展 望 - JA 全中

全職員による情勢・危機感共有が急務 ◆ Outlook by Masahiro Higa
展 望
JAの進むべき道
全職員による情勢・危機感共有が急務
改めて「平時ではない」
中央会の求めにより全県に個別にお
昨秋の規制改革推進会議農業ワー
邪魔する、組合員・役職員向け学習
キング・グループの意見に始まった
資材のひな形を提供する、モデルJ
政治プロセスは、JAグループに
Aで組合員調査を試行実施する等で
とって、今は平時ではないことを改
す。
めて示しました。
職員を巻き込めていない、との声
全中は今年度JA常勤役員を対象
比嘉政浩
(JA全中専務理事)
まずは職員
組合員に評価いただくことで展望
ひら
を拓くとの方針は全中として一貫し
に営農経済フォーラム( 3 か所428名参加)
、
ています。そのために、現時点で一番重要な
組合長・会長を対象にトップフォーラム( 5
ことは、全職員による情勢・危機感の共有で
か所568名参加)を開催し、情勢・危機感の
す。組合員に理解を求めるためには、イメー
共有、行動提起をしました。各県中央会もセ
ジで申し上げれば、全職員で組合員を全戸訪
ミナー等を開催されています。しかし、今回
問し、その場で職員の方々が自分の言葉で情
の緊迫した情勢下で多くの方から「職員には
勢や自JAの果たしている役割、自己改革の
伝わっていない」
「危機感は常勤役員・幹部職
成果、総合事業・准組合員制度の重要性など
とど
「到底組合員を巻き込めな
員に留まっている」
をお話しになれなければなりません。もちろ
い」との声が出されました。
ん、そのためには、まず常勤役員・幹部職員
が自JAの成果等を職員に説明される必要が
今後のすすめ方を決定
あります。
1 月の全中理事会で「 5 年後条項を踏まえ
既にできているJAもあると思います。そ
た今後のすすめ方」を決定しました。トップ
の場合、是非モデルJAとして組合員調査の
フォーラム等で意見を伺ったもので、組合員
試行実施にご協力をお願いいたします。わが
に「JAはよくやっている」と評価いただき、
JAはその段階にないとお考えの場合、急ぎ
その意見を背景に立ち向かおう、時点を決め
県中央会にご相談のうえ、全職員を巻き込ん
組合員の意見を明確に示していただくよう仕
でいく仕掛けをお考えいただきたく、ご提起
組もう、との内容です。この中で、職員を巻
申し上げます。
すなわ
き込むことを意識しました。即ち、全中は県
2017/02
月刊 JA
15