏は米国株の上昇をアピールしたいところでしょう。先週の記者会 見や演説でも、最近の株高が強調されました。オバマ前大統領はあまり行わなかったことです。株高が 政権の生命線となれば、投機が容易になるような規制緩和が目指されるでしょう。よって移民政策の迷 走や経済政策の遅れにもかかわらず、米国市場の(やや奇妙な)盛り上がりは、しばらく続きそうです。 (%) 60 図表1.米世論調査「より信頼できるのはどちらか?」 51 50 50 42 (前年比、%) 6.0 図表2.米国の実質国内総生産(GDP)成長率 5.0 42 4.0 4% 3.0 40 2.0 30 1.0 20 -1.0 0.0 -2.0 10 -3.0 -4.0 0 ニューヨーク ・タイムズ紙 ドナルド ・トランプ CNN(放送局) 1990 ドナルド ・トランプ (注)それぞれ「わからない」との選択肢があるため、合計は100%にならない。1月末時点 (出所)Public Policy Pollingよりデータ取得し、しんきん投信作成 1995 2000 2005 2010 (出所)米商務省よりデータ取得し、しんきん投信作成 ※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。 (チーフエコノミスト 2015 (年、年次) 辻 佳人) Shinkin Asset Management Co., Ltd 1 トピックス 2017 年 2 月 22 日 しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号 Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp <本資料に関してご留意していただきたい事項> ※本資料は、ご投資家の皆様に投資判断の参考となる情報の提供を目的として、しんきんアセットマネジメント 投信株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。 ※本資料は、信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、当社はその正確性、完全性を保証するも のではありません。また、いかなるデータも過去のものであり、将来の投資成果を保証・示唆するものではあ りません。 ※本資料の内容は、当社の見解を示しているに過ぎず、将来の投資成果を保証・示唆するものではありません。 記載内容は作成時点のものですので、予告なく変更する場合があります。 ※投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の補償の対象ではありません。 また、金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。 ※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額 は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものではありません。運用による損益は すべて投資者の皆様に帰属します。 ※特定ファンドの取得のお申込みに当たっては、販売会社より当該ファンドの投資信託説明書(交付目論見書) をあらかじめ又は同時にお渡しいたしますので、必ず内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。また、請 求目論見書については、販売会社にご請求いただければ、当該販売会社を通じて交付いたします。 【お申込みに際しての留意事項】 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式や債券等の値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります) に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されてい るものではありません。運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。 また、投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対 象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なりますので、ご投資に当たっては交付目論 見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。 投資信託に係る費用について (お客様に直接ご負担いただく費用) ご購入時の費用・・・購入時手数料 上限 3.24%(税抜 3.0%) ご換金時の費用・・・信託財産留保額 上限 0.3% (保有期間中に間接的にご負担いただく費用) 運用管理費用(信託報酬) ・・・純資産総額に対して、上限年率 1.5984%(税抜年率 1.48%) その他の費用・・・監査費用、信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用、有 価証券売買時の売買手数料等及び外貨建資産の保管等に要する費用は、ファンドより実費と して間接的にご負担いただきます。また、運用状況等により変動するものであり、事前に料 率、上限額等を示すことができません。 投資信託に係る上記費用(手数料等)の合計額については、ご投資家の皆様がファンドを保有 される期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費 用の料率につきましては、しんきんアセットマネジメント投信が運用する全ての投資信託のう ち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリ スクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資される際には、事前に交付目 論見書や契約締結前書面をよくお読みください。 ※「日経平均株価」 (日経平均)に関する著作権、知的所有権その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します。 日本経済新聞社は日経平均株価を継続的に公表する義務を負うものではなく、その誤謬、遅延又は中断に関 して責任を負いません。 ※東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など株 価指数に関するすべての権利は東京証券取引所が有しています。東京証券取引所は、TOPIX の算出若しくは 公表の方法の変更、TOPIX の算出若しくは公表の停止又は TOPIX の商標の変更若しくは使用の停止を行う 権利を有しています。 ※東証 REIT 指数は、東京証券取引所の知的財産であり、この指数の算出、数値の公表、利用など、東証 REIT 指数に関するすべての権利は、東京証券取引所が有しています。 Shinkin Asset Management Co., Ltd 2
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