2月9日号

大東中学校だより
ありがとう
No.39
平成29年2月9日
大東市立大東中学校
校長 岩藤 雅実
電話 072(872)5500
五教科合同研究授業 大成功
ー協同学習について学ぶー
国語 漢文訓読法
家庭科 鮮度について
音楽 野菜の気持ち
理科 雲のでき方
英語 比較級
2月2日(木)の5時間目に国語・理科・英語・家庭科・
音楽の研究授業を行いました。通常は、一人の先生を講師
に招いて学校の先生が全員集まって一クラスで研究授業を
するのですが、今回は5人の先生の研究授業を一斉に行い
ました。授業力を上げるには研究授業をするのが最も近道
です。一人でも多く研究授業をしようと今回は特別に行い
ました。何より、すばらしいことは、協同学習(学び合う
授業づくり)の分野でとても有名な先生たちが5人一堂に
会してくださったことです。この5人のうち、どなたも数
百人の前で講演できるような先生方です。幸せでした。
国語は、漢文の訓読(送り仮名・レ点・一二点)の法則を
見破ろうということで、学習班を使って、例文からどういう
ルールでこの訓点は活用するのか、
探っていきました。まず、
学習班でなぞを解き明かし、その中で説明の練習をしてから
他の班に出向き、説明していきました。しっかりと活動があ
り、
学び合いのあるいい授業になりました。講師の先生も「今
日は来てよかった。面白い授業を見させてもらいました。」
と述べておられました。
理科は、雲のでき方に注目し、
「雲の底面はなぜ、まっすぐなのか?」を全員が説明でき
るようになる授業でした。ヒントカードを部屋の四隅に置き、それを見ることができるの
は限られた人という条件で考えていきました。学習班を活用し、途中から班員の一部がロ
ーテーションしていき、互いに説明するという流れでした。授業後、講師の先生が「予期
せぬところで大盛り上がりでしたよ。
」と授業者に身振り手振りで伝えていたのが印象的で
した。もちろん、しっかりと活動があり、賢くなった授業でした。
英語は、比較級のところです。プリントに5人の人物があり、年齢、身長など差がある
ように設定されています。そこから、いろいろな比較の文(リスニング問題)を作り、特
定の人物を決定するというストーリーです。これも生徒たちがほんとにがんばりました。
この研究授業の前日にも大盛り上がりの場面が見られました。
家庭科は私もやる前から興味津々の授業です。魚・卵・野菜などの新鮮さを見分ける授
業です。卵では2か月前に購入したものと昨日買ったものと並べて、どちらが新鮮なもの
かあれこれ調べていました。見た目では分かりません。水につけると新しいものが浮くそ
うです。学習班で調べて、それを他の班に説明するという流れです。説明することで理解
が深まります。ここがミソですね。
音楽は、数日前に先生たちで授業検討会をしたときに、大絶賛の授業でした。
「野菜の気
持ち」というアフリカのケチャという民族音楽を基にしたリズム曲があります。キャベツ、
バナナ、ピーナッツ、ポンカンなどがそれぞれ異なるタイミングで入ってきます。可能な
らユーチューブでご覧になってください。捧腹絶倒の授業となりました。ボイスアンサン
ブルというのでしょうか。大中の生徒たち、さすがです。少し恥ずかしさは残るものの見
事にやりました。相互評価もしました。講師の先生は協同学習で有名な犬山市から来られ
た先生ですが、「この授業案を見て、私もかなり『野菜の気持ち』を勉強しました。」との
こと。うれしいです。
授業後の研究討議には市内中学校の先生や市教育委員会の先生方も積極的に参加してい
ただき、貴重なご指導を頂きました。ありがとうございました。私たち大東中の教員も含
め、全員が「生徒がよくやっていた。すばらしい。」と感想を言い合いました。最高にうれ
しいです。夢のような一日になりました。
後日談。2月7日(火)にあった生徒集会で、
「生徒のみんなにありがとうを言いたいこ
とがあります。それは2月2日の研究授業で5人の講師の先生から生徒のがんばりがすば
らしい、とほめられました。こんなうれしいことはありません。先生たちみんなでありが
とうを言います。」と言って、体育館にいた先生全員で声を合わせて、「ありがとう」を言
いました。
(協同学習については、裏面に参考となる新聞記事を載せました。ご覧になってください。
)
あったか光線コーナー
◇「あったか話はないですかー。」と教室を回りました。「先生、休んでいる人の給食当番
や机を移動させたり、プリントを机の中に入れたりしてるよ。
」との答えがすぐに帰って
きました。うれしいですね。
◇ある授業でのこと。学習班で、ある人が説明していました。説明が終わって「あんた、
今の説明でわかったん?」すると聞かれた人が「ぜんぜん、分からんかった。」「説明ち
ゃんと聞いてないからやん。もう一回するからちゃんと聞いときや。」と少し怒りながら、
二回目の説明をする人がいました。これって、本当は優しい人だと思います。
◇やはり、授業中のことで。
「おでかけバズ」といって、自分の学習班で考えたことを違う
班に行って説明するという手法があります。ある生徒が、他の班に行って説明しようと
して、言葉につまっているのを見た同じ班員の人が、3メートルほど離れているのに、
『大
きな声で、「〇〇やから△△やねん、って言うねん。」とアドバイスをしていました。つ
ながっているからこそのあったかい光景だと思います。
◇休み時間に3年の教室を回りました。何人もの人が入試問題を解いていました。のんき
に回っている私が恥ずかしくなるほど熱中して勉強していました。
「あったか光線」では
ありませんが、熱を感じました。
◇2月7日(火)の放課後の生徒評議会のこと。評議会とは校風委員会や美化委員会など
の委員会の長副の集まりです。大東中の心臓部です。参加している人の真剣さがものす
ごく伝わってきます。毎回です。今回、最終回ということで全員が感想を述べました。
緊張しながら、
「いろいろな意見が聞けてよかった。」
「次、もしここに来たらもっと積極
的に発言したいです。
」と異口同音に発言していました。すばらしいです。生徒会役員が
何度も質問をして、議論を深めようとしている姿にも感動しました。すばらしい。