富岡町避難指示解除に係る住民説明会の質疑応答内容について

平成 29 年 1 月
富 岡 町 役 場
富岡町避難指示解除に係る住民説明会の質疑応答内容について
富岡町の避難指示解除に係る国による住民説明会が 1 月 21 日にいわき市で、
22 日に郡山市で行われました。説明会で寄せられたご質問とそれに対する回
答等をご紹介いたします。
避難指示解除
問 町内の放射線量や生活道路の未整備、防潮堤整備の進捗など、まだ生活環
○
境は整っていると感じていません。町内の生活環境が整ってから避難指示解除
をすべきで、時期尚早と感じます。
答 内閣府
○
帰還したい町民の方がいる限り、安全が確保されれば避難指示の解除を行う
のが国の方針であり、国としては富岡町がその状態になったと判断しています。
復興をさらに進めていくためには人が戻ることが必要と考えていますし、解除
日を提案したことで民間企業の動きも見受けられるようになってきています。
なお、これまで申し上げていたとおり、解除をもって帰還を強制することは
ありません。
問 避難指示解除をする際は、国の機関も町内で再開してほしいです。
○
答 内閣府
○
もともと富岡町にあった国機関を再開することで調整はできていますが、今
のところその時期をお知らせすることができない状況です。なお、Jビレッジ
に設置していました廃炉・汚染水対策現地事務所は平成 29 年内に町内に移転
するべく調整中です。
- 1 -
問 避難指示解除された後も医療費の免除や高速道路の無料化は継続されます
○
か?
答 内閣府
○
現在もすでに避難指示解除した自治体でも継続されています。富岡町に関し
ても解除後すぐに支援が終了することのないよう、関係機関に働きかけていき
ます。
問 避難指示解除されても賠償は継続されますか?
○
答 内閣府
○
賠償については個人の状況に寄り添っていくよう、東京電力に指導します。
問 避難先への住民票の異動は必要になりますか?
○
答 内閣府
○
原発避難者特例法によって扱いが決まっており、現時点でいつまでとは申し
上げられませんが、避難指示解除後、直ちに住民票を異動する必要が生じるこ
とはありません。
問 今回の「4 月 1 日避難指示解除案」は延期もあり得ますか?
○
答 内閣府
○
今回の避難指示解除時期はあくまでも提案であり、住民説明会で町民の皆さ
んからいただいたご意見等を踏まえ、今後、町と協議します。
放射線関連
問 避難指示解除する際の放射線量の基準はありますか?
○
答 内閣府
○
避難指示解除の要件のひとつとして年間追加被ばく線量を 20mSv と定めて
います。ただし、20mSv を下回っていれば良いとは考えておらず、解除後も
フォローアップ除染を継続し、1mSv に近づけていきます。
- 2 -
問 避難指示解除は住宅敷地内の放射線量が低下してからでも遅くはないので
○
は。政府の「安全宣言」があって避難指示解除だと思います。
答 内閣府
○
町内生活にあたり、生命・身体に影響を与えない状況になったと判断したこ
とから避難指示解除の提案をしました。放射線量の不安に対しては、Dシャト
ルの貸し出しや測定結果に対する助言、健康被害に対するサポートを継続して
いきます。
問 放射線量が及ぼす健康被害、特に子どもへの影響が心配です。
○
答 内閣府
○
放射線については、国としても専門家からのアドバイスも参考にしています。
さらに、甲状腺がんの検査では他県の子どもとの比較も行っています。
問 帰還した町民の健康管理のために、個人線量計の携行やWBC検査は義務
○
化されますか?
答 内閣府
○
避難指示解除は安全に生活できる環境が整ったことが前提であり、義務化は
考えていません。しかし、放射線への不安払しょくのためにDシャトルの貸し
出しや測定結果に対する助言、健康被害に対するサポートを継続していきます。
答 復興推進課
○
内部被ばく検査は県内 5 箇所で受けることができ、町内でも月に 3 日受検日
を設けています。
問 室内の放射線量測定は行わないのですか?
○
答 環境省
○
除染対象は屋外となっています。事後モニタリングの際に希望があれば、室
内の放射線量測定を行っています。
- 3 -
問 家屋解体による汚染物質の飛散が心配です。
○
答 環境省
○
家屋解体の前後にモニタリング調査を行い、ネットや散水により飛散防止を
行っています。これまでのモニタリング調査で大幅に線量が増加したことはあ
りません。
運搬ルートについては、街中など人通りの多い道路を避けています。今後も
生活している方の状況を把握し、丁寧に対応していきます。
問 ダムの除染が行われておらず、放射性物質の拡散が心配です。
○
問 町内の水道水は安全ですか?
