コスモエネルギーホールディングス株式会社 2016年度第3四半期決算説明 2017年2月9日 取締役常務執行役員 滝 健一 2016年度 第3四半期レビュー (総括) 国内製品市況や油価上昇など事業環境が改善するなか、 千葉製油所の2年ロングランなど、当社の収益改善策の効果が顕在化 (石油事業) 下期は国内製品市況が堅調に推移するなか、 千葉製油所は2年ロングランで秋定修をスキップし稼働率が向上、 経常利益は231億円、前年同期比667億円の改善 (石油化学事業) 丸善石油化学は定修明けの7月以降はフル稼働を継続、 HCP(※)は昨年の定修影響解消による生産量増加等で収益改善し、 経常利益は127億円、前年同期比125億円の増益 (石油開発事業) ヘイル開発は井戸の掘削作業等を継続 操業コスト削減に取り組んだものの、当期(1-9月平均)は油価が39ドルと 低迷し、経常利益は90億円、前年同期比54億円の減益 (決算ポイント) 連結経常利益は501億円と、前年同期比771億円の改善、 四半期純利益は234億円と、前年同期比720億円の改善 (※) HCP : Hyundai Cosmo Petrochemical 1 製油所の競争力強化 ~千葉2年ロングラン、千葉・四日市アライアンス~ 2 2016年度は千葉製油所の2年ロングラン(秋定修スキップ)により、稼働率が向上 2017年度以降は四日市製油所の事業提携開始(2017年4月~)、 2018年度以降は千葉JVのパイプライン完成で、更なる競争力強化へ 年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 アライアンス意思決定 競争力強化策 千葉製油所 東燃ゼネラル石油とのアライアンス決定 千葉JV設立 2017年度 2018年度以降 競争力強化 四日市製油所 昭和シェル石油との事業提携合意 ① 千葉製油所2年ロングラン開始 ⇒約70億円の収益改善 ② 千葉JV水平トンネル掘削完了 (2017年1月) (※1)4-12月実績+1-3月計画(※2)中計見直しベース(2015年11月公表) 四日市製油所 事業提携開始 ⇒当社シナジー10億円/年 ①千葉JV本格始動 ⇒両社シナジー100億円/年 ②千葉4年ロングラン開始(見込み) 【2016年度第3四半期実績】 連結損益の概要 前年同期比 No. 科目 2016年度 2015年度 第3四半期 第3四半期 3 単位:億円 (ご参考) 2016年度 通期計画 前年同期比 高 16,256 17,315 △ 1,059 23,650 価 14,720 16,627 △ 1,907 - 費 971 883 88 - 益 566 △ 196 762 益 △ 65 △ 74 9 利 益 501 △ 270 771 別 損 益 △ 28 △ 64 36 - 人 税 等 166 123 43 - 9 非 支 配 株 主 に 帰 属 す る 四 半 期 純 利 益 73 29 44 - 10 親 会 社 株 主 に 帰 属 す る 四 半 期 純 利 益 234 △ 486 720 330 11 在 響 224 △ 411 635 235 12 在 庫 評 価 除 き 経 常 利 益 277 141 136 295 44.9 50.5 △ 5.6 46.6 106.6 121.7 △ 15.1 102.6 1 売 上 2 売 3 販 4 営 5 営 6 経 常 7 特 8 法 上 原 管 業 業 庫 利 外 評 価 損 の 影 13 原油価格(ドバイ)($/B) (4-12月) 14 為替レート(\/$)(4-12月) 【ご参考】 15 原油価格(ドバイ)($/B) (1-9月) 38.9 54.3 △ 15.4 16 為 替 レ ー ト ( \/$ ) ( 1-9 月 ) 108.7 120.9 △ 12.2 610 530 【2016年度第3四半期実績】 連結経常利益の概要 前年同期比 4 単位:億円 2016年度第3四半期 (※1) 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 No 2015年度第3四半期 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 前年同期比 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 1 連結 501 277 △ 270 141 771 136 2 石油事業 231 13 △ 436 △ 21 667 34 石油化学事業 127 121 2 △2 125 123 3 4 5 セ グ メ ン ト 別 石油開発事業 (※2) 90 144 △ 54 その他 (※3) 53 20 33 (※1) 四半期毎のデータはp.16参照 (※2) 操業会社(アブダビ石油・合同石油開発・カタール石油開発)は12月決算 (※3) 連結処理値を含む 【2016年度第3四半期実績】 連結経常利益(在庫評価影響除き)前年同期比 増減分析 5 石油事業 主な 変動要因 石油化学事業 石油開発事業 : 油価上昇時のタイムラグによるマージン縮小はあったものの、 千葉2年ロングランにおける収益改善、精製コスト減少等により、増益 : 丸化は定修明けの7月以降、フル稼働を継続しエチレン好市況を享受、 HCPは定修影響解消による生産量増加等により、増益 : 生産量の増加、操業コスト削減があったものの、油価下落により、減益 在庫評価の影響除き連結経常利益 前年同期比 +136億円 -54 +33 +123 +34 141 マージン・数量 輸出 精製コスト他 価格 数量 操業費他 - 65 + 47 + 52 2015年度 3Q実績 風力発電 + 1 連結処理他 + 32 - 182 + 86 + 42 277 2016年度 第3四半期 実績 在庫評価除き 経常利益 141 単位:億円 石油化学 事業 石油事業 = 石油開発 事業 在庫評価除き 経常利益 その他 -21 + -2 + 144 + 20 13 + 121 + 90 + 53 = 277 【2016年度第3四半期実績】 連結貸借対照表の概要 6 連結バランスシート 単位:億円 実績 前期末 (2016年12月末) (2016年3月末) No 