2017/01/05 - 電機連合静岡地方協議会

電機連合静岡地方協議会
議 長
石部
卓
新年あけましておめでとうございます。
昨年、世の中を大いに騒がせた出来事といえば、アメリカ大統領選で勝利をおさめたトランプ氏でありますが、
個人的にはトランプ氏を見るといつも、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にでてくる、悪役ビフ・タ
ネンを思い出してしまいます。
実際、トランプ氏がビフ・タネンのモデルになっているとのことですが、今回の当選も、もしかしたら過去か
ら誰かがやってきてサポートした結果なのかもしれません。
さて、映画の中で訪れた 30 年後の「未来」は 2015 年の設定でしたので、既に過去のことになっている訳です
が、私たちを取り巻く環境がこれほど劇的に変化している中、
「未来」を予測することは大変困難な時代であ
り、その不確実性はますます高まっているともいわれています。
この「未来」というものには3つの形があると言われています。
一つは、タイムマシンでもない限りわからない「予測できない未来」
、もう一つが「既に起こっている未来」、
そして最後の一つ「自分で創り出す未来」です。
「予測できない未来」ということでは、地震等の自然災害については予測のできない事の一つといえます。昨
年も熊本地震をはじめ、世界各地で大きな災害が発生しまし
た。こうした予測できない事態に対しては、でき得る限りの準備と対策を行なうことで、現実に発生してしま
った際の災害の程度を最小限にすることが不可欠です。共助の考え方を基本とする私たち労働組合としても、
いつ起こるがわからない災害等に対し、十分な準備を進めるべく、共済の取組みや意識醸成の活動を進め、皆
さんと一緒に「未来への備え」を進めてまいりたいと考えます。
また、
「既に起こっている未来」いうのは、言い換えると現在の延長線上にある未来とも言えます。たとえば、
現在の日本における年齢別人口構成比率、これが 10 年後にどうなっているのかは、ほぼ予測ができています。
急速に進んでいる超少子高齢化への対応は避けることのできないテーマであり、一企業の労使のみでなく、社
会全体で取り組まなければならない喫緊の課題であります。女性の労働参画や定年後の再雇用の観点、非正規
雇用への対応、老後の安定的な生活の観点等、長期的な視点に立った議論を進める必要があると思います。
そして、最後の「自分で創り出す未来」、これについてはピーター・F・ドラッカーが著書の中で次のように述
べています。
「未来を知る最善の方法は、自ら未来を創り出すことである。
」将来、会社がどうあってほしいの
か、社会がどのような状態にありたいのか、具体的なイメージを描き、そこに向かって皆さんと共に考え、共
に動いていきたいと思います。
皆様にとって新しい年 2017 年が実り多き年になりますようご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきま
す。