特勘☆Market Report -weekly- №2016-162 特別勘定運用部 2017年1月23日 先週のポイント 週初、トランプ氏のドル高牽制発言や英国のEUからの強硬離脱懸念の高まりを受け、米長期金利は低下し、為替市場では円高が進行。しか しその後は、イエレンFRB議長が講演で継続的な利上げ姿勢を示したことや、米経済指標が良好であったこと等から流れが反転し、金利上 昇・円安となった。また、日本株は為替の動きにつれて週前半は大幅に下落するも、週後半は買い戻された。 2016年3月末 日経平均株価(円) TOPIX(ポイント) NYダウ(ドル) S&P 500(ポイント) ナスダック総合指数(ポイント) ユーロストックス(ポイント) 上海総合指数(ポイント) 円/ドル(円) 円/ユーロ(円) ドル/ユーロ(ドル) WTI 原油先物(ドル/バレル) 12月31日 1月13日 1月20日 (年度始~) 2016年3月末比 (前月末~) 12月31日比 (前週末~) 1月13日比 16,758.67 1,347.20 17,685.09 2,059.74 4,869.85 321.54 3,003.92 19,114.37 1,518.61 19,762.60 2,238.83 5,383.12 350.26 3,103.64 19,287.28 1,544.89 19,885.73 2,274.64 5,574.12 354.57 3,112.76 19,137.91 1,533.46 19,827.25 2,271.31 5,555.33 352.44 3,123.14 14.2% 13.8% 12.1% 10.3% 14.1% 9.6% 4.0% 0.1% 1.0% 0.3% 1.5% 3.2% 0.6% 0.6% -0.8% -0.7% -0.3% -0.1% -0.3% -0.6% 0.3% 112.57 128.11 1.1380 38.34 116.96 122.97 1.0514 53.72 114.49 121.87 1.0645 52.37 114.62 122.69 1.0704 52.42 1.8% -4.2% -5.9% 36.7% -2.0% -0.2% 1.8% -2.4% 0.1% 0.7% 0.6% 0.1% -0.03 1.77 0.15 1.22 1.44 0.05 2.44 0.21 1.82 1.38 0.05 2.40 0.34 1.90 1.43 0.07 2.47 0.42 2.02 1.51 0.02 0.02 0.21 0.21 0.12 0.02 0.07 0.08 0.13 0.07 *金利は変化幅 日本10年国債(%) 米国10年国債(%) ドイツ10年国債(%) イタリア10年国債(%) スペイン10年国債(%) 先週の市場動向(内外株式) 国内株式 下落 ・英国がEU強硬離脱の方針を 示したことやトランプ氏のドル高 牽制発言を背景に、為替が一 時112円台まで円高に推移し、 日経平均は一時19,000円を割り 込んだ。 ・イエレン議長発言で米金利とド ルが上昇したことで日本株も一 旦買い戻されたが、米大統領就 任式を控えて様子見。 0.10 0.70 0.27 0.80 0.07 *市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。 東証33業種別騰落率 (上位) 1 海運業 2 保険業 3 鉄鋼 4 非鉄金属 5 空運業 (下位) 1 医薬品 2 小売業 3 不動産業 4 食料品 5 建設業 (出所)Bloomberg 外国株式 ほぼ横ばい (米国)大統領就任式を前に政 策への不透明感から、株価は 軟調な展開。就任演説は概ね 想定通りと安心感が広がったこ とで、株価は週間で横ばい。 (中国)春節休暇前に、人民銀 行は公開市場操作で資金供給 を継続。依然、需給は逼迫する も、GDP統計の上振れを好感 し株価は週間で横ばい。 4.4% 2.3% 2.0% 1.7% 1.3% -3.1% -2.5% -2.3% -2.0% -2.0% S&P500業種別騰落率 (上位) 1 生活必需品 2 電気通信サービス 3 不動産 4 素材 5 公益事業 (下位) 1 金融 2 ヘルスケア 3 一般消費財・サービス 4 エネルギー 5 資本財・サービス (出所)Bloomberg 1.9% 0.8% 0.7% 0.5% 0.3% -1.6% -1.5% -0.1% 0.1% 0.1% (出所)Bloomberg 日経平均株価 NYダウ (円) (ドル) 40 80 22,000 20,000 60 20,000 30 18,000 40 18,000 20 16,000 20 16,000 10 0 14,000 2015/10 22,000 東証1部売買高(右軸-億株) NY証券取引所売買高(右軸-億株) 日経平均 14,000 2015/10 2016/1 2016/4 2016/7 NYダウ 2016/10 2017/1 (出所)Bloomberg 0 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 2017/1 (出所)Bloomberg ユーロストックス 上海総合 (ポイント) (ポイント) 450 80 売買高(右軸-億株) ユーロストックス 400 4,000 上海証券取引所売買高(右軸-億株) 70 600 上海総合 60 3,500 450 3,000 300 2,500 150 50 350 40 30 300 20 10 250 2015/10 2,000 2015/10 0 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 2017/1 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 1 0 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 2017/1 g g 先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標) 国内金利 金利上昇 週央にかけては方向感に欠ける展開となったが、その後は、イエレ ン米FRB議長の講演をきっかけとした米金利の上昇や5年国債入札 の低調な結果などを受けて金利は上昇した。 米国金利 金利上昇 イエレンFRB議長の「次回利上げは今後数カ月の経済次第」といっ た発言などを受けて金利は上昇。