2017年度 継続活動企画書(scope of work)

産業競争力懇談会(COCN)2016年度推進テーマプロジェクト用
2017年度
継続活動企画書(scope of work)
【今年度のテーマのタイトル】(テーマタイトルの変更を予定している時は、新タイトル案も記載)
学会をオープンイノベーション推進の場とするための方策
【リーダー企業・大学・法人】(リーダーに変更予定がある時は、その旨を記載)
株式会社日立製作所
【継続提案内容】
今年度の進捗を反映し、当初提案時との共通点あるいは違いがわかるように記載
1.提案の背景・理由
産官学でオープンイノベーションの議論が盛んである。特に、産学連携が議題になることが多い。政
府機関から発行される戦略や計画書には、企業から公的研究機関への投資目標を定量的に定めているも
のもある。その方策についても、産学官で様々なスキームが議論され、また実行されている。しかしな
がら、産学連携はまだ不十分であり、その加速が必要との主張が多い。
2016 年度は、産学連携テーマの拡大を図るため、複数の企業が参加できるテーマ、特に産業界での協
調領域での連携を検討の柱にし、産学連携に必要な全てのステークホルダを有する工学系の学会をオー
プンイノベーション推進の場とするための方策について検討した。活動成果として、これを実行するた
めの課題を抽出した。次のステップとして、具体的な課題の解決策を見出し、本プロジェクトが提案す
る産学連携がスタートできるようにするため、2017 年度も継続して活動する。
2.産業競争力強化上の目標・効果
学会をオープンイノベーション(産学連携)推進の母体のひとつにすることにより、日本がイノベー
ション大国となり、日本再興戦略 2016 に記載されたイノベーション創出力の強化に関する KPI が実現さ
れる。
3.検討内容と想定される課題(技術・システム開発、規制改革、人材育成など)
2016 年度の活動で、参加した5学会全てに産学連携の受皿となれる組織があることがわかった。本プ
ロジェクトの主旨に沿った仕組みの付加による学会学会内での議論の活性化が課題となる。研究テーマ
に関しては、COCN で遂行したテーマの分析と検討などを行い、具体化を図る。また、学会の活性化とイ
ノベーションの促進を目的とした学会間の連携が新しい課題となる。さらに、組織の運営方法、研究資
金の取り扱いなども実務上の課題となる。
4.想定される解決策と官民の分担
学会が産学連携推進の主体として活動する、もしくは産学連携における産と学の橋渡しをする部署を
学会内に構築し、具体的な産学連携テーマを提案する。さらに進んで、”非競争領域における複数企業
対複数大学での連携”、”異分野学会同士の連携”を推進する。上記の活動において官の支援が必要な
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場合は、要望書をまとめ施策を提言する。府省庁と課題意識を共有し、例えば大型産学テーマ実施の際
のマッチングファンド、活動を円滑に回すために省庁から学会に資金を助成する仕組み等を概算要求に
入れることを目指す
5.推進テーマ活動の想定活動期間
検討は 2017 年度内を想定する。
6.出口目標と提言実現の推進主体案
2017 年度の出口目標は、2016 年度の活動で明らかになった課題の解決策を見出し、学会が推進主体と
なって、産学連携テーマを遂行できる方策を完成することである。
7.推進体制案
リーダー:株式会社日立製作所
メンバー:鹿島建設株式会社、JX エネルギー株式会社、清水建設株式会社、住友電気工業株式会社、
大日本印刷株式会社、株式会社三菱化学科学技術センター、株式会社三菱ケミカルホール
ディングス、三菱電機株式会社、他。
学会:日本機械学会、情報処理学会、応用物理学会、高分子学会、土木学会、他。
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