ファーストコーポレーション (1430・東証1部)

Morningstar Equity Research Report 2017.2.13
造注方式の分譲マンションに軸足
投資判断(2/10)
ファーストコーポレーション(1430・東証1部)
株価
投資単位
903円
時価総額
118.4億円
100株
(17/2/10)
昨年来高値
昨年来安値
1,199円
(17/2/10)
新規 Overweight
PER
(予)
691円
(16/1/12)
8.9倍
(16/9/2)
(17/2/10)
受注好調で来期の大幅増収増益にメド
■17年5月期2Q累計業績は計画を超過
17 年 5 月期 2Q 累計の非連結業績は、売上高 12,972
百万円(前年同期比 64.2%増)
、
経常利益 999 百万円(同
38.2%増)
。
「完成工事高」は 7,127 百万円(同 1.7%減)
だったが、用地を確保し、建物と一体の事業企画をマン
ション・デベロッパーに販売する「造注方式」の本格拡
大で「不動産売上」が 5,658 百万円(同 9.4 倍)に膨らみ、
従来予想を売上高で 463 百万円、経常利益で 104 百万
円、それぞれ上回った。当期における新規顧客は首都圏
展開を本格化させている阪急不動産や、三栄建築設計
(3228)を始め 5 社に上り、これまで受注を得た顧客数
は合計 21 社に増大。受注金額は 15,338 百万円(604 戸)
と、既に 16 年 5 月期通期の 11,277 百万円(558 戸)を
大きく上回り、会社側は通期予想の売上高 21,842 百万
円(前期比 34.2%増)
、経常利益 1,836 百万円(同 21.3
%増)の達成に自信を深めている。
■中期経営計画の達成に手応え
中期経営計画で目標に掲げるのは 18 年 5 月期の売上
高 27,663 百万円(今期予想比 26.7%増)
、経常利益
2,392 百万円(同 30.3%増)
、そして最終 19 年 5 月期の
売上高 35,059 百万円(同 60.5%増)
、経常利益 3,089
百万円(同 68.3%増)
。これに対し、会社側は良好な受
注環境を背景に、17 年 5 月期 2Q 累計段階で、18 年 5
月期の計画達成に必要な案件について 8 割方メドが立っ
ているとし、実際 17 年 1 月には日本エスコン(8892)
から受注を獲得。目標達成の確度は高まっている。同社
は建設工事を RC(鉄筋コンクリート)工法に特化する
ことで施工品質の高位均一化を図るなど、品質へのこだ
わりには定評があったが、16 年 1 月からは第三者機関
による検査を導入。建物の安全性確保に重要な「杭」
「配
筋」
「生コン」を対象に、施主が第三者機関による検査
を実施しない場合、同社がそれを行うこととし、実質的
に同社施工物件の全てで第三者機関の検査が実施される
こととなった。上場企業も含めた有力デベロッパーの顧
客化が相次いでいる背景にはこうした取り組みがあり、
870円~ 1,300円
想定株価レンジ
(円)
1,500
1,422
1,000
26週線
13週線
500
425
(千株)
0
出来高
13週平均線
(月)34 5 6
7 8
9 1011 12 1 2
3 4 5
6 7 8
9 10 1112 1
2
8,000
6,000
4,000
2,000
0
13週移動平均線
26週移動平均線
出来高
(13週平均)
907円
870円
512,708株
当面、地盤である東京圏の市場環境に左右されずに高
成長を遂げる可能性が高そう。19 年 5 月期は完成工事
高 20,000 百万円~ 25,000 百万円、不動産売上 10,000
百万円~ 15,000 百万円を想定しており、M&A(企業
の買収・合併)も視野に中期経営計画の必達を目指して
いる。
株価は 15 年 7 月に上場来高値 1,442 円(15 年 12 月
の普通株式 1 株につき 4 株の株式分割を考慮)を付けた
が、その後調整色を強め、16 年は 750 ~ 1,200 円のボ
ックス圏から逃れられない展開。東京圏における分譲マ
ンション販売がかつての勢いを失っていること、株式市
場における不動産業全般への評価が高まらないことがそ
の背景にある。しかし、同社の場合、地盤地域における
シェアはまだ 1%台前半と低く、造注方式による高い優
位性により本格拡大期を迎えていることを考えると、同
様の評価は避けたい。向こう半年間の想定株価レンジに
ついて、株価は 900 円絡みで値固めが進んでいること
から、下値のメドは 26 週移動平均線と同レベルの 870
円。上値は 19 年 5 月期に今期予想比 68.3%の経常増益
を目指す中期経営計画の達成期待を込め 1,300 円。投資
判断は新規「Overweight」とする。
(真鍋 浩幸)
業績動向(2/10時点)
売上高
(百万円)
15 年 5 月期
16 年 5 月期
17 年 5 月期
18 年 5 月期
実績
13,937
前年比
(%)
93.9
営業利益
(百万円)
前年比
(%)
794
3.0倍
経常利益
(百万円)
前年比
(%)
744
2.9倍
純利益
(百万円)
前年比
(%)
