(案) 概要版(ファイル名:gaiyou サイズ:6.05MB)

■
■
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■
■
■
建築概要
1.敷地概要
5.敷地周辺現況
計画敷地
建物場所
滋賀県近江八幡市桜宮町236
敷地面積
約 12,500㎡(確定測量未済)
都市計画
用途地域
防火地域
地区計画
建蔽率
容積率
高度地区
道路斜線制限
隣地斜線制限
北側斜線制限
日影規制
前面道路
商業地域
建築基準法22条地域
近江八幡市にぎわい・交流拠点地区地区計画
80%
400%
絶対高さ制限なし
適用距離
20m
勾配
1.5
立上り
31m
勾配
1.25
適用なし
規制なし
北側 市道黒橋八木線
幅員 36.0m
南側 市道区整東11条線
幅員 12.0m
西側 市道区整東3号線
幅員
6.0m
主要用途
構造種別
庁舎
免震構造
鉄筋コンクリート造(RC + PS + ハーフPC床版)
約 4,100㎡
約 18,500㎡(地下駐車場 約2,450㎡除く)
地上6階 地下1階(高層棟6階、低層棟3階)
29.70m(最高高さ)
市道区整東5号線より現庁舎を見る
2.建築物概要
建築面積
延床面積
階数
高さ
現庁舎
位置図 S=1:20000
3.駐車スペース・駐輪スペース
駐車台数
駐輪台数
来庁者用
公用車用
257台(思いやり用11台含む)
(立体駐車場:180台、地下駐車場:71台)
(時間外閉庁用6台(思いやり用1台含む))
6台(緊急車両)
来庁者用
150台
4.その他付帯施設等(立体駐車場、連絡通路)
主要用途
構造種別
建築面積
延床面積
階数
駐車場
鉄骨造
駐車場 + 連絡通路:約1,250㎡
倉庫:約510㎡ 駐車場、車路、連絡通路:約6,700㎡
5層6段
新庁舎北側外観イメージ
近江八幡市庁舎整備基本設計(案)概要版
建築概要
1
設計全体の基本 針 1
交流広場を核とした官庁街エリアの中 としての新庁舎
・官庁街は 度成 期に計画されたシビックゾーンであり、 優先のモダ
ンな都市計画の実践だったのに対し、新庁舎建設を期に まれ変わる官
庁街は、将来を 据えて市 交流ゾーン(交流広場ゾーン(将来構想)
と連携する新庁舎の前庭(はちまん市庭))が中 となり、市 の多様
な活動を える場が提供できることをめざしています。
・市 交流ゾーンは、 育て 援ゾーンの広場やイベント活 のスペース
として位置づけ、災害時においては防災広場として活 するなど、官庁
街における貴重なオープンスペースとして、市 や来庁者に憩いの場を
創出します。
・官庁街エリアは、 幡 と駅を結ぶ都市眺望軸と安 城址を結ぶ都市軸
が交わる、 常に重要な地点です。都市眺望軸上に庁舎の「顔」とはち
まん市庭を配置し、近江 幡ならではの景観づくりの 格とします。
新庁舎の 6 つの整備 針
まちづくり
コスト
バランス
:市 交流ゾーン
交流
新庁舎
防災
福祉・教育
環境
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
設計全体の基本方針 1
2
設計全体の基本 針 2
①まちづくり 官庁街全体の発展を 据えて柔軟で進化できる庁舎
官庁街エリアの中 として、開放的な空間の創出と柔軟性のある庁舎
多様な交流を積極的に促進できる庁舎
多様な交流が まれ育まれる庁舎
・前庭(はちまん市庭)は、 育て 援やイベントなどに広く活 できるように庁舎建物とともに市 や来庁
者の憩いの場を創出します。
・近江 幡市の歴史、 化が感じられる(庇、屋根、格 、 壁等)近江 幡らしいデザインとします。
・今後の
減少、社会情勢、また市 ニーズの変化など、新たな環境にも柔軟に対応できる庁舎とします。
・低層階には市 の利 頻度が い窓 サービス機能を集約し、市 にとって使いやすい配置とします。
近江⼋幡市庁舎コンセプトイメージ
②交流
都市眺望軸上に庁舎の「顔」とはちまん市庭と交流広場ゾーン(将来構想)を配置した庁舎
・
