茅ヶ崎西浜駐車場跡地土地活用 基本方針(たたき台)

平成29年2月6日
茅ヶ崎西浜駐車場跡地活用検討委員会
資料4
茅ヶ崎西浜駐車場跡地土地活用
基本方針(たたき台)
平成29年 月
茅
ヶ 崎 市
目 次
第1章
はじめに .............................................................................................. 1
1.1
基本方針策定の背景・目的 .......................................................................... 1
1.2
これまでの検討経緯 ................................................................................... 1
第2章
事業対象地について ................................................................................ 2
2.1
事業対象地の概要...................................................................................... 2
2.2
上位関連計画における位置付け..................................................................... 5
2.3
事業対象地の周辺状況 ................................................................................ 7
第3章
基本方針
3.1 導入が望ましい機能
3.2 基本的な考え方
3.3 想定される事業手法
3.4 事業化に向けた今後のスケジュール
第1章 はじめに
1.1 基本方針策定の背景・目的
茅ヶ崎西浜駐車場跡地(以下「事業対象地」という。)は、平成 24 年 3 月に「茅ヶ崎海岸
グランドプラン」D 地区として位置付けられるとともに、
「旧茅ヶ崎西浜駐車場及び周辺土地
利用計画」にて調査・研究が行われ、平成 25 年 5 月には、「茅ヶ崎漁港周辺地区地区計画」
として都市計画決定され、観光・商業施設、公共公益的な土地利用の誘導を図ることとして
います。
また、事業対象地を所有していた神奈川県(以下「県」という。
)から土地売却の意向を示
されたため、平成 26 年度に「旧茅ヶ崎西浜駐車場跡地利用検討業務」を行い、社会情勢や市
の各種計画を踏まえた中で、海岸沿いに残された大切なまとまりのある土地を、にぎわい創
出等、様々な観点から、事業対象地を最も有効に活用できる方向性を検討し、茅ヶ崎市(以
下「市」という。
)は、平成 27 年 2 月に県から事業対象地を購入しました。
国道 134 号沿線では、事業対象地だけではなく、道の駅整備や(仮称)柳島スポーツ公園
の整備、茅ヶ崎ゴルフ場の利活用検討など土地利用に大きな変化が予測されます。
「茅ヶ崎市西浜駐車場跡地活用基本方針」は、民間事業者の活力を活かし、にぎわい創出
及び地域経済の活性化に寄与可能な導入機能等を検討し土地活用の手法を定めるものです。
1.2 これまでの検討経緯
事業対象地に係るこれまでの検討経緯は、以下のとおりです。
平成 23 年 3 月の県営茅ヶ崎西浜駐車場の閉鎖後、市では事業対象地の活用に関する検討を
進めてきました。
表 1 事業対象地に係るこれまでの検討経緯
年
月
平成 23 年 3 月
平成 24 年 3 月
内
容
・県営茅ヶ崎西浜駐車場の閉鎖
・
『茅ヶ崎海岸グランドプラン』改訂
・
『旧茅ヶ崎西浜駐車場及び周辺土地利用計画』策定
平成 25 年 5 月
・
『茅ヶ崎漁港周辺地区地区計画』策定
平成 26 年 7 月
・旧茅ヶ崎西浜駐車場跡地利用検討業務
平成 27 年 2 月
・市は事業対象地を県から購入
平成 27 年 11 月
・『国道 134 号沿線の活性化に関する基本方針』策定
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第2章 事業対象地について
2.1 事業対象地の概要
(1) 位置
事業対象地は、市内を通る国道 134 号沿線に位置しており、茅ヶ崎漁港に近接していま
す。また、茅ヶ崎駅から車で約 7 分(約 2.6km)、新湘南バイパス茅ヶ崎海岸 IC から車で
約 5 分(約 2.5km)に位置しています。
新湘南バイパス
茅ヶ崎駅
茅ヶ崎海岸 IC
事業対象地
134
134
茅ヶ崎漁港
0
400m
地図出典:Google Map
図 1 事業対象地位置図(広域図)