492
3.0倍
EPS
(円)
48.6
実績
16,270
16.7
1,601
2.0倍
1,514
2.0倍
1,029
2.1倍
88.5
会社予想
21,842
34.2
1,908
19.1
1,836
21.3
1,270
23.4
101.3
MS 予想
22,000
35.2
2,000
24.9
1,900
25.5
1,300
26.3
103.7
MS 予想
28,000
27.3
2,500
25.0
2,400
26.3
1,650
26.9
131.5
※15年12月1日付で普通株式1株につき4株の株式分割を実施
※15年5月期EPSは上記の株式分割が期初に行われたと仮定した算定
(当期純利益÷期中平均株式数)
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見
は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではあ
りません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。
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Morningstar Equity Research Report 2017.2.13
ファーストコーポレーション(1430・東証1部)
■ 会社概要
中期経営計画 数値目標
分譲マンションに特化した建設工事が主力。事業エリ
アは東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)とし、
建設工事を RC(鉄筋コンクリート)工法に特化するこ
とで施工品質の高位均一化、工程の効率化を実現してい
る。特徴は、
競争入札による受注よりも収益性が高い
「造
注方式」に軸足を置くこと。造注方式とは、同社が土地
情報を収集して用地を確保し、その土地に建設するマン
ションと一体の事業企画を作成。複数のデベロッパーに
提案して建設工事を特命で受注するというもの。用地を
同社が仲介してその土地にかかる建設工事を受注するケ
ースや、土地と建物一体でデベロッパーに販売する方法
等があるが、造注方式では最も高い価格を提示するデベ
ロッパーに販売が可能。最も低い価格が要求される競争
入札よりも高い工事利益率が確保できる。大株主の飯田
一樹氏は飯田グループの創始者・故飯田一男氏の長男。
飯田グループとの結びつきは強く、設立当初は一建設や
アーネストワンなど飯田グループからの受注が 100%
だったが、その後は他のデベロッパーとの取引が増加。
16 年 5 月期の売上高に占める飯田グループ向けの比率
は 34.7%まで低下している。
受注高/期末受注残高/戸当たり受注単価
売上高/経常利益
(受注額・期末受注残高:百万円)
(戸当たり単価:千円)
(百万円)
(百万円)
好調な引合いにより、受注獲得は増進が続く
受注増進に伴う売上・利益面の拡大も続く
出所:会社資料
当期業績の概況 造注方式による受注実績
造注方式による受注活動により収益性の向上を図る
相乗的に単純請負も利益率がアップ。特命的な案件も増加傾向に
物件ごとの受注採算の動向(契約済案件)
造注方式による受注件数・戸数
(戸)
(件)
造注
入札・特命
12/05期
■ 事業環境と展望
13/05期
14/05期
15/05期
16/05期
17/05期
受注獲得時期順
分譲マンション業界では契約率 70%が好不調の境目
とされるが、
不動産経済研究所によると、
首都圏
(東京都、
神奈川県、埼玉県、千葉県)で 16 年 1 ~ 11 月に 70%
を超えたのは 2 月(72.9%)
、
5 月(70.9%)
、
9 月(72.0%)
の 3 回のみ。金融緩和により住宅ローン金利は過去最低
水準で推移しているが、購買余力が高まるほどに賃金が
上昇していないため、第一次取得者層がマンション購入
に慎重になっている様子が伺える。しかし、一戸当たり
の新築マンション価格が 5,078 万円と、8 月の 5,662 万
円から 4 カ月連続で低下した 12 月は、マンション発売
戸数が前年同月比 13.2%増の 7,007 戸(前月は同 22.7
%減の 2,701 戸)へと増加する中、契約率は 76.6%と
前月の 62.5%から大幅に上昇。改めて首都圏市場の懐
の深さが確認された。同社が東京圏と表現するこの地域
において建設戸数のシェアはまだ 1%台前半。市場環境
が良いに越したことはないが、この大きなマーケットに
おいて造注方式による優位性を維持する限り、拡大の余
地は大きい。当面の目標に掲げる市場シェア 5%を獲得
すれば、売上高は数倍に跳ね上がる。
出所:会社資料
リスク要因
同社は分譲マンション建設事業に特化しているため、
景気、金利、地価、物価、新規供給物件、不動産販売価格、
住宅税制などの動向や、少子化、人口減少等によって
分譲マンションの着工戸数や需要が減少した場合、請
負工事受注高、不動産取引高が減少する可能性がある。
また、事業エリアである東京1都3県は、大手ゼネコ
ンと同様に中小ゼネコンも事業展開しているため競合