○
答 内閣府
○
専門家からは「今は湖底にとどめておくことが適切」と助言されています。
水道水の安全の確保としてモニタリング調査、濁水時の取水停止などを行って
おり、これまでもモニタリング結果では検出限界値未満となっています。
答 企画課
○
町内の水道水は、小山浄水場と関根浄水場から供給されています。24 時間
のモニタリングを行い、検出限界値未満となっています。国の基準は 1 ㎏あた
り 10Bq 以下ですが、町内の水道水は 1Bq 以下です。
問 JR常磐線の全線開通を願っていますが、大熊・双葉両町は高線量です。
○
トンネルを設置する考えはありますか?
答 内閣府
○
今のところトンネル設置の予定は承知しておりません。路線の復旧にあたっ
ては、利用する方の安全・安心を第一に考えて対応していきます。
除染・廃炉関係
問 本格除染の事後モニタリング報告書は、現在何世帯程送付済みですか?
○
答 環境省
○
今年 3 月上旬に全件送付済みとなる予定です。
- 4 -
問 生垣等で高線量箇所があります。
○
答 環境省
○
フォローアップ除染により低下させているところです。宅地に隣接する森林
も追加対応で実施中であり、来年度以降も継続する予定です。
問 屋根の線量が下がりません。そのせいか室内の線量も高くなっているよう
○
です。
答 環境省
○
屋根の素材等により線量が下がりにくいことがあります。
答 内閣府
○
技術的に線量低下が図れない場合は、リフォームや解体など他の方法を検討
する必要があります。修繕費用には東京電力の住居確保損害等を充てることと
なります。
問 帰還困難区域に隣接しているため、放射線量が気になります。帰還困難区
○
域の除染について教えてください。
答 内閣府
○
居住制限区域に隣接する帰還困難区域については、除染を行っています。帰
還困難区域の復興の取り組みについては法整備中であり、その法律をもとに復
興拠点整備を進めていきます。
問 使用済み燃料やMOX燃料取り出しの見通しはありますか?
○
答 資源エネルギー庁
○
使用済み燃料の搬出については、国も引き続き責任を持って東電を指導して
いきます。
- 5 -
税
問 固定資産税について、見直し等はありますか?
○
答 内閣府
○
固定資産税は平成 30 年 1 月 1 日で評価額の見直しを行った上で、平成 30
年度から 1/2 課税、平成 33 年度から通常課税となります。
なお、帰還困難区域は避難指示が継続するため、課税免除となります。
町内生活関連
問 空き家・空き地バンクについて教えてください。
○
答 企画課
○
1 月 20 日から運用を開始しました。町内の空き家や空き地などの物件情報
を収集し、利用を希望される方に広く提供するものです。町内の空き家や空き
地を有効活用したいとお考えの方は、企画課までご連絡ください。
問 町内に整備中の災害公営住宅ですが、台所など不便な点があります。
○
答 企画課
○
公営住宅の基準を元に現在、整備を進めています。今後、第 3 期・4 期と整
備を進めていく中で検討していきます。
問 帰還後に行政区の再編を行いますか?
○
答 総務課
○
震災前の行政区のつながりを維持する必要があるため、現在の 27 行政区は
継続します。その上で、新たに組織された避難先の復興公営住宅や町内の災害
公営住宅ごとの自治会組織を運営していきます。
- 6 -
問 リフォーム業者や浄化槽の維持管理について、業者を紹介してほしい。
○
答 企画課
○
現在、ハウスクリーニング業者の紹介は行っております。今後、リフォーム
の施工業者についても広報紙等で広くお知らせしていきます。
また、避難指示解除が決定された場合は、町内で生活する際に利用していた
だけるよう、様々な業者や支援について掲載した生活情報冊子を作成する予定
です。
問 リフォームによる廃材はどのように処分すれば良いですか?
○
答 環境省
○
リフォームによる廃材を処理できる業者を手配します。富岡町役場に併設す
る環境省事務所へご連絡ください。
問 第一原発で万が一のことがあった際の防災計画は?
○
答 資源エネルギー庁
○
万が一のことが無いよう、安全最優先で作業を進めます。あってはならない
ことですが、万が一のことを想定して、町民の皆さんの避難ルートや避難所に
ついて記した地域防災計画を平成 28 年 9 月に改定し、防災訓練などを実施す
るなど備えていきます。
問 昼夜で町内の状況は全く違います。様々な見守り体制等がありますが、運
○
用方法を見直すべきではないですか?
