平成２８年度 足立区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業者等に対する 指導検査実施方針 １ 指導検査の趣旨 これまで、保育施設に対する認可及び指導検査は、児童福祉法に基づき東京都が実施し てきたが、平成２７年４月の子ども・子育て支援新制度への移行により、区には①児童福 祉法に基づく家庭的保育事業等（地域型保育事業）の認可、②子ども・子育て支援法に基 づく教育・保育施設及び地域型保育事業を給付対象とするための確認、③区が認可した家 庭的保育事業等（地域型保育事業）及び確認した教育・保育施設及び地域型保育事業の適 正な運営を維持するための指導検査及び一定の範囲内における処分の権限が付与されてい る。 子どもの安全と適正な施設等の運営を担保し、すべての利用者が施設等を安心して利用 できるよう、子ども・子育て支援法、児童福祉法、足立区特定教育・保育施設及び特定地 域型保育事業の運営に関する基準を定める条例、足立区家庭的保育事業等の設備及び運営 に関する基準を定める条例等に基づき、平成２８年度においては重点事項を中心に指導検 査を実施する。併せて、指導検査で指摘した事項については、改善状況を確認できるまで 施設等を継続的に指導し、教育・保育内容を充実させるとともに、施設等の質を高めてい く。 なお、指導検査の実施にあたっては、各施設等の創意工夫や取り組みを尊重するととも に、各施設等の運営努力をも勘案し、形式的・画一的指導にならないよう留意する。 ２ 指導検査及び勧告命令の対象 施設等の種別 指導検査 勧告命令 私立幼稚園のうち子 子ども・子育て支援法第３８条 子ども・子育て支援法第３９条第 ども・子育て支援新 第１項の規定による報告の命 １項の規定による勧告及び同第 制度に移行している 令、提出若しくは提示の命令、 ４項の規定による命令 施設 出頭の求め、質問、立入り及び ② 認定こども園 検査 ③ 認可保育所 ④ 小規模保育事業 ① ⑤ 家庭的保育者事業者 子ども・子育て支援法第５０条 子ども・子育て支援法第５１条第 第１項の規定による報告の命 １項の規定による勧告及び同第 令、提出若しくは提示の命令、 ３項の規定による命令 出頭の求め、質問、立入り及び 検査 ３ 指導検査の重点事項 （１）運営関係 ①職員の状況 ア 職員配置基準に定める職員の員数及び資格を満たしているか。 イ 職員の状況を把握するため、雇用契約書、出退勤記録等が適正に整備されているか。 ウ 職員の健康診断や労働条件に係る運用が適正に実施されているか。 エ 特定教育保育施設給付及び特定地域型保育給付の要件を満たしているか。 ②建物設備の管理及び災害対策の状況 ア 児童の年齢区分別に基準面積が確保されているか。 イ 消防計画に基づく防火設備の配備、避難訓練等の防災対策が徹底されているか。 （２）教育・保育関係 ①教育・保育の状況 ア 子どもの権利に配慮した適切な保育が行われているか。 イ 保育所保育指針に基づく教育・保育課程及び指導計画の編成等がなされているか。 ②食事の提供の状況 ア 児童の健康状態の把握が適正になされているか。 イ アレルギー児等の児童の状況に応じた食事の提供が適正に行われているか。 ③健康・安全の状況 ア 教育・保育にあたる職員は適正に配置されているか。 イ 感染症予防対策が徹底されているか。 ウ 乳幼児突然死症候群の予防が徹底されているか。 （３）会計関係 ア 決算書が適正に作成されているか。 イ 物品購入等に伴う契約書が作成されているか。 ウ 資産管理が適正に行われているか。 エ 預金通帳の管理等、内部牽制体制が確保されているか。 オ 適正な会計処理がなされているか。 ４ 関係部署との連携 （１）指導検査の実施にあたっては、東京都が行う当該施設等に対する指導検査と同日に 実施するなど、必要な連携を行う。 （２）福祉部福祉管理課が所管する社会福祉法人が運営する施設の指導検査の実施にあた っては、当該社会福祉法人に対する指導検査と同日に実施するなど、必要な連携を行 う。 （３）関係部課と連携し、施設等の指導検査等の依頼を受けた場合は、機動的に指導検査 を実施する。
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