戦略的省エネルギー 技術革新プログラムの概要

資料1
戦略的省エネルギー
技術革新プログラムの概要
平成29年度 第1回
本事業は、平成29年度の政府予算に基づき実施するため、予算案
等の審議状況や政府方針の変更等により、公募の内容や採択後の
実施計画、概算払の時期などを変更する場合があります。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」事務局
e-mail:[email protected]
NEDOのミッション
NEDOとは
・1970年代に世界を襲った2度のオイルショックを契機にエネルギーの多様化が
求められる中、新たなエネルギー開発の先導役として1980年に誕生。
のちに、産業技術に関する研究開発業務を追加。
・現在、NEDOは2つのミッションを帯びた日本最大の技術開発推進機関として、
様々な場面で活動。
MISSION 1. エネルギー・地球環境問題の解決
新エネルギー及び省エネルギー技術の開発と実証試験、導入普及業務を積極的に
展開し、新エネルギーの利用拡大とさらなる省エネルギーを推進します。さらに、国内
事業で得られた知見を基に、海外における技術の実証等を推進し、エネルギーの安定
供給と地球環境問題の解決に貢献します。
MISSION 2. 産業技術の国際競争力の強化
日本の産業競争力の源泉となる産業技術について、将来の産業において核となる技
術シーズの発掘、産業競争力の基盤となるような中長期的プロジェクトおよび実用化
開発までの各段階の技術開発を、産学官の英知を結集して高度なマネジメント能力を
発揮しつつ実施することにより、新技術の市場化を図ります。
No.2
2
本プログラムの目的
<目的>
・ 「省エネルギー技術戦略」に掲げる「重要技術」を軸に、
省エネルギー技術の開発を戦略的に推進すること。
・ 我が国における省エネルギー型経済社会の構築および
我が国の産業競争力の強化に寄与すること。
・ 我が国におけるエネルギー消費量を、2030年度に原油
換算で1,000万kL削減すること。
No.3
本プログラムの枠組み
<実施期間> : 平成24年度~平成33年度
<事業種別> : 助成事業※1
※1 技術開発費 = NEDO助成費 + 実施者負担
(助成率はフェーズにより異なる)
<対象とする技術>
「省エネルギー技術戦略」に掲げる「重要技術」を中心とした
省エネルギー技術。
<対象となる技術開発>
「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に定められた
エネルギー(燃料、熱、電気)の国内使用量を削減する技術開発。
• 風力・太陽光等の再生可能エネルギーや廃棄物等からのエネルギー
発生装置単体の技術開発は対象外。
• 製造プロセスでのエネルギー消費量削減に関する技術開発は国内に
代替可能な製造プロセスのあることが必要。
No.4
本プログラムの枠組み
<対象事業者>
日本国内に研究開発拠点を有している企業、大学等の法人。
ただし、大学等の単独提案はできません。
<省エネルギー効果目標>
2030年時点において、日本国内で10万kL/年以上の
省エネルギー効果量(原油換算)が見込めること。
・ 但し、年間技術開発費に応じた費用対効果の観点からも審査をします。
(⇒ スライド No8 参照)
・ 省エネルギー効果の推移を把握するため、製品化後、 販売開始
から3年の時点での省エネルギー効果量も算出してください。
No.5
重要技術とは
NEDOと経済産業省が定める「省エネルギー技術戦略2016」
において描かれた 2030年の我が国の将来像実現のため、
特に開発を推進すべき省エネルギー技術
⇒ 詳細は公募要領 添付資料1を参照
No.6
6
公募対象とする技術開発フェーズ
<各フェーズの概要・年間技術開発費>
インキュベーション
研究開発(2年以内)
実用化開発
(3年以内)
実証開発
(3年以内)
概要
技術シーズを活用し、
開発・導入シナリオの
策定等を行う。
実用化開発・実証開
発の事前研究。
保有している技術・ノ
ウハウ等をベースとし
た応用技術開発。
開発終了後3年以内
に製品化を目指す。
実証データを取得する
など、事業化を阻害し
ている要因を克服し、
本開発終了後、速や
かに製品化を目指す。
技術開
発費上
限額
2千万円/件・年
(NEDO助成率:2/3)
3億円/件・年
(NEDO助成率:2/3)
10億円/件・年
(NEDO助成率:1/2)
No.7
費用対効果による年間技術開発費
上限額
実用化開発及び実証開発では、省エネルギー効果量が目標に
満たない場合でも、その効果量に応じて年間技術開発費上限額
を設定することができます。
2030年省エネルギー効果量
2万kL/年
