Vol. 58 明けまして おめでとうございます。 昨年6月の通常総会におきまして会長に就任させていただ き、はや半年が過ぎました。 プロジェクトチームでは、新たな床暖房試験基準の検討の方 向性を整理する論点整理メモを作成。その後、新基準を工業 会共通規格にするための必要な項目、データ、試験方法の洗 い出しを実施した上で、来年度、国産材を使用した床暖房対 応フロアの技術検討をするというものです。 引き続き会員の皆様の協力のもと、林野庁及び複合フローリ ングの構成資材の主要な全国団体のご協力を得て、技術開発 を推進してまいります。 昨年を振り返りますと、新設住宅着工戸数は、年初の予測を 上回り100万戸近くになりそうですが、将来を考えますと、 人口減や若年層の将来不安から生じる節約志向など、新築住 宅市場の大幅な縮小傾向は続いていくと思われます。 技術委員会では、上記の新たな床暖房対応フローリング試験 基準の素案を精力的に検討提案しているほか、以前からの テーマであるワックス密着性試験規格の策定を行っていま す。 一方、海外に目を向けますと、トランプ新大統領の誕生を控 えて、株や為替の乱高下や、TPPの雲行きが怪しくなるな ど、住宅業界のこれからを左右しかねない動きが始まってい ます。 広報委員会では、エンドユーザーにわかりやすいホームペー ジへのリニューアルをすすめ、新年より公開致しました。タ イトルを「フローリング・ナビ」とし、トップページから「フ ローリングの種類と選び方」「お手入れとご使用上の注意」 など関心の高いコンテンツに入り易いデザインとしました。 商品検索等において会員各社様のホームページとの連動を強 化し、サブユーザー様の利便性も向上させました。 旧年中は、当工業会活動に多大なるご支援・ご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます。本年も引き続き、よろしくお願い申 し上げます。 又、会員の皆様におかれましては、ご家族ともども良い正月 を迎えられたこととお慶び申し上げます。 その様な中で、当工業会としても、関連省庁、研究機関、関 連業界との連携を密に取りながら、お客様からの信頼を高め ると共に、地球・生活環境の保全・向上に努め、業界の価値 向上と末永い存続を図っていく所存です。 さて、当工業会は2年前に「日本複合床板工業会」と「日 本防音床材工業会」が合併して発足致しました。会員会社・ 賛助会員会社数を合わせて68社に増え、工業会活動におい て会員同士の連携が深まり、新しい活動にも取り組むなど、 業界の発展と安定のためにより一層貢献できる体制になって きていると感じています。 今年度は、林野庁の森林・林業基本計画の中で『2025 年木材自給率50%達成』の目的達成の一助として、床暖房 フロア基材に国産針葉樹合板の活用を目指し、当工業会に床 暖房プロジェクトチームを設置し活動を開始いたしました。 資材流通委員会では、木質複合フローリングメーカー様だけ ではなく、接着剤、基材、副資材メーカー様と「施工」 「使用」 「供 給」等、フローリングの総合的な技術検討や各種情報収集と 発信に取り組んでいます。また、視野を拡げる目的で住宅会 社様の技術研究所見学なども実施致しました。 最後になりましたが、工業会会員各社様、そして関係工業会 様と一丸となって、お客様に満足・信頼していただける床材 を提供し続ける活動に努めていく事を誓い、新年の挨拶とさ せていただきます。 本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げま す。皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
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