増減 1 総資産 15,726 14,096 1,630 2 純資産 2,377 2,027 350 3 自己資本 1,290 1,080 210 8.2% 7.7% 0.5ポイント改善 7,740 6,662 1,078 4.7 4.6 0.1ポイント悪化 4 自己資本比率 5 ネット有利子負債(※1) 6 D/Eレシオ(倍)( 格付ベース )(※2) (※1)有利子負債総額から現預金等を控除したもの (※2)日本格付研究所の格付評価上、資本性が認められるハイブリッドローンについて 元本の50%を資本とみなした場合のネットD/Eレシオ (2015年4月1日実行のハイブリッドローン600億円の50%を資本に算入) 【2016年度第3四半期実績】 連結設備投資の概要 設備投資・減価償却費等 設備投資 単位:億円 No. 2016年度 第3四半期 7 前年同期比 1 設備投資 793 272 2 減価償却費等 282 52 No. 1 石油事業 セグメント別 単位:億円 2016年度 2015年度 (参考) 前年同期比 主な増減要因 第3四半期 第3四半期 157 164 △7 2 石油化学事業 97 6 91 丸善石油化学 連結子会社化 3 石油開発事業 320 303 17 ヘイル開発 4 その他 225 38 187 IPP改造工事 風力関連 5 調整額 △6 10 △ 16 - 6 合計 793 521 272 - ※ 2016年度通期計画はp.25参照 - 補足資料 P. 9-10 第5次連結中計の進捗 p.11-20 2016年度第3四半期実績 補足情報 - 販売実績および2016年度販売計画 原油価格・処理量、稼働率、原油生産数量 原油確認埋蔵量、推定埋蔵量 セグメント別実績 (前年同期比) セグメント別実績 (四半期毎データ) 製油所稼働率、SS数、カード枚数、リース累計台数 推移 軽油輸出、国内/海外マージンの推移 石油化学市況 (アロマ・エチレン) P.21-25 2016年度 通期業績予想 (2016年11月 既公表) - 概要(前年比) - 連結経常利益(在庫評価影響除き) 前年比 増減分析 - セグメント別予想(前年比) および原油・為替前提と感応度 - 連結設備投資の概要(前年比) P.26-28 持株会社体制について P.29-40 コスモエネルギーグループの概要 (ビジネス・アウトライン) - 石油開発事業 石油事業 石油化学事業 風力発電事業 8 9 第5次連結中計の進捗 第5次連結中期経営計画の進捗 10 中計施策を着実かつ迅速に実行し、2017年度以降は本格的な収穫ステージへ ヘイル油田など成長投資は2016年度をピークに減少 年度 石油開発 石油精製販売 石油化学 2016年度 上期 下期 2017年度 次期中計以降 ・ ヘイル油田 生産開始 アブダビ石油の合計生産量は ピーク時で約2倍 ・ 油価低迷 ・ ヘイル油田 井戸掘削開始 ・ 油価上昇傾向 ・ ヘイル油田 掘削作業継続 ・マージン低迷 ・需給改善傾向 ・高度化法2次告示対応済 ⇒本格的な需給改善 ・千葉製油所 定修実施 ・千葉製油所 秋定修スキップ ⇒ 約70億円の改善 ・四日市製油所 5TP停止 ⇒需給バランス最適化 ・四日市製油所 事業提携開始 ・千葉製油所 パイプライン完成 ⇒ 当社シナジー10億円/年 ⇒両社シナジー100億円/年 ・千葉製油所4年ロングランへ ・マイカーリース事業 ⇒累計契約3万台突破 ・マイカーリース事業 ⇒累計4万台を目指す ・マイカーリース事業 ⇒累計6万台を目指す ・エチレン好況 ・エチレン好況 ・丸善石油化学 定修実施 ・丸善石油化学 フル稼働 ・マイカーリース事業 ⇒更なる事業拡大 ・エチレン需給緩和懸念 石油事業とのシナジー FIT適用(20年間の買取価格固定化) 風力発電 既存サイト安定操業 (約18万kW) 度会運転開始 (約21万kW) 酒田港湾・石狩新港 運転開始 (約23万kW) ⇒約10億円の増益 更なる事業拡大 11 2016年度第3四半期決算 補足情報 2016年度第3四半期販売実績および2016年度販売計画 12 単位:千KL No. 2016年度 2015年度 第3四半期 第3四半期 前年同期比 2016年度 通期計画 2016年度 通期計画 (前年比) ガソリン 4,203 4,297 97.8% 5,576 98.3% 2 灯油 1,003 963 104.1% 1,747 95.8% 3 軽油 3,122 3,105 100.6% 4,085 98.8% 4 A重油 986 945 104.3% 1,387 97.7% 9,315 9,310 100.1% 12,796 98.1% 1 内需燃料油 5 4品計 6 ナフサ 4,394 4,754 92.4% 6,050 97.5% 7 ジェット 376 372 101.2% 490 94.4% 8 C重油 1,064 1,127 94.4% 1,355 85.9% 9 (内 電力C重油) 361 518 69.6% 485 65.0% 10 計 中間留分 15,149 15,563 97.3% 20,691 96.9% 924 395 233.9% 1,456 194.1% 11 輸出 (ジェット、灯・軽油) 12 保税販売他 2,626 2,382 110.3% 3,435 103.7% 13 計 3,550 2,777 127.8% 4,891 120.4% 7,827 7,262 107.8% 9,707 97.1% 26,527 25,602 103.6% 35,289 99.6% 14 バーター・その他 15 総販売数量 【2016年度 第3四半期 実績】 原油価格・処理量、稼働率、原油生産数量 13 【1】原油価格・原油処理量・稼働率 2016年度 第3四半期 No. 1 原油価格(ドバイ)($/B) 2 為替レート(\/$) 3 原油処理 4 5 原油処理量(千KL) トッパー稼働率 (CD) トッパー稼働率 (SD) 44.9 106.6 16,743 86.0% 94.9% 2015年度 第3四半期 50.5 121.7 15,533 78.6% 96.4% 前年同期比 △ 5.6 △ 15.1 1,210 7.4% △ 1.5% - - 