しが職業能力開発推進プラン(仮称)(案)の概要

しが職業能力開発推進プラン(仮称)(案)の概要
第1章 プランの概要
1.策定の趣旨
本県の着実な職業能力開発施策の推進のために、施策展開の指
針となる中期的な職業能力開発の計画を策定する。
昭和46年以降、これまで9次にわたり策定。
2.計画の性格
職業能力開発促進法第7条に基づき、上位計画との整合性をと
りつつ作成する。
国:『職業能力開発基本計画』
県:『滋賀県基本構想』
『人口減少を見据えた豊かな滋賀づくり総合戦略』
『滋賀県産業振興ビジョン』
3.計画の期間
平成29年度(2017年度)~平成33年度(2021年度)の5年間
【公共職業能力開発施設がめざす目標】
第3章 プランの基本目標
1.求人ニーズと求職ニーズのミスマッチの解消
○技術の進歩やニーズの変化に対応し、社会人としての基礎的能力等の向上にもつながる職業能
力開発機会の提供
○「ものづくり分野」、「人手不足分野」、「成長分野」の人材育成
2.全員参加型社会の実現に向けた個々の特性やニーズに応じた職業能力開発
○働くことを希望するすべての人々に安定した就労を実現するために、それぞれの特性やニーズ
に応じた職業能力開発の機会の提供
○若者、女性、障害者、中高年齢者、外国人等に対する職業能力開発の機会の提供
3.キャリア形成支援
○子どもの頃からの発達段階に応じたキャリア形成の支援
○労働者の主体的な能力開発に対する支援
○人口減少社会の到来
・人口は、平成27年1,413千人→平成42年1,375千人に減少見込
・県総合戦略では、平成42年1,406千人の人口確保が目標
○本県の産業構造
・県内総生産に第2次産業が占める割合は、全国第一位(41.0%)
・第2次産業が占める割合は減少、第3次産業の割合が増加
○本県の多数を占める中小企業
・県内の事業所の99.8%が中小企業
○雇用の状況
・有効求人・新規求人倍率の状況等を見ると雇用情勢は改善
○求職者の状況
◆若者の状況
・35歳未満の有効求職者数は減少傾向
・新規学卒者の30~40%が就職後3年以内に離職
◆女性の状況
・本県の25~44歳の年齢階層での労働力率は、全国に比べ低い
・25~44歳の女性の無業者の約6割が就労を希望
◆障害者の状況
・実雇用率、法定雇用率達成企業率は全国平均を上回るが、4割
を超える企業が法定雇用率が未達成
・就職を希望する障害者のうち、約半数が就職できない状況
◆中高年齢者の状況
・職業人生の長期化や少子高齢化により、就労を希望する中高
年齢者は増加
・55歳以上の求職者に対する有効求人倍率は改善傾向にあるが、
県全体に比べ低い数値で推移
◆外国人の状況
・平成27年度の新規求職件数に対する就職件数の割合は10.5%
○求人ニーズと求職者ニーズの状況
・求職申込が少なく、人手不足をきたしている職種がある。
・採用にあたっては、社会人としての資質や基礎的能力を重視す
る事業所が多数
○企業等における人材育成の状況
・人材育成に関しては、「時間の確保」、「費用負担」等が悩み
○公共職業訓練の状況
・高等技術専門校、滋賀職業能力開発促進センター、滋賀職業能
力開発短期大学校で、ものづくりを中心とした訓練を実施
・民間教育訓練機関等を活用した施設外の委託訓練で、OA事務、
介護等の職業訓練を実施
2.普通職業訓練(普通課程)の就職率
・現状
100.0%
○達成すべき目標 100.0%
3.普通職業訓練(短期課程)の就職率
・現状
79.4%
○達成すべき目標 85.0%
[施設外委託訓練]
4.普通職業訓練(短期課程)の就職率
・現状
77.3%
○達成すべき目標 80.0%
4.技能の振興と継承
第2章 本県の職業能力開発を取り巻く状況と課題
[施設内訓練]
1.高度職業訓練(専門課程)の就職率
