平成. 2 9年2月6日 花柳流名取の皆様 新年総会のご報告 ぞ殺 i 明到 ぎl 花柳安彦代理人 弁護士久保利美 弁護士小川 尚 弁護士井上 前同各 花柳安彦は 1月28日に開催された花柳流花柳会の新年総会に出席しましたので、その際の状況 等をご報告いたします 。 新年総会では多くの皆様から励ましのお言葉をいただきました 。三 代 目 様 か ら お 流 儀 を 託 さ れ た者として、花柳貴彦はお流儀の史なる繁栄のために力を尽くす所存です 。 1 求京高裁の仮処分決定により新年総会に出席することができました 昨年 5月の来京地裁判決及び昨年 12月の東京高裁判決により花柳寛氏による花柳貴彦に 対する除名処分は無効であると判断されましたが、 花 柳 寛 氏 ら は 昨 年 12月 27日 付 け で 最 高裁判所に上告等の手続を行いました 。 これにより、判決が確定していないとの理由により新年総会への出席を拒絶されることが 予測されたため、花柳貴彦は、昨年 12月 に 「 地 位 保 全 仮 処 分 命 令 申 立 て 」 を 行 い ま し た 。 そして、 本 年 1月 20日に泉京高等裁判所が「花柳貴彦が花柳流花柳会の会員の地位にあ ることを仮に定める」との仮処分決定を行ったおかげで、 花柳貴彦は新年総会に出席する ことができました 。 2 新年総会における花柳貴彦の発言 新年総会において、花柳貴彦は以下の趣旨の発言をしました 。 裁判所のご判断によりこの新年総会に参カロすることができました 。 これまでご支援いただいた方々 に感謝申し上げます 。 皆様からアンケート等によりお流儀運営等に関する様々な不安や不満の声が寄せられていますが、 お流儀の皆様には不当な除名処分が行われたとしても裁判所が法律で守ってくれるということをご 理解いただきたいと思います 。名取が自由に意見を言うことのできる風通しの良い状況にならなけ れば、お流儀は廃れてしまうと心配しています 。 三代目お家えから指名を受けた者として、今後もお流儀に貢献していく所存です 。 三代目お家えが亡くなられた当時 の理事 の 先 生 方 は 、 花 柳 寛 氏 が 家 元 に 就 任 し た の は あ く ま で 暫 定 的な措歪であると証言されていま すが、芳次郎先生 [ 花柳寛氏]はこの点をどのようにお考えになっ ているのでしょ 7か。 暫定的な家えというおえ場である のに 、どうして五代目の家えを指名できるのでしょうか 0 . 創右さんを五代目に指名されたの は何故なのでしょうか 。 「 毒患 」 は二代目お家元の大切なお名前であり、三代目お家えからは 「 止め名 」 であるとうかがっ ていました 。 それなのにどうして 「 毒患」を名乗られているのでしょうか 。 3 花柳貴彦の質問に対して花柳寛氏らは一切回答しませんでした 上記のような花柳貴彦の発言に対して、 花柳寛氏は ーも刀回答せず 、花柳流花柳会の副理 事長である花柳翫一氏が以下のとおり述べました 。 ① 新年総会は会員の親睦のためのものであり、毒庭先生やお家元はオブザーバーであるから、話をす ることはなし、 ② 議案に関する質問を受け付けているのであり、今のような意見は総会で審議すべき事ではない 。 花柳貴彦はこの花柳翫一氏の発言に対して意見を述べることを求めましたが、議長から機 会を与えられませんでしたので、本書面において各事項への見解を述べます 。 (1)流儀の総会において「家元j らが名取の質問に回答すべきことは当然です(上記①) 現在のお流儀は花柳寛氏及び花柳創方氏らの意向に基づいて運営されていますが、それに もかかわらずお流儀の重要事項に関する質問に回答しないというのはあまりに無責任な姿 勢ではないでしょうか。 また、本年の新年総会では、 「報告事項」の中に「お家元様 本年度活動予定」との項目 があり、花柳創右氏が本年の活動予定を述べていましたから、オブ、ザーバーであるから発言 しないというのは矛盾しています 。 花柳寛氏や花柳創方氏は、名耳えからの質問に回答しないだけでなく、新聞・テレビ等の報 道関係者から質問を受ける場も設けていません 。説明責任を来たさない一方で、ひたすらに 既成事実を積み重ねるというのは、最大流派たる花柳流の評価に傷を付ける行為ではないで しょうか 。 (2)花柳貴彦の質問内容は決議事項(議案)に関係しています(上記②) 新年総会において配布された「平成 28年 度 事 業 報 告 表Jの昨年 6月の箇所に「五世宗家 家元襲名の儀及び奉納舞踊」、「二代毒患・五代毒輔襲名を祝う会」との記載があるとおり、 家元継承や「毒患」襲名の問題は花柳流花柳会の平成 28年度の事業内容に関わる事柄です から、第 1号議案「平成 28年度事業報告」に関係した質問であることは明らかです 。都 合 の患い質問への回答を避けているとしか考えられません 。 4 花柳千代先生のご発言 花柳千代先生は以下の趣旨のご発言をされました 。 花柳流も平和を求めるべきであり、皆で仲良くやっていくべきです 。私が貴彦先生を守るのは、三代目 から「千代さん、四代目を継ぐ人だからよろしくね」と頼まれたからです 。私は 76年間花柳流に尽く していますが、理事の方々は正しい花柳流のことを考えてください 。 5 花柳貴代人氏のご発言に対する花柳貴彦の見解 花柳貴代人氏から花柳安彦に対して以下の趣旨の発言がなされました 。 ① お家元や理事会の先生方が寛容な心で安彦さんの出席を許したことに御礼を申し上げたい 。 ② 貴彦さんは三代目のご遺志を訴えているが、初代、二代目やその他大勢の先生方の想いやご遺志も あるので、三代目のご遺志のみを振りかざして況を塗っていることに気付いているのか 。 ③ 貴彦さんのために風評被害が著しく 、私たちは迷惑している 。 -2- 花柳貴彦はこの花柳貴代人氏の発言に回答することを求めましたが、議長から機会を与え られませんでしたので、本書面において各事項への見解を述べます 。 (1) 「寛容な心で出席を許した」のではなく裁判所の決定により出席を認めざるを符なかっ たというのが真実です(上記①) 花柳貴彦が新年総会に出席することができたのは裁判所の仮処分決定のおかげであり、花 柳寛氏らは出席を認めざるを待なかったというのが真実です 。 (2)花柳寛氏は三代目のご遺志を無視している根拠等を説明すべきです(上記②) 花柳貴彦が三代目お家元のご遺志を訴えているのは、花柳寛氏が三代目のご遺志を無視し た振る舞いを続け、その理由や根拠につき一切説明しないからです 。 お流儀の運営はお流儀に貢献された多くの先生方のお考えに基づいて行われるべきです が、そうであれば、 花柳寛氏は三代目のご遺志を無視する理由と根拠を説明すべきです 。 また、 花柳寛氏は、暫定的に家元に就かせるという三代目ご逝去当時の理事の先生方のお 考えを無視する根拠や、花柳創右氏による家元継承がどなたのお考えに基づくものであるの かについても説明すべきです 。花柳寛氏は説明責任を来たしていません 。 (3) 「 風 評 被 害 J の原因は説明責任を来たさない花柳寛氏にあります(上記③) 花柳貴彦に対する除名処分及びその後の裁判の報道等により、お流儀の皆様にご迷惑をお かけしており、申し訳ございません 。 しかし、 裁判は花柳寛氏によりなされた不当な除名処分を正すためにやむを待ずに行った ものですから、仮にお流儀に 「 風評被害」が発生しているとすれば、その原因は不当な除名 処分を行いながら何の説明もしない花柳寛氏にあるのではないでしょうか 。 実際に、求京高裁の判決では、 「自らの四世家元としての地位の基盤を固め、自らの孫、へ の五世家元の承継を図るに当たり、三世家元から後継者の候補と目されていた被控訴人[花 柳貴彦]を花柳流及び控訴人花柳会から排除する意図があったことをうかがわせる Jとして、 不当な目的に基づく処分であったと判断されています 。 6 新年総会はお流儀の皆様からご意見を承る場であるべきです 新年総会は、家元や理事が自らの活動や決定事項を一方的に伝達する場ではなく、お流儀 の皆様から流儀運営に関するご意見を承る場であるべきです 。 今回の新年総会の威圧的・一方的な運営は、名耳元が自由に意見を述べられない現在のお流 儀の状況を象徴するものでした 。花柳貴彦はこのような状況を変えるために力を尽くします 。 7 お流儀の皆様のご意見をアンケートにてお寄せください 同封しているアンケート用紙にて、今般の新年総会や現在のお流儀の運営に関するご意見 等をお寄せください 。アンケート用紙に記載されたお名前等の個人清報を花柳寛氏、花柳流 及び花柳流花柳会を令む第三者にご了承なく開示することはありません 。 なお、前回お送りしたアンケートに関する皆様からのご意見やご指摘の内容についてはあ らためてご報告する予定です 。 草々 -3-
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