2017/01/27 甲府支店 山梨県甲府市飯田 1-1-24 OSD-Ⅲビル 4F TEL: 055-233-0241 URL:http://www.tdb.co.jp/ 特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査 2017 年の懸念材料、「米国経済」が急増 ~ トランプノミクス、日本経済に「マイナス影響」が 3 割超 ~ はじめに 2016 年 12 月 8 日に発表された 7~9 月期の実質 GDP 成長率 2 次速報は前期(4~6 月期)比 0.3% 増、年率換算で 1.3%増と、3 四半期連続のプラス成長となった。また、住宅着工戸数の増加や有 効求人倍率の上昇が続くなど改善傾向を示す指標がある一方、個人消費は依然として足踏み傾向 がみられており、業種や地域で景況感の格差が表れている。 帝国データバンクは、2016 年の景気動向および 2017 年の景気見通しに対する企業の見解につ いて調査を実施した。本調査は、TDB 景気動向調査 2016 年 11 月調査とともに行った。 ※調査期間は 2016 年 11 月 16 日~30 日、調査対象は山梨県内企業 208 社で、有効回答企業数は 88 社(回答率 42.3%) 。 ※本調査における詳細データは景気動向調査専用 HP(http://www.tdb-di.com/)に掲載している。 調査結果(要旨) 1.2016 年の景気動向、 「回復」局面だったと判断する企業は 4.5%となり、前回調査(2015 年 11 月)と増減なし。他方、 「踊り場」局面とした企業は 52.3%と 4 年連続で 5 割超、 「悪化」局面 は 19.3%と前回より 2.3 ポイント減、「分からない」は 23.9%で前回より 12.5 ポイント増。 2.2017 年の景気見通し、 「回復」を見込む企業は 10.2%で、2016 年見通し(2015 年 11 月調査) より 2.2 ポイント増。「悪化」や「踊り場」局面を見込む企業が減少した一方、「分からない」 が 2016 年見通しより 5.6 ポイント増の約 3 割となり、先行き見通しに対する不透明感が一段 と高まっている。 3.2017 年景気への懸念材料は「米国経済」 (48.9%、前年比 39.8 ポイント増)が最多。2 位は「為 替(円高) 」 、3 位は「原油・素材価格(上昇)」。前回トップだった「中国経済」 (21.6%、同 26.1 ポイント減) 、2 位だった「消費税制」(23.9%、同 18.1 ポイント減)は大幅に減少。 4.景気回復のために必要な政策、 「個人消費拡大策」「所得の増加」 「公共事業費の増額」「個人向 け減税」 「年金問題の解決(将来不安の解消)」が上位 5 項目にあげられる。 「出産・子育て支援」 や「地方創生」を重要施策と捉える企業も 2 割前後。 5.トランプ大統領の経済政策が日本経済に与える影響は、 「プラスの影響」が 12.5%、 「マイナス の影響」が 31.8%、 「影響はない」が 9.1%、「分からない」が 46.6%。 ©TEIKOKU DATABANK, LTD. 1 2017/01/27 特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査 1. 2016 年の景気、「踊り場」と捉える企業が半数超、不透明感漂う一年 2016 年の景気動向について尋ねたとこ 景気動向の推移(2006 年~2016 年) ろ、 「回復」局面であったと回答した企 業は 4.5%(4 社)となり、2015 年の景 回復局面 2006年 6.8% 気動向(2015 年 11 月調査)から増減は (2006年11月調査) なかった。他方、 「踊り場」局面とした (2007年11月調査) 企業は 52.3%(46 社)と前回調査より (2008年11月調査) 0.0%7.6% 2007年 10.2 ポイント減であったが 4 年連続で (2009年11月調査) 5 割を超えたほか、 「悪化」局面とした (2010年11月調査) 企業も 19.3%(17 社)と前回調査から 2.3 ポイント減少した。また、 「分から ない」は 23.9%(21 社)と前回調査か ら 12.5 ポイント増加した。 「踊り場」局面とした企業からは、 47.5% 2010年 1.5% 31.3% 2011年 25.4% 52.2% 14.9% 90.9% 0.0% 34.3% 6.1% 分からない 20.3% 2008年 2009年 悪化局面 踊り場局面 1.5% 52.2% 43.9% 13.4% 39.0% 11.0% (2011年11月調査) 1.1% 35.2% 52.3% 11.4% 2012年 1.1% 34.8% 53.3% 10.9% (2012年11月調査) 2013年 (2013年11月調査) 2014年 (2014年11月調査) 17.4% 9.4% 2015年 4.5% 2016年 4.5% 「設備産業は少し良い傾向が有るので (2015年11月調査) は。 