107.8% - - ※SD:定期整備等の影響を除いた稼働率 【2】原油生産数量 2016年度 第3四半期 コスモエネルギー開発株式会社(B/D) 41,394 2015年度 第3四半期 38,879 前年同期比 2,515 106.5% ※生産数量は、主要開発会社であるアブダビ石油・カタール石油開発・合同石油開発の生産数量の合計 ※各社12月決算会社のため、生産期間は1-9月で計算 ※コスモエネルギーグループの出資比率 … アブダビ石油51.5%、カタール石油開発75.0%、合同石油開発45.0% 原油確認埋蔵量、推定埋蔵量 14 (2015年12月31日現在) 原油埋蔵量評価(当社権益分)*1 百万BBL ①確認埋蔵量(Proved Reserves)*2 ②推定埋蔵量(Probable Reserves)*3 ③確認埋蔵量と推定埋蔵量の合計(①+②) (参考 : 確認+推定埋蔵量の可採年数) 80.2 81.2 161.4 注1)左記の埋蔵量には新鉱区であるヘイル油田 を含んでいます 約24年 注2)当社権益分の2015年1~12月平均原油生産量 約19千バレル/日 (*1)原油埋蔵量評価の結果について 当社の将来の収益へ及ぼす影響が大きいと考えられるアブダビ石油の埋蔵量につきましては、原油埋蔵量に関する独立評 価会社としては世界有数の会社であるGaffney, Cline & Associates(以下、GCA)による第三者評価を受けております。同 評価は、当社関連会社が独自に実施した埋蔵量の自社内部評価をGCAが確認する形で実施されております。この評価は、 SPE(Society of Petroleum Engineers 石油技術者協会)のOil and Gas Reserves Committee(原油・ガス埋蔵量委員会)が作成 し、WPC(World Petroleum Congress 世界石油会議)、AAPG (American Association of Petroleum Geologists 米国石油地質技術 者協会)及びSPEE (Society of Petroleum Evaluation Engineers 石油評価技術協会)により検討・共同策定された基準(2007 PRMS(Petroleum Resources Management System))に従い、実施されております。 カタール石油開発および合同石油開発の 埋蔵量評価に関しては、両社が独自に実施した自社評価となります。なお、原油埋蔵量評価は、当社が埋蔵量又は原油回 収量を保証するものではありません。 (*2)確認埋蔵量とは 確認埋蔵量とは、地質学的、工学的データの解析により、ある時点以降に既知の貯留層から現状の経済条件、操業方法と 規制の下で商業的に回収されることが合理的確実さをもって予想される石油の量をいいます。また、確率論的手法が用い られるならば、確認埋蔵量が回収できる確率が、90%以上なければならない、とされています。(SPE PRMS 2007年3月 による定義) (*3)推定埋蔵量とは 地質学的、工学的データの解析により、おそらく回収できると考えられる未確認埋蔵量をいいます。また、確率論的手法 が用いられるならば、確認+推定埋蔵量が回収できる確率が、50%以上なければならない、とされています。(SPE PRMS 2007年3月による定義) 【2016年度 第3四半期 実績】 セグメント別実績:前年同期比 15 2016年度 第3四半期実績 (前年同期比) 単位:億円 売上高 No. 営業利益 前年同期比 1 石油事業 経常利益 経常利益 前年同期比 (在庫評価・低価法影響除き) 前年同期比 前年同期比 14,934 △ 2,246 329 687 231 667 13 34 2 石油化学事業 2,527 2,162 84 94 127 125 121 123 3 石油開発事業 327 △ 64 87 △ 62 90 △ 54 90 △ 54 4 その他 444 △ 80 18 △1 15 △3 15 △3 5 調整額 △ 1,976 △ 831 48 44 38 36 38 36 16,256 △ 1,059 566 762 501 771 277 136 6 合計 グループ会社 (セグメント別) 石油事業 : コスモ石油、コスモ石油マーケティング、コスモ石油販売、コスモ石油ルブリカンツ、総合エネルギー、ジクシス(持分法適用会社)他 石油化学事業 : コスモ松山石油、CMアロマ、丸善石油化学、Hyundai Cosmo Petrochemical(持分法適用会社)他 石油開発事業 : コスモエネルギー開発、アブダビ石油、カタール石油開発、合同石油開発(持分法適用会社)他 その他 : コスモエンジニアリング、コスモトレードアンドサービス、エコ・パワー他 【2016年度 第3四半期実績】 セグメント別実績 (四半期毎データ) 16 単位:億円 2016年度 第1四半期 経常利益 No 1 2 3 4 5 連結 石油事業 セ グ 石油化学事業 メ ン ト 石油開発事業(※1) 別 第2四半期 在庫評価影響除き 経常利益 第3四半期 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 42 59 356 263 501 277 64 △ 80 △ 48 △ 32 215 125 231 13 17 13 29 30 81 78 127 121 15 48 27 90 7 13 33 53 (※2) 連結処理値を含む 【ご参考】 前提条件 2 為替(\/$) 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 △ 45 (※1) 操業会社(アブダビ石油・合同石油開発・カタール石油開発)は12月決算 1 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 103 その他(※2) 原油(ドバイ)($/B) 2016年度 第3四半期 累計 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 30.4 115.5 43.2 108.1 43.2 102.4 