ロボットビジネス創出人材育成

NEDOロボット・AIフォーラム20161021
ロボットビジネス創出人材育成
大阪工業大学工学部ロボット工学科 教授
ROBOTICS&DESIGN CENTER センター長
大阪大学医学系大学院 招聘教授
本田 幸夫
サービスロボット産業への期待は非常に大きい
しかし、なぜ次世代の新産業として
サービスロボット産業が
立ち上がらないのだろうか?
技術はあっても商品化で負ける日本
3
技術はあるが新ビジネスの創出が不十分
インプット:
(1)制度環境
(2)人的資源
(3)インフラ整備
(4)市場洗練度
(5)ビジネス洗練度
アウトプット:
(1)特許
(2)ブランド力
4
スタンフォード流
イノベーション創出の方法論に学ぶ
Stanford University
5
具体事例紹介
「未来のディスプレイ」
6
2009年学生が作ったプレゼンビデオ
7
2010年 iPad発売
8
シリコンバレーの脅威
シェアリング
エコノミー
自動運転
ロボット
9
IoT
CONNECTED
ものづくり
オープン
革命
イノベーション
AI
深層学習
イノベーションを創出した国が
勝者になる
キーワードの一つは人材育成
活動内容の紹介 Step1
平成26年度〜平成27年度
NEDO 事業
「我が国ロボットサービスにおける
イノベーション創出に関する調査」
技術で勝って商品化で負ける!
現代日本の閉塞感を打破するために
■ 教えるだけの古典的教育から、
教員、学生、企業人、一般人
すべてのステークホルダーが
共に学んで成長する
新しい人材育成プログラムを構築する
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デザイン思考を活用したアプローチ
• デザイン思考:人間中心デザインに基いたイノベーションを起こすための発想法
•
従来のシーズ・市場指向から、デザインドリブンへの発想転換
13
デザイン思考に基づく、課題解決型授業・セミナーの実施
〜座学+現場を知る(社会実証の重要性)〜
◆方法論の習得とMentorの育成
大阪工業大学新キャンパス
NEDO講座成果の
見える化と普及
n 8階が産学連携プロジェクト(座学)
n 1階は市民に開放。AI・ロボットを活
用するための社会実証を行う
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これからの活動内容の紹介 Step2
ロボットは使ってなんぼ
使うことを積極的に進める活動を中心に
ロボットビジネススクールの設立を目指す
ロボットビジネススクールの設立
2016〜2018年の活動
〜人材育成を含めたイノベーション創出エコシステムを構築する〜
ロボットビジネススクールの目指す象限
大学・研究機関
基
礎
的
理
解
の
探
求
探
求
す
る
ボーア象限
パスツール象限
純粋な基礎研究
実用思考の基礎研究
基礎科学の発
展と社会問題
の解決
それを支える
人材育成でイ
ノベーションを
創出する
エジソン象限
探
求
し
な
い
名称なし
純粋な応用研究
考慮しない
考慮する
企業
実用的用途の考慮
出所: Donald E. Stokes, Pasteur’s Quadrant: Basic Science and Technological Innovation, Brookings Institution Press,1997.
具体的な研究テーマ(例)
健康寿命を延ばす
Rehabilitationから
Normalizationへ
介護に頼らない
元気な高齢社会の実現が重要
⇨ ロボット技術の介入のプロトコルの構築
~社会実証によるビッグデータの活用~
◆ロボット介護機器開発・導⼊入促進事業を担当
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ロボット介護機器開発・導⼊入促進事業
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開発されたロボットの事例
Robotic Bed (Panasonic)
ROBOHELPER SASUKA (Muscle)
Robot Suit HAL for Care Assist
(Cyberdyne)
Muscle Suit for Care Assist
(Kikuchi)
Neos+Care
(Noritsu Precision)
(Azbil)
Transfer Assist Device (Fuji Machinery)
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(RT Works)
Transfer Support Device (Yaskawa)
(Imasen Engineering)
(Kawamura Cycle)
大阪大学医学系大学院 バイオデザイン学講座との連携
NEDO
サービスロボット
ビジネススクールの
協働ワークショップで
イノベーション創出を実践
人が集まる梅田を
イノベーション実証の場
(ショーケース)に
Rehabilitation(Medical)から
Normalization(HealthCare)へ
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ご清聴
ありがとうございました