」 (製造業)や「2016 年終盤になり、 (2016年11月調査) 53.5% 50.6% 62.5% 52.3% 7.0% 22.1% 30.6% 21.6% 19.3% 9.4% 11.4% 23.9% 翌年に向けて少し良い雰囲気が出てき たように思う。 」 (卸売業) 、 「業種、企業毎の格差拡大。市場の拡大はなく、人材を中心にサプライ サイドの制約条件が顕在化している。質的な競争が激化し勝敗がはっきり出る状況になっている ように感じる。 」 (卸売業) 、 「大幅な金融緩和にもかかわらず、今ひとつ回復基調に力強さが無い。 ただし、以前のように将来に希望の見えない暗さは無い。」 (サービス業)といった、業種や企業間 で現状の景気動向が二極化している様子がうかがえる。 昨年、アベノミクスは開始から 4 年目を迎えたが、2016 年の景気動向を回復局面と捉える企業 は 1 割にも満たず、横ばい。他方、 「踊り場」局面とする見方は 4 年連続で半数を超えているほか、 「分からない」とする企業も 3 年ぶりに 2 割を超えた。2016 年の景気に対して半数超の企業が「踊 り場」局面と認識していたなかで、判断を留保する企業も多く、不透明感の漂う一年だったと言 えよう。 ©TEIKOKU DATABANK, LTD. 2 2017/01/27 特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査 2. 2017 年の景気見通し、「踊り場」「悪化」を見込む企業が減少、「分からない」が急増 景気見通しの推移(2007 年~2017 年) 2017 年の景気について、 「回復」局 面を迎えると見込む企業(10.2%、9 社)は 2016 年見通し(2015 年 11 月調 査、8.0%、7 社)とほぼ同水準だった。 「悪化」 (22.7%、20 社)や「踊り場」 (37.5%、33 社)局面になると見込む 回復局面 2007年 (2006年11月調査) 2008年 (2007年11月調査) 9.0% (2010年11月調査) 2011年 9.8% (2011年11月調査) 2012年 9.1% 2013年 7.6% 方、 「分からない」 (29.5%、26 社)と する企業が約 3 割となり、先行き見通 しが一段と難しくなっている様子がう (2012年11月調査) 業の割合は「小規模企業」 (24.1%、7 社)が「大企業」 (18.2%、2 社)より 5.9 ポイント高く、規模の小さい企業 4.5%14.9% 2010年 20.0% 2017年 (2016年11月調査) 32.8% 16.4% 35.4% 19.5% 30.7% 35.9% 2015年 2016年 13.6% 43.2% 19.8% (2015年11月調査) 20.9% 75.8% 35.4% 2014年 (2014年11月調査) 33.9% 59.7% 41.8% (2013年11月調査) 分からない 20.3% 2009年 (2009年11月調査) 規模別でみると、 「悪化」と見通す企 39.0% (2008年11月調査)0.0% 10.6% 企業が 2016 年見通しより減少した一 かがえる。 6.8% 悪化局面 踊り場局面 17.0% 33.7% 38.4% 18.6% 30.6% 8.0% 43.2% 10.2% 37.5% 22.8% 23.3% 25.9% 23.5% 25.0% 23.9% 22.7% 29.5% ほど厳しい見通しを示していることが 浮き彫りとなった。業界別では、 『不動 2017 年の景気見通し~規模・業界別~ (構成比%、カッコ内社数) 産』 、 『小売』 、 『運輸・倉庫』、 『その他』 の「回復」と見通す企業の割合がそれぞ れ 0.0%となっているほか、 『建設』 、 『卸 売』では「回復」が「悪化」より 20 ポ イント以上低くなっており、景気につい て特に厳しく見込んでいることがわか る。 「回復」を見込む企業からは「将来的 不安が払拭され、個人消費が改善してこ ないと、全体的な景気回復は無いので は。 」 (製造業)や「トランプ大統領の政 策が大きく影響してくると思う。是非と 回復局面 踊り場局面 悪化局面 分からない 合計 全国 11.0 (1,115) 37.9 (3,827) 20.0 (2,027) 31.1 (3,141) 100.0 (10,110) 山梨 10.2 (9) 37.5 (33) 22.7 (20) 29.5 (26) 100.0 (88) 大企業 18.2 (2) 45.5 (5) 18.2 (2) 18.2 (2) 100.0 (11) 中小企業 9.1 (7) 36.4 (28) 23.4 (18) 31.2 (24) 100.0 (77) 小規模企業 0.0 (0) 44.8 (13) 24.1 (7) 31.0 (9) 100.0 (29) 農・林・水産 - - - - - - - - - (0) 金融 - - - - - - - - - (0) 建設 11.1 (1) 44.4 (4) 33.3 (3) 11.1 (1) 100.0 不動産 0.0 (0) 50.0 (1) 0.0 (0) 50.0 (1) 100.0 (2) 製造 14.8 (4) 33.3 (9) 11.1 (3) 40.7 (11) 100.0 (27) 卸売 8.0 (2) 24.0 (6) 44.0 (11) 24.0 (6) 100.0 (25) 小売 0.0 (0) 66.7 (4) 16.7 (1) 16.7 (1) 100.0 (6) 運輸・倉庫 0.0 (0) 50.0 (1) 0.0 (0) 50.0 (1) 100.0 (2) サービス 12.5 (2) 43.8 (7) 12.5 (2) 31.3 (5) 100.0 (16) その他 0.0 (0) 100.0 (1) 0.0 (0) 0.0 (0) 100.0 (1) (9) 注1:網掛けは山梨県全体以上を表す 注2:全国の母数は有効回答企業1万110社。山梨は88社 も良い方向に向かって欲しい。」 (サービス業)など、個別事由やトランプ大統領による経済政策 に期待する声がみられたほか、 「悪化」とする企業からは「公共工事の発注次第だがあまり期待で きず。 」 (サービス業)といった意見もあった。 ©TEIKOKU DATABANK, LTD. 3 2017/01/27 特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査 3. 「米国経済」の動向を懸念する企業が前年より 39.8 ポイント増 2017 年の景気に悪影響を及ぼす懸念材料を 2017 年の懸念材料(上位 10 項目、複数回答、3 つまで) (%) 尋ねたところ、 「米国経済」が 48.9%(43 社) で最も高かった (3 つまでの複数回答、 以下同) 。 「米国経済」は前回調査(2015 年 11 月)から 39.8 ポイント増加しており、トランプ大統領 が打ち出す経済政策による米国経済への影響 を懸念する企業が急増していることが浮き彫 りとなった。逆に、前回トップだった「中国経 済」は同 26.1 ポイント減の 21.6%(19 社) 、 前回 2 位だった「消費税制」は同 18.1 ポイン ト減の 23.9%(21 社)となっており、景気の 懸念材料はこの 1 年で大きく様変わりした。ま 2016年11月調査 2015年11月調査 1 米国経済 ↑ 48.9 9.1 2 為替(円高) ↑ 30.7 10.2 3 原油・素材価格(上昇) 27.3 27.3 4 消費税制 ↓ 23.9 42.0 5 中国経済 ↓ 21.6 47.7 6 人手不足 ↑ 20.5 14.8 7 所得(減少) ↑ 14.8 9.1 8 為替(円安) ↓ 13.6 23.9 9 株価(下落) 12.5 13.6 10 雇用(悪化) 12.5 9.1 注1: 以下、「金融市場の混乱」(10.2%)、「物価下落(デフレ)」(10.2%)、「金利(上昇)」 (8%)、「地政学リスク」(6.8%)、「物価上昇(インフレ)」(5.7%)、「政局」(4.5%)、「TPP協 定の実行」(4.5%)、「法人税制」(3.4%)、「欧州経済」(2.3%)、「訪日観光客数の減少」 (2.3%)、「税制(消費税制、法人税制を除く)」(0%)、「その他」(0%) 注2:矢印は2015年11月調査より5ポイント以上増加、または減少していることを示す 注3:2016年11月調査の母数は有効回答企業88社。2015年11月調査は88社 た、 「為替(円高) 」は 30.7%(27 社)で 2 位、 「原油・素材価格(上昇)」は 27.3%(24 社)で 3 位となっており、景気を左右する重要項目として上位にあげられた。 4. 景気回復に必要な政策、「個人消費拡大」「所得の増加」「公共事業費の増額」がトップ 3 今後、景気が回復するために必要な政策を 今後の景気回復に必要な政策(複数回答) 尋ねたところ、 「個人消費拡大策」が 44.3%(39 (%) 2016年11月調査 2015年11月調査 社) (複数回答、以下同)でトップとなった。 1 個人消費拡大策 2 所得の増加 44.3 39.8 43.2 次いで「所得の増加」43.2%(38 社) 、 「公共事 3 公共事業費の増額 37.5 39.8 業費の増額」39.8%(35 社)の順となった。企 4 個人向け減税 35.2 ↓ 37.5 5 43.2 年金問題の解決(将来不安の解消) ↓ 34.1 業は、今後の景気が回復するために、所得増加 39.8 6 雇用対策 ↑ 33.0 23.9 や将来不安の解消を通じた個人消費の拡大が 7 法人向け減税 31.8 36.4 8 規制緩和 30.7 27.3 依然として重要な課題と捉えているととも 9 出産・子育て支援 21.6 22.7 10 地方創生 19.3 22.7 に、地域経済を下支えする公共事業を求めて いることが浮き彫りとなった。 