HAKONE HOSPITAL 05

2 017
JANUARY
Spring
Vol.
05
独 立 行政 法 人 国 立 病 院 機 構
〒250-0032 小田原市風 祭 412
TEL:0465-22-3196 FA X:0465-23-1167
Q UA R
T E R LY
MAGA ZINE
HAKONE
H O S P I TA L
い の ち 輝 く、癒 し の 病 院
2 017
JAN UARY
Spring
そこ に い ると、ほ っと 心 が 安 らぐ
Vo l .
05
嬉 し い 時 は とも に 喜 び
辛 い 時 に は とも に 立 ち 向 か う
真 剣 に 取 り 組 ん で い る 時 に は 影 で サ ポ ートし
悩 ん で い る 時 に は そ っと 手 を 差 し 伸 べ る . . .
患 者 さんも 職 員も 箱 根 病 院 で 過 ご す 全 ての人 が
そ ん な あ た た か い 思 い や り でつ な が る 家 族 の よう な 病 院
箱 根 病 院 で 過 ご すことで 自 然 と 心 が や す ら ぎ
そ の人 の良 い 面 が 引き出され
ひとり ひとり が 輝 く 場 で あり た い
箱 根 病 院 に は そ ん な 理 想 が ありま す
「 い の ち 輝 く、癒 し の 病 院 」
理 想の 病 院を目指 す 箱 根 病 院 の旅 を
み な さまと 共 有 し な が ら
その 一 歩 一 歩 を 楽しみ な がら
歩 み を 進 め て いき た い
Contents
1, T H E
SCENE
............................. 02
2, 箱 根 病 院 N E W S .......................
3, P E O P L E
4, S T A R T
箱根病院を支える人々
LI NE
07
............... 08
....................... 10
5, 院 長 か ら の 言 葉 ............................
01
12
The Scene
No0 1
No0 2
か わ い い 介 助 犬との 癒し の 時 間
箱 根 病 院 で は 、昨 年 から 社 会 福 祉 法 人日 本 介
助 犬 協 会との 提 携 事 業として 患 者 さんと介 助
The Scene
o
N 01
O N E プ ロ ジェ クト
犬 との ふ れ 合 い の プロ ジェクトを は じ め まし
た 。ワン ちゃん を 心 待 ちにされてい る患 者 さん
たちは 、前日からそわ そわ・わくわく 。当日は 満
面 の 笑 み で 喜 ば れ る患 者 さん や 、中 に は 涙 を
流して 喜 んでくださる方も 。箱 根 病 院 にとって
ワンちゃん の 存 在 は 、か け がえのないものに な
りつ つあります 。
The Scene
日 々 の 生 活 は 一 つ ひと つ の シ ーン の 積 み 重 ね で す 。
人 の や さしさ を 感 じ たり 、植 物 に 癒 さ れ たり 、
何 か に 挑 戦 して み たり
素 敵 な シ ーン に 溢 れ て い る 日 常 こそ 、
理 想 の 病 院 の 姿 だ と 思 って い ま す 。
箱 根 病 院 で日々生まれる
「 い の ち 輝 く 、癒 し の 病 院 」らし い
シ ーン を 覗 い て み まし た 。
The Scene
No0 1
No0 2
No0 3
02
03
No0 3
The Scene
ある人の日
体に障害
、
は
と
視 覚に
犬
介助
犬 の こと 。
ポ ート す る
サ
犬や聴
を
導
活
盲
生
常
ポ ート す る
サ
を
犬
人
つ
トす る 聴 導
障 害を持
人を サ ポー
つ
る
持
す
を
ト
害
ー
覚に障
人を サ ポ
障 害が ある
と同 様 に 、
ちで す 。
た
ん
ン ちゃ
補 助 犬 のワ
No0 1
No0 2
No0 3
The Scene
No0 1
No0 2
み な さん は 介 助 犬をご 存 知
で しょうか?
