伝建かわら版第39号(PDF文書)

第39号
平成 29 年 2 月 24 日発行
豊岡市 出石振興局:兵庫県豊岡市出石町内町1番地
℡ 0796-52-3111
視察研修
出石まちなみ保存会、出石まちなみ
設計士会、豊岡市の共催による伝建地
区視察研修の参加者を募集します。
軒裏まで塗り込めた町家建築
が立ち並ぶ、重厚な町並みの
五條新町重伝建地区
築250年の古民家を改装
した和食レストランでの昼食を
予定しています
今回の視察先「五條市」は、奈良県の
南西部、吉野川沿いにあります。重伝建
選定は出石の3年後となる平成22年
12月14日で、全国で88番目の重
伝建地区(商家町)です。
<視察 研修 の内容>
建築年代が分かる民家では日本最古
(1607 年の棟札)で国の重要文化財
に指定されている「栗山家住宅」など、
400年の歴史に積み重ねられた、
様々な年代に代表される建築様式の建
物が残されている伝建地区です。
☆日 時
平 成 29年
月
日(
)
午 前 6時 25分 集 合
午 後 8時 頃 帰 着 (予 定 )
☆集 合 場 所
豊岡市出石庁舎 南側駐車場
☆視 察 先 五 條 新 町 重 伝 建 地 区 (奈 良 県 五 條 市 )
☆募 集 対 象
出 石 伝 建 地 区 の関 係 者 ならどなたでも
☆募 集 人 数
20人 (保 存 会 新 旧 役 員 優 先 のうえ、先 着 順 )
☆参 加 費 保 存 会 の会 員 (地 区 住 民 )は1,000 円
(その他 の方 は 2,000 円 )
☆申 込 期 間
2月 24日 (金 )~3月 6日 (月 )
☆申 込 先 豊 岡 市 役 所 出 石 振 興 局
地域振興課 総務係
☎ 0796-52-3111
までご連 絡 ください
火災に強い地域づくり
火災のない安全・安心な伝建地区を目指して
まちなみ保存会役員会で「防災勉強会」を開催
●1/16 に開催した役員会では、出石分署の向井
“火災”はどこにでも
起こり得る身近な
災害ですよ!
当務司令にお越しいただき「防災勉強会」を実施し
ました●一昨年の1月に発生した城崎大火、また
昨年末の糸魚川大火の教訓を踏まえ、木造住宅が
密集している出石伝建地区においても「火災に強い
地域づくり」を考える必要があります●まずは、今ある
ヒトとモノで出来ることからやってみましょう
「火災に強い地域づくり」のために、いま私たちにできること・・・(勉強会からの一部抜粋)
❶出火防止▶火災が起こる原因を知る
出火原因:上位4つ「コンロ・放火(疑い含む)・たばこ・ストーブ」で50%を占める
❷早期発見▶住宅用火災警報器の設置
設置率【出石全体 94.8%】に比べ、【伝建地区 93.4%】 100%設置を目指しましょう!
❸早期消化▶家庭用消火器の設置と維持管理…今いちど我が家の消火器の確認を…
防災イベント等で消火栓の使用方法を学ぶ…ご近所の「消火器具庫」も知ってますか?…
一人ひとり、できることからはじめましょう
出石伝建審議会委員
大場修先生の講演会が開催されます
於:与謝野町加悦伝建地区
開催日■平成 29 年 3 月 18 日(土)
時 間■午後 1 時 30 分~午後 3 時
場 所■京都府与謝郡与謝野町
与謝野町加悦伝建地区内
『旧尾藤家住宅』与謝野町字加悦 1085 番地
※参加費は無料ですが、別途入館料 200 円が必要です
京都府指定有形文化財「旧尾藤家住宅」を会場に、京町家
とも比較しながら、たくさんの図と写真で解説されるよ
うです。出石とは一味違う「製織町」としての歴史を伝え
る伝建地区の見学も兼ねてお出かけいただき、大場先生
の分かりやすくて面白い講演に、是非ご参加ください。
でんけんトピック
2階
妻面(町家の側面)に関する
修景基準細則を追加しました
そもそも…「修景基準」って?
「修景基準細則」って?