育て 援スペースとしてプレイルームやキッズライブラリーを設け、幅広い ども世代が利 できるゾー
ンを創出します。
・ 層棟東側のゾーンには、市 の談話、交流のためのスペースを設け、市 ギャラリースペースを配置する
など市 活動の拠点、情報発信、受信の場として と情報が集まり多様な世代が交流できる求
を持った
庁舎とします。
・時間外、休 の利 を促進するように、管理しやすい時間外区画ラインを検討します。
多様な交流スペース
交流のコア
・⼈と情報が集まり多様な世代が交流できるスペース(1 階・2 階)
現代の技術
伝統的な意匠
伝統的な要素の統合
談話交流スペース
ギャラリースペース
多様な世代や団体の情報収集、
交流の場としてさまざまな交流
の形態を創造して活 できる
スペース
吹抜け周りに情報発信、展
等が可能な市 と 政が協働
できる場を配置。地場産品の
発信ができるスペースを設け
ます。
環境先進庁舎
↓
会議室
相談コーナー
「近江八幡らしさ」
吹抜
近江⼋幡の歴史あるまちなみに
⾒られる伝統的な意匠の統合
武佐宿 /
橋家
城下町 /
深い庇 / 軒
相談コーナー
エントランス
ギャラリースペース
吹抜
川家
⼦育て交流のコア
勾配屋根
・幅広い⼦ども世代が利⽤できるスペース
2 階のイメージ
多 的交流スペース
(1 階)
キッズライブラリー
武佐宿 /
橋家
幡堀 /
格
・活動を誘発する談話交流スペースの配置(4 階・5 階)
壁の蔵
壁
配置図
談話交流スペース
近江⼋幡の歴史的なまちなみに通じる景観づくり
軒庇・格
による構成
庁舎 層棟東側のゾーン
に配置した市 の交流開放
のスペース
屋根とし、近江 幡の
まちなみを表現したシンボル
的景観形成
会議室
相談コーナー
相談コーナー
吹抜
育てプレイルーム
(1 階)
都市眺望軸上に庁舎の
「顔」のある構成
北側外観イメージ
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
低層棟 1 階・2 階のイメージ
5 階のイメージ
設計全体の基本方針 2
3
設計全体の基本 針 3
③防災
災害時に市 のよりどころとなる安全で安 な庁舎
④環境
次世代の規範となる環境先進庁舎
防災拠点としての機能を備え、市 のよりどころとなる安全で安 な庁舎
サスティナブル(持続可能)な環境先進庁舎
・地震直後でも機能が停 しないよう庁舎全体( 体駐 場を除く)に免震構造を採 するとともに2回線受
電や 常 発電機の設置、上 道とは別に飲 できる井 供給システムの導 を検討するなど、ライフライ
ンを多重化し、 地震時の防災対策機能が最 限に発揮できる庁舎とします。
・災害時に周辺住 の避難所として庁舎の 部を活 できるよう、災害対策本部や執務ゾーンとは区画された
スペースを確保します。
・災害対策本部や避難所としての役割を果たすために、現本庁舎の基礎部を利 して必要な規模の 常 排
槽を設けるとともに三明川への
排出抑制のために
貯留槽を設置します。
・温度差による上昇気流を利 して 然換気させるエコボイドや両 採光を取り れる
で 射抑制を図る
格 の設置、太陽光発電など 然エネルギー(再 可能エネルギー)を積極的に活 できる庁舎とします。
・下記に すさまざまな省エネルギーシステムを多 的に検討の上採 し、設備負荷を縮減し 次エネルギー
の削減ができる庁舎とします。
・低炭素まちづくりに寄与するあかこんバスの乗降場を利便性の良い正 に設け、また電気 動 や電動アシ
スト 転 の充電場所を設置します。
防災広場
①深い庇
緊急 両の駐 場
時避難場所を確保
常 電源・飲料
供給等、 援機能
射を防ぐ軒庇(メンテナンスバルコニーを兼
の
)
⑨
②エコボイド
の利
換気重視の設備システムとし、最 の吹き抜けスペー
スで実現
③
射抑制
射抑制縦型格 + 遮熱 断熱複層ガラスを採
④LED・昼光センサー
育て
プレイルーム
はちまん市庭
照明はLED、執務ゾーンは昼光センサーによる調光制御
により節電
貯留槽の設置
三明川への
ヒートパイプ全熱交換機組込型空調による省エネと地
