記者発表資料 平成29年 1月27日 国 土 交 通 省 仙台河川国道事務所 復興道路《三陸沿岸道路》 みなみさんりく し づ が わ みなみさんりくかいがん 「南三陸道路(志津川IC~南三陸海岸IC(仮))」が、 平成29年3月20日(月)に開通します! 国土交通省が整備を進めてまいりました「南三陸道路」の「志津川IC~南三陸海岸 IC(仮)」が3月20日(月)に開通する見込みとなりましたので、お知らせいたし ます。今回の開通は、三陸沿岸部を北伸する開通となります。 《トピック》 ①津波浸水区域を回避し、信頼性の高い高速ネットワークが形成されます。 ②石巻赤十字病院および南三陸病院への速達性向上が期待されます。 ③地域の基幹産業である水産加工関連企業集積エリアに直結し、水産業の復興 を支援します。 1.開通区間 南三陸道路(志津川IC~南三陸海岸IC(仮)) 2.開通日 平成29年3月20日 月曜日 延長3.0km ※当日の開通時刻、開通式典等については、後日お知らせいたします ※南三陸道路は、自動車専用道路であり、歩行者、自転車、軽車両、125cc以下の二輪車は通 行できません <記者発表会:宮城県政記者会、東北電力記者会、東北専門記者会、石巻記者クラブ、気仙沼記者クラブ> 【お問い合わせ先】 国土交通省 東北地方整備局 仙台河川国道事務所 TEL 022-248-4131 おりかさ とおる 副所長 折 笠 徹 (内線205) みなみさんりく 三陸沿岸道路 しづがわ みなみさんりくかいがん 南三陸道路(志津川インターチェンジ~南三陸海岸インターチェンジ(仮)) 位置図 南三陸道路 南三陸道路 延長7.2km 登米志津川道路 延長16.1km 平成29年度 開通予定 延長9.1km 延長3.0km 延長4.2km もとよし ぐん みな みさん りくち ょうう たつあ ざしら やま もとよし ぐん みな みさん りくち ょうし づがわ あざい そのさ わ 本吉郡南三陸町志津川字磯の沢 地内 三滝堂IC 至 もとよし ぐん みな みさん りくち ょうし づがわ あざこ もり 至 仙台 N 本吉郡南三陸町歌津字白山 地内 開通区間 自 本吉郡南三陸町志津川字小森 地内 平成28年10月30日 開通 宮城県 至 宮古 歌津IC (仮) 志津川IC 小森橋 延長150m 新井田1号トンネル 延長451m 人口は、平成28年1月公表「平成27年国勢調査結果速報値(岩手県及び宮城県)」 「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の1/50,000地形図、1/25,000 地形図を複製したものです。(承認番号 平25 東使、第2号)」 南三陸海岸IC (仮) 磯の沢大橋 延長163m 新井田3号トンネル 延長201m 新井田2号トンネル 延長103m 開通済 事業中 [南三陸道路]津波浸水区域を回避し、信頼性の高い高速ネットワークを形成 ◆東北地方太平洋沖地震(H23.3.11)では、南三陸町志津川地内において、津波により道路が浸水し、交通ネットワークが寸断 ◆南三陸道路の整備により、津波浸水区域を回避でき、災害時にも緊急輸送路として機能する信頼性の高い高速ネットワークを確保 ◆高台に位置する南三陸道路は、津波等の災害時の避難場所としても活用可能 :開通済区間 :事業中区間 :高速道路 :一般国道 :主要地方道 :一般県道 南三陸道路(延長7.2km) 歌津総合支所 今回開通区間 (延長3.0km) (仮)歌津IC ▼東北地方太平洋沖地震の津波被害で 壊滅的な被害を受けた南三陸町志津川地区 (仮)南三陸海岸IC 志津川IC 志津川小学校体育館 南三陸町役場 45 沼田ふれあいセンター スポーツ交流村(ベイサイドアリーナ) 旧荒砥小学校体育館 45 :津波浸水区域 (H23.3.11東北地方太平洋沖地震) 資料:国土地理院 平磯生活センター 東日本大震災時に「命の道」として 機能した三陸沿岸道路が延伸さ れ、防災面での意味も大きいです。 (南三陸町ヒアリング結果) 袖浜生活センター :指定避難所 :災害が発生し通行規制(通行止め) :津波(H23.3.11)による通行不能区間 :津波浸水区域(H23.3.11 東北地方太平洋沖地震) ▲東日本大震災時における国道45号の通行不能区間および志津川地区の指定避難所等 [南三陸道路]石巻赤十字病院および南三陸病院への速達性が向上 ◆平成27年12月に開院した南三陸病院は(仮)南三陸海岸ICの至近に立地 ◆南三陸道路を含めた三陸沿岸道路の整備により、南三陸病院、石巻赤十字病院への搬送時間が大幅に短縮、走行性も向上 ◆迅速かつ安定的な救急搬送が可能となり、地区住民の安全・安心な生活に大きく貢献 南三陸道路(延長7.2km) (仮)歌津IC 桃生津山IC~登米IC供用(H21.3) 河北IC~桃生津山IC供用 (H19.6) 救急車退出路整備 (H18.5) 84 100 (仮)南三陸海岸IC :開通済区間 :事業中区間 志津川IC :高速道路 :一般国道 :主要地方道 :一般県道 南三陸町内から 南三陸病院へ 南三陸病院 公立南三陸診療所と公立志津川病院 を統合して、平成27年12月に開院。 国道45号はカーブが多く、見通しが悪いです。カーブ が多いと救急車の横揺れが大きくなるため、ドライ バーは運転に神経を使います。 また、歌津~志津川付近では路面凍結時に大型 車が登れず渋滞が発生することもあります。 高速で、線形も良い高規格の道路が整備されると 非常に助かります。 (気仙沼・本吉消防本部ヒアリング結果) 出典:南三陸町の復興とこれからの歩み (H28.3) ▲石巻赤十字病院・南三陸病院への搬送ルート 50 180 167 171 158 146 150 登米東和IC~三滝堂IC供用(H28.4) 三滝堂IC~志津川IC供用(H28.10) 173 145 162 約3倍に増加 石巻赤十字病院(三次救急医療施設)へ 今回開通区間 (延長3.0km) 救急搬送件数(件/年) 200 登米IC~登米東和IC供用 (H22.3) 99 51 気仙沼市・南三陸町から石巻赤十 字病院への救急搬送件数が約3倍 0 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 ▲気仙沼市・南三陸町から石巻赤十字病院への救急搬送件数 資料:気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部ヒアリング結果 平成28年度中に救急搬送時間 が「約10分」大幅に短縮。 ▲南三陸病院から石巻赤十字病院までの所要時間 資料:H22道路交通センサス H28.10登米志津川道路全 線開通に続き、南三陸病院 から石巻赤十字病院への搬 送時間がより短縮されること で、町民の安心・安全性の向 上が期待されます。 (南三陸町ヒアリング結果) [南三陸道路]地域の基幹産業である水産加工関連企業集積エリアに直結、水産業の復興を支援 ◆南三陸町は、銀ザケ、わかめ等の養殖業や水産加工業が盛ん。東日本大震災により南三陸町の水揚高は大幅に減少したが、現在は 震災以前を上回るまでに回復 ◆水産加工関連企業は(仮)南三陸海岸ICに直結して立地。南三陸道路の整備により、水産物等の輸送時に、混雑する市街地を回避 することができ、輸送効率化・品質向上が図られ、基幹産業である水産業の復興を支援 宮城県は全国第1位 (全国シェア:94%) 南三陸道路(延長7.2km) 宮城県は全国第2位 (全国シェア:30%) 今回開通区間 (延長3.0km) その他 4.7% 南三陸町 22.4% 気仙沼市 25.9% 女川町 49.0% 石巻市 28.6% わかめ類 13,255t (H26) 南三陸町 36.0% 石巻市 33.4% 仙台市・関東方面へ 銀ザケ 11,977t (H26) (仮)歌津IC (仮)南三陸海岸IC 志津川IC :水産加工関連企業 の集積エリア :開通済区間 :事業中区間 ▲宮城県の養殖魚種別収穫量 (億円) 資料:平成26年漁業・養殖業生産統計 震災前を上回る 水準まで回復 25 20 15 10 15.1 13.8 17.3 20.3 16.9 8.9 5 0 H22 H23 H24 H25 H26 H27 ▲南三陸魚市場の水揚高推移 資料:水産物水揚統計(宮城県) 大消費地である仙台市への輸送 時間が短縮し、高品質な状態で 届けることができます。 また、三陸沿岸道路の延伸によ り南三陸町へのアクセス性が向 上し、各地から仲買人が集まるよ うになれば、卸売価格の上昇が 期待され、市場の活性化につな がります。 (宮城県漁業協同組合 志津川支所ヒアリング結果) 志津川市街地は復興事業関連車両 等で混雑が発生 ▲志津川市街地の交通混雑状況 :高速道路 :一般国道 :主要地方道 :一般県道 南三陸町地方卸売市場 平成28年6月に再建。 活魚関連の設備が充実しているほ か、国際的な食品衛生管理方式 HACCPに対応した高度衛生管理 型施設として整備。
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