The Scene
ラブ ラドール レトリー バ ー
ダ ンク ♂
No 0 2
ワ ゴ ン サ ービ ス
ゴ ール デ ンレトリー バ ー
エピ ♀
目の前で 楽しむパフォーマンスデザート
正式に
は障害
者のパ
なって 初
ートナ ー
めて介 助
と
犬とい い
院に来て
ま す 。箱
くれ る の
根
は
病
も らう た
、介 助 犬
めにがん
を 広く 知
ば ってい
って
で す 。も
る介 助 犬
ちろん 、
PR犬
ちゃんと
い ま すよ
訓 練を
!
受けて
普 段と一 味 違う食 の 体 験 、ワゴン サ ービス 。箱
根 病 院 の 食 のスタッフたちが 、患 者 さん の目の
前 で デ ザ ートの 配 膳 パフォーマンスするイベン
る など 、とても 好 評 で す 。ハ ロウィン のときは
トで す 。
か ぼ ち ゃで 作 った ジャック・オ ー・ランタン の
ワン ち ゃん が い る日 常 を 目 指 して
メニ ュー は 夏 ならアイス 、ハロウィンのときは 、
中 にプリン を 入 れ るなど 、患 者 さん に ハ ロウィ
か ぼちゃを 使ったプリンなど 、行 事 や 旬 の 食 べ
ン 気 分を 楽しんで 頂きました 。
物 を 取り入 れて 、季 節 を 感 じら れ るメニ ュー 。
これまで に3回 、ワン ちゃんが 箱 根 病 院 に 来 て
くれ ました 。実 は 、ワン ちゃん が 病 院 に 来 るこ
とは 、とても大 変なことなの で す 。
衛 生 面をはじめ 、犬アレル ギーをお 持 ちの方や
犬 が 苦 手 な 方の 把 握 、そういった 方々と介 助 犬
が 接 触しない 経 路 の 検 討 、ワンちゃん に ストレ
患 者 さん の 要 望も取り入 れ な がら 、少しでも喜
今 年 から 、食 堂 だけ で は なく 、参 加 できない 患
んで いた だけるようスタッフは日々 、試 行 錯 誤
者 さ ん に 向 け て 、各 病 室 を 周 り な が ら の パ
していま す 。そん な 努 力 の 甲 斐 もあ って 、患 者
フォ ーマ ン スを スタート 。より多くの 患 者 さん
さんからは 、純 粋 にデ ザ ートを 楽しんで 頂 け て
へ 楽しんで 頂 けるように なりました 。こ れ か ら
い るだけ で なく 、楽しく盛り付 けられ たデ ザ ー
も引き続き 、患 者 さん の 楽しいひと時 を 演 出し
トをみて 、写 真 をとってほしいとい った 声 が 出
ていきたいと思います 。
スが か か らないような 配 慮 など 、実 現 に はクリ
アしなけ れ ばいけ ない 課 題 が 沢 山 ありました 。
実 際 にワンちゃんが 来 た後 に 、事 前に考 慮 する
必 要があったことも沢 山 見つかりました 。
まだまだ 始 まった ば かりのこのプロジェクトで
す が 、患 者 さん や そ の ご 家 族 の 方 々の 笑 顔 の
ひとときを つくるた め に 、試 行 錯 誤し な が らひ
とつひとつ 問 題 を 解 決して 、ワン ちゃんが い る
こと が 当 たり 前 の 日 常 を 目 指 して いき た い と
思います 。
04
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No0 3
The Scene
No0 1
No0 2
No0 3
2017 Spring JAN UARY
Vol.