が多く、有望な事業用地の不足、地価高騰、オリンピ
ック需要の影響等による建築費の上昇、人材や協力会
社の調達難、他社の新規参入による競争激化等の要因
が生じた場合、受注件数が減少する可能性がある。
株主還元(2/10時点)
■ 配当の状況
■ 株主優待
1株当たり配当金
中間期末
期末
年間
15年5月期
実績
0円
8.75円
8.75円
16年5月期
実績
0円
26円
26円
17年5月期
会社予想
0円
37円
37円
毎年 11 月 30 日現在、100 株以上保有の株主を対象。
100 株以上 クオカード 1,000 円分
10,000 株以上 クオカード 2,000 円分
※15年12月1日付で普通株式1株につき4株の株式分割を実施。
15年5月期の配当は遡及修正。
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見
は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではあ
りません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。
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Morningstar Equity Research Report 2017.2.13
ファーストコーポレーション(1430・東証1部)
競合他社比較(赤太字は競合他社に比べ優位な数値)(2/10時点)
ファーストコーポレーション
(1430・東1)
基本事項
株価
903円
1,268円
879円
100株
100株
100株
90,300円
126,800円
87,900円
最低投資金額
決算月
PBR
(実)
配当利回り
(予)
売上高成長率
(予)
成長性
3月
3月
6.9倍
5.0倍
2.1倍
4.1%
34.2%
4.2倍
1.4倍
1.6%
1.8%
1.6%
11.3%
25.1%
3.7%
19.1%
EPS成長率
(予)
14.5%
7.4%
8.7%
10.8%
60.5%
16.6%
62.6%
14.0%
31.2%
23.2%
12.6%
13.4%
41.6%
41.2%
180.1%
自己資本当期純利益率
(実)
総資産経常利益率
(実)
自己資本比率
(実)
財務安定性
5月
8.9倍
営業利益成長率
(予)
売上高営業利益率
(予)
収益性
新日本建設
(1879・東証1部)
投資単位
PER
(予)
株価指標
長谷工コーポレーション
(1808・東1)
17.7%
31.3%
デット・エクイティ・レシオ
(実)
240.1%
74.3%
流動比率
(実)
130.5%
146.7%
競合企業は長谷工コーポレーション( 1808)、新日本建設( 1879)を選定した。
■ 成長性
■ 収益性
■ 財務安定性
同社の受注実績を見ると、第 1
期(12 年 5 月期)はアーネストワ
ン1棟
(26 戸)
、
一建設 5 棟
(162 戸)
の計 6 棟で、1 棟当たりの平均は約
30 戸だったが、17 年 5 月期はここ
まで阪急不動産 1 棟(123 戸)
、中
央住宅 1 棟(124 戸)
、NTT 都市開
発・安田不動産 1 棟(186 戸)
、三
栄建築設計 1 棟(79 戸)
、日本エス
コン 1 棟(79 戸)など大規模化が
進 展。 合 計 7 棟 で 696 戸、1 棟 当
たりの平均は約 100 戸と、徹底し
たマンション品質へのこだわりが
高い評価につながっている様子が
伺える。当面、既存顧客の深掘り、
新規顧客の増加などにより、高成
長の持続が期待されよう。
17 年 5 月期の非連結経常利益は
前期比 21.3%増の 1,836 百万円を
計画する。2Q 累計は完成工事高が
7,127 百万円(前年同期比 1.7%減)
だったが、
通期は 19,214 百万円(前
期比 1.2%増)と増加を見込み、完
成工事総利益率は前期の 13.1%か
ら 13.9%に上昇する見通し。さら
に 19 年 5 月期にかけても、造注方
式による受注比率が高まることで
利益率は向上しそうだ。
16 年 5 月期におけるデット・エ
ク イ テ ィ・ レ シ オ は メ ド と な る
100%を大きく超えているが、こ
れは同社設立からまだ 5 年しか経
過しておらず、資本の拡充が進ん
でいないため。また、土地手当て
のため、一時的に短期借入金が膨
らむ側面もある。しかし、今後、
造注方式による受注の拡大で、競
争入札に比べて工事にかかる借入
金の負担が飛躍的に軽い特命工事
が増加しそうなこと。また、好調
な業績を背景に利益剰余金の積み
増しが進みそうなことを考えると、
短期間で 100%割れまで低下する
可能性がある。
モーニングスター株式会社
プロダクト開発本部 株式分析部 アナリスト 真鍋 浩幸
03-6229-0810 [email protected]
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見
は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではあ
