海外安全対策情報・中央アフリカ(2016年10~12月) 在カメルーン日本国大使館 1.社会・治安情勢 2012年からの反政府勢力連合体セレカの武装蜂起後、中央アフリカ国内の 社会情勢は不安定な状況です。2016年3月に直接投票で選ばれたフォースタ ン・アーシャンジュ・トゥアデラ大統領による政権が成立しましたが、治安 情勢は依然としてぜい弱で、極めて危険です。現在も仏軍や国連PKOが展 開しており、今後の治安状況について予断できないものと思われます。 こうした国内情勢のなか、多くの中央アフリカ人が避難民となり、国内や 周辺国等に避難しています。 2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向 国連等の部隊が治安維持に努めているものの、全国的に治安機関による抑 止力が機能しておらず、略奪・犯罪行為が多数発生しています。 また、武装勢力や派閥間の戦闘等が各地で繰り返されており、治安情勢は 極めて劣悪です。 3.テロ・爆弾事件発生状況 (1)11月20日、マルクンダで、男性1名が魔法使いの疑いをかけられ、武装 集団に拉致されました。 (2)11月21日午後4時頃、バミラ(バンブチから約8km)で、LRA(神 の抵抗軍)と目される武装集団の襲撃がありました。彼らは威嚇射撃をして大 量の食糧を奪い取り、多数の村人を連れ去りました。 (3)11月23日午前7時45分頃、ブアルの幹線道路(バブア・ベッソン-アッ バ間)で、武装集団が複数の略奪行為を実行しました。彼らは村人の多数の財 物を奪い取り、人質となっている人々を解放するため、多額の身代金を要求し ました。 4.誘拐・脅迫事件発生状況 (1)11月16日、ボッサンゴアで、生徒の親が品行の悪さを理由に息子に暴力 を振るった高校の生徒監督を銃で脅迫しました。
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