中熱 平コイルの設置
汚 の 時貯留
新庁舎
エントランス・吹抜
新庁舎(3 階)
災害対策本部機能と情
報収集拠点等
※防災備蓄機能は、官庁街エリア内で計画します。
業務継続性 (BCP) の確保
災害時のインフラ被災レベルに応じて可変する電 供給システム
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
中央熱源の外調機設置と、電気による個別空調システ
ムの併
⑦太陽光発電システム
援拠点
体駐 場屋上に30 50KW程度の太陽光発電システ
ムを設置
ライフライン途絶時の電源・エネルギーを確保
⑧井
避難所として
活 できるスペース
約 3100 ㎡(2 ㎡ /
収容 数 1550
①深い庇
⑥ガスと電気のハイブリッド空調システム
エントランス・吹抜、
育てプレイルームなど
避難所
射抑制
⑤地中熱、新エネルギー利
流出抑制
常 排 槽の設置
体
駐 場
③
井
⑨
)
の利
の上
・飲料化
利
⑧井 の利
飲料化
の検討
の利
の流出抑制と利
災害時のイメージ
あかこんバス
の乗降場
の検討
⑦太陽光発電システム
⑥ガスと電気のハイブリッド
空調システム
断
イメージ
断
イメージ
②エコボイド
④LED・昼光センサー
最⼤浸⽔想定⾼さ以上の床レベル設定
※最⼤浸⽔想定⾼さは滋賀県防災情報マップに基づく
⑤地中熱・
電気 動 の
新エネルギー等 充電場所
設計全体の基本方針 3
4
設計全体の基本 針 4
⑤福祉・教育 福祉・教育機能を充実させ、誰もが使いやすく親しまれる庁舎
育てのトータルサポートを福祉・教育 体で担う庁舎
合理的でコストバランスを考えた庁舎
・庁舎の低層部1階 3階に福祉・教育の 育てに関する部署や拠点を集約し、 育てのトータルサポートの
構築をめざします。
・ 育て 援スペースとしてプレイルームやキッズライブラリーを設け、幅広い ども世代が利 できるゾー
ンを創出します。
・ユニバーサルデザインを導 し、授乳室や利 者に応じた各階の多機能トイレ(HWC)、段差のない通路やわか
りやすいサインなどを設置し、障がいのある や 齢者だけでなく、誰もが安 して利 できる庁舎とします。
・ゆったりとした窓 カウンター等、障がいのある だけでなく介助者のスペースにも配慮した計画とします。
ゼロ歳から 20 歳までのトータルサポート(庁舎低層部 1
「気づき」
⑥コストバランス コストが機能・性能とバランスする庁舎
3 階)
・できる限り個室などの専 スペースを設けず、共 スペース、オープンフロアにすることで、庁舎全体 積
を合理的に縮減します。
・華美な要素を排するとともに、可能な限りシンプルで汎 性のある製品を採 し、管理しやすく維持管理費
を増 させない建築及び設備となる庁舎とします。
・基本計画で す駐 台数 378 台のうち、敷地内に 263 台を確保し、残りの台数は近隣の市所有地で確保
します。
必要な機能を合理的な計画で実現
「育む」
「将来へつなぐ」
求められる庁舎の機能・性能
・開放的でフレキシブルな執務スペース
・防災拠点としての耐震安全性(BCP)
・低炭素まちづくりの規範となる先進的な環境性能
合理的でコストバランスを考えた計画
・ 層棟 6 階、低層棟 3 階の階層構成とし、 ユニバーサルレイアウトの採 や共 スペー
スの効率化による床 積の縮減
・庁舎全体の免震化と、免震ピットを利 した地下駐 場の確保
・ 体駐 場は約 180 台の認定駐 場とし、構造・設備を合理化しイニシャルコストを削減
・さまざまな省エネ 法( 射抑制格 、エコボイド、太陽光発電等)により、ランニング
コストを縮減
1F
多様な⼦どもたちの居場所
2F
3F
誰もが利⽤しやすい⼈にやさしい施設
柱頭免震によるピットの有効活⽤
庇・格⼦による⽇射抑制
エキスパンションジョイント
免震クリアランス
免震ピット
兼
駐 場
免震装置
湧 処理マット
※夏
プレイルームのイメージ
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
