公 表 第 29 回技能グランプリ「かわらぶき」職種 競技課題

公
表
第 29 回技能グランプリ「かわらぶき」職種 競技課題
Ⅰ.【作業時間】
第一日目
第二日目
作業時間
集合時間
作業説明
競技開始
8:30
8:30
8:45
休
憩
作業再開
昼食休憩
作業再開
10:15
10:30
12:00
13:00
休
憩
作業再開
作業終了
14:45
15:00
16:45
集合時間
8:30
作業開始
休
憩
作業再開
作業終了
8:45
10:15
10:30
12:30
合
10 時間
計
★前日に施工架台の抽選を行い、2 時間を限度として、瓦の点検・瓦座打ち・瓦桟打ち及
び地割り、架台に補強棟金物の取り付け、緊結線の取り付けを認める。
当日は選手以外会場に入らないこと。
下記の仕様に従い課題図を参考にして屋根架台に瓦を葺きなさい。
Ⅱ.【仕様】
1. 使用瓦は三州いぶし瓦 53A 判防災切落桟瓦を使用する。
2. 全ての瓦の納まりは現場作業を想定した施工とし、雨仕舞に配慮すること。
3. 瓦の葺き方は、引掛桟空葺き工法(馴染み土の使用は可)とする。ルーフテープを
垂木通りに使用し、瓦座、瓦桟木をその上に留め付ける。
4. 軒瓦は、施工図を参照のうえ一文字軒瓦と万十軒瓦を使用し、軒瓦の尻部分は銅線
緊結もしくはビス留めとする。
5. 一文字・万十切隅瓦は、左右ともに 2 箇所を野地よりトンボにて緊結し、互いに結
6.
7.
び合わせる。ただし、衝立側の右万十軒瓦の留め付けはビス留めとする。
軒瓦の出寸法は一文字・万十ともに、瓦座外面から 60~90 ㎜(流れ寸法)とし通り
よく納める。なお、計測の位置は瓦座から軒瓦の水垂れ外面までの寸法とする。
桟瓦は全数ビス留めとし、隅の左右勝手瓦に穴をあけ、野地よりトンボにて緊結、
又は下地にビスにて留め付ける。定着用に葺土を使用してもよい。
8. 駒巴瓦は、2 箇所を野地よりトンボにて緊結する。
9. 隅の左右勝手瓦の隙間は、30 ㎜以内とする。
10.壁際の勝手瓦および半端瓦のすき間は 15mm以内とする。
11. 鬼瓦の緊結は、#19 の銅線を使用し 3 本を縒状にして野地に緊結する。
熨斗留め納の隅先の熨斗瓦は2段共銅線を用い、野地に緊結する。
12. 隅鬼瓦の据付け位置は自由とし、割熨斗瓦2段積み、素丸瓦の仕様とする。
13.隅棟の施工法はガイドラインに準じ、強力棟金具をステンレスビスで隅棟各2ヶ所
を木部より取り付ける。熨斗積み1段目と 2 段目の間に D10mmの横鉄筋を通し、
取り付けた棟金具1ヶ所に対し#19 銅線2本を絡め横筋を留め付ける。 (棟断面
施工図例参照)
14. 隅棟の頂点部分は、施工図に従い切合わせによる納めとし、素丸・熨斗瓦を左右同
寸法として隙間なく納める。
15. 流れ土居熨斗瓦・半素丸瓦・半巴瓦の納まりは施工図を参照し、全数銅線にて 45mm
ビスで壁面に留め付ける。
16. 1段目の熨斗瓦は向かい合わせた熨斗瓦を互いに緊結し横筋に絡め留め付け、2 段目
の熨斗瓦は向かい合わせた熨斗瓦を互いに緊結する。素丸瓦は横筋に取り付けた銅
線にて緊結する。
17. 割熨斗瓦のちりは、勾配で 10 ㎜とする。
