SPECIAL REPORT 「承活」を提唱するコンサルタントと 弁護士の混成チームできめ細かいサポート 同社は初期段階から３者が揃っ て参加するため、照準や温度感が いたメーカーのＭ＆Ａ案件を同社 法律事務所のチームが取り組んで 案件の数、ネットワークともに現 系コンサルタント、弁護士などの 合う。その上で、それぞれの立場 が半年でひっくり返したのだ。 「案件に応じて必要なメンバーを 専 門 家 の 知 識 が 必 要 だ。 通 常 は、 から本音で意見を出し合い、プラ 「既存のチームは、それぞれの専 在の会社のほうが圧倒的に強みを 複数の会社から案件に応じてメン ンを練り上げていくので質の高い 門家同士がうまく連携できず、お 集めると、どうしても距離があり バーを集めチームを編成する。し 支援ができるというわけだ。 持っています」 かし、所属先の異なる専門家を寄 にいたのです」 （永田氏） ま す。 情 報 共 有 も 難 し い で す し、 せ集めるため、連携がしにくいと 同社は２０１０年に弁護士法人 のＭ＆Ａ部門から独立する形で設 「当社は、はじめにＭ＆Ａありき で弁護士の伊藤毅氏はこう話す。 決めていることが多いようです」 動、『承活』が事業承継の成否を 証券系コンサルタント シナジー効果検証、 マッチング、 事業戦略策定 買い手と売り手の双方が満足するＭ＆Ａを実現するためには、サポートする専門家が“想い”を共有することが重要だ。 フレックスコンサルティングでは、 コンサルタントと弁護士が同じ社内で徹底的な情報共有を行い、質の高いプランを提案する。 証券、 財務、 法律の 専門家が総合支援 いうのも事実。そんな中ですべて 立された。すでに実績は、大手に そこで同社は、ゼロから分析を 行い、メーカーに新たな提案を行 “想い”も共有しにくいのです」 の専門家を社内に擁し、すべてを 引けをとらない。国内最大手の証 った。メーカーの課題解決が明ら 実力を示す象徴的な案件がある。 大手コンサルティングファームと ワンストップで提供する会社があ 券会社系シンクタンク出身で現在 かとなるシナジー効果の高さが評 Ｍ＆Ａや企業再生においては、証 券系コンサルタント、事業・財務 る。最近、急激に業績を拡大してい は同社シニアマネージングディレ 価され、既存のチームに代わり、同 ではなく、限られた時間の中でそ この承活が、破たん寸前と判断 されたアパレル会社を救ったこと 客様を満足させる回答を見出せず るフレックスコンサルティングだ。 クターの永田寛明氏はこう言う。 社がこの案件を行うことになった。 の企業の置かれている内外の環境 もある。業績が悪化して銀行融資 山下 保宜氏 スキーム策定、 リスク分析、 契約交渉、 権利保全 永田 寛明氏 「Ｍ ＆ Ａ や 事 業 再 生 に お い て は、 を分析し、必要な作業に優先順位 の返済が厳しくなったこの会社に ているという。債権カットが行わ ３チームが密接に連携することで 企画・準備段階から実行、 アフターフォローまで支援 株式会社 フレックスコンサルティング 同社取締役ＣＯＯの山下保宜氏 はこう語る。 同社は、事業承継を成功させる ためには事業の状況に合わせた準 をつけて進めています。その結果 資本政策アドバイザリー れるケースでは経営者の個人保証 ア地域に進出する日本企業が増え 海外へのネットワークも広げて いる。リーマンショック後はアジ 人を守るノウハウも同社の強みだ。 の履行が行われることになるが個 （構造改革時における 各種手続き・株主間調整など） 高まっているいまでは、感謝され カットがない事業承継の可能性も 社長の説得は簡単ではなかった が、 再 建 プ ラ ン が 策 定 さ れ 債 権 分に可能な段階でした」 （伊藤氏） ば手遅れでしたが、自力再生が十 「当社への相談があと数日遅けれ の事業再生案だった。 債権カットを前提とする会社売却 備活動が重要とし、これを「承活」 （乗っ取り防止策策定など） 資本政策アドバイザリー 資本調達アドバイザリー 経営幹部養成支援 成長戦略コンサル ており、現地企業の買収を手伝う ことも増えた。そこでもやはり経 営者の想いに寄り添った同社のサ ポートが評価されている。 ●チームとして案件組成 お問い合わせ 事業計画策定、 バリュエーション、 社内構造改革 取締役ＣＯＯ シニアマネージングディレクター 代表取締役・弁護士 伊藤 毅氏 http://flex-c.jp/ （事業再生） 弁護士 TEL 03-3358-0990 間接コスト削減 コンサル 事業状況 下降 マーケティング 戦略コンサル 事業・財務系コンサルタント 〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目20番地 玉川ビル6F 事業構造 改革支援 金融機関対応 債権処理支援 社内構造 改革支援 事業戦略策定 コンサル 64 65 停滞 金融機関 株主 社内体制 金利削減策 策定・ および 交渉支援 成長 取引先 顧問税理士が提案したのは、銀行 ステークホルダー 多くの事例では事業承継の準備活 円滑な事業承継の準備のために、企業の置かれている 「事業の状況」に合わせ、 ステークホルダーごとのコンサルティングサービスメニューを用意している。 と呼び提唱している。代表取締役 ●事業承継に向けた準備活動（承活）のためのコンサルティングメニュー 情報量より分析力に 基づき「承活」を実践 PR
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