-2-
(2) 基本事項
事業対象地の基本事項は、以下のとおりです。
事業対象地は、国道 134 号沿線に位置していますが、南側に保安林(湘南海岸砂防林)
が植生していることから、国道 134 号から直接アクセスすることはできません。また、西
側には、西浜小学校があることから、事業対象地活用に当たっては、これらの周辺状況を
考慮する必要があります。
表 2 事業対象地の基礎条件等
所在地
茅ヶ崎市南湖 4 丁目 12988 番 7 号
敷地面積
5,776 ㎡(公園用地:863 ㎡、公園用地外:4,913 ㎡)
土地所有者
茅ヶ崎市
用途地域等
第一種住居地域、準防火地域、第 2 種高度地区、
茅ヶ崎漁港周辺地区地区計画区域
建ぺい率・容積率
60%・200%
公園用地(地区計画で規定)
西浜小学校
事業対象地
保安林
保安林
0
20m
地図出典:Google Map
図 2 事業対象地位置図(拡大図)
-3-
(3) インフラ状況等
① 道路
事業対象地周辺の道路は、南側に国道 134 号(幅員 25m)、西側に市道 0206 号線(幅
員 7~9m)
、東側に市道 2061 号線(幅員 5~6m)、北側に市道 2098 号線(幅員 3.64m)
及び市道 2099 号線(幅員 4m)が通っています。
また、西側の市道 0206 号線(南湖通り)の保安林に接する部分を除き、市道には歩
道が整備されていません。
② 公共交通
事業対象地周辺の公共交通は、茅ヶ崎駅南口から国道 134 号を経由する定期路線バス
(1 時間に 1~2 本)と、市道 0206 号線(南湖通り)を経由するコミュニティバスえぼ
し号(中海岸南湖市立病院線)
(1 時間に 2 本程度)が運行しています。
事業対象地周辺には、それぞれの路線の「西浜」バス停があります。
事業対象地
西浜
コミュニティバス
西浜
定期路線バス
西浜
定期路線バス
図 3 事業対象地周辺の道路と公共交通
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2.2 上位関連計画における位置付け
上位関連計画における事業対象地の位置付けは、以下のとおりです。
表 3 上位関連計画における位置付け
上位関連計画
茅ヶ崎市総合計画基本構想
(平成 26 年 12 月改定)
ちがさき都市マスタープラン
(平成 20 年 6 月改定)
茅ヶ崎海岸グランドプラン
(平成 24 年 3 月改訂)
茅ヶ崎市景観計画
(平成 27 年 7 月改訂)
茅ヶ崎市みどりの基本計画
(平成 21 年 7 月改訂)
事業対象地位置付け
基本構想では、基本理念 4「人々が行きかい自然と共生する便
利で快適なまちづくり」
、政策目標 14「地域の魅力と活力のあ
る産業のまち」及び施策目標 50「農業・水産業の振興と農地・
海浜の保全・活用を進める」に基づき、「異業種交流の場の提
供(農業、水産業、商業)」、「地産地消の推進」が位置付けら
れ、地産地消の新たなビジネスチャンスの創出や拠点づくり等
を進めるとあります。
都市マスタープランでは、事業対象地が位置する茅ヶ崎漁港周
辺地区は、海岸の自然環境の修復、海岸にふさわしい景観形成
などの将来像の実現に向けた取り組みを進めるとあります。ま
た、漁港周辺は、散策できる「市民の憩いの場」とするととも
に、訪れる人が楽しむことができる場として、自然環境に配慮
した文化、観光、商業関連機能の適切な誘導及び環境との共生
による居住環境の形成を進めるとあります。また、平成 26 年 3
月には、社会経済情勢の変化を踏まえて、次の見直しが行われ
ています
・東日本大震災の教訓を活かした都市づくりの展開
⇒重点的に取り組む施策:防災拠点機能の拡充(新規)等
・低炭素まちづくりの推進
⇒自転車の走行環境づくり 等
・重点的に取り組む施策などの時点修正
グランドプランでは、事業対象地は 1 次産業の振興の場として、
「D 地区(マーケットゾーン)」と位置付け、景観や周辺住宅
地への配慮をしつつ、民間活力を導入し、観光・商業・市場施
設や公園等の公共・公益的な施設を設置し、茅ヶ崎漁港・海岸
のまちづくりと一体となった土地利用を図ることとしている。
茅ヶ崎市景観計画では、茅ヶ崎海岸・漁港周辺特別景観まちづ
くり地区を指定し、景観法に基づく規制誘導を諮り、茅ヶ崎海
岸・漁港周辺に相応しい景観づくりを進めています。事業対象
地は区域外ではありますが、国道 134 号沿線であることから、
景観に配慮した土地利用を進める必要があります。
みどりの基本計画では、「レクリエーションの拠点機能が求め
られる地域」や「まちづくりにともなう景観形成の推進」とし
て茅ヶ崎漁港周辺が位置付けられており、海岸の自然環境を保
全・活用しながら、市民等の交流拠点としての機能の充実が示
されています。また、事業対象地は海岸保全配慮地区に位置付