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HAKONE HOSPITAL
News
- 箱 根 病 院 ニ ュース -
箱根 病院で第20回の院内研 究発 表 会が 行
われました 。院 内 研 究 発 表 会とは「 箱 根 病 院
に お ける日常 の 研 究 に 関 する発 表 会 を 開 催
することにより 、業 務 の 向 上・活 性 化を 図り 、
他 の 職 種と共 通の 情 報を得 ること 」を目的と
して 行 わ れています 。今 年 は「 i P a d を 意 思
伝 達 装 置として使 用した A L S 症 例 の 考 察 」と
いうテーマ で 発 表した 西 森 作 業 療 法 士 が 院
長 賞を受 賞しました。
以下、西森作業 療法士の喜びのコメントです。
院内研 究発 表 会にて、院 長賞という大変名誉
な賞を受賞しとても光栄です。
今回、発 表という形にすることができたのは、リ
ハビリ科医 長はじめ、リハビリ科の先 生方のご
指導や、症例として取り上げさせて頂いた患者さ
んのおかげです。協力していただいた皆様に御
礼申し上げます。
神 経、筋 疾 患では時に言 語によるコミュニケー
The Scene
o
N 03
i P a d の 遠 隔 モ ニタ ー
ション手段が失われる状 態になります。ご本人
の意 思を外部に伝える手段の代償として、意 思
院 内 研 究 発 表 会 の 授 賞 式 にて 、院 長より院 長 賞 を 受 賞している西 森 作 業 療 法 士
伝 達 装置があります。iPa dは、視 覚 障 害、聴 覚
障 害、運 動 障 害のような障 害を持ってしまった
方でも操作できます。つまり、意 思伝 達 装置の
患 者 さん の 処 置 に 取 り 組 む 時 間 を
を繰り返していました。今回、そのような手間を減
増 や す た め に-
らし、少しでも患者さんの処置に取り組む時間を
代わりとなるような機能を要しているのです。10
年前と比 較しても、通信 機器の発 達は凄まじい
ものがあります 。今 ではスマートフォンが 普 及
し、当たり前のようになっています。当院におら
増やすために、
「 iPad」を活用した遠隔モニターを
箱 根 病 院 に は 、神 経 難 病と共 生してい る患 者
れる患者さんにも、当たり前のようにそのような
導入しました。
さんが入 院 されています 。その 多くの方 が 呼 吸
写 真 右:院 内 研 究 発 表 会 で「 i P a d を 意 思 伝 達 装 置 として 使 用した A L S 症 例 の 考 察 」というテ ーマ で プレ ゼ ン
テ ーションをしている西 森 作 業 療 法 士 。
機 器が使えるよう、情 報 取集、操作の工夫に携
われればと思っています。
機 能 や 心 機 能 に 疾 患をお 持 ちで す 。そのため 、 「iPad」には、ナースステーションで 映し出される
常 に 心 電 図 や 呼 吸 の 状 態 を 把 握 することが で
モニターと同じ画 面が 表 示され、遠 隔で患者さん
きる モ ニター が ナ ース ステ ー ション に 配 備 さ
の状 態を確認することができます。このiPadの導
れ 、患 者 さん の 今 の 状 態 が 波 形と数 値 で 映し
入によって、これまでの患者さんとナースステー
出されています 。
ションとの往 復で、マラソンのような状 態だったこ
常にモニターを 通じて患 者さん の 状 態 がわかる
沖 縄コンベンションセンターを中心に開 催された第70回国立 病院
総 合 医学 会で、当院 から12題の演 題 が 発 表されました。看 護 部か
らの演 題の一 つとして、渡 辺看 護 師がこれまで行ってきた「長 期 療
とが改善され、看護 師も安心して患者さんの部屋
養 患者の呼称に関して∼患者さんはどのように呼称されることを希
で処置に取り組むことができるようになりました。
望されるのか ∼」の 研 究 成 果を発 表しました。研 究の 組み立 て、実
施、考 察、発 表 の文 章 作りなど長い 時 間をかけ て準 備しました。学
ように なっています が 、看 護 師 は い つもそこに
いるとは 限りません 。特 に 看 護 師 の 数も限られ
ナースステーションを 離 れるとき「 i P a d は 持 っ
ている夜の 時 間 帯はナースステーションを離 れ
た?」という確認のやりとりが、看護師の間で飛び
る 事も多く 、看 護 師 が モニターを 確 認 のた め 、
交うようになり、今では欠 か せないツールになっ
患 者さん の 部 屋とナースステーションとの 往 復
ています。
06
会前には、院 長も含めて病院での予演会、発 表の練 習もした上で挑