また、政府の成長戦略の柱となる女性活躍 に関しては、 「出産・子育て支援」 (21.6%、19 ↑ 注1: 以下、「介護問題の解決(老人福祉、介護離職など)」(18.2%)、「災害対策」(14.8%)、 「財政再建」(14.8%)、「物価(デフレ)対策」(13.6%)、「地方への税源移譲」(13.6%)、 「金融緩和政策」(11.4%)、「TPP協定の実行」(11.4%)、「研究開発の促進税制」(8%)、 「道州制の導入」(8%)、「環境関連の優遇策(補助金など)」(6.8%)、「震災復興」 (6.8%)、「個人向け手当の創設」(5.7%)、「女性登用」(4.5%)、「原発事故の収束」 (4.5%)、「その他」(2.3%) 注2:矢印は2015年11月調査より5ポイント以上増加、または減少していることを示す 注3:2016年11月調査の母数は有効回答企業88社。2015年11月調査は88社 社)や「介護問題の解決(老人福祉、介護離職 など) 」 (18.2%、16 社)が 2 割前後となった。 ©TEIKOKU DATABANK, LTD. 4 2017/01/27 特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査 5. トランプノミクスの影響、日本経済に「マイナス」が 3 割超 11 月 9 日(日本時間) 、米大統領選挙で共和党候補 トランプノミクスによる 日本経済への影響 のトランプ氏が勝利した。選挙期間中の発言等が報道 されるなか、大統領就任後の経済政策(トランプノミ クス)や対日政策への注目が高まっている。 プラスの影響 12.5% そこで、トランプ大統領による経済政策(トランプ ノミクス)が、日本経済にどのような影響を与えると 思うか尋ねたところ、 「プラスの影響」と回答した企業 分からない 46.6% マイナスの影響 31.8% は 12.5%(11 社)と 1 割超にとどまった。他方、 「マ イナスの影響」は 31.8%(28 社)で 3 割超に上った。 また、 「影響はない」は 9.1%(8 社)の 1 割弱だった 影響はない 9.1% ほか、 「分からない」が 46.6%(41 社)と、4 割超の企 業がトランプノミクスによる影響を測りかねているこ 注:母数は有効回答企業88社 とが明らかとなった。 企業はトランプ氏の経済政策に対して不明な部分が多いと考えつつも、日本経済への影響を慎 重かつ厳しくみている様子がうかがえる。 まとめ 2016 年の景気は、 「踊り場」局面と考える企業が 4 年連続で半数を超えた一方、 「分からない」 とする企業も 3 年ぶりに 2 割を超え、不透明感の漂う一年だった。 さらに、2017 年の景気を「踊り場」 「悪化」局面と見込む企業は前回調査より減少し、 「分から ない」と回答した企業が大きく増加しており、先行きへの見通しが一段と難しくなったとみてい る傾向も表れた。 とりわけ、懸念材料として「米国経済」を挙げる企業が急増した。トランプ大統領の経済政策 (トランプノミクス)や対日政策に対する方向性が不透明なこともあり、日本経済にどのような 影響を及ぼすか測りかねているようだ。トランプノミクスが日本経済に「マイナスの影響」を与 えると考えている企業は 3 割超となる一方、どのような影響があるか「分からない」とする企業 も 4 割を超えている。トランプノミクスに対しては不明な部分が多いものの、企業は日本経済へ の影響を慎重かつ厳しくみている様子がうかがえる。 他方、 「中国経済」や「消費税制」は前回調査から大幅に減少しており、景気の先行きに対する 懸念材料はこの 1 年で大きく様変わりした。今後の景気回復に向けて、企業は個人消費拡大策や 所得増加、年金問題など将来不安の解消を通じて、個人消費が活発化することが重要と考えてい る。 ©TEIKOKU DATABANK, LTD. 5 2017/01/27 特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する山梨県内企業の意識調査 2016 年の企業の景況感は、年初から年央にかけて悪化傾向をたどったものの、11 月以降は 2 カ 月連続で改善して推移している[ 「TDB 景気動向調査 2016 年 12 月」 (帝国データバンク)]。海外動 向に先行き不透明感が漂うなか、今後、日本経済が自律的な好循環を達成するため、政府は消費 活性化と企業業績の改善に向けた政策を一段と推し進める必要性が高まっている。 【 内容に関する問い合わせ先 】 (株)帝国データバンク甲府支店 TEL 055-233-0241 FAX 055-233-0245 当レポートの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します。 当レポートはプレスリリース用資料として作成しております。報道目的以外の利用につきましては、著作権法 の範囲内でご利用いただき、私的利用を超えた複製および転載を固く禁じます。 ©TEIKOKU DATABANK, LTD. 6
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