けられており、風致景観の保全の観点、生態系の保全の観点及
び市民の自然とふれあいの場の提供の観点等、都市の緑地保全
等に配慮を加えるべき地区となっている。
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上位関連計画
事業対象地位置付け
土地利用計画では、事業対象地(隣地含む)を「公園パート」「観光・
商業・市場パート」
「公共・公益パート」の 3 つに区分し、建築物用途
の高さの規制並びに、自然環境や景観形成に配慮した土地利用をすすめ
ることとしている。この計画に基づき茅ヶ崎漁港周辺地区地区計画が設
定されています。
旧茅ヶ崎西浜駐車場
及び周辺土地利用計
画(平成 24 年 3 月)
観光・商業・市場施設の誘導や、地域の憩いの場としての公園等の施設
の整備により、茅ヶ崎漁港・海岸と連携したまちづくりを進めることを
目標としています。
茅ヶ崎漁港周辺地区
地区計画
(平成 25 年 5 月)
国道 134 号沿道の活
性化に関する基本方
針
(平成 27 年 11 月)
国道 134 号沿線を 3 つのエリアに分け、それらが機能的に役割分担し
有機的に連携することで、全体として魅力を向上させ、国道 134 号沿線
における「原風景」と「未来への創造」に資するまちづくりを進めるこ
ととしています。事業対象地は「中央エリア」に位置付けられ、賑わい、
創生、リラックスをテーマとした「海辺空間の保全と賑わい施設との融
合」を目指しています。
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2.3 事業対象地の周辺状況
(1) 事業対象地周辺の民間施設分布
事業対象地周辺の民間施設(飲食、スーパー、コンビニ等)の分布状況は、以下のとお
りです。
1km圏内ではコンビニエンスストアや飲食店は事業対象地の近くに立地していますが、
スーパーマーケットやドラッグストアは事業対象地周辺には立地していません。
地図出典:Google Map
図 4 事業対象地周辺の民間施設分布状況(平成 29 年 1 月現在)
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(2) 事業対象地周辺の開発動向
事業対象地周辺の開発動向は、以下のとおりです。また、次頁に事業対象地周辺の開発
動向と既存施設等の立地状況を示します。
表 4 事業対象地周辺の開発動向
事業名
概要
 (仮称)柳島スポーツ公園は、国が行う新湘南国道の
延伸や相模川の築堤事業の推進に協力するため、相模
川河畔スポーツ公園を柳島字向河原地内に移転し、都
市計画公園(運動公園)として整備する事業
(仮称)柳島スポーツ公園事業
 市で初となる PFI 事業であり、平成 30 年 3 月 25 日開
園予定
 導入機能は、運動施設(総合競技場、テニスコート、
ジョギングコース)
、建築施設(メインスタンド、管理
諸室等)、公園施設(多目的広場、駐車場、防災設備等)
 平成 27 年 3 月のさがみ縦貫道路全線開通等により、
本市のまちの活力・まちのにぎわいにつながる契機と
とらえ、観光情報の発信や地産地消の推進となる農畜
水産物等の物産販売、災害復興支援活動などの拠点と
道の駅整備事業
なる新しい形の道の駅を整備する事業
 平成 31 年度オープン予定
 導入機能は、情報発信施設、休憩施設、地域振興施設
(物産販売スペース、飲食・物品販売スペース、多目
的スペース、交流広場等)
 平成 27 年 3 月をもって、観光日本株式会社が当該ゴ
茅ヶ崎ゴルフ場跡地利活用事業
ルフ場の運営から撤退することとなったため、県と連
携し、跡地活用を図る事業
 市で初となる PPP 事業である BRANCH 茅ヶ崎(1 期)
に続き、UR 都市機構が貸借人公募により商業施設を
(仮称)BRANCH 茅ヶ崎(2 期)
整備する事業。
 2017 年 3 月にオープン予定
 導入機能は、スーパーマーケット、ドラッグストア、
100 円ショップ、地元商店等
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新湘南バイパス
:既存施設等
:計画事業
茅ヶ崎駅
(仮称)柳島スポーツ公園事業
(仮称)BRANCH 茅ヶ崎(2 期)
ハマミーナ
茅ヶ崎ゴルフ場跡地利活用事業
茅ヶ崎海岸 IC
BRANCH 茅ヶ崎(1 期)
事業対象地
茅ヶ崎公園野球場
道の駅整備事業
134
134
サザンビーチちがさき
しおさい公園
柳島キャンプ場
茅ヶ崎漁港
0
200m
地図出典:Google Map
図 5 事業対象地周辺の開発動向
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