18. 棟割熨斗瓦の勾配は 3 寸以上とすること。
19. 棟の台土は、台熨斗瓦より 30 ㎜以上内に納めること。
20. 軒・切隅等外周部の瓦はビスにより、補強止め付けをする。
22. 葺き土は南蛮漆喰とし、28 ㎏入り 7 袋とする。
23. 瓦を破損した場合は申し出により支給するが、減点の対象とする。
24. 副資材の追加支給はしない。但し南蛮漆喰の追加は認める。
25. 作業時間を超過した場合は、失格とする。
Ⅲ.【注意事項】
1. 合端は支給の合端台を使用し、各自の競技架台の前ですること。
2. 他人の工具の貸借は禁止する。
3. 副資材として、接着剤・粘着テープを用いることは不可とする。
Ⅳ.【器具工具】
★ 使用する器具・工具は技能検定使用に準ずる。但し、木工用ノミと電動工具は
充電式インパクトドライバーを使用可とし、充電は所定のコンセントを用いる。
治具は認めるが横50㎝縦30㎝高さ20㎝の箱の中に入る物とする。(組立て又は連
結して箱の中に入らない物は認めない。)競技委員が認めない治具は使用不可。
尚、使用に際し判断に迷う治具については当日競技委員に判断を仰ぐこと。
Ⅴ.【安全作業】
★ 服装は高所作業を考え、シャツ・ズボンの袖を留め、地下足袋等を履き、
安全帯・ヘルメットを着用のこと。(ヘルメットは会場にて支給)
★ 他人を負傷させたり、本人が怪我をした場合、その状況により失格とすることも
ある。
Ⅵ.【作業態度】
★ 選手は各都府県の代表を自覚し、競技を行うこと。
★ 応援団の目に余る指導やアドバイスがある場合には競技委員協議の上、平等を
期すため選手の作業態度の評価で減点及び失格の対象とすることがある。
Ⅶ.【作業終了】
★ 作業は、清掃、整理整頓を終え、ヘルメット、安全帯、腰袋を外してから、合図を行う。
公 表
(一社)全日本瓦工事業連盟
公 表
(一社)全日本瓦工事業連盟
公 表
(一社)全日本瓦工事業連盟
公表
第29回技能グランプリ「かわらぶき」職種 持参工具等一覧表
品 名
工具・治具
寸法又は規格
数 量
提示された課題の施工に
必要なもの
適宜
作業服等
安全帯
一式
1
さしがね
2
メジャー
たがね
と石
はさみ
ペンチ
くぎぬき
かなづち
のこぎり
押切りカッター
瓦ごて
面戸ごて
白墨
墨壺
水糸
水平器 ・ こう配定規
ぞうきん
鉛筆、色鉛筆等
くぎ袋
カッターナイフ
インパクトドライバ
電動ドリル
土ねり用くわ
コンパス(ディバイダ)
スプリングクランプ
毛布又はござ
ヘルメット
作業用手袋
はこみ(土いれ)
ノミ
タッカーと針
1
適当数
各1
1
1
1
2
1
1
1組
1
1
1
適宜
適宜
若干
適当数
1
1
1
1
1
適宜
適宜
ジョウ
1帖程度のもの
適宜
備 考
使用する器具・工具は一覧に掲載されて
いるものとする。但し、木工用ノミと電動工
具は充電式インパクトドライバーを使用可
とし、充電は所定のコンセントを用いる。
治具は認めるが横50㎝縦30㎝高さ20
㎝の箱の中に入る物とする。(組立て又は
連結して箱の中に入らない物は認めな
い。)競技委員が認めない治具は使用不
可。
地下足袋等
必ず持参すること
瓦用くせがね、自在がね等を使用してもよ
