リニアを見据えた鉄道ネットワークの充実・強化について 本県の取組(平成 28 年度) リニアを見据えた鉄道ネットワークの充実・強化に関する方策案(平成 27 年 3 月策定) ①名古屋駅の乗換利便性の向上 ・名古屋駅と豊田市間の速達化に関する便益調査を実施するとともに、名古屋鉄道、地元豊田 市などの関係者と協議・調整を進める。 名古屋駅を交通機関相互の乗換利便性に優れた、誰にでも利用しやすい駅とするため、 「名 ・名古屋駅や中部国際空港等の交通拠点の機能を強化しつつ、県内の観光地やビジネスエリア 古屋駅周辺まちづくり構想」 (平成 26 年 9 月)に基づき、わかりやすい乗換空間「(仮称)タ を効率的に結ぶなど、本県の望ましい公共交通体系の姿を示す「あいち公共交通ビジョン(仮 ーミナルスクエア」の形成や、駅の東西を円滑に結ぶ通路などについて、実現に向けた検討 称)」を平成 29 年 3 月に策定する。 を進める。 【名古屋駅からの 40 分交通圏図】 ②名古屋駅と豊田市間の速達化 豊田市は、中心部が名古屋駅から直線で概ね 30km に位置し、名古屋市との鉄道トリップ数 が多い(名古屋市⇔豊田市間 30,000 トリップ/日以上)にもかかわらず、名古屋駅からの所 要時間が 40 分を超えている。このため、名古屋駅-豊田市中心部駅間の所要時間を短縮し、 40 分交通圏域の拡大を図る。 その実現に向けては、運行状況及び鉄道施設の構造や整備状況などを踏まえると、名鉄名 古屋駅から名古屋本線・三河線により名鉄豊田市駅に至る間の時間短縮が最も現実的であり、 名鉄三河線の複線化などによる速達化に向けた検討を進める。 ③中部国際空港アクセスの向上 名鉄名古屋本線・ 三河線ルート ①の取組とともに航空旅客の流動に配慮した、名鉄名古屋駅における中部国際空港行き列 車の「わかりやすい乗り場」、「乗降しやすい環境」を確保する取組を促進する。 ④東海道新幹線駅の利活用の促進 名古屋駅からの 40 分交通圏に含まれていない西三河南部地域や東三河南部地域において は、リニア開業後も引き続き東海道新幹線が広域的な移動を支える交通手段になる見込みで あることから、東海道新幹線駅へのアクセス向上のための取組を促進する。 方策案の実現に向けて 方策案の実現に向けては、輸送需要動向を見極め、事業化に係る具体的な整備計画、費用対 効果、事業採算性、事業スキームなどについて、関係者間での十分な検討が必要である。 ※「名古屋駅」は JR 名古屋駅、名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅、地下鉄名古屋駅、あおなみ線名古屋駅。 【主要駅】平成 23 年度の日平均乗車人 ※乗換案内システム「駅すぱあと」で「名古屋駅」発の所要時間を検索。 数が 1 万人以上の駅〔愛知県統計年鑑 ※平日における全時間帯の全車種を対象として経路を検索し、名古屋駅と各駅間の最短所要時間を抽出。 (平成 25 年度)に基づき、名古屋駅以外 ※時刻表は平成 26 年 7 月現在のもの。 ※40 分以内で行ける路線上にある駅でも各駅停車の列車で 41 分以上となる駅もある。 の名古屋市内の駅を除く〕、及び東海 道新幹線駅。 出典:「リニアを見据えた鉄道ネットワークの充実・強化に関する方策案」(平成 27 年 3 月策定)の参考資料より作成。
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