(話題提供) コネクテッドヘルスケアとIoTシステム

IoT高信頼化検討WG 資料5(16-iksk-6)
(話題提供)
コネクテッドヘルスケアとIoTシステム
コネクテッドヘルスに用いられている様々なデバイス群
•
•
医療機関外で利用者自身の手で収集される健康・疾病関連情報を収集するもの
と考えると、様々なデバイスが出現中。
計測項目の複数化、追加属性情報の収集を実施。
体重・体脂肪・骨格筋率
心電
(乳児用)体温・呼吸・心拍、姿勢
筋負荷状況
服薬管理システム
薬剤吸入環境管理システム
歩数・活動量・睡眠
歩数・活動量・階段上り
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喘鳴音
血圧・脈拍
デバイス主導からサービス主導へのシフトが進む
機能強化にITを使用する点は同じだが、方向性が異なる。
Ⅱ.
Ⅰ.
主に、デバイスメーカーが、自らの製品
を使ってもらうためにネット化に乗り出
す時に見られる動き
主に、サービス提供者が、自らのサー
ビスに必要な機器を集める過程で、
ネット化に乗り出す時に見られる動き。
汎用
ネット
専用
ネット
ネット
サービス
近距離
ネット
サービス
ネット
サービス
ITネットワーク
その他
センサ等
医療機器
医療機器・
健康機器等
健康機器
デバイス内の機能をICTを用いて外部
に出していく方向が中心。
規制はこちら側で議論されることが多い。
ネットサービスを実現するための情報
の質を改善するために、デバイスに進
出してくる方向が中心
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広く見ると情報システム内でセンサをどう位置付けるか
得られた情報を使う側からの目線で考
えることが基本
結果データ(一部)
レセプト
医療機関
保険者
通信ネットワーク
健診・保健指導機関
電子カルテ
病院
レセコン
各種健診
データ等
EHR(主に治療情報)
電子カルテ
PHR(主に健康情報)
家庭
各種検査
システム
各種検査
システム
診療所
レセコン
アプリ
ネット接続TV
アプリ
Continua,
ゲーム機器
アプリ
アプリ
タブレット・
PC
携帯電話等
Felica,BT,USB
Zigbee,etc
その他
サービス事業者(スポーツクラブ等)・
物販事業者
接続兼情報表示ツール
センサデバイス
調剤薬局
通院/治療等
在宅医療機器
必要な情報を集め・伝える手段
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コネクテッドヘルスにおけるシステム変化の流れ
•
•
機器単独で用いるケースは減少傾向
アプリ・機器双方からの機能強化の流れとして捉えることが自然。
③クラウド保管による、どこでも化推進
④ローカルアプリ以外での解析・閲覧強化
⑤集団管理者・プロ向け機能の拡充
各種アプリ群
(個人用・プロ用)
クラウドDB
統合ダッシュボード
ゲートウェーデバイス
(/機能)
ローカルDB
ローカルアプリ
健康・医療機器
①単純なアプリとして提供
(データ類は手入力が前提。)
②機器類からの入力方式改善
(手入力以外の方法提供)
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デバイスの汎用コモディティー化は加速する可能性大
• センサーとアルゴリズム・記録の分離が促進され続けると、最終的に機器は、簡
単なメモリと制御機能を搭載しただけの統一インタフェースを持つインテリジェント
センサーになる可能性がある。これが他システムのセンサーと連携
機器(インテリジェントセンサー)
センサー
(測る)
計測機器メーカーネットサービス
PC/携帯
アルゴリズム
(解析する)
操作
(触る)
ディスプレイ
(見せる)
メモリー
(貯める)
解析エンジン
イ
ン
タ
ー
フ
ェ
ー
ス
・
プ
ロ
ト
コ
ー
ル
の
統
一
アルゴリズム他
生波形等
操作ボタン
クラウドサービス
ディスプレイ
演算値
メモリー
外部DB
専用ソフト・アプリ活用
解析アルゴリズム
解析・判断
専門業者
外部DB
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汎用デバイス上に実装されるソフトの機能整理
• 大きく3つの機能に分けて考えると良いが、全機能が必要なわけではない。
• データ解釈機能が中心的機能であり、重ねて実施されることもある。
ヘルスソフトの機能に含まれる可能性のある部分
仕様が公開さ
れていない
CSV,バイナリ
等
USB等接続の
外部センサ等
医療機器
非医療機器
外部接続
ハード等
機器内臓
ハード等
ハード
連携・制御
機能
データ
生成・変換
機能
汎用デバイス内の
組込済センサ等
独自
形式
データ
解釈
機能
汎用
形式
DICOM,MFER,
仕様公開されて
いるCSV等
解釈後
データ
出展:厚生労働科研WG提出資料を一部改編(鹿妻)
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各機能で想定される主なリスク
• 個別機能を有している場合にリスクを考える視点。ソフトウェ
アのリスクは、保有する機能中の最高のリスクで考える。
• 他のシステムの接続は、どのような影響を与えるのか?
• ソフトとしての医療機器と、稼働するデバイスの関係は?
ハード
連携・制御
機能
• センサー(医療機器等)に対して、誤った指示を発行する。
• 機器に対して指示した内容が、医療機器本来の機能に影
響を与える。
データ
生成・変換
機能
• データ生成時点において、センサーからの情報劣化が生
じ、次プロセスにおける解釈に誤謬を生じる。
• データが欠損する。(特段の指示がある場合を除く)
データ解釈
機能
• 解釈した結果が、医学的な意味を有する。
• 解釈した結果に基づくメッセージを実行した場合に、利用
者(患者等)に対して、悪影響を及ぼす。
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ヘルスケア分野でのシステム的な特徴
• 基本的に、プロフェッショナルの介在を前提としたシステム構成。
• IoTのヘルスケア分野での活用を考えると、多くは②のパターンにならざ
るを得ない。自動制御は少数(緊急性に依存)
① 人間系操作の伝達(リモコン)
② データ収集→人間系による解釈・判断
③ データの自動解釈による、システム制御
•
アラートやプレ診断と発出
•
局所に存在するデバイスの自動制御
• 社会構造の変化を踏まえ、今後は局所での自動制御が求められるよう
になる可能性は高い。(在宅看取り等)
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IOTが活きるのは
他のセンサー群やシステムと連携することでデータの信頼性が
改善する。(本質は変化しない)
病棟業務改善
重症疾患等
在宅医療
入院
重症化予防/病態改善
慢性疾患
医師の指示に基づく
自己管理
外来
見守りとの融合
家庭
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医療機関
参考:各種情報ソース等
http://www.medgadget.com/
http://www.mobihealthnews.com/
http://www.pchaconference.org/
http://www.medtecjapan.com/
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