48.3 109.3 【2016年度 第3四半期実績】 製油所稼働率、SS数、カード枚数、リース累計台数推移 【1】 製油所 稼働率推移 11年度 51.4% 12年度 55.6% 13年度 69.5% 14年度 84.0% 15年度 83.2% 16年度3Q 86.0% 11年度 939 2,559 3,498 12年度 914 2,411 3,325 13年度 899 2,329 3,228 14年度 881 2,252 3,133 15年度 920 2,134 3,054 16年度3Q 905 2,082 2,987 11年度 550 457 1,007 28.8% 12年度 550 449 999 30.0% 13年度 550 461 1,011 31.3% 14年度 552 479 1,031 32.9% 15年度 581 455 1,036 33.9% 16年度3Q 583 459 1,042 34.9% 【4】コスモ・ザ・カード会員数推移 (オーパス、トリプルも含む数値) 11年度 12年度 13年度 有効会員数 (万枚) 393 410 420 1SSあたり会員数 1,123 1,232 1,301 14年度 431 1,376 15年度 439 1,438 16年度3Q 443 1,484 【5】コスモスマートビークル累計契約台数推移 11年度 12年度 累計契約台数 1,287 5,001 14年度 19,040 15年度 27,401 16年度3Q 33,831 トッパー ※ CDベース ※ 各年度3月末時点 【2】運営者別SS数推移 販社 特約店 SS計 【3】セルフSS数推移 販社 特約店 合計 セルフSS数比率 13年度 11,734 17 軽油輸出、国内/海外マージンの推移 18 3,000 20.0 [¥/L] [千KL] 2,500 15.0 2,000 10.0 1,500 5.0 1,000 0.0 500 - 2012 2013 全国軽油 輸出量(左軸) 2014 軽油 国内スポットDB比(右軸) 2015 2016 -5.0 軽油(5,000ppm) シンガポール市場DB比(右軸) 石油化学市況 (アロマ) 19 1,000 [$/ton] PX/MX-ナフサ スプレッド 900 PX-ナフサ比スプレッド 800 MX-ナフサ比スプレッド 700 600 500 400 300 200 100 0 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 石油化学市況 (エチレン) 20 [$/ton] エチレン - ナフサ スプレッド [$/ton] 1,600 1,000 900 1,400 800 1,200 700 1,000 軸 600 800 500 400 600 300 400 200 200 100 0 0 1 4 6 9 12 3 2012 エチレン(左軸) 6 2013 9 12 3 6 9 2014 ナフサ(左軸) 12 3 6 2015 9 12 3 6 2016 エチレン-ナフサ(右軸) 9 12 21 2016年度通期 業績予想 (2016年11月 既公表) 【2016年度 通期業績予想】 概要(前年比) (2016年11月 既公表) 22 単位:億円 2016年度 通期業績予想 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 No 2015年度 通期業績 前年比 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 在庫評価影響除き 経常利益 経常利益 1 連結 530 295 △ 361 326 891 △ 31 2 石油事業 280 50 △ 628 58 908 △8 90 85 41 42 49 43 3 4 5 セ グ メ ン ト 別 石油化学事業 石油開発事業 (※1) 105 186 △ 81 その他(※2) 55 40 15 2015年度 通期業績 前年比 (※1) 操業会社(アブダビ石油・合同石油開発・カタール石油開発)は12月決算 (※2) 連結処理値を含む 【ご参考】 前提条件 2016年度 通期業績予想 No. 1 原油価格(ドバイ)($/B) (4-3月) 2 為替レート (\/$) (4-3月) 3 原油価格(ドバイ)($/B)(1-12月) 4 為替レート (\/$) (1-12月) 46.6 45.7 0.9 102.6 120.1 △ 17.5 41.7 50.9 △ 9.2 106.5 121.1 △ 14.6 【2016年度 通期業績予想】 連結経常利益(在庫評価影響除き)前年比 増減分析 (2016年11月 既公表) 主な 変動要因 石油化学事業 石油開発事業 : 定修影響解消による生産量増加、自家燃コスト低減等に伴うHCPの改善 ならびに丸善石油化学の連結子会社化により、増益 : 操業コスト削減に取り組むも、油価下落、円高により、減益 単位:億円 -8 マージン・数量 輸出 精製コスト他 +43 +15 -81 - 123 + 66 + 49 価格 数量 操業費他 - 163 + 9 + 73 326 風力発電 連結処理他 在庫評価の影響除き 連結経常利益 前年比 ▲31億円 2015年度 通期実績 326 295 + 6 + 9 2016年度 通期業績予想 在庫評価除き 経常利益 石油化学 事業 石油事業 = 23 石油開発 事業 在庫評価除き 経常利益 その他 58 + 42 + 186 + 40 50 + 85 + 105 + 55 = 295 【2016年度 通期業績予想】 セグメント別予想(前年比)および原油・為替前提と感応度 (2016年11月 既公表) 24 2016年度 通期予想 前年比 単位:億円 売上高 No. 