平成29年 年頭所感 青森市医師会 会長 成田 祥耕 会員の皆様、新年

平成29年 年頭所感
青森市医師会 会長
成田 祥耕
会員の皆様、新年おめでとうございます。旧年中は広く深いお気持ちに基づいたご
協力をいただき、医師会活動を円滑に進めることができました。深く感謝を申し上げ
ます。年頭に当たり一言ご挨拶を申し上げます。昭和22年11月に新しい青森市医師会
が設立されて今年で丁度70年になります。従ってひとつの区切りの年になります。古
希を迎えることができたと申すことができるでしょう。これまで蓄積された多くの先
人達の業績が現代の我々にとって重要な礎になっていることは申すまでもありませ
ん。彼らはご自身の診療活動は当然のこととして、保健活動や啓蒙活動などを通して
地域の人々の健康増進に、どれほどの労力と時間を費やしたか計り知れません。その
ような活動によって多くの医師会員たちが地域の尊敬を集めてこられたと思います。
その結果、医師としてだけではなく、様々な分野において地域のリーダーとしての活
躍も求められてまいりました。
私が平成8年に青森市医師会の理事にさせてもらった時、竹村龍治会長は折に触れて
“自分が今こうしているのは、地域の人々の支援のお蔭で、これからは、地域へ恩返
しをしていかなければならない気持ちでいる”、そのように極めて謙虚に話しておら
れました。竹村会長の医師会活動の原動力になるお気持ちに思いがけなく接し、密か
に感動を覚えていました。
この数年、地域包括ケア、在宅医療、医療と介護の連携などを議論してまいりまし
た。会員と共に研究会を開催してきましたし、また市民を交えた議論も行ってきまし
た。そのことが即我々の現実の姿に反映されたとは言えませんが、これまでの蓄積が
いつの日か具現化されるだろうと感じています。これからの体制構築のために多職種
の共同作業というものが、日指すべき姿ではないかと思いますが、下手をするとその
形に収斂するどころか拡散してしまう心配もないではありません。その懸念を払拭す
るには、すべての共同作業において医師会が強いリーダー役を果たさなければなりま
せん。これはある意味医師会にとって宿命的なものでありますので、その意識を強く
持っていかなければなりません。この問題だけではありませんが、行政との連携はこ
れからも十分に強化していかなければならないと考えています。
次に、今年中か来年までになるか分かりませんが、会員名簿を作りたいと思いま
す。平成12年に西川泰右広報担当理事が作って下ったたものが最も新しい名簿であり
ます。あのような名簿の復活を求める声が私のもとに届けられています。理事会でも
検討しまして、良い形の名簿を提供したいものだと思います。冒頭に申しあげました
が、医師会70周年記念の細やかなる事業として、会員相互の繋がりの基として提案し
たいと思います。
会員の皆様の益々のご健勝を祈念して新年のご挨拶といたします。