んだ今 回の医学会です。本人にとって初めての学会 発 表とあってと
ても緊 張 の 様 子でしたが、上手に発 表を終えることができました。
発 表 終了後には他 施 設との意 見 交 換もでき、研 究のメッセージを受
け止めてもらえたことを実 感することができたようでした。
07
箱 根 病 院 を支えるスタッフたち 。
どん なことを 考え 、どん な 未 来 を見 据えて仕 事 に
取り組 んでいるの か 、その 想 いを 伺いました 。
∼ 箱 根 病 院 を 支 える人 々 ∼
事 務 の 役 割をどのように考えていますか。
PEOPLE -009
「 私 たち 事 務 の 仕 事 は 、病 院 で 働く人 たちがきちんとス
とみ むら
事 務 職 /庶 務 係 長
さとし
ムーズに進 むようにサポートすることです。ですので、仕事
富村 聡
の 優 劣というのはなく、たんたんとそつなくこなすというこ
PROFILE
支
えてもらって い る方々の
力 に なりた い
PEOPLE -010
とくな が
看護師
社 会 人として、5 年 以 上の 総 務 や 経 理 の 仕事を経て、看 護
みえ
徳永 三枝
PROFILE
とが大 切になります 。私としては 病 院 が 平 和 であることが
師に 転 職した徳 永さん 。総 務 や 経 理 で 経 験 を 積 んできた
度は必ずダイビングにいくという生粋のダイバー。よく行く海は伊豆半
一 番 優 先されるべきことなのです 。私 たちが 慌 ただしく忙
彼 女 が 、看 護 師という新しい 仕 事にチャレンジした 理 由と
島や、八 丈島。もともと海が好きで、以前、千葉 県に住んでいたときは、
しいときは何か 問 題が起きたときですね(笑)」
はどんなものなのか 。そして 、看 護 師としてスタートを 切っ
友 達とご飯にいったり、映 画 鑑 賞をすること。映 画は、1日に続けて2
た今、何を思うのか。彼 女の想いに迫りました。
本見ることも少なくないというほどの映 画 好きです。
箱根 病院の事 務 職としてきっちり仕事をこなす傍ら、休日は2週間に1
目の前に海があり、日常的にヨットなど海の遊びを楽しんでいたそう。
ひとこと...休みをとって一緒に海に行きましょう!
わ
看 護 師。社 会 人 経 験を 経て、看 護 師としては 2 年目。社 会 人としての
経 験がある分、どこか 安心できる雰 囲 気をもつ 彼 女。好きなことはお
ひとこと...まだ2年目ですけど、ここで頑張っていくので支えてね!
箱 根 病 院はこれまで 勤 務した病 院と違いますか 。
「大きい病 院ですと、働いている人 が沢 山いらっしゃいます
か らないときま ず 相 談
され る人へ
看 護 師を目指したきっかけを教えてください。
なと思っていました。」
の で 、すべての人の 顔と名前 を 覚 えることは 難しい 。その
「もともと総 務 や経 理の 仕事をやっていました。その 仕事自
点、箱 根 病 院 はスタッフ同 士 の距 離 が 近く、顔 が見える関
体 はとても好きで 、楽しくやらせ ていただいていました 。経
係なのでコミュニケーションが 取りやすいですね。顔が見え
理 や 総 務という仕事は 裏 方としての 役 割が 多いので、わか
国 立 がん 研 究 センターをはじめ、東 京 医 療 センターなど規
ると、相 談しやすいですし、様々なことがスムーズに進みや
りやすく人のお役に立てる仕事がしてみたいと、ずっと考え
「 苦 労 の 連 続 でした 。仕 事を覚えるまで はとても大 変 でし
模の大きい病 院も含め、国 立 病 院で15年のキャリアを持 つ
すいと感じています 。院 長 や副 院 長といった 方 たちとも距
ていました。そんな想いを持っていたときに、たまたま看 護
たね 。患 者さんによって処 置の 仕 方が 異 なるので 、患 者さ
富 村さん。大小 様々な病 院を経 験した彼が 考える事 務とい
離が 近いでの仕事が早く進みます。」
師と話す 機 会 があり、社 会 人 から看 護 師になる人 がいると
んひとりひとりの やり方を覚えるまで は 時 間 がかかりまし
いうことを知って、勇気をもらい、自分もチャレンジしようと
た。それでも色々な方に支えていただいて、患者さんも自分
思い志しました。」
よりもよっぽど知っていらっしゃるので、患者さんにも支え
う仕事とは。そして箱 根 病 院にはどんな魅 力を感じている
富 村さん の 今後 の展 望について教えてください 。
のか、伺いました。
ていただきましたし 、先 輩 看 護 師にも沢 山 サ ポートしてい
「 病 院 が 平 和 であ るた め に 、目 の 前 の 事 をひとつ ひとつ
仕事 の内 容について教えてください 。
しっかりとやっていくこと 。そのた め にしっかり務 めるこ
実 際に 看 護 師になっていかがですか?