営業利益 前年比 1 石油事業 経常利益 経常利益 前年比 (在庫評価・低価法影響除き) 前年比 前年比 20,730 △ 1,477 380 889 280 908 50 △8 2 石油化学事業 3,670 3,189 60 77 90 49 85 43 3 石油開発事業 430 △ 128 90 △ 93 105 △ 81 105 △ 81 4 その他 650 △ 64 30 △7 25 △ 10 25 △ 10 5 調整額 △ 1,830 △ 313 50 41 30 25 30 25 23,650 1,207 610 907 530 891 295 △ 31 6 合計 前提条件 および 感応度 ■前提 ■感応度 No. 1 原油価格(ドバイ) 2 為替 通期 下期 No. 46.6 $/B 50.0 $/B 1 102.6 \/$ 100.0 \/$ 2 3 4 事業 石油事業 項目 原油価格(ドバイ) 在庫評価影響 +23 億円 +11 億円 精製用燃料費他 △ 3 億円 +20 億円 +2 億円 △ 1 億円 +10 億円 +1 億円 計 石油開発事業 為替 ※感応度は、下期前提より原油価格+1$/Bあたりの影響額および為替+1円/$あたりの影響額 ※当感応度の期間は、石油事業が2016年10月~2017年3月までの6ヶ月間、 石油開発事業が2016年10月~2016年12月までの3ヶ月間で試算した数字 【2016年度 通期業績予想】 連結設備投資の概要 (前年比) 設備投資・減価償却費等 (2016年11月 既公表) 設備投資 セグメント別 単位:億円 単位:億円 No. 1 設備投資 2 減価償却費等 2016年度 通期計画 25 No. 前年比 1,361 533 396 89 2016年度 通期計画 2015年度 通期実績 前年比 1 石油事業 384 327 57 2 石油化学事業 168 10 158 3 石油開発事業 534 458 76 4 その他 291 64 227 5 調整額 △ 16 △ 31 15 6 合計 1,361 828 533 26 持株会社体制について 持株会社体制への移行 27 事業環境変化に適応し、今後の成長事業を明確に見据えて事業ポートフォリオの転換を図り、 持続的成長と企業価値の最大化を図る グループ組織再編を契機とし更なるスピード感をもって「グローバルな垂直型一貫総合エネルギー企業」を目指す 事業ポートフォリオの転換による 持続的成長と企業価値向上 事業環境の変化 原油価格の急激な変動 国内石油製品需要の漸減傾向 再生可能エネルギーの導入拡大等 (事業ポートフォリオ転換イメージ図) 高 経営資源(人・金)を シフトして成長を 一段と加速させる 石油開発事業 持株会社体制への移行により 企業価値最大化へ 投 資 効 率 石油精製事業 リテール事業 風力発電事業 目的・期待効果 ① 安定配当 ② 迅速な意思決定 ③ 事業毎のアライアンス推進 石油化学事業 他社との提携等による 効率化及び競争力強化 により収益性を高める 低 (2) (2) (1) 基幹事業 (1) 0 1 1 2 成長事業 ※ 円形の大きさは事業用資産規模 2 ガバナンス強化へ向けた取り組み 28 取締役10名のうち、社外取締役4名を選任 過半数を独立社外取締役で占める指名・報酬諮問委員会を設置 業績連動割合が50%を占める役員報酬制度を整備し、株主との利益共有を図る ガバナンス体制 役員報酬 業績連動報酬 ガバナンス体制図 取締役 独立社外取締役 社外取締役 株主総会 選任・解任 指名・報酬に関する 意見陳述権 選任・解任 選任・解任 (業績連動係数:0%~200%) 長期インセンティブ (株式報酬)※1、2 固定報酬 20% 取締役会 監査等委員会 会計監査人 取締役の職務執行に対する監査・監督 会計監査人の選解任議案等の決定 年次インセンティブ (賞与)※1、3 会計監査 監査・監督 30% 連携 基本報酬 50% 業務執行取締役 答申 選定・解職・監督 監査 指名・報酬諮問委員会 経営執行会議 取締役候補指名、報酬に関する審議・答申 監査室 代表取締役社長 業績連動報酬 (業績連動係数:0%~150%) 監査 各部門・関連会社 ※1: 社外取締役・監査等委員である取締役については、インセンティブ報酬は適用外 ※2: 2018年3月31日で終了する事業年度までの第5次連結中期経営計画の達成度に連動 ※3: 各事業年度の連結業績指標に連動 29 コスモエネルギーグループの概要 (ビジネス・アウトライン) 石油開発・生産 原油輸入・石油精製 【自主開発生産】 *()契約開始 UAE アブダビ首長国(1967~) カタール国(1997~) 【生産量】 (2015年度 開発3社合計実績) 約40,000BD (原油処理比 : 約9%) 【埋蔵量(2P)】 約161,400千B (2015年12月31日現在) 石油化学 【国内生産能力(年間)】 四日市製油所: MX 30万t CMアロマ : MX 27万t コスモ松山 : MX 3万t Bz 9万t 丸善石油化学: エチレン 129万t ベンゼン 60万t 【海外生産能力(年間)】 HCP(韓国) :PX118万t :Bz 25万t ※生産能力:2016年4月1日現在 石油販売 【国内販売】 *(国内シェア:2015年度実績) ガソリン ; 5,673千KL (10.7%) 軽油 ; 4,133千KL (12.3%) 灯油・JET ; 2,342千KL (10.9%) A重油 ; 1,420千KL (12.0%) 内需合計 :21,350千KL(11.8%) 【製品輸出】(2015年度実績) ;4,064千KL 【国内販売先】 当社系列特約店、大口需要家 サービスステーション;3,054箇所 (2016年3月末現在) 30 【主な原油輸入国】 *()2015年度輸入比率 UAE(40.2%)、サウジアラビア(22.7%) カタール(11.0%)、クウェートその他(26.1%) 【石油精製能力】 *()国内シェア 千葉製油所 240,000BD 四日市製油所 85,000BD 堺製油所 100,000BD 合 計 425,000BD(約11.8%) ※生産能力:2016年10月末時点 再生可能エネルギー 【風力発電】 エコ・パワー社(国内シェア約6%) 発電能力 : 21.1万kW 風車数 : 157基(23地域) (2017年2月1日現在) 【太陽光発電】 CSDソーラー合同会社 発電容量 : 約 2.4万kw 扇島石油基地跡地(当社・昭和シェル共有) 当社日立油槽所跡地など 合計8ヵ所 【石油開発事業】 概要 ~オペレーターシップ(自社操業)を活かした高い競争力~ 31 