1階
で
す
妻
面
こ
の
部
分
が
●伝建事業は「修理」と「修景」ふたつの事業に分けられます
●保存地区内で建築物等を修理や建替える際、伝統的建
造物(特定物件)の場合は「修理」、伝統的建造物以外の
建造物の場合は「修景」と呼びます
●それぞれに基準があり、修景事業を行う場合は、まちなみの
価値を高めるための「修景基準」に基づいて行っていただきます
●平成 20 年度の伝建事業スタート時、修景事業を行う際
の「修景基準」は設けられていましたが、抽象的な表現が多か
った修景基準の内容をより具体的に示した「修景基準細則」
が平成 22 年に定められ、現在も運用されています
●現在の修景基準細則(平成 22 年決定)では「妻面の開口部に関す
る一定の基準」が示されていませんでした(出石は町家が連続して建っ
ており、妻面の見える建物が少ないため、示されていなかったようです)
●これまでの修景事業では、「妻面」の取り扱いが特に疑問視されること
はありませんでしたが、来年度計画している「妻面」が通りからよく見える
建物の修景事業を行うにあたって、文化庁調査官による「妻面に関する
一定の基準等を設ける必要がある」との指摘をキッカケに、その必要が生
じたため、以下のように関係組織での協議を重ねてきました
細則の追加が必要になったワケ
▶▶解説◀◀
・・・町家の「妻面」・・・
意識して「妻面」の見える建物を探してみると
意外と少ないことに気付かされました
「妻面」修景基準細則
追加までの『経過』
●H28.12 月■豊岡市伝建審議会
・「外壁」の修景基準内に「妻面」の細則項目を追加することについて承認
・「妻面」細則の規定内容は、学識者及び設計士会に委ねることについて承認
●H29.1 月■出石まちなみ保存会役員会
・「妻面」細則追加の経緯を説明し、細則の追加手順等について了承
●H29.1 月■出石まちなみ設計士会
・追加する「妻面」細則の規定内容を協議。審議会学識者へ提案する細則(案)を作成
●H29.2 月■豊岡市伝建審議会(学識者委員)
・設計士会で作成した「妻面」細則(案)について、規定内容を承認
▼今回追加した「妻面」の修景基準細則▼ 赤字部分が今回追加した細則です
項目
修景基準
修景基準細則
1階
外壁
・材質、様式、意匠は、 2階
伝統的建造物の特性
を維持したものとす
妻面
る。
・主たる通りに面する側は真壁とする。…以下、省略…
・主たる通りに面する側は真壁又は塗込めとする。…以下、省略…
●新たな開口部は原則認めない。ただし、やむを得ず開口部を設ける場合
は伝統的な意匠とし、開口部の基準に準じる。
●開口部は幅1間を越えない大きさとする。
平成30年度伝建事業希望者を募集
■豊岡市では、平成30年度伝建事業の実施希望者を募集しています。
■現在、平成 29 年度は 5 件の希望物件を事業化(修理3件・修景2件)する予定で、翌年平成30
年度に事業を希望される物件の募集を、平成29年4月27日(木)まで行っています。
■修理事業だけでなく、修景事業も広く募集しますので、この機会にぜひ事業実施をご検討ください。
※国・県の採択枠がありますので、申請いただいても事業化を約束するものではありません。
募 集 概 要
■募集事業
・修理事業=「伝統的建造物」の登録建物で、外観の修
理(復元)、構造補強を行う工事
※未登録でも登録される価値のある建物を含みます
・修景事業=昭和 30 年代以降の建物、又はこれから新築
される建物で、外観を出石の町家の意匠や
デザインにする工事
※門、塀なども対象になります
■補助金額
■申請書類
■提 出 先
■提出期限
■スケジュール
■そ の 他
■問合せ先
・修理事業=外観、構造工事費用の8割、上限 800 万円
・修景事業=外観、構造工事費用の6割、上限 600 万円
出石振興局 総務係にあります
物件所在地の区長宅(3月までは平成28年の区長宅)
平成29年4月27日(木)必着
H29 年 4 月 事業希望者募集
5 月 出石まちなみ保存会役員会で優先順位決定
5~7 月 調査、基本設計
H30 年 2 月 事業実施の可否の決定(国の採択通知)
4 月~ 実施設計
6 月頃~ 修理・修景工事開始
申請にはいろいろな制約があります
まずは早めに出石振興局 地域振興課までご相談ください
豊岡市役所 出石振興局(℡:0796-52-3111)