平 成 2 8 年 中 の 火 災 の 概 要 ( 簡 易 版 ) 注:平成 28 年中の火災件数等の数値は、速報値であり確定値ではありません。 1 平成 28 年中の火災状況 ~火災件数は昭和 35 年以降最少の 3,982 件~ ~焼損床面積は当庁発足以来最少の 17,529 平方メートル~ 火災件数は減少傾向で、消防事務の受託を開始した昭和 35 年以降では最少です。 焼損床面積は、当庁発足以来の最少の面積となっています。 2 火災による死傷者の状況 ~火災による死者は 83 人・負傷者は 853 人~ 自殺を除いた火災による死者は 68 人と減少傾向で推移しています。そのうち、高齢者 の死者は 46 人となっています。割合では、67.6%となっています。 負傷者数は前年より 26 人増加し、増加傾向で推移しています。 火災による死者は減少傾向ですが、負傷者は増加傾向となっています。 3 出火原因別の状況 ~2 大出火原因である「放火」と「たばこ」が減少傾向~ 「放火」火災は、平成になってから初めて 1,000 件を下回り 875 件となっています。 「たばこ」火災は、前年より 78 件減少し 586 件となっています。 4 建物用途別の状況 ~「飲食店」や「ホテル」からの出火が増加~ 「飲食店」火災は、最近 5 年間で最多の 345 件で、そのうち、 「天ぷら油火災」が 81 件発生しており、最近 5 年間では最も多い件数となっています。 「ホテル」火災は、37 件で前年より 11 件増加し、平成 24 年以来となる死者も発生し ています。 5 住宅火災の状況 ~火災件数や死者は減少傾向で推移~ 住宅火災の件数は 1,496 件で、自殺を除いた死者は 61 人となっています。 死者が発生した住宅火災の出火原因別は、 「たばこ」が 11 人と最も多く、次いで、 「ガステーブル等」が 8 人などとなっています。 死者 63 人のうち、住宅用火災警報器または、自動火災報知設備、火災安全システム及 び警備会社の警報器が設置されていなかったのは 35 人(57.4%)と 6 割近くを占めてい ます。 6 平成 28 年中の火災の特徴 ~電気設備機器火災の割合が増加~ 全火災件数に占める電気設備機器火災の割合は 26.4%で、4 件に 1 件が電気設備機器 に起因した火災となっています。 ⑴ リチウムイオン電池の火災~前年と比べて倍増の 55 件~ モバイルバッテリやスマートフォンなど身近なものからの火災が増加しています。 モバイルバッテリの火災は 14 件発生しており、14 件全て、正しい使用方法で使用さ れていました。 ⑵ 照明関連からの火災の増加~LED、ダウンライト火災が最近 5 年間で最多~ 平成 28 年中の照明関連の火災は 134 件と前年より 22 件増加しており、最近 5 年間 では最も多い件数となっています。 ⑶ トラッキング火災~最近 5 年間で最多の 96 件~ 水分の付着やほこりの付着などによって出火するものが多くなっています。 ⑷ 過電流(過電圧含む。 )による火災~最近 5 年間で最多の 51 件~ テーブルタップなどに電気ストーブなどの負荷の高い電気製品を併用していたため 定格以上の電流がかかり発熱し出火するものが多くなっています。
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