多機能トイレ(幼児 便器併設)のイメージ
外国語併記サインの例
柱頭免震構造
断
イメージ
14:00 近江 幡市で太陽 位を計算
平
イメージ
設計全体の基本方針 4
5
平面計画(1~3階)
適応指導 適応指導
教室
教室
相談室
教育研究所
HWC
相談室
相談室
設備
倉庫
EV
会議室
教育委員会
階段
相談室
設備
左折のみ可
中筋
少年センター
活動室
▲
▲
歩道
教育委員会
教育長室
提案
ブース
子育てプレイルーム
はちまん市庭
設備
設備
EV
EV
授乳室
HWC・WC
風除
駐輪場
72台
階段
ゆったりカウンター
駐輪場
合計150台
市長室
ルーム
副市長
室
監査委員事務局
秘書
吹抜
待合
ワーキングスペース
階段
記者室
WC
WC
文書BOX室
設備
選挙管理
委員会事務局
相談室
設備
応接室
災害対策本部
災害対策室
立体駐車場
▲
▲
風除
三明川
幅員3.6m
広場
WC
会議室
資機材庫
防災部門
総務部門
ロビー
政策部門
会議室
EV
相談
WC
HWC
階段
設備
福祉こども
情報
雨水貯留槽
非常用排水槽
福祉サービス部門
待合
3階平面図
倉庫
駐輪場 78台
(ラック式)
宿直室
車寄
情報発信
スペース
相談室
▲
倉庫
風除
通路
EV
階段
待合
風除
金融
機関
2
設備
WC
HWC
エントランス
3
相談
室
書庫
WC
EV
感覚統合室
4
時間外
閉庁用
HWC
提案
ブース
案内
情報
窓口サービス部門
WC
キッズ
図書コーナー
ライブラリー
多目的交流
スペース
総合
案内
福祉サービス部門
WC
提案
ブース
発行
ゆったり
カウンター カウンター
1
倉庫
▲
立体駐車場
(1階:倉庫)
あかこんバス
タクシー
送迎車
守衛
設備
書庫
5
洗車
スペース
CC
CC
EV
風除
階段
設備
階段
6
保育室1
保育室2
設備
バリカー
歩道
▲
▲
ATM
▲
WC
テラス
(屋外遊技場・園庭)
相談
室
南筋
1階平面図
風除
にぎわい
共用
▲
凡例
行政
行政サービス(執務室など)
子ども支援
にぎわい交流
共用(通路・トイレなど)
▲
福祉サービス部門
テラス
風除
EV
吹抜
立体駐車場
バギー
置場
階段
授乳
室
WC
WC
設備
多目的室
談話交流スペース
調理実習室
提案
ブース
保健センター
WC
福祉サービス部門
ギャラリー
スペース
診察
室
診察室
WC
EV
WC
HWC
階段
設備
2階平面図
近江八幡市庁舎整備基本設計(案)概要版
平面計画(1~3階) S=1:800
6
平面計画(4~6階、地下1階)
八幡山
西の湖
安土城址
はちまんロビー
図書室
立体駐車場
EV
委員会室
食堂
全員協議会室
委員会室
防音室
WC
記者
応接室
階段
傍聴席
WC
議場
WC
車椅子席
盲導犬
WC
HWC
倉庫
会派室
設備
副議長室
WC
WC
議長室
事務局
ロビー
EV
階段
設備
6階平面図
近江八幡駅
談話交流
スペース
倉庫
EV
職員組合
立体駐車場
会議室
ワーキング
スペース
会議室
階段
吹抜
会議室
WC
事業系部門
WC
倉庫
設備
WC
相談
EV
CC
相談
談話交流
スペース
WC
HWC
階段
北側夕景イメージ
設備
5階平面図
書庫
設備
EV
WC
倉庫
▲
風除
会議室
EV
会議室
情報系部門
立体駐車場
階段
WC
会議室
会議室
吹抜
会議室
WC
事業系部門
倉庫
設備
WC
談話交流スペース
EV
談話交流
スペース
WC
HWC
階段
設備
倉庫
凡例
行政
にぎわい
共用
4階平面図
行政サービス(執務室など)
子ども支援
にぎわい交流
共用(通路・トイレなど)
階段
倉庫
EV充電
ステーション
スタンド
機械室・受水槽室
駐車場
倉庫
U
設備
EV
倉庫
階段
オイル
ポンプ室
地下1階平面図
近江八幡市庁舎整備基本設計(案)概要版
平面計画(4~6階、地下1階) S=1:800
7
計画
③軒庇・格
・
幡掘や中
東
図
体駐
場