もともと看 護 師に興 味 があったのですか?
ただいて、今があります。」
「人事 関 係 が 私の主な仕事ですが、やっている仕事は多 岐
とがなによりも大 切だと思っています 。私自身としては 、み
「 実は何年か 前に母 が 病 気で 手 術した事があります 。その
にわたります。撮 影があれば 撮 影 の段 取りや立 会を行いま
ん な から 何 でも相 談され る 存 在 に なりたいと思っていま
病 院の看 護 部 長の方が 親 身に 相 談にのってくれて、なによ
すし、交 通 整 理 が 必 要なら交 通 整 理を行う。箱 根 病 院なら
す 。富 村 に 聞 いてみ れ ば 何かしら 答えを持 っている 、そん
りその方の 話 はとても説 得力があり 、頼りが いがあると感
「支えていただいた分、返せるようになりたいです。来 年で3
ではの 仕事としては、たまに山からお 猿さんが 降りてくるの
な存 在になれたらいいなと思っています 。そのために 様々
じたんです。本やWEBで病 気について色々調 べていたので
年目になりますので、少しずつリーダーシップを取っていけ
で、山 へ 戻ってもらえるように促したり(笑)。本当に色々な
な 業 務をこなしながら 、少しずつ 信 頼を作っていきたいと
すが、看護 師の言 葉は重みが 違うと感じました。そのときに
るようになって、患者さんにももっと頼って頂ける人になれ
仕事をこなしています。」
思います。」
看 護 師という仕事 の 素 晴らしさを 知って 、自分もなれたら
たらと思っています。」
08
今後 の展 望を教えてください 。
09
勉 強 の 材 料 が 溢 れて い る 病 院 で す
働き初 めてどんな印 象?
「 患 者さん の 長 期 的 な 看 護 ができることにやりが いを感じていま
す。もともと接 骨院 で 接 骨 師として働いていたのですが、怪 我の 場
合 は 患 者さんが治った後 の 経 過を見ることが 出 来ません 。その人
がその 後どのような生 活をされて、何を思っていらっしゃるのかを
知ることが 出 来ませんでした 。箱 根 病 院 で は長 期 的に入 院される
方が 多く、継 続して患者さんのサポートができるので 私としては性
S t a r t Line
-スタートライン-
今 年 スタートライン に 立っ た 箱 根 病 院 の 新 し い 仲 間 た ち
そ れ ぞ れ の ペ ース で 、そ れ ぞ れ の 想 い を 胸 に …
に合っているなと感じています。」
小 学 校 の ころ の 夢 は 看 護 師 で し た
働き初 めてどんな印 象?
「とても楽しいです。でもまだまだ自分の 知 識 や 経 験 不足を痛 感し
ています。患者さんの異 変にいち早く気づいて、的 確に処置 ができ
るように日々勉 強 です。先 輩 たちは 患者さんのことをよくわかって
いて、見るべき所、観 察 点 が 絞れているので 対 応 が 早く、自分も早
くそうなれるよう頑 張りたいです。」
いつから看 護 師を目指しましたか?
「実は小 学生の頃から看護 師を目指していました。理由は明 確には
仕事 の面白みはどんなところに感じていますか?
