は じ め に 近年、地球温暖化やそれに伴う異常気象などの環境問題が世界的に深刻化していま す。こうした環境問題は、主に人間の生活や経済活動により生じており、自治体とし て新たな環境対策に取り組むことが必要とされています。 健全で恵み豊かな環境を未来の世代に引き継いでいくために、地球温暖化対策や生 物多様性の保全、安全で快適な生活環境の確保など、環境問題への対応を総合的に進 めることが重要です。 本市では平成 27 年 11 月に市自らが行う事務事業について、温室効果ガスの発生抑 制に向けた取り組みを率先して実行するため「船橋市地球温暖化対策実行計画(第 4 次ふなばしエコオフィスプラン) 」を策定しました。公共施設における再生可能エネル ギーの導入など市の率先的な行動を通じて市民・事業者の環境に配慮した自主的な取 り組みの推進が図れることを期待しております。 また、現在、 「生物多様性ふなばし戦略」の策定を平成 28 年度末に向けて進めてお ります。市民・事業者など様々な主体と連携しながら生物多様性の保全と持続可能な 利用を推進し、豊かな生物多様性とその恵みを次の世代へと引き継いでいきます。 来年度は、環境についての学びを推進し、貴重な干潟である三番瀬の保全に繋がる 「ふなばし三番瀬環境学習館」の新設、また高効率ごみ発電設備の導入及び余熱を利 用する温浴施設を併設した北部清掃工場の稼働を予定しております。 環境問題は、市民・事業者・行政が一体となって取り組んでいくことが何よりも大 切です。今後も引き続き環境の保全及びよりよい環境再生・創出を行うため様々な施 策を進めて参りますので、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。 本書は、平成 27 年度における本市の環境状況や環境保全の施策、及び船橋市環境基 本計画の進捗状況を掲載しております。皆様に広く活用され、環境への関心をより一 層深めていただければ幸いです。 平成 29 年 1 月 船橋市長 松 戸 徹
© Copyright 2024 ExpyDoc