柏市水道部庁舎 再整備基本構想 について 平成28年11月 柏市水道部 目 次 1. 水道部庁舎整備の目的 背景と目的,およびコンセプト 2. 候補地の選定 第一水源地での建替えを選定した根拠 3. 具体的な機能 庁舎に新たに備えるべき機能 4. 概略事業費および工期 5. 発注方式について PPP(官民連携手法)活用の可能性 6. イメージ図 2 1. 水道部庁舎整備の目的 【背景と目的】 • 柏市水道部庁舎は,昭和45~53年の築造から40年経過して おり,平成14年度に実施した耐震診断により耐震性が低いと されています。 • これまで管路や水源地施設の耐震化を優先するため先送り してきましたが,ライフラインである水道の災害対策拠点とも なるため,早急に耐震化に着手する必要があります。 • 本基本構想は,災害に強い事業運営拠点の再整備を行うこ とを目的とします。 3 【コンセプト】 (1)「強靭」 災害対策拠点を確保する • • • 最新の耐震基準に対応した耐震性を有する庁舎 災害時に応急復旧活動を迅速に行うことができる庁舎(災害対策本部機能) 応急給水拠点機能を有した庁舎(耐震性貯水槽の設置,既設井戸の活用) (2)「安全」 ライフラインとして,水を安定供給できる体制を確保する • • • 平常時に業務を円滑に実施できる庁舎 水道施設の運転状況を把握する機能を有し,情報共有・迅速対応を図ることができ る庁舎 料金徴収,市民利便性への配慮などが可能な庁舎 (3)「持続」 環境にやさしく,コストを抑制した施設とする • • • 環境負荷を低減し,クリーンエネルギー等を導入した省エネルギー・地球温暖化防 止対策に配慮した施設とする(「CASBEE柏(柏市建築物環境配慮制度)」評価取得) ライフサイクルコストの縮減を図る 景観に配慮した施設とする 4 2. 候補地の選定 【整備方針(耐震補強or建替え)】 • 整備方法としては,耐震性確保の観点から,建替えとします。 (理由) ① 庁舎(建築物)は耐震補強可能ですが,補強工事期間中 は一時移転等が必要となります。また,耐震補強では, 老朽化やバリアフリー等に対応できず,使い勝手の低下 も避けられません。 ② 庁舎の下部にある配水池の基礎杭の耐震診断を実施し た結果,耐震性が確保されていないことが判明しました。 この基礎杭の耐震補強は,実質的に不可能であり,庁舎 だけを耐震補強しても耐震性は確保されません。 5 【候補地の選定】 • 水道用地の候補(7か所)について検討した結果, 第一水源地を最有力候補とします。 (理由) ① 新庁舎の必要延床面積 (約4,000㎡)が確保できる。 ② 立地条件(駅・本庁舎からの距離や用途地域)から有利 ③ 建替えの場合でも,現庁舎を使用しながら,整備が可能 6 3. 具体的な機能 【新たに備えるべき機能】 ① 災害対策拠点機能 ・建物の耐震性能 ⇒建替えにより耐震性能が確保 ・災害対策本部の設置⇒通信・連絡網/監視制御機能の確保⇒[1] ・電力の確保 ⇒非常用自家用発電設備の整備 ・応急給水機能の確保 ⇒耐震性貯水槽整備/既設井戸の活用⇒[2] ② 倉庫機能 ・資機材備蓄倉庫,書庫の拡充 ⇒建替えによりスペース確保 ③ その他の機能 ・バリアフリー設備 ・公共性への配慮 ⇒建替えにより機能追加 ・環境への配慮 ⇒ 「CASBEE柏」の評価を取得できる設計⇒[3] ・浄水課の統合を考慮 ⇒建替えによりスペース確保 7 3. 具体的な機能[1] 災害対策本部機能 通信・連絡網/監視制御機能の確保 水道庁舎(災害対策拠点) 第六水源地(浄水センター) リモート監視 監視・制御 ビジネスイーサ回線 (Business Ether) (機能強化) 管網 システム (NTT) 水源地等他の水道施設 水源地等他の水道施設 水源地等 他の水道施設 災害時でも水道施設情報をリアルタイムに把握可能となる 8 3. 具体的な機能[2] 応急給水機能の確保 耐震性貯水槽整備/既設井戸の活用 簡易浄水 処理装置 (膜等) (常時は 第三水源地へ 導水) バルブなど で切り替え 流入(配水管より) 耐震性貯水槽(飲料水) 給水 流出(配水管へ) P 井戸 災害時の応急的な飲料水提供が可能となる 9 3. 具体的な機能[3] 環境への配慮 「CASBEE柏」にて高い評価を取得できる設計 (出典)柏の葉2号調整池周辺景観重点地区景観形成基準 (出典)柏の葉2号調整池周辺景観重点地区景観形成基準 (出典)柏市建築物 環境配慮制度の手引き 環境負荷が少なく景観に配慮した庁舎となる 10 4. 概略事業費および工期 【概略事業費】 新庁舎築造: 約5~13億円 • 規模・構造の違いによる 既設施設の撤去 : 約5億円 • 一期工(新庁舎築造前)と二期工(新庁舎築造後)の合計 応急給水関連: 約6~10億円 • 耐震性貯水槽の設置基数,井戸の改修手法等の違いによる その他工事 : 約2億円 • 場内整備,電気設備等 合計 : 約18~30億円 11 【概略工期】 項 目 H28年度 H29年度 H30年度 H31年度 H32年度 基本構想・基本計画 新庁舎建設 基本・詳細設計 新庁舎建設 工事 ポンプ棟等撤去 詳細設計 ポンプ棟等撤去 旧庁舎撤去他 詳細設計 旧庁舎撤去他 12 5. 発注方式について 【PPP(官民連携手法)活用の可能性】 • 本事業では,収益性のある施設運営・維持管理事業がなく, 民間発注対象可能業務は設計・建設が主となる。 また,立地・面積・容積率等の制約も受ける。 PFI方式などには不向き • できる限りの工期圧縮が望ましい。業務効率,費用負担なども 含めて,総合的に評価する必要がある。 従来方式,デザイン・ビルド(DB)方式,またはリース 方式を中心に検討を行う。 13 6. イメージ図 施設運転情報の集約 市民に開かれた庁舎 災害対策拠点 応急給水所 環境・景観に配慮した庁舎 14
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