50年近い安定生産を基盤としたアブダビとの信頼関係をベースに、低リスク・低コスト開発を実現 アブダビ石油は2012年の権益延長(30年)と共に、既存3油田と同規模の新鉱区ヘイルを取得 ヘイル油田は2017年度の生産開始を見込む ■ コスモエネルギーグループの石油開発部門 ■ コスモエネルギーグループの鉱区 100.0% IPIC 20.7% コスモエネルギーホールディングス カタール石油開発 鉱区 100.0% コスモエネルギー開発 CEPSA 80.0% 20.0% 合同石油開発 鉱区 45.0% アブダビ石油 鉱区 75.0% コスモアブダビエネルギー開発 64.4% アブダビ石油 (操業会社) カタール石油開発 (操業会社) 合同石油開発 (操業会社) ■ 出資比率 : コスモアブダビエネルギー開発(64.4%), JX石油開発(32.2%), 関西電力(1.7%), 中部電力(1.7%) ■出資比率 : コスモエネルギー開発(75.0%), 双日(25.0%) ■ 出資比率 : コスモエネルギー開発(45.0%), JX石油開発(45.0%), 三井石油開発(10.0%) ■ 生産開始 : 1973年~2012年 ⇒30年の権益延長(~2042年) ■ 生産開始 : 2006年 ■ 生産開始 : 1975年 ■ 契約形態 : Concession契約 ■ 生産油田 : Muba rra z 油田, Umm Al -Amber 油田, Neewat Al Ghalan油田, Ha i l 油田(2017年度 生産開始予定) ■ 契約形態 : Product Sha ring契約 ■ 生産油田 : A-North 油田, A-South 油田, Al -Ka rkara 油田 ■ 契約形態 : Concession契約 ■ 生産油田 : El -Bunduq 油田 ヘイル鉱区 【石油開発事業】 当社グループの強み リスク耐性 成長戦略 (生産量拡大) 長期の安定生産体制 32 : 油価低下リスク、探鉱リスク、資金調達リスク : ヘイル油田開発、セプサとの共同開発の検討 : 産油国との強固な信頼関係、良質な油田、原油回収技術 ■リスク耐性■ 低油価での収益力 ⇒2016年度1Q(1-3月)はドバイ原油$30/Bの環境下、黒字確保 既発見・未開発の油田(ヘイル含む)による低コストな開発の実現 (p.33参照) 操業会社の与信で日本の公的機関(JBIC)が融資を実行 ■成長戦略■ ヘイル油田はピーク生産時でアブダビ石油の既存3油田と同規模の生産量を見込む (p.33参照) IPIC出資先のセプサとの戦略的包括提携、アブダビ国営石油会社と3社で新規油田開発を検討(p.34参照) ■長期の安定生産体制■ UAE建国前に権益を取得し、50年近い安全操業・安定生産 UAE(アブダビ)、カタールから長期かつ安定的な原油購入 文化面(日本語教育他)・環境面(ゼロフレア他)などでも両国に貢献 中東地域(UAE/QATAR)の事業環境 アラビア湾は埋蔵量が多く、探鉱データ蓄積も多い( = 原油発見コストが低い ) 水深が浅い( = 探鉱・開発、操業コストが比較的低い) 政治的に安定しており、カントリーリスクが小さい 【石油開発事業】 成長戦略 ~ヘイル生産ピーク時、操業3社合計の生産量は約1.5倍へ~ 33 人工島が完成、評価井の掘削や地上設備の建設準備を実施中 ヘイル油田は既存の原油処理・貯蔵・出荷設備などの共有で投資を抑制(概算▲3~4億ドル)し、 生産開始後は生産量増加により、単位あたり操業コスト低下を見込む ヘイル開発スケジュール 主な項目 水路浚渫 人工島建設 2016年度 ヘイル鉱区と既存出荷基地(ムバラス島) 2017年度 ムバラス島 廃棄井(計2本) 井戸掘削 評価井 (計2本) 生産井へ転用 生産井 (計8本) 地上施設 EPC(*)作業 生産開始 ヘイルサイト ヘイル油田は、既存設備(原油処理 ・貯蔵・出荷設備)の共同利用が可能 ムバラス島 - (*) 廃棄井 : 掘削に伴って発生した泥・水を廃棄するための井戸 (*) EPC : 設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction) 約 10km 海底パイプライン・ケーブル アブダビ石油の操業コスト(※)推移 操業3社生産量及びアブダビ石油操業コストの推移 操業3社生産量(右軸) アブダビ石油操業コスト指数(左軸)※ 【単位:千B/D】 120% ヘイル人工島 60 100% 80% 40 60% 40% 20 20% 0 0% FY2013 FY2014 FY2015 FY2016 (計画) FY2017 (計画) FY2018 (計画) ※13年度のアブダビ石油の操業コストを100として指数化 (※) 操業コスト : 油井の改修費用、設備のユーティリティ、補修費、操業に関わる人件費など 拡張浚渫水路 【石油開発事業】 成長戦略 ~セプサとのアライアンス強化によるシナジー追求~ 34 中計基本方針「IPICとのアライアンス強化」の一環として、「コスモアブダビエネルギー開発」株式の 一部譲渡を通じ、セプサとの戦略パートナーシップの更なる深厚を図る アブダビファミリー企業である当社・セプサは、アブダビ国営石油会社(ADNOC)との ACCワークショップを通じ、新規権益獲得、原油・製品マーケティングやリテール分野での営業支援、 丸善石油化学における協業等を検討 (※1) 20.7% 100% (※2) 100% 100% CEPSA International B.V. 