い
瓦すり用・たがねすり用
銅線が切れるもの
瓦切断用
柳刃ごて、煉瓦こて併用も可
瓦せん別用
白墨、朱墨、黒墨可
充電式、電動式可
充電式、電動式可
床・屋根養生用
1
当日会場にて寄贈
適当数
適宜 土入れ台
1
各1
(注) 使用工具等は、上記のものに限るが、同一種類のものを予備として持参することはさしつかえない。
公表
第29回グランプリ「かわらぶき」職種 設備基準
(数量は選手1人あたりを示す。)
品 名
競技用架台
コンセント
寸法又は規格
数 量
1台
1口
合端台
2本
合端台 枕材
合端台 揺れ止め材
バケツ
ほうき・ちりとり
ゴミ袋
土ねり用クワとフネ
2本
2本
1個
1個
4枚
1組
備 考
電動工具充電用
掛台共
ビールケース等2個
公 表
第29回技能グランプリ「かわらぶき」職種 競技用材料
【使用瓦】 三州いぶし瓦53A判防災切落とし
創嘉瓦工業㈱
寄棟屋根架台図
瓦
一
式
枚数
53A防災切落桟瓦
64
5寸素丸瓦
21
厚のし瓦
一文字軒瓦
40
一文字切隅 右
1
一文字切隅 左
1
一文字切隅 駒巴瓦
2
又巴瓦
1
万十切隅瓦 右
1
万十切隅瓦 左
1
万十軒瓦
13
カエズ隅鬼一文字(6寸)
2
架台使用総枚数
8
155
公 表
【副資材】
架
台
等
補
助
材
競技架台
合端台
合端台 枕材
合端台 揺れ止め材
ビールケース等
鉄釘 桟木用
45㎜
1台
2本
2本
2本
2個
70本
鉄ビス瓦座用
51㎜
20本
ステンビス 桟瓦
51㎜ ステンビス 軒瓦
51㎜ ステンビス 切隅瓦、隅巴瓦
51㎜ ステンビス 軒瓦
57㎜ ステンビス 軒瓦
65㎜
ステンビス 鬼瓦留め用
65㎜
2本
45mm
90本
瓦補強ビスパッキン付
100㎜
23本
棟補強金物 横鉄筋
D10mm×1600mm
全瓦連
90本
25本 ㈱ダイドーハント
1本
ステンビス 熨斗瓦、半素丸瓦、半巴瓦留用
ステンビス 棟金具留用
2本
強力棟金具上部分103-CR-180-Z
4本
強力棟金具下部分103-AB-ZAM
4本
瓦座用材
38×60×3000△材
3本
瓦桟木
45×15×3000
9本
銅線 ♯19
足場用貫材 90×18×1500
足場用紐
ルーフテープ
葺土(南蛮漆喰)
1m×8本
下葺材
タイベックス
ルーフライナー
(衝立分)
㈱屋根技研
全瓦連
45m ㈱ダイドーハント
2本
10m
30m
7袋
全瓦連
全瓦連
渡辺建材
旭・デュポンフ
ラッシュスパンプ
ロダクツ㈱
かわらぶきQ&A
Q1 架台の高さを教えてください。
A1 コンクリートブロックの上に架台をのせます。高さは、架台によって異なるため、実際は、一台
一台多少異なると思われます。よって、正確にはわかりません。
Q2 屋根勾配を教えてください。
A2 4.5 勾配です。ただし、架台によって多少誤差があります。
Q3 課題の壁(ついたて)になる部分ですが、選手が立てますか?
A3 衝立は、立てた状態です。
Q4 壁が垂直になる様に補強にどんな材料を使っているのか教えてください。
A4 垂直・ぐらつき防止になるように木材で補強します。
Q5 補強に材料を持っていっていいのですか?
