(審 44)資料 6 地方公共団体等からの主な要望事項について 平成29年1月 ※本資料は第43回審査会(平成28年6月)以降現時点までに 文部科学省に寄せられた要望のうち、主な項目をまとめたものである。 1.営業損害及び風評被害に係る賠償 ○平成27年8月以降の避難指示区域外における商工業等に係る営業 損害(風評被害)の一括賠償については、既に請求手続が開始された ところであるが、原子力発電所事故との相当因果関係の確認を簡易な 手法で柔軟に行うとともに、個別具体的な事情による損害についても 誠意を持って対応させること。 ○商工業の損害賠償について、平成27年3月以降の分は年間逸失利益 の2倍が支払われ、その後は個別事情により対応となっているが、近 隣住民の帰還の状況など、実情に即した営業損害賠償を継続すること。 ○平成27年3月以降の避難指示区域内における商工業等に係る営業 損害の一括賠償については、既に請求手続が開始されたところである が、いわゆる「のれん代」やブランド価値、商圏の喪失等に伴う損害 を含め、個別具体的な事情による損害についても誠意を持って対応さ せること。 ○商圏回復には多くの時間を要し、個別には様々な事情があるので、個 別事情を踏まえ、実態に即した賠償をすること。 ○復興事業等に協力して農地を売却した住民が賠償において不利な扱 いを受けることがないよう、平成23年3月時点の耕作権を基準とす ること。 2.避難指示解除後の賠償が継続する相当期間等 ○被災地域について一律の対応とするのではなく、各地域の被害実態に 即した賠償がなされるよう、しっかりと検討し、国として結論をだす こと。 ○原子力損害賠償紛争審査会において関係市町村から意見を聴取する など、避難指示区域の現状をしっかりと把握した上で、それぞれの地 1 域の特別な状況や個別具体的な事情に応じて柔軟に対応し、生活や事 業の再建のために必要な期間を確実に確保させること。 3.中間指針等の見直し ○被害者の生活や事業の再建につながるよう、被災地の実情に応じた 「指針」の適時・的確な見直しを行うこと。 4.ADRセンターの和解仲介手続 ○多くの被害者に共通する損害については、類型化による「指針」への 反映によって確実、迅速に賠償がなされるべきものであることから、 住民や地域、市町村に混乱を生じさせないよう、審査会における審議 を通し、賠償の対象となる損害の範囲を具体的かつ明瞭に「指針」と して示すこと。 5.その他損害に係る賠償 ○公共用地及び公共施設の賠償について、賠償の基準を定めること。 ○財物賠償について、解除された地域についても放射能の影響を完全に 排除できない現状等があるため、時期に関わらず全損扱いとすること。 ○未払いとなっている行政請求分の早期支払いを行うこと。 2
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