5万kL/年
10万kL/年
インキュベーション研究開発
年間技術開発費上限額
2千万円
2千万円
2千万円
実用化開発
年間技術開発費上限額
6千万円
1.5億円
3.0億円
実証開発
年間技術開発費上限額
2.0億円
5.0億円
10億円
No.8
技術開発フェーズの組み合わせ
「インキュベーション」 「実用化」「 実証」 の各開発フェーズは
開発状況にあわせて、下記の組み合わせが可能
※ インキュベーション研究開発 単独の申請はできません。
※ 実用化開発・実証開発の事業期間1年の申請は、他のフェーズと組み合せる
場合のみ可能です。
タイプ
A
インキュ
ベーション
実用化
B,C
インキュ
ベーション
実用化または実証
D
実用化
E,F
実用化または実証
実証
実証
ステージゲート審査
★ 中間評価
* 3年事業との組合せ(一例)
D
3年事業 ★
1年目
終了
2年目
終了
2年事業
3年目
終了
4年目
終了
5年目
終了
6年目
終了
No.9
実施体制の構成例
技術開発責任者
氏名
助成事業者名(提案者)
平成29年度
平成30年度
平成31年度
:○○百万円
:○○百万円
:○○百万円
・○○○○○の開発
・◇◇◇◇◇の評価
委託
共同研究
共同研究先名
平成29年度
平成30年度
平成31年度
委託先名
:○○百万円
:○○百万円
:○○百万円
・○○○○○の開発
平成30年度
平成31年度
:○○百万円
:○○百万円
・◎ ◎ ◎ ◎ ◎の開発
・原則として、日本国内に研究開発拠点を有している企業、大学等の法人。
ただし、本プログラムは実用化を前提とするため大学等の単独提案はできません。
No.10
複数提案の実施体制の例
技術開発責任者
氏名
助成事業者名(提案者)
平成29年度
平成30年度
:○○百万円
:○○百万円
・○○○○○の開発
・◇◇◇◇◇の評価
助成事業者名(提案者)
平成29年度
平成30年度
・△△△△△の開発
・×××××の評価
共同研究
共同研究先名
平成29年度
平成30年度
:○○百万円
:○○百万円
委託(※1)
委託先名
:○○百万円
:○○百万円
・◎ ◎ ◎ ◎ ◎の開発
・○○○○○の開発
(※1)実証開発フェーズから参画
※大学等研究機関も共同提案者となることができるが自己負担あり
No.11
共同研究費・委託費に関する注意事項
➢共同研究費用、委託費用がある場合、
合計額は年間技術開発費の50%未満まで。
複数の事業者がいる場合は、各々の年間技術開発費の50%未満まで。
➢共同研究先が学術機関等の場合、
その分はNEDOが100%負担。
ただし、年間技術開発費の1/3、または5千万円のいずれか低い額を
上限とする。 上限額を超える分は定率助成。
No.12
必要とされる省エネルギー効果量
国内において、以下の省エネルギー効果量が見込めることが必要。
技術開発費が上限となる場合、2030年時点で、10万kL/年以上(原油換算値)
ただし、省エネルギーに有効な技術開発を広く提案していただく観点から、
省エネルギー効果量と技術開発費の関係(費用対効果)により審査を実施
<参考値> 製品化後、販売開始から3年の時点(20XX年)での省エネ効果量
省エネルギー効果量は、必ず下記の2つの指標に基づいて計算してください。
2030年及び20XX年時点の省エネルギー効果量 = 指標A × 指標B
指標A:単位当たりの省エネルギー効果量
・当該技術開発による成果物1つ当たりのエネルギー削減量
(成果物:省エネ製品、材料、プロセス等)
指標B:2030年及び20XX年時点の市場導入(普及)量
・市場導入量はその時点の市場ストック量
・適用可能な対象市場自体の大きさに対する市場占有率から算出
省エネ効果量の算出は、審査の際 大変重要な情報となります。
公募要領をご確認いただき、正確に見積もってください。
13
No.13
審査項目
(1)要件審査
・助成事業者としての適格性
・提案に係る妥当性
(2)提案内容(技術)審査
・省エネルギー効果
・重要技術等との関連性
・技術の独自性、優位性
・目標値の妥当性
・電力需給緩和
(3)提案内容(事業化等)審査
・事業化シナリオの妥当性
・開発体制の妥当性
・経済的波及効果等
・社会的貢献度
No.14
採択の優先順位
採択の優先順位
技術分野
提案の内容
高効率火力発電・次世代送配電技術
省エネ化システム・加工技術
優先1
ZEB・ZEH
省エネ型情報機器・システム
特定技術
開発課題
快適・省エネヒューマンファクター
次世代自動車等
「特定技術開発課題」の解決を
明確に目指した提案
スマート物流システム
パワーエレクトロニクス
次世代型ヒートポンプシステム
高効率火力発電・次世代送配電技術
省エネ化システム・加工技術
ZEB・ZEH