思い出せないのですが、もともと自分の周りにはお 年 寄り、高 齢 者
「勉 強することがとても多いということです。これは辛いところでも
の方がたくさんいて 、そういう人 たちが 好きだった んです 。地 元 が
あるのですが(笑)。裏を返せば、勉 強する気 があれば、勉 強の材 料
田 舎 だったから高 齢 者との 繋がりが深 かったのかもしれませんね
が溢れているということでもあります。箱 根 病 院 では 様々な疾 患に
( 笑 )自 然とそういった 方々を サ ポートしていきたいと思うように
ついて学 ぶ 機 会 が 有りますので 、そういう意 味 で いい 環 境にいる
なって、小 学 校の夢を書くときにも看護 師と書いていました。」
と思っています。」
箱 根 病 院にはどんな魅 力を感じていますか?
どんな看 護 師になっていきたいですか?
「 箱 根 病 院 はチーム全 体 で 患 者さんをみているような感 覚 があり
「患者さんにとって、一 緒に生 活を共にする家 族のような、ほっとで
ます 。スタッフ同 士 で互いにやりとりをして情 報 共 有したり 、何よ
きる存 在になりたいです 。技 術 は 技 術 で高めていく必 要があると
りスタッフ同 士 の 仲 が良いのでコミュニケーションをたくさんして
考えているの で す が 、それ 以 上 に 、一 緒 に 生 活 を共 にする人とし
います。」
て、安心していただけるような、頼りにして頂けるような人になれた
らと思っています。」
さとう
看護師
療育指導室 室長
あけみ
かわさき
佐藤 朱美
看護師
ゆき
川崎 由貴
も とも と 接 骨 院 の 先 生 として 医 療 に 携
小 学生の頃からの夢である看護 師になった
わっていた 佐 藤さん 。看 護 師として 新 たに
彼 女。やさしい心がにじみ出ている彼 女の笑
スタートを 切り 、前 職 の 経 験も活 かしな が
顔には、心を穏やかにしてくれる力がありま
ら 、自 分 が 理 想 とす る 看 護 師 を 目 指 して
す。優しさと強さを持つ彼 女のこれからの成
日々勉 強 中です 。
長に期待せずにはいられません。
古館 亙
長 期 療 養 患 者 さん の 福 祉 サ ービスを 提 供
するカリスマの 社 会 福 祉 士さん 。
看護師
看 護 師として 数 十 年 のキャリアを持 ち 、現
在 も 訪 問 看 護 師 として 活 躍 する ベテ ラン
看護師
仲 間 と 支 え 合 うこと が 大 切
楽 しく生 涯 勉 強
多くの 仕 事 や 組 織 はチームで 動 いています 。一人で はありません 。病 院
一 生 涯 勉 強 です。積み重ねが大 切。成 長が 早い人はわからないことをそ
の方 向 性 があって、その中でそれぞれ の人 たちが 、それぞれ の ベクトル
のままにせ ず 、ひとつひとつ 解 決して 、貯 金 のように 経 験 を蓄 積 できる
で 動いています。その 一人ひとりの 仕事 の 総 和が 箱 根 病 院というひとつ
人だと思います。そのために毎日何かしらの 発見をするようにする。これ
の 形 になっています 。一人で 仕 事をするので はなく 、仲 間と互いに支え
は仕事だけではなく日常の 生 活 でもそうですね。いい 事を一 つ 発 見でき
合いながら、患 者さん のよりよい 生 活に向け て、いい 仕事をして頂けれ
るとリフレッシュにもなります 。物 事を注 意 深く見て何かを 発 見する習
ばと思います。
慣を作って、楽しみながら勉強して行ってください。
10
宮﨑 葉子
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from
or
t
c
e
r
i
D
l
a
t
i
p
s
Ho
【行事】
2月1日(水)13時30分∼ 箱根茶屋
患者・ケアラー会 箱根 茶屋を開催します。介護されている方々(ケアラー)の息抜き・交 流の場としてプログラムをご用意し
ております。お気 軽にご参加ください。 ことほ