①都市眺望軸上に庁舎の
「顔」のある構成
③軒庇・格
道武佐宿など、伝統的な美しい景観
による構成
による構成
② 屋根とし、近江 幡の
まちなみを表現したシンボル
的景観形成
④軒下空間の活
②
屋根とし、近江 幡の
まちなみを表現したシンボル
的景観形成
⑤
壁による構成
北
図
①都市眺望軸上に庁舎の
「顔」のある構成
が継承されてきています。
「 屋根の連なる通り」
や「格
近江
を巡らせた家並み」や「
壁の蔵」は、
幡市を代表する景観のひとつといえます。
6F
今回の新庁舎においても、屋根、軒・庇、格 、 、
5F
壁といった要素を取り
れながら、近江
幡の
歴史ある景観を継承した外装計画をめざします。
4F
3F
2F
1F
南
①都市眺望軸上に庁舎の「顔」のある構成
幡 とはちまん市庭、交流広場を結ぶ眺望軸上に、市 交流の中 となるエントランス吹抜を配置し
た交流ゲートを前 に出した構成とします。
② 屋根とし、近江 幡のまちなみを表現したシンボル的景観形成
屋根は、 幡 のまちなみを表現したシンボル的景観形成をめざします。
層部分は、遠 からも視認性が いことから、 きな勾配屋根で建物を覆い、屋外機械置場を隠す形
状としています。
低層部分についても 層部分と連なる屋根とし、 体感のある構成として 幡 のまちなみを表現します。
図
③軒庇・格 による構成
軒・庇は 射抑制にも有効であり、夏場の 射を抑え、冬場の 射を柔らかく導きます。1 2階は市
窓 や 育て 援拠点が配置され、 々の交流や広場とのつながりを重視し、ガラスを いた外装と
しています。3 5階は、さまざまな 途の部屋によって構成されるので、視線が柔らかく制御される
格 を設けます。
外部に格 を設置することで、
が射し込む 層部分の熱負荷を下げることにも繋がります。
④軒下空間の活
2 階デッキ下空間(軒下空間)を情報発信スペースや待合、屋外のポケットスペース(たまりの空間)
に活 します。
⑤ 壁による構成
壁の連続する構成とし、 幡掘の蔵をモチーフとした表現としています。
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
立面計画
8
断面計画
屋外機置場
▽RF
▽RF
はちまん
ロビー
議場
▽6F
▽5F
談話交流 相談
スペース
▽4F
談話交流
スペース
談話交流
スペース
執務エリア
▽5F
吹抜
会議室
執務エリア
▽4F
ロビー 相談
▽3F
風除
執務エリア
執務エリア
▽3F
ギャラリー
スペース
▽2F
議会フロア
会派室
▽6F
吹抜
保健センター
▽2F
エントランス
執務エリア
風除
▽1F
▽1F
駐車場
▽B1F
(免震層)
駐車場
▽B1F
議場部断面
(免震層)
屋外機置場断面
屋外機置場
19250
▽
17900
▽
16050
▽
14700
▽
12850
▽
WC
執務エリア
WC
執務エリア
WC
執務エリア
WC
執務エリア
WC
執務エリア
▽6F
エコ
ボイド
執務エリア
会議ゾーン
▽5F
執務エリア
会議ゾーン
▽4F
執務エリア
▽3F
11500
▽
9650
▽
8300
▽
立体駐車場
6450
▽
5100
▽
吹抜
執務エリア
保健センター
談話交流スペース
保健センター
3200
▽
倉庫
議 場
議会フロア
議会フロア
食堂
WC
エントランス
倉庫
駐車場
執務エリア
駐車場
駐車場
多目的交流スペース
▽2F
▽1F
機械室
▽B1F
近江八幡市庁舎整備基本設計(案)概要版
断面図 S=1:400
9
外観パース
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
北側外観イメージ
はちまん市庭の北側から たイメージ
南側外観イメージ
はちまん市庭の東側から たイメージ
外観パース
10
配置計画、 程計画、建替え計画、建築仕上計画
■配置計画
■内外部主要仕上表
新庁舎は現本庁舎南側に 層棟(6階)を東 軸で建設し、 側にそれと直交したL型で低層棟(3
階)を構成します。
