17/7 期通期は物件売却の拡大で営業 25%増益を予想

シーアールイー(3458・東証1部)
2017 年 2 月 17 日
17/7 期通期は物件売却の拡大で営業 25%増益を予想
16/7 期は物件売却の拡大で増収増益
アップデートレポート
16/7 期の連結業績は、売上高が前期比 34%増の 338 億円、営業利益
が同 85%増の 44 億円と、増収・大幅営業増益だった。不動産管理事業
(株)QUICK
細貝 広孝
では、管理面積が拡大するなか、高稼働率を維持して安定した収益を計
上。物流投資事業では、売却物件の面積拡大などで大幅増収増益となり、
連結全体の業績を大きく押し上げた。また、アセットマネジメント事業
主要指標 2017/02/16 現在
株
価
ではフィー収入が堅調に推移し、大幅増収増益だった。
1,627 円
17/7 期 1Q は不動産管理事業が堅調に推移
1,850 円
(16/10/4)
930 円
(16/2/12)
業利益が同 20%増の 1.8 億円だった。不動産管理事業では、マスター
発行済株式数
11,988,400 株
積が堅調に推移。また、資産活用提案による新築工事の受注があったこ
売 買 単 位
100 株
となども寄与し、増収増益を確保。物流投資事業では大型物件の売却は
時 価 総 額
19,505 百万円
予 想 配 当
20 円
昨年 来高値
昨年 来安値
(
会
社
予 想
)
E P S
258.59 円
( ア ナ リ ス ト )
実 績
P B R
1.71 倍
17/7 期 1Q の連結業績は、売上高が前年同期比 10%増の 41 億円、営
リース物件が前期に引き続き高い稼働率を維持したことに加え、管理面
なく、前年同期と同様に営業赤字を計上した。
17/7 期通期は物件売却のさらなる拡大で増収増益を予想
17/7 期通期の連結業績に関して QUICK 企業価値研究所では、売上高
479 億円(前期比 42%増)
、営業利益 55 億円(同 25%増)を予想する。
不動産管理事業では、管理面積の堅調な伸びと高稼働率の維持を見込
直前のレポート発行日
み、増収増益を予想する。物流投資事業では、会社側が今期開発物件の
ベーシック
2016/5/20
合計 3 万 7610 坪と、前期比 1.5 倍程度の売却を見込んでいることなど
リサーチノート
2016/6/28
を踏まえ、同事業でも増収増益を予想している。
続く 18/7 期の連結業績に関して当研究所では、売上高 371 億円(前
期比 23%減)
、営業利益 43 億円(同 22%減)を見込む。前期比で減収
減益を予想しているが、これは物流投資事業で売却物件面積の減少を前
提としているため。同社業績のベースである不動産管理事業では、引き
続き安定した成長を見込んでいることに変わりはない。
業
績
動
売上高
百万円
向
前期比
%
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
2016/7
1Q(8-10 月)
実
績
3,736
-
147
-
95
-
35
-
3.13
2017/7
1Q(8-10 月)
実
績
4,114
10.1
176
19.9
134
40.8
87
143.6
7.33
2016/7
通
期
実
績
33,842
34.2
4,386
84.8
4,123
88.7
2,307
72.4 198.42
新 ・ 会 社 予 想
45,750
35.2
4,470
1.9
4,140
0.4
2,500
8.4 211.00
2017/7
通
期
新・アナリスト予想
47,900
41.5
5,500
25.4
5,200
26.1
3,100
34.4 258.59
新・アナリスト予想
37,100 -22.5
4,000 -23.1
2,400
-22.6 200.20
2018/7
通
期
(2016 年 9 月発表)
アナリストレポート・プラットフォーム
4,300 -21.8
1
業
績
首都圏の物流施設
は強い需要の継続
 会社概要
を見込む
2015 年 10 月 6 日
電子商取引(EC)市場の拡大・配送の高速化などに伴い、物流の小口化・
多頻度化が進んだことから、流通経路の最適化や物流拠点の集約・統廃合、
