Client Alert_170208_Myanmar Restricted Investment Business_J

Corporate / Mergers & Acquisitions
Tokyo
Client Alert
8 February 2017
ミャンマー投資委員会、投資制限対象業種リスト
のドラフトを公表
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先週、ミャンマー投資委員会は、投資制限対象業種リストのドラフトを公表
した。これは、2016 年ミャンマー投資法 42 条に基づくものであり、先の
2016 年第 26 号告示に代わるものである。
本ドラフトは、第 26 号告示より制限的な面もあるが、制限を緩和していると
ころもある。たとえば、本ドラフトが掲げる禁止業種の数は、第 26 号告示の
倍になっている(国家のみに遂行権限があるとされる業種と、外国人には遂
行できないとされる業種を合わせて 24 業種)。
外国人に禁止される業種として新たに追加されたものには、淡水漁業、畜産
経営業、外国の病院への患者搬送、ツアーガイドサービス、ミニマーケッ
ト・コンビニエンスストア経営がある。
穂高 弥生子
パートナー
03 6271 9461
[email protected]
ジョー・ダニエルズ
パートナー(ヤンゴン)
+95 1 255056 # 8857
[email protected]
ミャンマー国民ないしミャンマー内国会社とジョイントベンチャーを組成し
なければ遂行できない業種の数も 27 から 34 に増えた。この中で、929 ㎡以
上の床面積で営まれる小売業については、ジョイントベンチャーを組成する
ことにより外国人にも開放されるとされたことは、従来から小売業の分野に
関し求められていたより明確な基準設定に応えたものとして、もっとも注目
されかつ歓迎される改正点である。
対して、外国語の定期刊行物出版業がジョイントベンチャーを組成しなけれ
ばならない業種に追加されたことは歓迎されざる改正点といえよう。また、
淡水/海水でのエビの養殖業、作物の栽培・生産・国内市場向けないし輸出向
けのディストリビューションがこのカテゴリに追加されたことも興味深い。
関係省庁の許可等を要するとされるカテゴリに属する業種の数は、大幅に増
え、第 26 号告示で 64 業種であったのが、全部で 136 業種となった。
なお、本リストは現時点ではドラフトであるので、2016 年ミャンマー投資法
に基づく完全な MIC 告示となるまでには大幅な変更が行われることもありう
る。
制限対象業種リストの試訳(英訳)については、こちらを参照されたい。
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