L型配置により北側の交流広場ゾーン(将来構想)と繋がる前庭(はちまん市庭)が実現します。
■ 程計画
安全で無理のない設計・ 事 程とするとともに、
法や 順の 夫により早期の新庁舎完成をめざします。
※基本設計段階での
程であり、今後変更となることがあります
■建替え計画
既存本庁舎を開庁しながら新庁舎の建設を うため、
低下を最 限に抑えた建替え計画とします。
事の際は安全に配慮すると共に市
仮囲い
既存本庁舎
仮囲い
既存本庁舎
既存本庁舎
立体
駐車場
新庁舎
サービスの
はちまん市庭
既存本庁舎
立体
駐車場
新庁舎
立体
駐車場
新庁舎
福祉事務所
・福祉事務所などを既存庁舎へ移転 ・本庁舎を除く既存庁舎解体
・ 障のあるインフラの盛り換え ・新庁舎建設場所確保
・新庁舎建設
・ 体駐 場建設
■建築仕上げ計画
全体計画の
針に基づき、以下の項
・新庁舎稼動
・既存本庁舎解体
・広場整備
凡例
庁舎へのアクセス
事 両のアクセス
避難ルート
解体建物
建設中
稼働建物
に配慮し建築物内外の主要仕上げを選定します。
①デザインのコンセプトとの整合
近江 幡の歴史的なまちなみに通じる景観を創出するというコンセプトにふさわしく、伝統的な技術の継承とともに永
続的な美しさを感じさせる素材を選定します。
②コストパフォーマンスに優れた仕上げ
市庁舎として、華美な仕上げではなく、親しみやすく、暖かみを感じさせながらリーズナブルな価格で調達できる材料
を選定します。補修時にも容易に調達できる汎 製品を中 に選定します。
③メンテナンス性に配慮した仕上げ
清掃や補修などのランニングコストがかさむ材料やディテールを避け、極 メンテナンスフリーの仕上げとします。
④地球環境や安全に配慮した材料
建設時や廃棄時に地球環境や健康に有害な物質を排出しない素材を選定します。
また極 リサイクル可能な素材を選定し、トータルとして産業廃棄物ゼロを 指します。
⑤地域産材の積極的な採
内外装ともに地域産材を極 活 し、地域経済の活性化への寄与を図ります。
近江八幡市庁舎整備基本設計 (案) 概要版
※実施設計において継続検討を
い仕上を変更する場合があります
配置計画、 工程計画、 建替え計画、 建築仕上計画
11
構造計画
■ 基本方針
・ 建築基準法等の関係法令や指針を遵守し、安全性や機能の確保及び経済性に配慮した計画を行
います。
・ 大地震後も構造体の大きな補修を行うことなく建物を使用できることを目標とし、人命の安全
確保に加えて機能確保を図るものとします。
・ 基礎形式は建物重量を確実に支持地盤に伝え、建物の安全性を十分に確保可能な工法とします。
・ 本建物の耐震性能としては、
「官庁施設の総合耐震計画基準」に基づき、耐震安全性の分類は
指定行政機関が使用する官庁施設に準ずることとします。
■ 設定荷重
① 積載荷重
・ 積載荷重は、建築基準法及び本建物の用途に合わせて設定します。
・ 機械室/屋上機械置場等は実状に合わせて設定します。
② 地震荷重
地震荷重(層せん断力)は、下記によります。
Qi = Ci ・ ΣWi
Qi :i 階に生じる層せん断力(kN)
Ci :i 階の地震層せん断力係数 (免震層上部は 0.15 程度)
ΣWi:i 階より上部の建物重量の和 (kN)
庁舎棟は地下を含めた各階の地震層せん断力係数 Ci を地震応答解析により決定します。設備機器
等に作用する地震力も地震応答解析から各階の設計水平用震度を設定します。
積雪荷重
■ 構造概要
①
構造種別
下部構造: 鉄筋コンクリート造 (一部 プレストレストコンクリート造)
上部構造: 鉄筋コンクリート造 (一部 プレストレストコンクリート造)
② 構造形式・基礎形式
全
体: B1 階柱頭に免震材料を配置した柱頭免震構造
下部構造: 耐震壁付ラーメン構造
上部構造: 純ラーメン構造
基礎形式: 杭基礎形式
※ 上部構造とは免震層よりも上部にある構造体を、下部構造とは免震層より下部にある構造体
を示します。
■ 設計方針
①
③
垂直積雪量:d= 50cm、 単位重量:ρ=20 N/cm/m2