物流施設の機能更新といった物流企業や荷主企業からの需要は年々高まっ
ている。
国内の消費者向け EC 市場規模は継続的に伸長しており
(図 1 参照)、
今後も成長が見込まれる。また、東日本大震災などを契機とした物流の分散
化へのニーズが高まるなか、首都圏では東京外かく環状道路(外環道)や首
都圏中央連絡自動車道(圏央道)などの交通インフラが新規に整備され、利
便性の高い立地での物流機能確保に対する需要も高い。さらに、荷主企業か
ら包括して物流業務を受託する 3PL(サード・パーティ・ロジティクス)プロ
バイダーの事業拡大により、物流効率化やサプライチェーンマネジメントに
よる物流の品質向上を実現すべく、機能性の高い物流施設の需要が高まって
いるという背景もある。その一方で、三井不動産(8801)
、三菱地所(8802)
といった大手不動産や、大和ハウス(1925)といった大手ハウスメーカーが
物流施設の開発を積極化するなど、新規プレイヤーによる事業参入で競争環
境は厳しさを増している。これは、テナント誘致に係る競争に加え、施設開
発に係る用地取得の競争激化にもつながっている。
事業用不動産サービスを行うシービーアールイー(CBRE、「ロジティクス
マーケットビュー」2016 年第 4 四半期)によると、足元の物流施設に対す
る需要は堅調で、16 年第 4 四半期(10 月から 12 月)の首都圏 LMT(Large
Multi-Tenant Properties/大型マルチテナント型)物流施設の新規需要は
6 万 3000 坪となり、16 年通年の新規需要は過去最高の 34 万坪で、引き続き
強い需要が認められるとしている。その一方で、通年の新規供給は 36 万坪
と、需要を上回る供給となった。このため、16 年第 3 四半期時点では空室
率が 9.1%まで上昇。第 4 四半期時点では 6.8%に低下したが、16 年通年で
はやや供給過剰感が強かった印象だ。首都圏 LMT の 16 年 12 月末時点での空
室率は 6.8%(CBRE)だが、東京圏を中心に展開する同社のマスターリース
物件の空室率(16 年 10 月末時点)は 1.9%にとどまる。17 年に関しては、
需給面から首都圏マーケットは空室率の改善傾向が見込まれる。ただ、同社
のマスターリース空室率はすでにほとんど空室がない状況を示しているだ
けに、さらなる大幅な改善は難しいが、QUICK 企業価値研究所では引き続き
低水準で堅調な推移を想定している。
中長期的には、すでに人口減少時代に突入し、近い将来には世帯数の減少
が見込まれている。しかし、首都圏の人口集中が高まっているほか、高齢化
が進むなか、当研究所では店舗購入から EC による購入比率が高まるとみて
いる。また、人手不足による物流施設自体の省力化・自動化が進むことによ
る物流施設の建替需要も高まるとみており、中長期的にも同社が得意とする
首都圏の物流施設に対する強い需要は継続すると考える。
アナリストレポート・プラットフォーム
2
業
績
図1.国内BtoC EC市場規模推移
 会社概要
(兆円)
15.0
4.8%
4.4%
5.0%
3.9%
3.2%
4.0%
3.4%
2.8%
10.0
3.0%
5.0
7.8
8.5
9.5
11.2
12.8
13.8
2.0%
1.0%
EC市場規模(左軸)
EC化率(右軸)*
0.0
0.0%
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
*EC化率とは全ての商取引金額(商取引市場規模)に対する、電子商取引市場規模の割合を指す
(出所:経済産業省調査より当研究所作成)
会社側は 2 月 6 日、同社とケネディクスとの間で資本業務提携ならびに同
ケネディクスと資本
業務提携
社に対する第三者割り当てによる新株式発行を行うことを決議し、同日付け
でケネディクスとの間で資本業務提携契約を締結したと発表した。本業務提
携により、同社はケネディクスから J-REIT 運営事業およびファンド事業の
知見が得られる一方、ケネディクスは同社から同社主体の物流施設開発案件
への共同投資や同社グループが組成するブリッジファンドへの共同投資な
どの投資機会を得ることが出来、両社とも提携先としてふさわしいとの結論
に達したとしている。業務提携の内容に関しては表 1 のとおり。併せて、資