りません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。
(3/3)
モーニングスター・エクイティ・リサーチレポートの読み方
特 徴
Overweight (オーバーウエート)
今後、半年間の株価推移が現値水準を 15%以上上回ると
予測される場合
Neutral (ニュートラル)
今後、半年間の株価推移が現値水準の- 15%~+ 15%に
とどまると予測される場合
Underweight(アンダーウエート)
今後、半年間の株価推移が現値水準を 15%以上下回ると
予測される場合
(1)第三者機関として中立的な立場を重視
モーニングスター・エクイティ・リサーチレポートは、
モーニングスターが位置する中立的な第三者としての立場
を重要視し、客観的な比較・評価情報の提供に努めていま
す。モーニングスターがカバーする全銘柄に対し、アナリ
スト個人の見解に加え、複数のアナリストから成る銘柄評
価委員会の意見を反映し、投資判断・想定株価レンジ・業
績予想を決定しています。
(2)カバー銘柄のユニバース
カバー銘柄は下記対象銘柄から銘柄評価委員会が選出し
ています。
【銘柄選定基準】
●アナリストのカバー率が低い国内新興市場上場銘柄
●個 人投資家からの人気が高い銘柄(各オンライン証券
のデータを参考)
●時価総額を考慮(50 億円程度以上を目安)
●整理、監理銘柄や継続疑義、債務超過銘柄を除く
(3)3 段階の投資判断
カバー銘柄に対する投資判断は、モーニングスターの各
アナリストによる調査・取材・分析を基に銘柄評価委員会
の協議を経て決定しています。下記の基準を基に 3 段階(最
上位から「Overweight 」
(オーバーウエート)
、
「Neutral」
(ニュートラル)
、
「Underweight」
(アンダーウエート)
)
で予測しています。
モーニングスターでは業績見通しや財務状況、株価の値
動きなどに関する見解の変更により、機動的に投資判断を
変更します。ただし、影響力のある、新しい情報が明らか
となり、判断に時間を要する場合には投資判断を「Under
Review」
(保留)とする場合があります。また、取引時間
中の投資判断の変更は行いません。アナリストが退職した
場合などは投資判断をいったん「Suspension」
(停止)と
する可能性があります。
(4)中期的な想定株価レンジ
向こう半年間で想定される株価のレンジを示します。株
価指標などを用いた適正株価水準のほか、チャートのフシ
目や直近の高値・安値、トレンドライン、移動平均線など
テクニカル面や価格帯別出来高なども考慮して、中期的な
上値メド、下値メドを決定しています。
項目説明
■ アナリストコメント
直近の業績動向や事業環境につい
て、取材に基づいた評価をコメント
しています。投資判断の根拠や業績
予想に対する見方、今後の事業展望
などを記載し、株式投資をするうえ
で最も重要な情報を掲載していま
す。
また、
読みやすさを考慮してテー
マごとに 2 ~ 4 つのパラグラフに
まとめているほか、重要なポイント
を太字で強調しております。
■ 業績動向
通期決算の実績 2 期分と会社予
想、およびモーニングスターの独自
予想を今期、来期の 2 期分掲載し
ております。
各銘柄への取材に加え、
四半期毎での過去の業績傾向やセグ
メント毎での分析に基づいて業績数
値を予測しています。
■ 会社概要
各銘柄がどのようなビジネスを展
開しているのか、どこに収益源があ
るのかなどを詳しく解説するほか、
今後どの事業に力を入れていくの
か、中期的にはどのような事業展開
を図っていくのかなどの中期的な見
通しも取材を踏まえて掲載します。
■ 事業環境と展望
各銘柄が属する業界について、足
元の状況や将来の成長性などの観点
から解説します。競合他社への取材
も実施することで業界全体を多方面
から捉えるほか、業界団体のデータ
など具体的な数値も掲載します。
■ リスク要因
各銘柄が有するリスクを解説しま
す。事業面でのリスクに加え、業績
面や財務面、株式市場独自のリスク
なども考慮して様々な角度から見た
リスクを示します。
■ 成長性
今期会社計画の売上高成長率、営
業利益成長率、EPS 成長率を競合他
社と比較するほか、過去の経緯や主
力事業の成長力などを評価します。
■ 収益性
今期会社計画の売上高営業利益率
と前期実績の自己資本当期純利益
率、総資産経常利益率を競合他社と
比較するほか、過去からの収益性の
変動などを評価します。
■ 財務安定性
前期実績の自己資本比率、
デット・
エクイティ・レシオ(=有利子負債
/ 自己資本× 100)、流動比率(=流
動資産 / 流動負債× 100)を競合他
社と比較するほか、現預金やキャッ
シュフローなどの観点から財務安定
性を評価します。
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日に
おける判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知
的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。