風荷重
基準風速:Vo=34m/sec、 地表面粗度区分:Ⅲ
④
■ 使用材料
・
・
・
・
コンクリート
鉄筋
鉄骨
免震材料
基礎構造
・ 建築基準法等の関係法令や指針を遵守し、安全性や機能の確保及び経済性に配慮した計画
を行います。基礎の検討には、地盤の剛性を考慮した検討も行います。
② 下部構造(免震層下部)
・ 免震層下部については地下構造となるが、解析上は地階として取り扱わず、地震応答解析
の結果から、設計用層せん断力係数(層せん断力)を設定します。
・ 下部構造の耐震壁等は、平面計画(特に駐車場)を考慮した配置計画とします。
・ 免震材料下部の片持ち柱は、免震層の変形と免震材料からの応力を十分に伝達できる
高い剛性を有した断面とします。
③ 上部構造(免震層上部)
・ 設計用外力は固定荷重・積載荷重・地震力の組合せとし、
「官庁施設の総合耐震計画基準
及び同解説」の耐震安全性の分類「Ⅰ類」とします。
・ 地震による設計用層せん断力係数(層せん断力)は、地震応答解析により設定します。た
だし、免震層上部(1 階)の設計用層せん断力係数は、0.15 程度とします。
・ 10m を超えるスパン部分に関しては、長期たわみによるひび割れや振動障害等を考慮した
設計とします。
(一部、プレストレストコンクリート梁の採用)
・ 免震材料の応力を負担する 1 階梁に関しても、十分な耐力を有した断面とします。
④ 免震層(免震材料)
・ 免震材料は、積層ゴム/転がり支承/ダンパー等を採用します。
・ 免震材料の配置は、地下の駐車場計画に配慮した配置計画とします。
・ 免震層の水平移動量は、45cm 以下を目標値とします。
・ 各免震材料の性能目標値は、実施設計において再検討とします。
⑤ 入力地震動
・ 地震応答解析に用いる入力地震動は、告示波 3 波/既往波 3 波/サイト波 1 波とします。
・ 告示波及び既往波については、稀に発生する地震動(レベル 1 地震動)及び極めて稀に発
生する地震動(レベル 2 地震動)について、地震応答解析を行います。
普通コンクリート(躯体部:設計基準強度 Fc=24~36N/mm2)
SD295A(D10~D16)
、SD345(D19~D25)
、SD390(D29~ )
柱(STKN490B)
、大梁(SN400B、SN490B)
、二次部材(SS400) 他
採用する材料は、建物の形状や重量、想定される地震動、建物と敷地の条件等
により、さまざまな組み合わせの検討を行い決定します。
〔積層ゴム/転がり支承/ダンパー 等〕
■ 地盤概要および基礎計画
本敷地は、GL-11.0m 付近までは沖積層に属
する腐植土、有機土を挟むやや軟弱な厚い粘性
土層が堆積し、以深には砂礫、粘性土が分布し
ています。
土質調査時の無水掘りにより、地下水位は
GL-0.8m程度に確認されており、設計上の地下
水分布は GL-0.8mを基準として取り扱います。
基礎計画としては、N 値 50 以上、かつ、層
厚 5.0m以上を支持層とした杭基礎とします。
杭は計画建物に適した工法を選定します。
ボーリング No.4
既往ボーリング No.2
既往ボーリング No.1
既往ボーリング No.3
計画建物
【立体駐車場】
ボーリング No.3
計画建物
【庁舎】
ボーリング No.1
ボーリング No.2
土質調査位置図
近江八幡市庁舎基本設計(案)概要版
ボーリング No.2
構造計画 12
電気設備計画
■電気設備計画概要
① 受変電設備
低層棟屋上機器置場に屋外型キュービクルを設置して受電します。
受電電圧及び電気方式は 3φ3線 6.6kV 60Hz。受電方式は2回線受電(本線・
予備線)で計画を行います。
② 発電設備
・非常用発電設備
非常用発電機は建築基準法、消防法に準拠し、低層棟屋上機器置場に屋外型キュービ
クルの非常用発電機を設置します。災害時と火災時のインフラ途絶時に対応可能なシ
ステムとします。発電容量は500kVA超低騒音(75dB)で、連続運転可能時間
は72時間の燃料は軽油でシステムを構築します。