本業務提携を行うことで、同社としては受託資産残高で国内最大手級のケネ
ディクスの資本参加により、信用力や財務基盤の強化につながり、ケネディ
クスにおいては今後の成長機会の獲得に資することから、両社の企業価値向
上に向けた連携施策をより一層推進できるとしている。なお、第三者割当増
資に加え、同社の親会社以外の支配株主である京橋興産は、保有する普通株
式のうち 124 万 1000 株をケネディクスに対して譲渡する契約を締結。第三
者割当増資と同日に譲渡される予定であり、これらの結果、ケネディクスは
同社発行済株式数の 15.01%を保有する主要株主になる見通し。
当研究所では、第三者割当増資により株式の希薄化はあるが、ケネディク
スが資本参加することによる、開発用地仕入れ時の信用力向上などでビジネ
スチャンスが拡大し、同社の成長力を高めると評価している。
表1.業務提携の内容
(1) 不動産ファンド事業における協業
CRE ロジスティクスファンド投資法人が発行する投資口の東証投資信託証券
市場への早期上場およびケネディクスの運営ノウハウを活用した持続的な成長
ケネディクスとの共同開発を行うことにより同社物流投資事業における物流施
(3)
設の開発件数や規模の拡大
(出所:会社資料より当研究所作成)
(2)
アナリストレポート・プラットフォーム
3
業
績
16/7 期の連結業績は、売上高が前期比 34%増の 338 億円、営業利益が同
16/7 期 は 増収・
 会社概要
大幅増益
85%増の 44 億円と、増収・大幅営業増益だった(表 2 参照)
。
不動産管理事業では、管理面積が拡大するなか、高稼働率を維持して安定
した収益を計上。建替えなどの工事案件が取り込めずに同事業全体の売上高
は前期を下回ったが、高採算なリーシングフィーの獲得などもあり、営業利
益は小幅ながら前期を上回った。
物流投資事業においては、開発物件の「ロジスクエア久喜」および「ロジ
スクエア羽生」の売却により、売上高は同 2.2 倍、営業利益は同 2.7 倍に拡
大し、連結全体の業績を押し上げた。
アセットマネジメント事業では、アセットマネジメントフィーが堅調に推
移したほか、運用資産の取得に係るアクイジションフィーなどの計上により、
売上高は同 3.2 倍、営業利益は同 86%増と拡大した。
表2.事業別業績推移
(百万円)
売上高
不動産管理事業
物流投資事業
アセットマネジメント事業
その他
営業利益
不動産管理事業
物流投資事業
アセットマネジメント事業
その他
(出所:短信より当研究所作成)
17/7 期 1Q は不
動産管理事業が堅
調に推移
15/7期
通期
25,224
15,589
7,876
334
1,424
2,373
1,515
1,296
116
83
16/7期
通期
前期比
33,842
+34.2%
15,252
-2.2%
17,533
+122.6%
1,056
+215.9%
4,386
+84.8%
1,521
+0.4%
3,514
+171.0%
216
+86.2%
-3
-
17/7 期 1Q の連結業績は、売上高が前年同期比 10%増の 41 億円、営業利
益が同 20%増の 1.8 億円だった(表 3 参照)
。
不動産管理事業では、マスターリース物件が前期に引き続き高い稼働率を
維持したことに加え、管理面積が堅調に推移。また、資産活用提案による新
築工事の受注があったことなども寄与し、同 9%の増収、同 7%の営業増益
だった。なお、16 年 10 月末時点の管理面積は約 121 万坪、マスターリース
稼働率は 98.1%だった。
物流投資事業では大型物件の売却はなく、前年同期と同様に営業赤字を計
上。アセットマネジメント事業では、CRE ロジスティクスファンド投資法人
のアセットマネジメントフィーなど、フィー収入が積み上がったことなどか
ら、売上高は同 3.0 倍に拡大し、営業損益は前年同期の赤字から黒字に転じ
た。
アナリストレポート・プラットフォーム
4
業
績
表3.事業別1Q業績推移
 会社概要
17/7 期通期の会
社計画は小幅営業
増益
(百万円)
売上高
不動産管理事業
物流投資事業
アセットマネジメント事業
その他
営業利益
不動産管理事業
物流投資事業
アセットマネジメント事業
その他