その後も堅調な経済指標やトラン プ大統領就任演説に向けたポジション調整の動きなどから、一時 2.5%を超える水準まで金利は上昇した。 為替 円安ドル高 トランプ(次期)大統領のドル高牽制発言を受けて一時112円台後半 まで円高が進行。その後は、イエレン米FRB議長の発言を受けて米 金利が上昇したことや、米経済指標が予想を上回ったことなどから 115円台半ばまでドル高が進行した。 経済指標 景気ウォッチャー調査現状 景気ウォッチャー調査先行き 機械受注(船電除く民需/前月比) 期間 12月 12月 11月 予測 ---1.7% 実績 51.4 50.9 -5.1% 判定 × 米国 1/12 1/13 1/13 1/18 1/18 1/19 1/19 経済指標 新規失業保険申請件数 小売売上高速報(前月比) ミシガン大学消費者マインド(速報値) 消費者物価指数(前月比) 鉱工業生産(前月比) 住宅着工件数 新規失業保険申請件数 期間 1月7日 12月 1月 12月 12月 12月 1月14日 予測 25.5万件 +0.7% 98.5 +0.3% +0.6% 118.8万件 25.2万件 実績 24.7万件 +0.6% 98.1 +0.3% +0.8% 122.6万件 23.4万件 判定 ○ × × ○ ○ ○ 中国 1/13 1/20 1/20 1/20 経済指標 貿易収支 GDP (前年比) 鉱工業生産(前年比) 小売売上高(前年比) 期間 12月 10-12月期 12月 12月 予測 475.5億ドル +6.7% +6.1% +10.7% 実績 408.2億ドル +6.8% +6.0% +10.9% 判定 × ○ × ○ (出所)Bloomberg ※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。 日米10年国債金利 0.6 日本 1/12 1/12 1/16 為替 (%) (%) 130 3.0 (円) (円) 円/ドル 125 0.3 2.5 0.0 2.0 -0.3 1.5 日本10年国債 -0.6 2015/10 米国10年国債(右軸) 2016/1 2016/4 2016/7 2016/10 2017/1 130 110 125 105 120 100 115 110 2016/1 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 先週の経済指標1 トランプ大統領の就任について 先週の経済指標2 ・就任演説では「米国第一主義」を改めて強調。 ・就任直後には、主要6分野(エネルギー、外交、雇用と成長、軍隊、治安、通 商)の基本方針を公表。 ・TPP離脱やNAFTA再交渉を表明する等、保護主義姿勢が鮮明に。 ・今後10年間で2,500万人の雇用創出、経済成長率4%という目標を再度掲げ るも、詳細については触れず。 135 115 95 2015/10 1.0 140 円/ユーロ(右軸) 120 145 6.0 2016/4 2016/7 2016/10 2017/1 米国 12月消費者物価指数 CPIは2014年6月以来の高水準 (%) CPI(前年比) CPI除食品・エネルギー(前年比) 4.0 2.0 0.0 ・財政拡張政策の規模や内容、「国境税」等については依然として不透明なま まで、大きなサプライズはなかった。今後は、2月に予定される予算教書演説等 に注目。 ・これまでの期待先行から事実を評価するステータスに入ったと言えよう。 -2.0 CPI(%) CPI除食品・エネルギー(%) -4.0 2008 2009 (出所)Bloomberg (出所)各種報道資料等 2010 2011 2012 2013 2014 2015 予想 実績 2.1 2.1 2.2 2.2 2016 英国のEU離脱について ■メイ首相の演説(1/17)のポイント ・EU離脱における12の方針(下表)を挙げ、移民流入管理と立法 権限の回復を目指す一方、EU単一市場からの離脱を表明。 ・最終的な離脱案に対して、上院・下院で採決にかける。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ・事前の報道をきっかけに強硬離脱が懸念されていたものの、最終的なEU 離脱案を議会で採決にかける方針が明らかとなり、議会承認を得るために 穏健な離脱案になるとの見方から、ポンドの買戻しが加速。 ・市場の懸念は一時的には和らいだものの、議会関与が無用な政治混乱を 招く恐れがある等、Brexitに関する不透明感は依然として強く、引き続き動 向には注意が必要であろう。 EUとの離脱交渉の確実性 欧州裁判所からの司法権の独立 イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの連携強化 アイルランドとの国境往来の自由維持 EUからの移民流入のコントロール 英国に在住するEU移民の権利の保障 労働者の権利の保護 EUとの自由貿易協定締結 EU域外の区に・地域と新たな自由貿易協定締結 科学・イノベーション分野における欧州各国との協力 犯罪・テロにおける欧州各国との協力 円滑かつ混乱のないEU離脱 ■今後のスケジュール 17年1月24日 17年2月3日 17年3月9-10日 17年3月末まで 19年3月末まで 19年5月 20年5月 (出所)各種報道資料等 今後の見通し トランプ大統領就任も様子見姿勢は継続。国内では企業決算に注目。 ・トランプ氏の大統領就任演説は概ね市場の想定通りの内容。具体的な施策への言 及はなかったが、就任演説はもともと「理念」を語る場であり、具体的な「施策」は2月の 予算教書等を待つことになるため、引き続き市場は様子見姿勢が続こう。ただし、TPP 離脱やNAFTA再交渉の表明等、保護主義姿勢が鮮明となっており、米国外で事業展 開する企業の収益を押し下げかねないとの懸念から、米国株、さらにはそれにつられ る形で日本株の上値を抑える可能性がある。また、今後もトランプ氏からドル高牽制発 言が出される可能性もあり、為替市場の動向にも引き続き注意が必要。 ・一方、国内では今週から4-12月期決算発表が本格的に開始され、個別銘柄中心の 相場展開が予想される。特に、昨年11月の米大統領選後の急速な円安・ドル高の進 行がどの程度業績に影響を与えたかに注目が集まろう。 ※ ※ ※ ※ イ ベント 英最高裁判所 EU離脱通告の議会承認必要有無に関する判決 EU非公式会合(英国除く) EUサミット 英国 EUに対しEU条約50条に基づく離脱通告 英国 EU離脱交渉期限 欧州議会選挙 英国議会の任期 今週の注目イベントなど 日付 国 イベント (出所)Bloomberg等 現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。 本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。 データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。 最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。 2 予測値 1/23 欧 ドラギECB総裁講演 1/24 英 最高裁、EU離脱通告の議会承認を巡り判決 米 12月 中古住宅販売件数(百万件) 5.50 - 1月 各国製造業PMI 1/25 日 12月 貿易収支(億円) 2,811 独 1月 IFO企業景況感指数 111.3 1/26 米 12月 新築住宅販売件数(千件) 586 1/27 日 12月 消費者物価指数(前年比) 0.2% 米 10-12月期 GDP(前期比年率、速報値) 2.2% 12月 耐久財受注(前月比) 2.7% お問い合わせ先:特別勘定運用部 TEL 050-3780-1007 特別勘定特約に関する重要なお知らせ ※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し て記載するものです。 【手数料について】 ・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分 の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を 乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。 ・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。 ■手数料率表 ●確定給付企業年金保険 ●厚生年金基金保険(Ⅱ) 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 第2 債券 株式口 公社債 総合口 公社債 株式口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 総合口 総合口 ハ ゚ ッシフ ゙ 口 口 1・2型 型 ヘッジ型 型 型 手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600% 0.600% 0.590% 0.450% 0.700% 0.400% 0.750% 0.750% 0.800% 0.500% 0.800% 0.050% 手数料下限 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% (500億円超 の部分) ●厚生年金基金保険 0.220% 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 株式口 第2 債券 公社債 公社債 株式口 総合口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 ハ ゚ ッシフ ゙ 総合口 総合口 口 口 1・2型 型 型 ヘッジ型 型 手数料上限 (10億円以下の部分) 0.440% 0.440% 0.430% 0.330% 0.520% 0.400% 0.550% 0.550% 0.600% 0.500% 0.600% 0.050% 手数料下限 (500億円超 の部分) 0.220% 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% ※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計 ※消費税は別途申し受けます。 ※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取 引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって 手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。 ※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。 ※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。 【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】 第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】 債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【損失発生リスクとその発生理由】 ・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、 責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。 ・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高 による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。 ・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証 はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。 【ご留意事項】 ・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか の補償、補填をすることはありません。 ・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ なければなりません。 第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町1-13-1 電話 03(3216)1211(大代表) 3
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