・太陽光発電設備
自然エネルギーの活用と環境配慮の啓蒙とインフラ災害時利用を目的として蓄電池
を併用した太陽光発電設備を設置します。発電出力は30kW 以上、自立運転機能付。
蓄電池にリチウムイオン電池約30kWh を設置します。
③ 電灯設備
照明器具は、機能的で,安全かつ経済性に優れたLEDを部屋用途及びグレア抑制、演
色性を考慮して設置します。
窓際の執務室、会議室、応接室、相談室は昼光センサーを採用して外光の明るさに応じ
て照明器具の照度を自動で調光して、昼光利用できる環境を構築します。
トイレ・更衣室には人感センサーによる点滅により無人の点灯時間を抑制して省エネを
図ります。
④ 映像・音響設備
・議場
近江八幡市行政機関として円滑に議会進行が可能なように映像・文字など情報や資料
及び、明瞭な音声にて視聴できように映像・音響装置を計画します。電子決裁、議事
録作成可能なようにシステムを構築します。また傍聴席には盲導犬や介助者のための
スペースを設けると共に、難聴者補助のために磁気ループを設置します。
・防災対策室
3階対策本部にて災害発生時に対策本部としての指令を明確に職員に伝達できるよ
う、必要な映像・文字など情報や資料及び、明瞭な音声にて視聴できるように映像・
音響装置を計画します。
⑤ その他
・電気自動車、電動アシスト自転車用充電器電源設備
公用車及び来訪者の電気自動車や電動アシスト自転車に充電を可能なように充電装
置を地下駐車場に設置する計画とします。
・音声誘導装置設備
建物入口風除室に視覚障害者が安全に建物の入口等に誘導するための音声誘導装置
を設置します。検出方法は無線式とします。
近江八幡市庁舎等建設基本設計(案)概要版
機械設備計画
■機械設備計画概要
① 空調設備
・空調方式は、室毎に運転・停止、温度調節可能な個別空調方式と換気のために導入す
る外気の加熱・冷却、加湿・除湿を行う中央熱源方式との組み合わせによるシステム
を計画します。
・個別空調方式は、ガス熱源方式と電気熱源方式との比較を行い、中央熱源方式はガス
焚き冷温水発生機と電気式空冷ヒートポンプチラーとの比較を行い計画します。ガス
焚き冷温水発生機においては、非常時の電源確保にも配慮したマイクロコジェネレー
ションも比較検討を行うものとします。
・議場は、高天井の大空間エリアであることを考慮して、全空気空調方式とします。
・外気取入れの空調機については、省エネルギーを考慮し排熱回収が可能な全熱交換器
組込型を採用します。
・サーバー室・電話交換室及び電算室は冷房専用エアコンを単独系統で設置したうえ、
万一の故障に備え空調の2重設置を行います。
② 換気設備
・建築基準法,ビル管理衛生法に準拠し、各室内の空気の浄化,熱の排除,臭気対策等
を図るため、各室の換気目的及び使用状況を考慮して換気設備を計画します。
・便所の換気運転は、人感センサー運転とします。
③ 中央監視設備
・空調,衛生,電気設備の主要機器の運転監視を行う中央監視盤を中央管理室に計画し
ます。但し、ビル用マルチエアコンについては、集中リモコン(液晶タッチパネル方
式)を設置します。
④ 給水設備
・仮設工事にて敷地南側に内敷設の給水本管 150A より 75A で敷地に導入した引き込み
管より分岐し量水器を経て建物に導入します。
・地震時に配管が破断しないよう建物導入部には免震継手を設置します。
・地下1階機械室・受水槽室に受水槽、加圧給水ポンプを設置し、必要各所へ供給しま
す。
・地下水をろ過処理後飲料用として通常時も使用することで、災害発生時に公共上水道
が断絶した場合でも水源確保に対応する計画とします。
⑤ 排水設備
・生活排水は、建物内より汚水・雑排水合流方式にて排水します。
・地震時に配管が破断しないよう建物導入部には免震継手を設置します。
・公共下水道が断絶した場合に備え、一部の排水を地下排水槽(ピット)に貯留できる
計画とします。
電気設備計画 機械設備計画
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