年 を 寿 ぎ 、そして 歩 む
平 成29年を 迎えました 。新 たな 気 持ち 、新 たな決 意 、新 たな自分との 約
3月8日(水)14時00分∼公開講座
地 域に根ざす 箱根 病院の活動をお 知らせし、職 員の持つ知 識 や能 力をお伝えすることを通じてお役に立てるよう多彩
な 内容の講 演や実 技をお届けしています。参加費は無 料ですのでお気 軽にご参加下さい。次回の公開講 座の内容につ
いて はホームページにて詳細をお伝えいたします。
束など心をリセットして 、やる気をみなぎらせる時 季でもあります 。
毎 年 、箱 根 病 院 のすぐ側の国 道1号 線で 箱 根 駅 伝 が 行われます 。今 年
から 、これまでの復 路に加えて往 路の中継 点も新 病 棟 から見下ろせる位 置
MAP
になり 、歓 声も届きます 。懸 命に駆け抜ける選 手 、強く温かな声援 、裏 方の
献身 的支 援 、タスキを繋ぐ熱い気 持ちなどは 、神 経 難 病患者の人 生に寄り
添 い な が ら 支 援 し 続 け る 取 り 組 み や 職 員 同 士 の 連 携 で あ る「 &
H o s p i t a l i t y 」など私 たちがいつも心 に留めている箱 根 病 院のスピリット
に共 通するところがあると感じます 。
難 病 法 後の難 病 医 療 提 供 体 制もようやく形 が定まってくる今 年です 。毎
年 、毎 年 、地 道に 積み重ねてきた医 療レベ ル の向 上と専 門 性の 追 求 、そし
て磨いてきた患者の生 活に思いを馳 せる支 援を 、これからも職 員みんなで
切 磋 琢 磨しながら続けていきたいと思います 。
この 季 刊 誌 は1年をめぐり新 たな年に入ります 。今 年 は病 院 創 立110
年 、風 祭 の 現 在 地 に 移 って 81年 となりま す 。そこ で 、110 / 81
( o n e - t e n - e i g h t y - o n e )を 切り口にして 、成 長を 続ける箱 根 病 院をお
届けできればと思っています 。どうか 、病 院にもこの 季 刊 誌にも引き続きご
【交 通 案内】
自動 車 利 用の 場 合
1. 小 田 原 厚 木 道 路 、または 西 湘 バ イバ ス等を 利 用の 場 合
箱 根 口インターチェンジで 降りて最 初 の 信 号「 風 祭 」を右 折し 、次の 信 号「風 祭 駅 入り口 」を左 折
2 . 国 道1号 線を 利 用の 場 合
「 風 祭 駅 入り口 」の 信 号を 、小 田 原 方 面からは 右 折 、箱 根 湯 本 方 面からは 左 折
鉄 道 利 用の 場 合
J R 東 海 道 線 、東 海 道 新 幹 線または 小 田 急 線 小 田 原 駅 乗り換え 、箱 根 登 山 線 風 祭 駅 下 車 、徒 歩2 分 。
( 駅より病 院 正 門まで 約 4 0 m)
注目ください 。
【外来診 療】
【採 用情 報】
外来 診 療 受 付 時 間:平日8:30∼11:30
箱根病院 神経筋・難病医療センター 院長
http://hakonehosp.com/
私 たち は 共 に「 い の ち 輝く 、癒 やし の 病 院 」
づ くりを 行 っ て い く仲 間 を 求 め て い ま す 。
採 用 に 関 する 詳 しい 情 報 は ホ ームペ ー ジの
職 員 募 集を御 覧ください 。
※ 外 来 診 療 は 原 則として予 約 制です。
予 約受 付 電 話 番 号:0465-22-8731
予 約受 付 時 間:平日14:0 0∼17:0 0
編集後記
「QUARTERLY MAGAZINE HAKONE HOSPITAL 春号」を発刊しました。今回の表紙は、長い歴史を持つ旧本部棟で撮影し
た若手看護師たちのワンシーン。これまで箱根病院の歩みを見てきたこの建物と共に、これからの彼ら歩みを温かい目で見守って
ください。
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