答 安全対策課
○
町としても町内の昼夜の様子について確認しており、日中は町消防団、夜間
は警備会社によるパトロールを実施しています。現在、町内 44 箇所にナンバ
ーキャッチカメラを含む防犯カメラを設置しており、警察署から情報を求めら
れた場合は速やかな提供を行っています。来年度は各家庭へ、防犯カメラ設置
の補助を検討中です。
平成 29 年度以降も町内の状況や帰還された町民の方の状況に合わせて、よ
り良い体制となるように対応していきます。
- 7 -
問 震災前は夜の森地区で買い物をしていましたが、その地区の生活環境が整
○
っていません。
答 内閣府
○
帰還困難区域内については 5 年を目途に復興拠点を整備して解除していく方
針です。今回は居住制限区域と避難指示解除準備区域を対象に避難指示解除を
提案しており、デマンドタクシーなどの整備を進めていきます。
答 町長
○
夜の森は帰還困難区域でまだ手付かずですが、復興拠点として整備していき
ます。それまでは富岡地区の商業施設等を利用していただくなどご協力くださ
い。
問 交通弱者への対応策はありますか?
○
答 副町長
○
4 月からの路線バス巡回や今年中のJR常磐線竜田駅~富岡駅間の再開通に
より、最低限の体制は整えています。また、緊急時の対応として平成 29 年度
も緊急通報システムの活用を予定しているほか、保健師や社会福祉協議会、帰
還した方々と連携した新たな見守り活動も検討中です。
問 国道 6 号の渋滞緩和対策を検討してほしいです。
○
答 復興庁
○
渋滞緩和対策については国土交通省が関係機関と検討中であり、制限速度の
緩和などに取り組んでいます。
問 直ぐに帰還する方が少なく地域の奉仕活動が大変になります。道路側溝に
○
ふたを設置し、軽減できるようにしてほしいです。
答 副町長
○
現場を確認させていただき、町内の道路の維持管理と安全に通行ができるよ
うに努めます。
- 8 -
問 帰還してから農業を再開できますか?
○
答 内閣府
○
現在、野菜の試験栽培を行い、避難指示解除に向けた出荷制限解除を目指し
データを収集しています。また、営農再開のための様々な支援を準備しており、
今年度は先行して個人への農機具購入補助を始めました。
答 産業振興課
○
営農再開のための様々な支援を町としても活用していこうと思っています。
町内での営農再開や新たに農業を始める方に対する「富岡町農業アクションプ
ラン」を策定中です。これまでの試験栽培等の結果を公表しながら、営農再開
を支援していこうと思います。
問 森林の販売や処分などは、従来通り行うことができますか?
○
答 内閣府
○
国としても林業の再生は、重要な課題として認識しています。今のところ具
体的な対策は示していませんが、安全性を確認した上での木材の活用を考えて
いきます。
さらには風評被害の払しょくも重要な課題であり、現在は販売や流通の分析
に取り組んでいます。
問 有害鳥獣対策を徹底してほしい。
○
答 復興庁
○
イノシシの捕獲については広域的・専門的に取り組んでおり、GPS調査に
より集まりやすい環境の特定もされつつあります。今後も関係機関と連携し、
効果的に対応していきます。
その他
問 東電賠償が済んでいませんが、家屋解体申請はできますか?
○
答 環境省
○
- 9 -
申請はできます。着工時期は要相談となります。
問 町の基幹産業について考えはありますか?
○
答 内閣府
○
イノベーション・コースト構想を特措法に掲げ、政府一丸となって取り組ん
でいく考えです。廃炉以外の産業の可能性も探っていきます。
ご要望・ご意見
・避難指示解除を検討する時は、放射線量の最大値をもとに判断してほしいで
す。
・放射線量データがない限り、避難指示解除を理解することはできません。放
射線量の一覧表の提出をお願いします。
・居住制限区域であっても、帰還困難区域より高い放射線量のホットスポット
がありますので、避難指示区域の見直しを要望します。
・福島第一原子力発電所の事故収束をもって避難指示解除するべきです。
・第二原発を廃炉にしてほしいです。
・避難指示解除に関して住民投票や意向調査を行ってほしいです。
・工事車両が多い一方で道路の拡充整備などができておらず、有事の際が心配
なので道路整備をしてから避難指示解除してほしいです。
・震災から6年が経ち、避難先での生活基盤ができている方が多くいます。
「二
地域居住」ができるよう、広域的な交通網の整備や支援を行ってほしいです。
・富岡町には帰還困難区域がありますので、中長期的な支援をお願いします。
・帰還しなければふるさとを守ることはできませんので、帰還に関して反対は
しませんが、帰還する方の安全を第一に考えてください。
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