(出所:短信より当研究所作成)
16/7期
1Q
3,736
3,716
0
19
147
348
-25
-12
-3
1Q
17/7期
前年同期比
4,114
+10.1%
4,054
+9.1%
0
-59.6%
59
+201.9%
176
+19.9%
370
+6.5%
-36
+40.3%
12
-
17/7 期通期の連結業績に関して会社側は、売上高 458 億円(前期比 35%
増)
、営業利益 45 億円(同 2%増)を計画(表 4 参照)
。上期の連結業績に
関しては、1 月 31 日に増額修正を行ったが、通期計画に関しては現在精査
中であり、修正を行う必要が生じた場合には速やかに公表するとしている。
期初計画では、不動産管理事業で売上高 162 億円(同 6%増)
、営業利益
16 億円(同 6%増)を見込んでいる。管理物件の高稼働率の維持、管理面積
の拡大を進めるほか、老朽化物件の建替え提案や相続対策の提案など、不動
産所有者への資産活用の提案推進などで増収増益を計画している。
物流投資事業では、売上高 279 億円(同 59%増)、営業利益 35 億円(同
横ばい)を計画。今期は図 2 のように 4 物件合計約 3 万 7610 坪の開発を進
めており、期末に向け売却する見通し。前期の合計面積と単純に比較すると
約 1.5 倍に拡大することになる。なお、期初計画における営業利益率は
12.6%と、前期実績の 20.0%を下回る計画となっており、同事業の営業利
益は前期比横ばいを見込んでいる。ただ、期初計画の営業利益率は同社の投
資基準(ハードルレート 10%)をもとに前提として設定しており、今後の
キャップ・レート(還元利回り)、家賃、原価によって変動する可能性があ
るとしている。
表4.事業別業績計画
16/7期
(百万円)
実績
売上高
33,842
不動産管理事業
15,252
物流投資事業
17,533
アセットマネジメント事業
1,056
その他
営業利益
4,386
不動産管理事業
1,521
物流投資事業
3,514
アセットマネジメント事業
216
その他
-3
(出所:会社資料より当研究所作成 計画は会社)
アナリストレポート・プラットフォーム
17/7期
計画
前期比
45,750
+35.2%
16,200
+6.2%
27,920
+59.2%
1,630
+54.3%
4,470
+1.9%
1,610
+5.8%
3,520
+0.2%
210
-3.2%
0
-
5
業
績
図2.物流投資事業 開発面積の推移
 会社概要
(坪)
40,000
37,610坪
30,000
25,177坪
20,000
9,097坪
10,000
ロジスクエア
草加
11,058坪
ロジスクエア日高
ロジスクエア八潮
0
14/7期
15/7期
ロジスクエア
羽生
ロジスクエア
久喜
16/7期
(出所:会社資料より当研究所作成 計画は会社)
17/7 期通期は物
件売却の増加によ
る営業増益を予想
ロジスクエア
久喜Ⅱ
ロジスクエア
守谷
11,618坪+α
新座
ロジスクエア鳥栖
17/7期
(計画)
18/7期
(計画)
上尾開発計画(仮)
ロジスクエア
川越開発計画(仮)
浦和美園
ロジスクエア ロジスクエア千歳
17/7 期通期の連結業績に関して当研究所では、売上高 479 億円(前期比
42%増)
、営業利益 55 億円(同 25%増)を予想する(表 5 参照)
。
不動産管理事業では、管理面積の堅調な伸びと高稼働率の維持を見込む。
また、資産活用提案による新築工事の受注も順調に推移している模様であり、
こうした寄与も織り込み、同事業では前期比 7%の増収、同 8%の営業増益
を予想する。
物流投資事業では、同 71%の増収、同 28%の営業増益を予想。会社側が
今期開発物件の合計 3 万 7610 坪の売却を見込むなか、足元のマーケット状
況などから、当研究所では会社側の売上高、営業利益計画は保守的とみてお
り、会社計画を上回る予想とした。特に会社側の期初計画の営業利益率
(12.6%、前期実績は 20.0%)は投資基準をもとにした、最低限確保すべ
き会社側の計画値とみており、さらなる利益率の向上は可能と考える。
アセットマネジメント事業では、同 51%の増収、同 51%の営業増益を予