北アフリカおよび南米を中心とした 陸上油田・ガス田の開発実績と 豊富な技術、ノウハウ 20% 80% コスモアブダビエネルギー開発 64.4% (※1)アブダビ首長国100%出資のエネルギー関連投資会社 (※2)スペインの大手総合石油会社 50年近い中東地域での海上油田開発 (オペレータ)実績による産油国との 強固な信頼関係 【石油事業】 アライアンスによる製油所の競争力強化 ~千葉 JVシナジー100億円/年、四日市 事業提携シナジー10億円/年~ 35 地域毎のアライアンスを含む合理化・効率化を推進 千葉製油所の2年ロングラン ⇒ 稼働メリットと整備コスト適正化により、約70億円の収益改善 エネルギー供給構造高度化法(2017年3月末期限)については、対応方針を決定済み(一部前倒しを実施) 四日市製油所の第5トッパー停止、及び千葉製油所と四日市製油所のトッパー公称能力変更により、 需給バランスの最適化を実現 【当社原油処理能力:42.5万BD】 【JVによる競争力強化】 ※ 2016年10月末時点 堺製油所 10.0万BD 千葉製油所 24.0万BD (第1トッパー、第2トッパー) ※2010年コーカー稼働 ※東燃千葉工場(旧KPI) (15.2万BD)と京葉精製共同 事業会社(JV)設立 【2次装置投資による競争力強化】 2010年、コーカー稼働開始 製品付加価値向上 四日市製油所 8.5万BD (第5トッパー、第6トッパー) 旧坂出製油所14.0万BD ※2013年7月閉鎖 【オイルターミナル化】 合理化効果:約100億円 大都市圏 ※昭和四日市石油 (25.5万BD)と事業提携 共同事業開始 パイプライン建設着手 パイプライン完成後、 JVへ精製設備を一元化 ⇒JVがトッパー1基削減(予定) 【両社シナジー: 100億円/年】 製品付加価値向上 設備合理化 【事業提携による競争力強化】 第5トッパー停止(2016年10月末) みなし原油精製委託 【当社シナジー: 10億円/年】 製品付加価値向上 設備合理化 【石油事業】 千葉JVのアライアンス効果 ~ボトムレス化(ガソリン・軽油の生産最大化)による両社シナジー100億円/年~ 36 両社シナジーは現時点で約100億円を想定(パイプライン完成前のシナジーは10億円を想定) アジア地域でトップクラスの競争力を持つ製油所へ ■ シナジーの一例 京葉精製共同事業合同会社 ■ 京葉精製共同事業合同会社(JV)概要 ・ 設立 : 2015年1月 ・ 出資比率 :両社折半 ・ 事業内容 :両製油所の統合生産計画の立案 原油選択最適化 コスモ石油 東燃ゼネラル石油 ※重油留分 ■ パイプライン建設 ・ 2015年6月建設工事着手 ⇒2017年1月水平トンネル掘削完了(右下図) ・ パイプラインを9本敷設 ・ 建設費用は両社折半(各社150億円)を想定 ・ 経済産業省の補助事業として選定済 (単年毎の申請) 直接脱硫 ※ガス/ガソリン/軽油 ※ガス/ガソリン/軽油 減圧蒸留 生産計画最適化 ※重油留分 設備最適化 *RFCC=残油流動接触分解装置 シナジー創出=製油所競争力強化 ■ 両製油所の統合 ・ パイプラインが完成し、JVに精製設備を一元化した後 現在、コスモ石油が所有する第一常圧蒸留装置を廃棄し、 精製設備の最適化を実施 RFCC* ( 水平トンネル掘削準備) <パイプライン断面図> コスモ石油 東燃ゼネラル石油 東京湾 深 さ 立抗内に 下ろされる シールドマシン 5 0 m 長さ 1,555m コスモ石油から東燃ゼネラル石油に向け 水平トンネルを掘削 ※シールドマシン :地盤を横に掘り進む機械 水平トンネル用 に設置された シールドマシン 【石油事業】 リテール事業(個人向けカーリース)の強化 ~36兆円のカーライフ市場の取り込みをめざして~ 37 顧客固定化、新規顧客獲得のためのインフラをプラットフォームに 個人向けカーリース事業を核として「カーライフ価値提供業」への転換を図り、SS収益力の強化を目指す 「カーライフ市場規模」 ガソリン 軽油 9兆円 車両販売 13兆円 約36兆円 保険 5兆円 車検・メン テナンス 9兆円 【コスモエネルギーグループのリテール強化策】 ◆戦 略◆ 競合他業種に比べたSSの接客頻度の高さを活用(50万台/日※) ガソリン・軽油に加え、「カーライフ市場(27兆円)」にフォーカス ◆戦 術◆ 個人向けカーリース事業による「顧客の囲い込み」 契約形態 : 月々の定額支払いによる5年契約が中心 契約内容 : カーリース、車検・メンテナンス、保険、税金 特 典 : コスモエネルギーグループSSのみでの 燃料油割引 ビジネス モデル 特許取得 出典:せいび広報社 推定 インフラ活用 コスモスマートビークル累計契約台数目標 顧客の固定化 ■コスモ・ザ・カード(クレジットカード) ・有効会員数 : 443万件 (2016年12月末) ■インターネット会員システム ・ネットからSSへの顧客誘導 ※コスモ石油SSへの 自動車来店台数 (当社推定) 新規顧客の獲得 ■ 大手小売業(イオン)等 異業種との相互送客 ■ SSでの電子マネー決済サービス導入 ■ 大型ショッピングモールでのSS出店 【石油事業】 リテール事業(個人向けカーリース事業)の強化 ~SSの強みを活かした低リスクのビジネスモデルを展開~ 38 今後も成長が期待できる個人向けカーリース市場への参入 (2012年度 全国展開) 車両在庫を持たず、与信はリース会社が実施するため、低リスクのビジネスモデル お客様のトータルカーライフをソリューションする究極の商材 コスモスマートビークルとは? 国内の個人向けカーリース市場 ◆特徴◆ ・気軽 月々の定額払い 自己保有 潜在需要 ・手軽 コミコミ整備 (車検、税金、保険など) リース ・身軽 燃料油割引サービス コスモスマートビークルの特徴 ・自家用乗用車のうち リースによる保有はごく僅少 ・高い潜在需要をもつ。 コスモスマートビークルの魅力 ◆SSならではの強み ・当社グループ :SSとお客様との接点を用いた提案が可能 ・既存のリース会社 :個人のお客様との接点が少ない ◆低リスク ・ 在庫を持たず、リース会社との代理店契約により与信リスクを 負わないため低リスク 【単位:円/L】 16 ガソリン・軽油 1L当たりカーケア※2粗利推移 【スマートビークル積極推進SS※1】 15 14 コスモエネルギーグループ・特約店 13 手数料収入等 窓口 車両価格交渉 代理店契約 12 お客様 リ ー ス 契 約 リース会社 車 両 購 入 2013年度 実績 2014年度 実績 2015年度 実績 カーディーラー ※1 スマートビークル積極推進SS:マイカーリースと車両販売を推進しているSS ※2 カーケア:燃料油以外の収益(車検、メンテナンス、保険等) 【石油化学事業】 世界需要を牽引するアジアで一貫した生産体制を確立 39 需要増加が見込まれるエチレン、パラキシレン市場で一貫した生産体制を確立 石油精製事業とのシナジーを追求し、競争力強化へ 