A5 持参工具等一覧表に記載がないため、持ちこみ不可です。
ただし、ぐらつきがあるようであれば申告してください。競技委員にて協議を行い、対応します。
Q6 競技架台の勾配及び床からの高さを教えてください。
A6 4.5 勾配です。高さについては、上記A1のとおりです。
Q7 屋根地は野地でしょうか。
A7 合板で、厚み9mmです。
Q8 余った副資材は定規などに使用してもいいでしょうか。
A8 使用可です。
Q9 設備基準にバケツ一個とありますが、追加のバケツを持参してもよろしいですか。
A9 南蛮漆喰を入れるのであれば持参可です。ただし、治具として使用する場合は規定の箱に入る寸
法以外、持ち込み不可です。
Q10 足場の設置場所に指定がありますか。
A10 実際の現場を想定した上で自由に設置してください。
Q11 泥定規は持参してもよろしいですか。
A11 持ち込み持参工具表以外は、治具に当たります。規定の箱に入る寸法以外は、持ち込み不可です。
Q12 瓦座の加工(削る)はしてもいいですか。
A12 可能です。
Q13 耐震ボルトの間隔に指定はありますか。
A13 指定はありません。課題図の「隅棟断面図」をご覧になって取り付けてください。
Q14 隅棟頂点部のおさまり図はありませんか。
A14 公表されている図面以外はございません。
Q15 厚のし瓦は防災使用のタイプですか。
A15 防災仕様の厚のし瓦です。
Q16 架台の衝立高さが 300 になっていますが、A 立面図のように垂直に衝立留を作った場合、野地流
れと隅流れの関係で A 立面図のようにならず、衝立の頂点部分の高さが変わります。グランプリ
本番でも、衝立の取り付けは流れ・隅共に 300 と考えてよろしいですか。
A16 架台の個体差による誤差があるため数値は異なります。なお、公表している課題図の数値以外ご
ざいません。
Q17 軒瓦をビス留めで納める場合は何箇所ビス留めになりますか。また、軒瓦用のビスが 51 ミリと
57 ミリの 2 種書いてありますが、どのような使用になりますか。
A17 軒瓦のビス留めは谷芯から桟山に向かって高いほう(軒から上方向に左側の穴)が 57mm、 低いほ
う(同じく右側)が 51mm を使用します。他に瓦補強ビスパッキン付き 100mm を使います。合計3
本です。
Q18 架台の軒の破風ですが、垂木が出ているのか、それとも鼻隠しでしょうか。 また、鼻隠しの場合、
施工時はビスや釘での固定をしてもよろしいでしょうか。
A18 競技課題は垂木仕上です。破風板、鼻隠しはありません。瓦座は選手が取り付けます。作業に伴
うビスや釘での固定は可能です。
Q19 瓦選別用 白墨とは何のことで、どのように使用するものですか。白のペンなどのことですか。
A19 白墨とは、白いチョークです。用途は、それぞれで考えてください。
Q20 トンボ銅線の長さについてですが、桟瓦トンボ銅線は、一つのビスから桟瓦2枚分のトンボ銅線
を出しても問題ないでしょうか。
A20 トンボの銅線の使い方は、競技内容に関わるため、お答えできません。ご自身でお考えください。
Q21 作業スペースは、何m×何mのスペースでしょうか
A21 競技スペース 4,900mm×5,600mmに 2,600×2,600mmの競技架台を設置します。
Q22 先日の回答の A.17 で、
「ビスは 57mm、51mm、補強ビス 100mm の三本使用です。
」と教えて頂きま
したが、軒先のビス止めも同様でしょうか。57mm を 2 本と補強ビス 1 本という使い方は不可でし
ょうか。
A22 競技内容に関わるため、お答えできません。ただし、釘・ビスの補充は認めておりません。
Q23 課題伏図・立面図において、たとえば A2580 の寸法は、瓦座の寸法でしょうか。それとも野地の
寸法でしょうか
A23 瓦座寸法です。
Q24 下葺き材として「タイペックスルーフライナー(衝立分)
」とありますが、衝立部分は下葺き材が
貼られていないということでしょうか。衝立部のみ、自身での施工と考えていて良いのでしょう
か。
A24 衝立分の施工は選手本人の施工となります。