想。受託残高の増加などによるフィー収入の伸長などで増収増益を見込んで
いる。
表5.事業別業績予想
17/7期
16/7期
(百万円)
実績
予想
前期比
売上高
33,842
47,900
+41.5%
不動産管理事業
15,252
16,300
+6.9%
物流投資事業
17,533
30,000
+71.1%
アセットマネジメント事業
1,056
1,600
+51.5%
その他
営業利益
4,386
5,500
+25.4%
不動産管理事業
1,521
1,650
+8.4%
物流投資事業
3,514
4,500
+28.0%
アセットマネジメント事業
216
328
+51.2%
その他
-3
(出所:会社資料より当研究所作成 予想は当研究所)
アナリストレポート・プラットフォーム
6
業
業
績
績
18/7 期は物件売
却面積の減少を前

 会社概要
会社概要
提に減益を予想
続く 18/7 期の連結業績に関して当研究所では、売上高 371 億円(前期比
23%減)
、営業利益 43 億円(同 22%減)を予想(表 6 参照)
。前期比で減収
減益を見込んでいるが、これは物流投資事業における開発物件の売却減少を
前提としているため。17/7 期は 3 万 7000 坪超の物件売却を見込んでいるの
に対し、18/7 期の当研究所の前提としては、ミドルクラスを中心に 4 物件、
合計 2 万坪程度の物件売却を見込んでいる。土地価格が上昇するなか、1 万
坪を超えるような大型物件の入手も難しくなっている模様であり、会社側も
ミドルクラスの物件にターゲットを絞っているとしている。ただ、物流施設
の物件開発に関しては、物件の規模や物件の条件(既設の建物に入居者がい
るなど)にもよるが、土地の入手から 1 年程度で竣工ができるケースも多く、
今後の土地の入手状況や開発計画によって業績は大きく左右される。当研究
所では、同社業績のベースとなる不動産管理事業においては、引き続き管理
面積の拡大、高稼働率の維持を見込むなか、安定した利益の伸びを予想して
いることに変わりはない。物流投資事業では、開発物件の合計面積ベースで
は同 50%程度の減少を前提とするなか、同 40%の減収、同 32%の営業減益
を予想。これに対して、不動産管理事業では同 5%の増収、同 5%の営業増
益と、増収増益を見込む。また、アセットマネジメント事業においても受託
残高の拡大などを背景に、増収増益を予想している。
表6.連結業績予想
16/7期
17/7期
(百万円)
実績
予想
前期比
売上高
33,842
47,900
+41.5%
売上原価
26,800
38,472
+43.5%
売上総利益
7,041
9,428
+33.9%
販管費
2,655
3,928
+47.9%
営業利益
4,386
5,500
+25.4%
経常利益
4,123
5,200
+26.1%
純利益
2,307
3,100
+34.4%
(出所:短信より当研究所作成 予想は当研究所)
アナリストレポート・プラットフォーム
18/7期
予想
前期比
37,100
-22.5%
29,758
-22.7%
7,342
-22.1%
3,042
-22.6%
4,300
-21.8%
4,000
-23.1%
2,400
-22.6%
7
(出所)㈱QUICK
上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。
上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません。
上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。
2014/7(単)
株 価 推 移
2015/7(連)
2016/7(連)
2017/7 予(連)
(アナリスト)
株価(年間高値)
円
-
1,830
1,525
-
株価(年間安値)
円
-
1,405
930
-
月間平均出来高
千株
-
1,198.050
1,200.040
-
売
上
高
百万円
22,089
25,224
33,842
47,900
営
業
利
益
百万円
2,536
2,373
4,386
5,500
経
常
利
益
百万円
2,353
2,185
4,123
5,200
百万円
1,323
1,338
2,307