・現状
100.0%
○達成すべき目標 100.0%
○技能を尊重する社会的気運の醸成
5.職業能力開発に関する体制の整備と関係機関との連携等
○職業訓練指導員の資質の向上 ○滋賀労働局などの関係機関との連携
○これからの職業にかかる教育訓練のあり方の研究
※現状は、平成27年度の実績
※目標は、毎年度達成すべき目標とする
第4章 職業能力開発の基本的施策
求人ニーズと求職ニーズの
ミスマッチの解消
(1)質の高い職業訓練の機会の提供
・技能や知識の習得により、安定就労のため
の質の高い職業訓練の実施
・キャリアコンサルティング、職業紹介等の
訓練生に対する、きめ細やかな支援
(2)求人ニーズに応じた職業訓練の実施
・基幹産業である製造業等の「ものづくり分
野」の職業訓練の実施
・「介護」、「保育」、「建設」等の人手不足
が生じている分野の職業訓練の実施
・「エネルギー」、「情報通信」など、成長
が見込まれる分野の職業訓練の実施の検討
・社会人基礎力等が身に付けられるよう訓練
内容の充実に努める
(3)求職ニーズに応じた職業訓練の実施
・早期の就職につながる職業訓練の実施
・訓練説明会や、公共職業能力開発施設の見
学の実施
全員参加型社会の実現に向けた
個々のニーズに応じた職業能力開発
(1)若者に対する職業能力開発
・高等学校卒業者等に対する職業訓練の実施
・職業経験が十分でない若者への支援
(2)女性に対する職業能力開発
・就労や職業訓練機会の制約に配慮した職業
訓練の実施
・子育て中の女性等が受講しやすい職業訓練
の実施
(3)障害者に対する職業能力開発
・障害者一人ひとりの様態に応じた職業訓練
の機会の提供
・公共職業能力開発施設での職業訓練の実施
・民間教育訓練機関や企業等を活用した多様
な職業訓練の実施
(4)中高年齢者に対する職業能力開発
・自らの職業経験に新たな技能と知識の習得
の支援による就職の促進
(5)外国人に対する職業能力開発
・日本語能力に配慮した職業訓練の実施
キャリア形成支援
(1)事業主等が行う教育訓練への支援
・施設、設備の利用や職業訓練指導員の派遣
などの支援
・認定職業訓練への指導と支援
・「職業能力開発推進者」を対象とした研修
の実施と未選任の事業所に対する啓発
(2)働く人々に対するキャリア形成支援
・在職者訓練の実施と教育訓練に関する情報
の提供
(3)技能検定の実施
・技能検定を通じての働く人々の技能と地位
の向上
・外国人技能実習制度に基づく、技能検定の
実施
(4)「しごと」や「ものづくり」にふれ
あう機会の提供
・様々な「しごと」や「ものづくり」が体験
できる機会の提供
技能の振興と継承
(1)技能を尊重する社会的気運の醸成
・「おうみの名工」の表彰による技能尊重気
運の醸成
・「おうみ若者マイスター」の認定による若
年技能者の技能習得意欲の促進
・「滋賀県職業能力開発促進大会」の開催
(2)技能競技大会を通じた技能習得意欲
の向上
・「滋賀県技能競技大会」の実施
・「技能五輪全国大会」、「全国障害者技能
競技大会」等への選手派遣
・「滋賀県障害者技能競技大会」の開催
職業能力開発に関する体制の整備と
関係機関との連携等
(1)職業能力開発に関する体制の整備
・職業訓練指導員の技能・知識等の資質向上
・「民間教育訓練機関における職業訓練サー
ビスガイドライン」の普及・啓発
・技術の進歩や産業界のニーズに応じての工
夫と、効果的かつ効率的な職業訓練の実施
(2)関係機関との連携
・企業や求職者のニーズに応じた職業訓練の
ための関係機関との連携
・若者や女性、障害者、中高年齢者の職業能
力開発のための相談・支援機関との連携
(3)今後の職業にかかる教育訓練のあり方の
研究
・関係部局とともに、これからの職業にかか
る教育訓練のあり方を幅広い視点から研究