省エネ型情報機器・システム
優先2
快適・省エネヒューマンファクター
次世代自動車等
「特定技術開発課題」の解決を
明確に目指してはいないが、
左記の「重要技術」に係わる提
案
スマート物流システム
パワーエレクトロニクス
重要技術
次世代型ヒートポンプシステム
コージェネ・熱利用システム
製造プロセス省エネ化技術
省エネプロダクト加速化技術
ITS等
左記の「重要技術」に係わる提
案
革新的なエネルギーマネージメント技術
優先3
その他
何れの「重要技術」にも係わら
ない提案
No.15
15
特定技術開発課題とは
重要技術の中で、特に緊急性が高くかつ社会的意義が高い
49の技術開発課題を「特定技術開発課題」として設定。
⇒ 詳細は公募要領 添付資料2を参照
開発指標と達成目標値を規定し、早急に商品化・実用化を目指す。
No.16
16
最近の採択状況
<過去5年間の状況>
H24年 H24年 H25年 H26年 H26年 H27年 H27年 H28年
第1回 第2回 第1回 第1回 第2回 第1回 第2回 第1回
応募テーマ数
70
64
48
63
51
48
31
68
採択テーマ数
18
29
8
25
25
25
13
9
採択倍率
公募開始時期
3.9 2.2 6.0 2.5 2.0 1.9 2.4
7.6
3月
2月
8月
2月
4月
8月
3月
7月
No.17
「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」
平成28年度 第1回公募採択テーマ (その1)
No.18
「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」
平成28年度 第1回公募採択テーマ (その2)
No.19
関連する制度
(1)省エネルギー技術開発事業の重要技術に係る周辺技術・関連技術
の検討(調査委託事業)
本プログラムへの提案を予定している案件で、技術課題や事業性等に係る調査
を実施することで優位性、新規性の高い技術シーズを発掘・抽出するとともに、
提案内容の充実・強化による実用化開発、実証開発の一層の促進を図る。
(2) テーマ設定型プロジェクト
高い省エネ効果が期待され、実現性の確度が高いテーマを重点支援するための
拡充枠を創設。
2年以内
採
択
審
査
実用化開発
(2/3以内助成)
採
択
審
査
3年以内
ステージ
ゲート審査
※インキュベーション
研究開発フェーズ単独
の実施は不可
ステージゲート審査
採択審査
インキュ
ベーション
研究開発
(2/3以内助成)
3年以内
採
択
審
査
実証開発
(1/2以内助成)
事
業
化
テーマ設定型プロジェクト
(2/3以内助成)
最長5年
No.20
公募情報等
メール配信サービス
NEDOホームページ
公募新着情報
No.21
<公募情報は下記をご覧ください>
「公募・調達」 ⇒ 「分野別情報一覧」 ⇒ 「省エネルギー」 ⇒
「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」 ⇒ 平成29年1月23日
一番下に資料があります
応募予定の方はご一読の上、
事前相談を積極的に活用してください
※ 公募内容は変わることがあります。必ず最新のものを確認してください
No.22
お問合せ、ご提案に向けた事前相談等、広く受付けております。
より良いご提案になるように、お手伝いもさせていただきまので、
お気軽に下記メールアドレスまでご連絡ください。
「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」事務局
e-mail:[email protected]
No.23
御清聴 ありがとうございました。
No.24
<参考資料>
省エネルギー効果量の換算
原油
換算値
石炭
石油製品
(輸入
(ガソリン)
原料炭)
都市ガス
電力
(電力受電端
発熱量)
8,180万kWh
2万kL
2.7万t
2.3万kL
1,838万m3@SATP
5万kL
6.6万t
5.5万kL
4,595万m3@SATP 20,450万kWh
10万kL
13.1万t
11.0万kL
9,190万m3@SATP 40,900万kWh
注意:提案時に記載する省エネルギー効果量は、原油換算値を用いてください。
提案書作成時は公募要領に添付されている換算係数を必ず使用してください。
No.25
重要技術
No.26
重要技術
No.27
重要技術
No.28
重要技術
No.29
重要技術
No.30
省エネルギー革新技術
開発事業
No.31
戦略的省エネルギー
技術革新プログラム
No.32
戦略的省エネルギー
技術革新プログラム
No.33
戦略的省エネルギー
技術革新プログラム
No.34