世界の石油化学品需要想定 当社グループの生産体制 (議決権ベース) 丸善石油化学グループ 41.7% エチレン ベンゼン コスモエネルギー ホールディングス 129万t/年 60万t/年 コスモ石油 100% 35.0% CMアロマ 65.0% ミックスキシレン 30万t/年 ミックスキシレン 27万t/年 11.0% コスモ松山石油 100.0% 石油事業 包括協力覚書締結 ベンゼン 9万t/年 ミックスキシレン 3万t/年 50.0% Hyundai Cosmo Petro Chemical (HCP) 50.0% Hyundai Oil Bank(HDO) パラキシレン ベンゼン 118万t/年 25万t/年 ■ エチレン製造過程 原油 ライト エ チレン ナフサ ポリエチレン エチレングリコール 製品 (レジ袋、洗剤容器、 ポリ容器など) 現在、コスモエネルギーグループが注力する事業 ■ パラキシレン製造過程 原油 出典:経済産業省「世界の石油化学製品の需要動向(2014-2020)」 ヘビー ナフサ 粗製 ミックス パラ 高純度 ガソリン キシレン キシレン テレフタル酸 現在、コスモエネルギーグループが注力する事業 製品 ポリエステル (衣服、 ペットボトル) 【風力発電事業】 需要拡大の見込まれる市場でFITによる安定収益を確保 ~発電能力の伸び率 平均12%/年~ 風力発電能力の推移(中計期間) コスモエネルギーグループのエコ・パワー社概要 [万kW] [億円] 30 50 発電能力(左軸) 経常利益(右軸) 40 25 23 21 20 15 18 資本金 風車数 発電能力 業界シェア : : : : 71億円 157基(23地域) 21万1千kW 約6%(第3位) 着工済 ※2017年2月1日現在 石狩湾新港 運転開始予定 (2017年度下期) 30 18 20 15 着工済 10 10 0 13年度 40 14年度 15年度 16年度 (計画) 17年度 (計画) 運転開始 三重県・度会 (2017年2月) 山形県・酒田港湾 運転開始予定 (2017年度下期) 当社グループの特徴(強み) 風力発電事業(1997年創業)のパイオニアであるエコ・パワー社を2010年にグループ化 開発、建設、運営、メンテナンスをグループ内で実施する事で高いレベルの利用可能率(90%以上)を実現 陸上サイトの拡大に加え、洋上サイトPJ(※4)への参画など、長期的な事業拡大を目指す (※4) 秋田洋上風力発電は、民間主導で行う大規模洋上風力発電事業 国内の事業環境 2030年、国内電源構成における風力発電比率は2015年比 約3倍(1,000万kW)と想定(※1) 2012年FIT導入により、20年間の買取価格固定化 (税抜22円/kWh)※2 適地選定や環境アセスメントなど高度な専門性が求められるため、新規参入が容易でない(※3) (※1) 出典;2015年11月資源エネルギー庁「再生可能エネルギー導入促進に係る制度改革について」 (※2) 2016年度まで確定済 (※3) 適地選定等(2~3年) ⇒ 環境アセスメント(4~5年) ⇒ 建設工事(1~2年) ⇒ 運転開始 -将来の見通しに関する記述についての注意事項- 41 本書の記述及び記載された情報は、「将来の見通しに関する情報」(準拠する日本の証券法における意義の範囲 内で)にあたります。かかる記述や情報(以下、合わせて「将来の見通しに関する記述」)は、将来の出来事や 当社の将来の業績、事業見通しあるいは事業機会に関連するものです。将来の見通しに関する記述は、将来の業 績予想、未確定の推定量及び経営者がおいた前提に基づく、埋蔵量・資源量の評価、将来の生産水準、将来の設 備投資や探査・開発活動への設備投資配分、将来の掘削・その他探査・開発活動、最終的な埋蔵量・資源量の回 収、特定鉱区の探査・開発・予想生産能力への到達時期などに関する記述を含みますが、これらに限定されるも のではありません。 過去の事実以外のあらゆる記述が将来の見通しに関する記述になる可能性があります。確認及び推定埋蔵量・資 源量の評価に関する記述も将来の見通しに関する記述の対象となり、その埋蔵量・資源量について経済的に開発 が可能であるという特定の前提に基づく結論を反映しているとみなされる可能性があります。予想、期待、考え 、計画、予測、目標、前提、将来の出来事や業績に関する議論について示す・関するあらゆる記述( 「目指す」 、「想定する」、「計画する」、「継続する」、「予測する」、「期待する」、「可能性がある」、「するだろ う」、「予想する」、「予見する」、「潜在的な」、「狙う」、「意図する」、「ありうる」、「しかねない」 、「するはずだ」、「思う」等の言葉や言い回し、その他類似する表現が使われることが多いですが、必ず使わ れるわけではありません) は、過去の事実の記述ではなく、「将来の見通しに関する記述」である可能性がありま す。将来の見通しに関する記述には、かかる将来の見通しに関する記述で予想されたものとは大きく異なる実際 の結果や出来事を引き起こす可能性がある既知及び未知のリスク、不確実性並びにその他要因を伴います。 これらの将来の見通しに関する記述に反映された期待は合理的なものであると当社は考えますが、これらの期待 が正しいとの保証はなく、このような将来の見通しに関する記述に過度に依拠すべきではありません。適用法令 により義務付けられている場合を除き、当社はこれらの将来の見通しに関する記述を更新するつもりはなく、ま たその義務を一切負いません。 これらの将来の見通しに関する記述は、とりわけ、原油価格の変動、探査・開発活動の結果、付保されていない リスク、規制の変更、権原上の瑕疵、資材や設備の有無、政府その他の規制承認等の適時性、設備の実際の稼動 、合理的な条件での資金調達の有無、仕様や期待に関連する外部サービス提供者、設備及びプロセスの有無、並 びに操業における予期せぬ環境的な影響を含む様々な事項に関するリスクと不確実性を伴います。実際の結果は 、かかる将来の見通しに関する記述に明示あるいは黙示された内容と大きく異なる場合があります。
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