3,100
業 績 推 移
当 期 純 利 益
E
P
S
円
161.40
144.63
198.42
258.59
R
O
E
%
54.0
14.9
22.7
22.9
流動資産合計
百万円
10,303
19,111
26,930
-
固定資産合計
百万円
7,145
8,041
10,524
-
資
百万円
17,449
27,152
37,454
-
産
合
計
貸借対照表
流動負債合計
百万円
8,524
3,761
7,635
-
主 要 項 目
固定負債合計
百万円
6,473
14,423
18,443
-
負
百万円
14,997
18,185
26,079
-
株主資本合計
百万円
2,451
8,966
11,376
-
純 資 産 合 計
百万円
2,451
8,967
11,375
-
営業活動による CF
百万円
3,315
-3,172
4,188
-
投資活動による CF
百万円
-405
-1,640
-2,740
-
財務活動による CF
百万円
486
8,222
4,346
-
現金及び現金同等
物の期末残高
百万円
5,006
8,416
14,211
-
キャッシュフ
ロー計算書
主 要 項 目
債
合
計
アナリストレポート・プラットフォーム
8
リ
事
関
ス
す
ク
業
る リ
 会社概要
分
析
に
ス ク
●経済動向
同社グループは主に物流施設を中心とした事業系不動産の賃貸・管理、開
発および AM を事業として営んでおり、金融政策や政治情勢の変化に起因す
る経済情勢の影響を受ける。そのため、経済情勢が悪化する局面では、空室
率の上昇や賃貸収入等の減少、開発計画への影響、不動産投資意欲の低下等
が予想され、同社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性
がある。
●法的規制
同社グループは事業を運営するにあたり、主に借地借家法、宅地建物取引
業法、建設業法、建築基準法、建築士法、都市計画法、国土利用計画法、金
融商品取引法、個人情報の保護に関する法律等の規制を受けている。このた
め、こうした法令等の違反や不正等により許認可の取消や行政処分等を受け、
同社グループの事業範囲が制限されたりした場合、社会的信用が低下し、顧
客からの解約等が発生する可能性がある。また、法的規制の改廃および新設
等により規制が強化された場合や、法的規制の解釈・運用が変化した場合、
同社グループ事業範囲の制限、費用負担の増加が生じる可能性があり、同社
グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
●営業地域
不動産管理事業において賃貸・管理しているマスターリース物件は主に首
都圏(主に神奈川、千葉、埼玉、東京)に集中している。このため首都圏で
経済情勢の悪化や地震その他の災害が発生した場合、また、他社参入により
当該地域における同社グループの優位性が低下した場合には、空室率の上昇
および賃料の下落が生じ、賃貸収入等が減少する恐れがあり、その場合、同
社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
●販売用不動産の価値下落
物流投資事業において開発用地を取得する際、事前に調査を行ったうえで
開発計画を作成し、検討している。しかしながら、事業環境の変化や災害の
発生等により、不動産価格が下落する可能性がある。その場合、想定してい
た価格での売却が困難になり、仕掛販売用不動産および販売用不動産に係る、
評価損または売却損、売却利益の減少が生じる可能性がある。その場合、同
社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
アナリストレポート・プラットフォーム
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デ ィ ス ク レ ー マ ー
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本レポートに記載の指標に関する説明は、東京証券取引所ウェブサイトに掲載されております。
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